ダンジョンで全てを焼き尽すのはナニカサレタヨウダ 作:獅狼
目が覚めたら二週間がたっていた。
何を言っているかわからないと思うが……うん、死にかけたんだ。数週間の昏睡で済んだのは運が良かった。
「いえ、一度完全に死んでいましたよ?」
え?
「辛うじて形を持っているだけの状態でしたね、カオスに感謝してくださいよ、彼がいなければ手の打ちようが無かったので」
マジですか?
「はい、ついでに使用した薬は合計7億バリスに成ります」
ファ!?
「あ、別に払えって訳じゃないので安心してください」
ならば言わないでくださいよ
「ははは、何となく自分の惨状が解って貰えたのではないかと」
十分に解りました……あれ?エリクサーでも50万ぐらいあれば買えるのでは……
「はは、普通のエリクサーを300ml程度と考えて計算した結果ですよ?ちなみにすぐ下の桁は切り捨てですので、四捨五入だと余裕で8億に成ります」
………ウェーイ
「ちょっと、何で喋ってないのに会話できてるのよ!!」
「HAHAHA、性格や状況から演算した結果ですよ?」
そう、実はまだ快復したわけではなく、内蔵が酷く疲弊していて流動食のようなものしか食べられていないし声帯も上手く働かないのだ。
呻き声しか出ねえやハハッ
それに未だにマインドダウンが抜けないんです……
副団長の話だと魔力を生み出す器官が再生に手間取っているのだとか、
100の魔力しか生み出せないところ1,000どころか10,000を超えて74,000位の精製を行った、結果
治るまでまともに動くことは無理だ、普通の奴ならなと団長に言われた。
うん、そうなんだ。何となく慣れてきた。
怠いって言っても風邪ひいて高熱が出て動けない状態から熱が段々下がってきて動けるようになってきた、そんな感じで今の状態に慣れてきた。
通常生活位なら過不足なく三日で、正確には二週間と三日で送れるようになった。
限界を超えた状態での活動に慣れたのだ。
声は出すと喉が非常にむずむずというか、チリチリというか……半治以下の状態で、ほんの少し喋るだけで咳が出る。するとまた喉を傷めるので、あまり喋ることはできない。
「ふむ、ランクアップが可能であるな、発展アビリティをアビリティの下に書いておいた、好きなものを選ぶが良い」
名前:アームズ・F・O
種族:ヒューマン
レベル1
筋力 SS 3000
耐久 SSS 4500
器用 C 674
敏捷 SS 2700
魔力 Ex 7400
【炎熱耐性】
【狩人】
【粉砕】
【精神耐性】
《魔法》
【
・召喚魔法
・全てを焼き尽す暴力を顕現する。
・発動中、使用者は限界を超える。
・発動中、使用者は死なない。
・死に瀕したとき、自動で発動する。
・発動時間は耐久に応じて変動。
・詠唱式
【彼の者、人を揺り籠より地獄へ落とし
彼の者、救いの手を振り払い、全てを焼き尽す。
____我は継承せり、すべてを焼き尽す黒き鳥】
【_____】
・ステイタス不足
・耐性不足
・発展アビリティ不足
《スキル》
【
・ステイタスに加重に応じた補正がかかる。
・ステイタスに加熱に応じた補正がかかる。
・補正量は重量・熱量に比例。
【可能性の提示】
・見せてみろ、人間の可能性ってやつをさ
・エンカウント率上昇
・ヘイト増加
【
・上限の解放(一段階)
・即死耐性
さて、発展アビリティは【炎熱耐性】【狩人】【粉砕】【精神耐性】の四つ、なんとなく解るような解りたくないようなものもあるが、オーバードウエポンを使った後の被害を聞くと熱によるものが余りにひどかったと、血液は沸騰し、タンパク質は壊れ酷いものは炭化……本当になんで五体満足でいるのか疑問ですな。
この中だと……耐性アビリティは【炎熱耐性】【精神耐性】……精神はオーバードウエポンからのクラックによるものか。
しかし毎回、死に掛けちゃ世話無いから少しでも耐性をつけておこう。
___此処は自分の惨状を顧みるに【炎熱耐性】でお願いします
「解った、それで手続しておこう」
やっぱり声に出さなくても解ってくれる。
それにしてもなんだこれは、スキル【
そして魔法……名前がないし、何もかもが不足している?
まったくもって謎だ。
まあ、条件を満たせば解放されるだろ、それに現在は
しばらくはいらないかな。
それよりも【
まあ、問題はあれだ、冒険者になって半月でランクアップとかさ、話題に……
「なりませんよ?あ、いえ一部では話題になりますが一般には公開されないので、調べればわかりますが、表には張り出さないので」
あ、そうでしたね。
「そういえばもうすぐ神会ですね、あなたたちの二つ名が決まりますよ」
「え゛」
ユウカさんの呻き声を聞いて思い出した。
そういえば神々は厨二病であると……
「まあ、我々のランクアップは早いので変なのをつけられてもすぐまともなのに変わるんですけどね。
ちなみに私の最初の二つ名は『
HAHAHA、一体何があったのでしょうね~
そんな事を宣う副団長に何とも言えない気分になった。
だが、魔法によるものならば何かで察知されて……それだとファミリア間の
「実はその日、不幸にも偶然ダンジョンからウォードッグが五十匹ほど出てきてあっという間に……」
策 略 か !!
「中層のモンスターが地上まで上がってくるってそんな……」
「トレインでもしたんじゃないですか?どこぞのランク上がりたてが無茶をして」
「いやいや、中層から連れてくるとか無理じゃないの?」
「ははは、ありえないことなんてありえないんですよ」
この後めちゃくちゃ誤魔化された。
次の週遂に二つ名を言い渡された。
ユウカは過虐女帝。ものすごい激怒していた。
俺はなんと
情報少なく、レベル1でゴライアスの単機討伐が理由だそうだ。
え、団長もやったんじゃないの!?と言ってみたところ……
黎明期でいろいろやらかしていたから、その活躍から早期に
潰した敵対勢力は両手で足りないらしい。
なお、中小規模勢力は数に含みません。
絶えず強者の前に立つがゆえにその背には弱者がいたって感じで、変に信仰されていたりもするらしい。
もう、一人で黒龍討伐とかしたら良いんじゃないかな?
と言ってみたら、一時期世界を放浪していた時に五日間殴りあって牙を数本と爪一本をへし折るところまでは行ったそうだ。
爪はどこかへ落ちて見つからなかったそうだが、牙は比較的原型を保ったものを選んで持って帰ってきて……
ギルドで換金しようとしたら泣き付かれたらしい。
黒龍の牙数本とか発展途上のオラリオでは高価すぎたらしい。
ギルドも今ほどの余裕のある状態じゃなかったそうで……
おかしいな、団長まだ20代いっても30代に見えるんだけど……何年前の話なんだろう。
とにかく謎がいっぱいだなー
ランクアップから二月が経過し………
俺は、レベル3に成った。