沖ノ島沖戦闘哨戒中のことだった
山城「伊勢、日向には負けたくないの!」
暁改二(以下暁)「行くわよ夕立、砲雷撃戦用意!」
夕立改二(以下夕立)「さぁ、素敵なパーティしましょう?」
電「電は後方支援するのです」
最上「さて、覚悟!」
複縦陣に並んだ五隻は、それぞれ攻撃を始めた
山城の制圧射撃で、軽巡洋艦が沈む。
先陣を切って突撃する暁。それに続く夕立。
最上は瑞雲を発艦させつつ砲撃を続ける。
電には戦闘兵装は積まれていないため、後方に下がる。
ドンッ
唐突に鳴り響く 爆発音と鈍い悲鳴
暁が振り返ると、大破になった夕立がいた
夕立「もう、これじゃ戦えないっぽい・・・」
12.7cm連装砲の砲身は折れ曲がり、魚雷発射管は片方が外れていた。
夕立自身にもダメージが大きかったらしく、腹部からは血が流れている
提督「・・・撤退だ、全艦発砲しつつ全速後進、鎮守府に戻った後、夕立は入渠だ」
夕立「ぽ、ぽい・・・」
苦しそうに腹部を抑えた夕立を気遣いながら、暁は曳航をはじめる。
暁「・・・はぁ」
実はこの大破撤退、これが初めてではなかった
これで今日は四回目なのだ。
暁(レディーである私がしっかり庇ってあげなきゃ・・・)
そう思いつつも、暁には心の暗雲が取り払えないでいた
暁(もう少し進んで、戦艦タ級を沈めないと任務は失敗なのに・・・)
悩みを抱えたまま鎮守府に帰る一同の表情は暗かった
~鎮守府~
暁「以上が戦闘の記録よ!」
提督「うむ。よく出来ている、すまないな」
暁「レディーなんだから当たり前でしょ!」
提督「で、また夕立か・・・」
暁「・・・ごめんなさい、暁が守ってあげなきゃいけなかったのに・・・」
提督「暁は悪くないだろう、もう下がっていいぞ。落ち込んでるだろうから、ドックの夕立を励ましてやってくれ」
暁「・・・はい」
~入渠ドック~
夕立「はぁ・・・」
暁「夕立ー?入るわよー?」
夕立「暁ちゃん?ご用事はなぁに?」
暁「落ち込んでるだろうと思って・・・、ほら、間宮アイス持ってきたわよ」
夕立「・・・また夕立被弾しちゃったっぽい」
暁「たまにはそういうこともあるわよ・・・元気だしなさい?」
夕立「・・・これで今日四回目っぽい、特別作戦の時も夕立が足を引っ張っちゃったし、自信なくすっぽい・・・」
暁「うーん、前はそんなこと無かったのにねぇ、どうしたのかしら」
夕立「足が竦むっぽい、特別作戦の時も、今日も、避けなきゃって思った時に足が竦んで・・・」
暁「戦闘が怖いの?夕立らしくないわね」
夕立「うん・・・前はスポーツ感覚で出来たのに、今は凄く怖いっぽい・・・」
暁「・・・私もね、そういう時、あるわよ」
夕立「でも、ちゃんと回避できてるっぽい」
暁「そっか、知らないんだっけ、対潜哨戒任務の時、私が一番被弾したのよ?」
夕立「私も対潜哨戒に行ったことはあるけど、どうして?」
暁「爆雷を当てられないの、というか撃てなかったわ」
夕立「・・・それまた、どうして?」
暁「敵の潜水艦をね、沈めた時に、恨めしそうにこっちを睨んでくるのよ」
暁「手を伸ばしてきて、助けを求められてるような気すらしたわ」
夕立「・・・ぽい」
暁「撃たなきゃいけないって言うのは分かるし、敵だってこともわかるわ」
暁「でも、苦しそうで、痛そうで・・・」
暁「しばらく眠れなかったりもしたわ」
夕立「・・・」
暁「情けないお姉ちゃんかもしれないけど、妹たちに相談したの、どうすればいいかって」
暁「響も雷も電も、真剣に聞いてくれてね、いろいろな案を出してくれた」
夕立「それで、どうなったっぽい?」
暁「深海棲艦達も、ホントは撃ちたくないんじゃないかって」
暁「だから、その前に楽にしてあげればいいって」
暁「その日から、ちゃんと爆雷を当てられるようになったの」
夕立「・・・夕立、そんなのぜん前知らなかったっぽい」
暁「当たり前よ、この話知ってるのは暁型だけだもの」
夕立「え、そんなの話してよかったの?」
暁「いいのよ、これから夕立の話も聞くんだから」
夕立「えぇ?」
暁「何か悩んでるんでしょう?」
夕立「悩んでない事はないっぽい・・・けど・・・」
暁「いいわ、秘密にしてあげる、レディーの口は硬いんだから!」
夕立「柔らかいっぽい?」
暁「そういうことじゃなーい!」
続く...?
さらっと書いたものです
我ながら下手くそだなあ・・・