PEST   作:リボーンズ

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いったん作者自身の記憶の整理ということで投稿させていただきます。
簡単にまとめただけで詳しくはないのでご了承ください。


用語解説

●世界観

 

2060年代となった近未来を舞台に人類と未知なる生命体との争いを描いた物語。

度重なる開発と人類の戦争がもたらした地球汚染の解決の糸口が掴めないうちに、突如現れた超大型の樹木『世界樹』その下位にあたる数十本の『樹』、そしてそれらから出現する凶暴化した植物『AAP』との戦いをテーマに、様々な価値観の対立の中で成長していく少年少女の姿を描く。

 

 

 

 

●用語

 

『世界樹』

 

2054年に起こった世界同時多発地震の際に出現した3本の超大型の樹木の総称。

ヨーロッパ、中国、そして南米の3ヶ所に出現したとされる。

不明の電波を発してAAPに指示を送るなど知的生命体に近い。

3本の中で最も規模が小さかったヨーロッパの世界樹を『第三世界樹』、中国の世界樹を『第二世界樹』そして最大規模の南米に出現した世界樹を『第一世界樹』と呼ぶ。

第三世界樹、第二世界樹は既に殲滅が完了しており、残る攻撃目標は第一世界樹のみとされている。

殲滅した世界樹周辺のAAPの数は激減しているが完全に消えたわけではなく、真の母体は第一世界樹という見方が強い。

 

 

『樹』

 

世界樹の出現から2年後の2056年に起こった世界多発地震の際に出現した数十本に及ぶ小型版ともいえる世界樹。

小型版とはいえ通常の樹木に比べると遥かに大きい。

世界樹の発する特殊な電波の中継地点や人類の通信機器に障害を与えるジャミングを発する装置としての役割を持つ。

また、溜め込んだエネルギーを高温の熱エネルギーとして放出する攻撃手段を有しており、固定砲台としても機能するとされる。

 

『AAP』

 

自律活動型植物の略称。

『樹』の出現と共に姿を現した凶暴化した植物。

個体がそれぞれ自ら移動することや、人類の攻撃に対して学習、耐性をつけるなど植物としての定義から外れるため、新種の生命体といった方が正しい。

世界樹や樹から生み出されて他の生命や物体に対して攻撃する習性がある。

また、大きな特徴として有機物無機物問わず『同化』して自らの体の一部とする、などが挙げられ、これは人類にとって大きな脅威となった。

撃破された兵器などと同化し人類に襲いかかるケースが非常に多く、この能力によって人類とAAPの勢力が均衡状態に突入することとなった。

研究機関の発表によると、極端に汚染された環境を植物が自ら浄化しようと進化したものらしい。

そして汚染の原因たる人類もろとも浄化しようと人類に対して攻撃を開始したという。

 

 

『P.E.S.T』

 

人類が設立した対AAP特務組織。

第三世界樹攻略作戦で多大な犠牲を出す結果となったため、それを踏まえて効率的にAAPの殲滅を行うために組織された。

『疑似無限機関』を搭載した次世代兵器、多脚機動兵『MMS』を運用する唯一の組織でもある。

インド洋に造り上げた人工島に本部を置き、他にアフリカや南極、オーストラリア、ヨーロッパ、その他各地に支部を設置し、また、各国の人民を収容する武装都市にも支部を設置している。

下部組織に軍事会社や技術開発局を抱え、世界規模で対AAPの作戦を展開する。

 

 

『MMS』

 

多脚機動兵(Multi legs Mobile Soldier)の略称であり、人類が投入した次世代兵器。

それぞれ虫をモチーフとされており、足場の悪い環境下でも安定した機動力を見せ、また小回りの利く砲台としても活躍できる。

一部の機種には羽が搭載され空中戦も難なくこなせるなど従来の兵器とは比べ物にならないほどの汎用性を見せる。

ノア・シュタインベルグが発明したとされる『無限機関』の模造品である『疑似無限機関』を動力としており、これだけの兵器でもある程度の時間は活動可能としている。

 

 

 

●登場人物

 

ゼシル・ミラーガ

 

18歳、階級は少尉。

MMSプレディカドール弐式のパイロットとして活躍する本作品の主人公。

平均年齢が低いとされる第88独立機動中隊のNo.3として戦場を駆け回る。

養成学校を上位で卒業し、特に射撃能力の成績はトップであった。

その後、同期のノエルやボマー達と隊を組み行動を共にする。

MMSでの初陣から機体を中破させるが大型AAPの単機での撃破に成功し、上層部から一目置かれる存在となる。

優しい性格故に周囲からの信頼は厚い一方で、AAPに同化された人間を殺せないなどの覚悟の脆さを露呈させてしまう場面もある。

価値観の板挟みの中で自分の納得のいく結論を見出だせず葛藤に苦しむが、これがどう成長していくかは今後の展開で描かれる(予定)。

 

 

 

イーサン・ザウート(ボマー)

 

18歳、階級は少尉。作中では『ボマー』の愛称で呼ばれるが一応、本名はイーサンである。

第88独立機動中隊のNo.4としてプレディカドール弐式のパイロットを務める。

ゼシル達と同期で養成学校を卒業し、以降は同じ隊で戦場を駆け回った。

重火器の扱いに長けており一人で多くの小型AAPを殲滅したという記録も残されている。

訓練中にその功績を残したことからボマー(爆撃機)のあだ名が付けられた。

ゼシルとは親友の仲で、休暇の度に街へナンパに行こうとゼシルを誘うなど健全すぎる男子である。

一緒に行動するゼシル共々、変態というレッテルを貼られることもしばしば。

多少ゼシルにライバル意識を持っているようで、ゼシルに彼女ができたと勘違いした際には涙を流して走り去るほど悔しさを露にした。

 

 

 

ノエル・バニミール

 

18歳、階級は中尉。

発足早々に輝かしい戦果を上げた第88独立機動中隊の隊長を務める。

ゼシルと同期で養成学校を卒業、当時の成績は総合的に見るとトップであった。

優秀な成績から組織の幹部などの将来を期待されていたが、本人の希望で一般的な兵士となる。

強気な性格で抜群のリーダーシップを発揮し訓練兵の頃から妹のシエルと同期のゼシルとボマーを振り回した。

体術のセンスが抜群で同期の訓練兵の中では最強と言われていた。

性格面では責任感が強いものの、任務の完遂よりも部下の命を大切にする。

それ故に臆病な作戦を取ったり危険な役目は自ら引き受けようとするなどの面も見受けられ、他の者と対立しやすい。

それも全て彼女の根本的な部分の優しさに由来することであり、強気な性格とは裏腹に誰よりも仲間思いな少女である。

密かにゼシルに気がある。

 

 

シエル・バニミール

 

17歳、階級は中尉。

ノエルの妹。

姉であるノエルを補佐するために第88独立機動中隊の副隊長を務める。

強気な姉とは反対に大人しく引っ込み思案な性格だが、冷静な判断力で姉をサポートする。

妹ではあるが養成学校にゼシル達と同じ時期に入ったため同期で卒業、成績も優秀であった。

知識などではノエルを越え、中隊の頭脳として、そして対立しやすい姉のフォロー役として活躍する。

血筋のせいなのかは不明だが、姉と同じく体術に長けている。

登場は現在少ないものの、姉の窮地には身を挺して盾となるなど姉思いの一面を見せた。

 

 

クイーガー・ネルソン

 

25歳、階級は少尉。

隊の中では最年長だが年下の隊長であるノエルには比較的従う。

狂暴な性格で、それ故の戦闘能力の高さから養成学校を経ずにP.E.S.Tへの入隊を許された。

あらゆる戦闘でトップレベルのセンスを持つものの、やや身勝手な戦いぶりから味方を巻き込むことも多かったらしい。

そのためMMSは当初与えられなかったが、第5連隊救助のお手柄でプレディカドール弐式を与えられた。

しばしば危険な奴として避けられがちだが、戦いにおいて『誰かを守るためなら敵は敵と割り切り、情けはかけない』という信念のもとに戦いへ臨んでいる。

隊のメンバーとは比較的に仲がいい。

 

 

クーデリカ・マナロフ

 

17歳、階級は少尉。

技術開発局の被験体とされていたが、MMS運用の試験的な意味合いのもとに第88独立機動中隊へ配属される。

非常に珍しいとされる特殊能力を持つ人類『コミュニケーター』である。

その中でも稀なケースで、送信型能力と受信型能力の両方を操ることができる。

隊の中で唯一、専用のMMSを与えられた。

過去の戦闘で妹と仲間を失い、その償いとして『守る』ことに固執するようになる。

以降はコミュニケーターとしての実力を大幅に上げ、単機で敵陣に切り込むなど無謀な戦いぶりを見せる。

命令違反や周りのことを考えないなど身勝手な振る舞いから隊長のノエルとは対立。

ゼシルには過去の出来事を伝え、彼にのみ心を打ち明けることができるらしい。

 

 

エーリッヒ・アイヒンガー

 

54歳、階級は大佐。

P.E.S.T総司令本部直属の第1MMS突撃機動連隊の指揮官を務める。

複数存在する突撃機動連隊の中でももっとも戦果を上げた第1連隊の指揮官として、他の連隊も指揮する権限が与えられているほどに有能な人物。

コミュニケーターの存在やその専用機の開発のことを知っていたなど、組織の上層部にも信頼を置かれている模様。

 

 

アルバード・カース

 

26歳、階級は大佐。

若くして大佐に昇格し、有能な者のみが務めることができる突撃機動連隊の指揮官に抜擢された人物。

第5MMS突撃機動連隊に配属された。

第一世界樹攻略作戦に必要となるニュージーランド周辺の奪還の任務に就いていたが、AAPの襲撃により窮地に立たされた。

その後は再びニュージーランド攻略の責任者として作戦を展開する。

 

 

エドガー・スタインズ

 

39歳、技術開発局主任。

コミュニケーターやAAPを研究し、それらのデータを元に新たな技術を開発している。

非人道的な実験などの暗い噂が囁かれ、養成中のコミュニケーターを実験動物扱いするなど、性格面においては冷酷である。

その性格故に彼を快く思っている者は少ない。

しかし、コミュニケーター専用MMSの開発に成功するなど技術者としての技量は確かである。

 

 

バルド・アンデルス

 

50歳、階級は中尉。

第88独立機動中隊専属の技術兵である。

初陣で中破させたゼシル機の応急措置を行った。

個人別に微調整されるMMSだが、第88独立機動中隊に配備された機体の微調整は全て記憶しているらしい。

若手の技術兵の教育係も務める。

 

 

アントニー・バーグ

 

42歳、階級は中佐。

P.E.S.Tシドニー支部のMMS隊指揮官を務める。

多忙で軍事関係にまで手が回らないシドニー支部の責任者に代わりシドニー支部の軍事を行う。

指揮能力は高く、兵器や人員の不足にも関わらずオセアニア周辺の最前線を維持している。

 

 

ヴィンセント・ランドール

 

30歳、階級は大尉。

シドニー支部所属第1MMS隊の隊長を務め、バーグ中佐のサポート役も兼任する。

口は悪いが礼儀は重んじる武人的性格で、部下思いな性格から部下の信頼は厚い。

最新鋭機が配備されていない支部である故に、個人的にカスタマイズしたプレディカドール壱式を駆る。

 

 

 

 

 

ノア・シュタインベルグ

 

20世紀に生きたとされる天才科学者。

数多の成果を残し『世界の知能』を自称した。

医学、軍事、生活など幅広い分野で様々な研究を行い、また、1度起動させると無限にエネルギーを生成し続ける装置『無限機関』の開発に成功する。

しかしその無限機関が世界に発表される前、1990年に何者かに暗殺されてしまう。

月日が流れ、無限機関の存在が世界に広まると人類はこれを巡って対立、世界規模の争いへと発展した。

彼の発明が暮らしを豊かにしたという者と、彼の発明が争いを生んだと非難する者がいるが、どちらにせよ歴史を象徴する人物である。

 

 

 

●登場機体

 

 

MMS-001-1パウーク壱式

 

人類が開発した最初期型のMMS。

パウークはロシア語で蜘蛛の意。

名前の通り蜘蛛をモチーフとされており、安定した多脚と複数のカメラを備え、敵陣侵攻の際に優れた性能を発揮した。

各所に小型の機銃を装備し、また比較的小型なため小回りが利き対AAP戦において輝かしい戦果を上げた。

蜘蛛の糸に見立てた強力なワイヤーを射出することでアクロバティックな空中戦も可能。

全20機が生産され、第二世界樹攻略作戦に全機投入された。

大破、中破した機体も多かったがパイロットの生存率は高かったとの記録もある。

また、生産された内の1機は機体そのものをエネルギー爆弾と化した特務仕様へと改装されたとの記録がある。

 

 

MMS-002-1プレディカドール壱式

 

パウークに代わる次世代MMSとして開発された機体。

第二世界樹攻略作戦でMMS開発計画の実用性が証明され、それ以降に開発が始められた。

プレディカドールはスペイン語で蟷螂(かまきり)の意。

正式に量産されることとなった初のMMSでもある。

後継機である弐式の配備が全体に行き渡っていないため、現在でも主力の座についている。

パウークに比べて僅かに大型化したが、武器と一体化した両腕を使えるという点において戦闘の幅が広がったと言える。

対大型AAPでの近接戦闘も可能。

また、背中に羽を搭載したことにより長時間の飛行が可能となっており、それに伴い空からの強襲作戦も実現した。

しかし飛行させるため装甲を薄くし、耐久性が下がったのが欠点。

 

 

MMS-002-2プレディカドール弐式

 

プレディカドール壱式の後継機として開発された新鋭機。

主にP.E.S.T総司令本部所属の部隊や一部の隊にのみ配備されている。

見た目は壱式と大差ないが、性能面で大幅に強化された。

エネルギーの使用効率の改善、主要箇所の装甲を強化して耐久性を高めるなどが挙げられる。

また、腕の第一間接以下のパーツをユニット化することで個人に合わせて武器の変更が可能となった。

基本武装は射撃武器と近接戦闘用の鎌を一体化させたガン・シックルを採用、状況に合わせてガンモードとシックルモードを使い分けることで臨機応変に戦うことができる。

また、各パーツの互換性が高く、肩に追加武装を搭載させることができるなど、壱式に比べて遥かに汎用性が増した。

 

 

MMS-C-001-1アントレーネー

 

第二世界樹攻略作戦に投入されたコミュニケーター専用MMSの性能実験機。

アントレーネーはギリシャ語で雀蜂の意。

送信型コミュニケーターの発する脳波によってコントロールする武装、『ホーネット』をメイン武装とする。

パイロットの事情からホーネットのコントロールと機体の制御を分けることが余儀無くされ、複座式のコクピットが採用された。

脳波の乱れに敏感であり、僅かな乱れでホーネットとのリンクエラーを生じるなど致命的な欠点があった。

 

 

MMS-C-001-2ノーヴィアントレーネー

 

アントレーネーの後継機として開発されたコミュニケーター専用MMSの正式型。

ノーヴィは『新しい』の意。

アントレーネーの性能実験で得たデータを元に開発され、一人でも操縦ができるようになった。

メイン武装は変わらずにホーネットを採用、サブ武装として機体の頭部から発射する高エネルギー圧縮照射砲を搭載している。

また、ホーネットにも改修が加えられ小型化した高エネルギー圧縮照射砲を埋め込み、ホーネットからも射撃が行えるようになった。

脳波の乱れもある程度はシステムでカバーできるように改善されている。

大幅に強化されたものの、エネルギーの使用効率が悪くアントレーネーに比べて活動可能時間が激減するなどの欠点を抱えることとなった。

 

 

MMS-001-3ウェナトリア

 

型式番号001の機体で、パウーク系列の正統な後継機。

機体名の由来はアシダカグモの学名から。

パウークの後継機ではあるが機体のコンセプトが大きく異なる。

本機体は拠点攻撃用のMMSとして開発され、ここでいう拠点とはAAPを生み出す『樹』を示す。

機体はパウークやプレディカドールと比べてかなり大型化しており、動きが遅いため素早いAAPに対しては真価を発揮できない。

そのため、それらのAAPに対応するため機体の上部にプレディカドールとの連結部が設けられている。

プレディカドールとの連携が必須なことと、機体のコストが高いことから正式な量産は決まっておらず、あくまで本機体は試作機という位置付けである。




今回は用語解説でした。
本編は日曜日を目処に投稿いたします。
けっこう人物の名前を自分でも忘れてしまっていたのでいい機会でした。
影の薄い人物なども今一度ご確認いただけると幸いです。
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