終わりのセラフ《絶対零度の吸血鬼》   作:neirua

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はじめまして!ネイルアと申します!
今回が初投稿となります。
文才が無いのでそこは気にせず読んで貰えると嬉しいです。
書いてる途中で失踪したりはしないのでこれからもよろしくお願いします!
ご愛読頂ければ感謝感激です!!




プロローグ

「これは……?」

 

「今日はクレハ、お前の誕生日だろう。」

 

「私の誕生日……何故、柊暮人様が……?」

 

とあるボロアパートの三階、私が一人暮らししている1室の玄関前。

ある日の夜、突然、第一渋谷高校のクラスメイトの柊暮人が来るなり豪華そうな小さい箱を渡してきて今に至る。

 

「いいから開けてみろ。」

 

いや、何もよくないけど……、とりあえず開けてみる。

 

「わぁ…………。」

 

中に丁寧に包装されて入っていたのは三日月を象ったヘアピンだった。月の光にかざしてみるとまるで本物の月のように輝いて見える。

それにしても私が普段、ヘアピンを着けていることを知っていたのか?

 

「気に入ったか。」

「はい、勿論です。ですが……。」

 

何故私にここまでしてくれるのか。そもそも何故私の誕生日を知っていたのか、自分でさえ忘れていたというのに。

 

私の思いを察してか暮人様が口を開く。

 

「男が女に贈り物をする理由なんてそう多く無いと思うが?」

 

そ、それは……つまり……や、やばい、顔赤くなってないかな!?

少し前の私ならこんなに動揺しなかっただろうに。

 

「し、しかし私はどこの出とも知れない下賎の身……柊家の暮人様とは釣り合いが……。」

 

「まあ周りから見ればな。だがいつか……。」

 

暮人様はそこで一旦話を切り、私を見つめ直し…

 

「それに、どこの出か知らないのはそこら辺の輩だけだ。」

 

え?自分の出自を誰かに話した事は無いと思うが……。

 

「クレハ=ヴォルガス、イタリアを牛耳るマフィア……を装ったヨーロッパを代表する呪術組織《ヴォルガス一家》の血筋。違うか。」

 

その通りだ。訳あって幼い頃から日本にいるが私は確かにそのヴォルガスの人間だ。けど何故それを柊暮人が?

 

「本当に身元不明の奴が第一渋谷高校に入れる訳がないだろう。こちらでは既に調べがついてる。」

 

そ、そうだったのか。確かに言われてみればその通りだ。

それに呪術に関わりの深い者ならヴォルガスの性からすぐにイタリアのヴォルガス一家を連想出来たのかもしれない。

明らかに見た目が日本人じゃないし。

 

いや、いやいやいやそれでもだ。

私がそこらの一般人とは違うからと言って、己の力だけに執着してきた私にどんな魅力があるというのか。いや、無い。

 

やはり何か別の意図があるのでは……

そう考えていると暮人様は懐中時計を見て背を向けた。

 

「立場上、長時間ここに留まるのは不味いからな。また来る。」

 

また……来る!?

 

「それと様はつけるな。気分が悪い。」

 

そう付け加えるとあっという間にいなくなってしまった。

 

色々な事が1度に起きて頭が付いていけない。

どうして暮人様が私の事を想ってくれているのだろう。

どうしてこんなにも鼓動の音がうるさいのだろう。

どうして私が人間らしい感情など持ち始めたのだろう。

 

貰ったピンを髪につけると、突然視界が歪んだ。

夜空に浮かぶ月が滲んで見える。

 

どうして私は、涙を流しているんだろう。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

そんな、昔のことを思い出していた。

髪に着けた月のピンを触りながら。

 

あの時は頭が一杯で気が付かなかったが、暮人から貰ったピン。

あれは柊家の家紋を象ったものだった。

それにどんな意味が込められていたのか、未だに分からない。

 

そしてもう一つ、あの時に気が付かなかったこと。

 

それは、暮人が本当に私を愛してくれていた事だった。

 

 

そんな思い出だけが私の支えになっている。

 

 

 

 

 

 

吸血鬼となった今では

 




これから原作のキャラ全員を交えた話になっていきます。
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