やはり俺に彼女が出来るまでの道のりはまちがっている。   作:mochipurin

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やっぱり休日には勝てなかったよ......

どうも草プリンです。
予告通り投稿できませんでした(ドヤァ
しょうがないよね。そう、休日のフリーダムさが悪いのだ。つまり俺は悪くない。

と低知能な前書きはここまでにしといてですね。少し前に話したいろはの件なのですが、オリジナル展開を望むコメントが多かったこともあり、原作には逸れた登場をしてもらうことにしました。コメントくださった皆様どうもありがとうございました。今回はいろはでないですが、いつか出してくると思いますので、よろしくお願いします。

では8話です。どうぞ!




8. 彼をそっちのけで女子達は話を始める

「ごちそうさまでした」

「はい、お粗末さまでした」

やっぱり疲れた体に、小町たんのご飯は最高やな!真面目な話、仕事から帰ったら、小町の料理が待ってるとかこの上ない幸せだと思う。まあ、知らない男の嫁にする気はさらさらないんですけどね?

的前もさぞ幸せ−

「むむむ......」

おやぁ......?

「あ、あの的前さん?お口に合いませんでしたか......?」

おい的前。なに小町に不安げな表情させてやがるんだ。たとえ女子だろうと容赦しないぞ。

「ち、違う違う!料理はとっても美味しいよ、うん、自分が自信を無くす程度には......」

「「へ......?」」

「だってそうでしょ?!二つ下の女の子が作った料理の方が、自分のより全然美味しいんだよ?!誰だって自信無くすよ!!」

あ、ああ、なーんだそんなことか。よし許す。

「い、いや、そう言われてもですね。こっちは両親の帰りが遅いんで、ほぼ毎日私が作ってるうちに自然と上手くなったというか......」

「うー......そういうものなのかな......私も私で週三程度には自分で作ってるんだけどなぁ......はぁ」

「なあ、女子ってなんでそう料理に執着すんの?そりゃ上手いに越したことはないだろうけど、基本的に食えたらいいんじゃん?」

「「は?」」

「あ、いえ、なんでもないです」

怖えええええ!今のマジトーンだったよ?思わずチビるところだったよ?

「あのねお兄ちゃん、料理っていうのは男性を誘惑する手段の中でかなり有効なんだよ?まずは胃袋を掴むってよく言うじゃん」

そういうもんなのかねぇ.......てか、またそんな偏差値の低そうな本で得たような知識を......

「というと的前もそんな感じなのか?」

「んーどっちかというと私は、作った料理を家族に美味しいって、感想貰える方が嬉しいタイプかなー。といっても好きな人が出来たら、小町ちゃんの言うように考えるようになる女の子がほとんどだと思うな」

「ほほう?つまり今的前さんに好きな人はいないと?」

「う、うん。そうなるけど......そこがどうしたの?」

「やったねお兄ちゃん!これはチャンスだよ!アッタクあるのみ!!」

「しねえよ、それにしても砕けるだけだわ。あと、ガールズトークでもするってんなら俺は部屋に行くぞ?」

「あ、じゃあちゃちゃっとお風呂入ってそのまま部屋に帰ってもらっていいよ。んじゃねーバイビー」

「は......?」

え......冗談でしょ?

「あの小町、流石に冗だ−」

「バーイバーイ」

「あっはい」

ああ、この小町の目は、「ちょっと用事があるからどいて」の目だわ。なんでまた急に。

「え?え?あの私はどうしたら」

「あ、的前さんはそこでちょっと待っててもらえますか?ちゃちゃっと洗い物済ませてくるんで」

「え、あ、うん」

「はいはーい、お兄ちゃんはどいたどいたー」

「わっかた、わかったから。押すな押すな」

背中をぎゅうぎゅうと押され、廊下に出される。とても理不尽。

「お兄ちゃん」

「ん?」

なんだ?今度は顔をニヤニヤさせよってからに。

 

「的前さんにお兄ちゃんのこと、どう思ってるか聞いといてあげるからね」

「は?いやそんな無駄な気遣いいらねえから。ほんとまじで」

いやこれ気遣いですらないな。だって、

「比企谷くん?あはは!ないない!」

とか言われるだけなんでしょ?八幡知ってます。

「んっふっふー気になってるくせにー。じゃ、小町はガールズトークに花を咲かせてきますので!」

ビシッっと敬礼をして扉を閉められる。

「......風呂入るか」

気になってなんか、ないんだがなぁ......

 

✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

 

十数分後〜リビング〜

 

「さあ、的前さん。洗い物も済みました。ここは予定通り、ガールズトークと洒落込みましょう」

 

「あの小町ちゃん?本当にするの?」

 

「あったりまえですよー、それともこの後何か用事でも?」

 

「いや、用事はないんだけど......あっ!ほら小町ちゃん、弓道のこと聞きたいって言ってたから、その話でも−」

 

「今は恋バナの方に夢中なんで大丈夫でーす。後でお兄ちゃんに無理矢理聞くなりしておきますので!そ・れ・よ・り!そこまでして話を逸らそうとするってことは何かありそうですね〜。手始めにまず、どれほど男性経験があるか聞いていきましょうか」

 

「ないよ!そんなの!!......あ」

 

「ほうほう......なるほど......では次に、気になりかけている人はいるかどうかを」

 

「勘弁してください......」

 

 

そうして少女達の時間は過ぎていく

 

 

✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

 

女子とは本当によくわからない生き物である。少しでも見ないうちに変化し、そして他者を驚愕に見舞う。果たしてそれは、当人達にとって良いことなのか、また第三者にはどのような影響を及ぼす変化なのかは......

 

 

よくわかりません

 

 

「いや〜優香さんが、ああ思ってて、こうだったとはね〜」

「もうこの話は終わりにしよ?ね?ね?」

「ほんと何があったの?ついていけないんだけど」

風呂から上がって部屋でゴロゴロしようよしたら、急に部屋に連れも出された結果がこれだよ。

なにこれ?小町の的前に対する呼び方とか、顔を真っ赤にして涙声の的前が可愛いとか、ツッコミどころあり過ぎなんですけど。

「なにが的前にあったんだよ。小町は一体どんな話を振ったの?」

「あーよくない、よくないなー。女の子達の秘密に触れようとするのは」

あーはいはい、そう言われるってのは知ってましたよ。あと、女の子の秘密って、いい響きですよね。

「じゃあせめて的前を帰してやれよ。もう見てるこっちが耐えられるん」

主に男心が。

「おや〜さすがお兄ちゃん。女子、いや優香さんだけには優しいね〜」

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」

声にならない悲鳴をあげる的前。

「おい小町、ほんとお前なにしたんだ。的前が壊れかけてるから。危ないお薬使っちゃったんなら白状しなさい」

「なんで薬を使ったとかそういうことになるのさ。小町はただただ普通にガールズトークしただけだよ?」

「それマジで言ってるのなら、俺は今後女子を人として見ることはなくなるだろうな」

俺がもし国語辞典出したならガールズトークの類義語は、洗脳って書くレベル。

「まあもう時間も時間だし、今回はお開きってことにしますか。ほら優香さん、さよならの挨拶しましょうね?」

「う、うん」

さ、さよならの挨拶って......的前が幼児なわけでもないのにどういうことなんだってばよ。

「は、は、は、はち......は、はち......」

そしてついに壊れる的前。

ああ、小町は明日か務所暮らしか......寂しくなるなぁ......

「お兄ちゃんいますごい失礼なこと考えてたでしょ、違うから、優香さんを見ててあげて」

「見ててもなにも、ひたすらハチとしか言ってないんだけどなにあれ?ほんと小町なにをしでかしたの?」

「黙って見てて、いますっごい勇気出してるんだから」

「はぁ?」

あれのどこが勇気の必要な状態なのか。

「は、はちま......」

......はちま?

「はちま、八幡くん!!」

「おお!」

歓声をあげる小町。いや、はちまんってどこかで聞いたことがあるんだけど、どこでだっけ?

「どう?どう?!女子に名前を言われた感想は!!」

「は?名前?......あ」

俺の名前か。

「......ごみいちゃん、薬か何かキメてるの?」

「い、いや、基本的に俺を名前呼びするやつが少なくてだな、そう俺は悪くない」

そう、悪くない......はず。

「悪くないわけないでしょ、ほら」

的前を小町が指差す。

うわーほんとだー顔をさっきより真っ赤にして怒ってるーかわいいなー罵られるんだろうなー

「比企谷くんのアホ!バカ!根暗!死んだ魚!八幡!!」

「おい、死んだ魚じゃねえ、死んだ魚の目だ」

「またきっちり八幡って言ってる優香さんもさすがだけど、そこに反論するお兄ちゃんもため息が出るぐらいにはさすがだよ......」

「い、いや、マジで悪かった。もう一回言ってくれればちゃんとリアクションするから」

「言わないよ!もう帰る!バイバイ八幡くん!!」

そして荷物を持って廊下に姿を消した数秒後、玄関のドアが閉まったきり、比企谷家に静寂が訪れた。

「......結局八幡って言って去ってくのな」

結構照れますねこれ。

「もうめっちゃくちゃ言いたいことはあるんだけど、これだけは言っておくねお兄ちゃん」

「なんでございませうか」

できれば死刑宣告はご遠慮したいです。

 

 

「優香さん、お兄ちゃんのこと気になってるかもしれないんだってさ」

 

......え?

 

「ま、さっきの件でどう傾いたかは知らないけどねー。そこんとこは自己責任ってことで。んじゃ、小町はお風呂入ってくるから」

「え、お、おい小町」

小町が去り、再び静寂が訪れる。

すごくデジャビュを感じるんですがそれは。

 

しかし......

 

「気になる、ねぇ......」

 

小町まだ風呂に入ってなかったりしないかね。冷水のシャワーでも浴びたいぐらいなんですけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




最近眠気が12時ごろに来るようになりました。いいことです。
いいことなのですが、執筆を夜の11時から始めて、この時間帯に投稿してるので、かなりきつくなって来る可能性があります、というかすでに書いてるいまも眠い件。
まあなにが言いたいか申しますと、作品投稿の時間帯が変わるということです。
知人からも予約投稿しろやハゲとかなり言われましたので、そうなるかもしれません。あくまで可能性の話ですがね。

では、また次回!

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