第20話、投稿していきます。
レイナーレのキャラ崩壊が激しいと思う今日この頃。
元からですね。
それでは、どうぞ。
「まったくもう…無茶するから…」
「なはは…」
ここは駒王町にある病院。
命に関わる出血をしていたことを忘れていた満は、あの大爆笑の後、その場にぶっ倒れ。
アーシアの聖母の微笑で傷そのものは治したものの、失われた大量の血液は戻らず、グレモリー家の息がかかった病院に担ぎ込まれ、輸血が行われた。
輸血が終わり、面会に来たリアスに意識の戻った満は今回起こったことの報告をしていた。
「なはは、じゃないわよ。ミツ、いくら人間をやめていると言ってもあなたの身体の基本構造は人間と同じなのよ?お医者さまの話だとあと30mlでも血を失ってたら間に合わなかった、って言ってたんだから。」
「いやマジですんません部長。まさか部長たちもあの件に関わっているとは知らず…。アーシアがいてくれて本当に助かりました。」
「ホントよまったく…。あのねぇ、あなたは眷属ではないけれど、私にとっては保護するべき、守るべき大切な身内なのよ。今度からは
ため息をつきながら満の単独行動をたしなめるリアス。
「あー…。善処します、ハイ。」
「それはもうやります、って言っているようなものよ。その正直さはあなたの美徳だけど、正直すぎるのも考えものね。」
「ま、まあまあ。そこについてはおいおい…」
苦笑するリアスに、お茶を濁す満。と、そこで満は表情を引き締める。
「それで、レイナーレのことは?」
「…今回の事件を引き起こした堕天使、レイナーレは死亡したことが正式に悪魔側から発表されたわ。堕天使側からは何の声明もなし。彼女はどうやら、トカゲの尻尾切りにあったようね。」
「…そうですか。それでは、"彼女"が出歩いても問題はない、と?」
「そうね。念のため、名前とかを変えておくのがいいでしょうけれど。」
「だと、さ。出てきてもいいぞ、レイナーレ。」
満がそう言うと、何もない空間に風が巻き起こり、そこから手のひらサイズの少女が現れた。
「…驚いた。ミツ、彼女姿を消せたの?」
「いえ。この姿になってかららしいです。種族的にももう堕天使じゃないらしいですし。今は…なんだっけ?」
満がそう少女に問うと、少女はリアスに向かって恭しく一礼し、
「堕天使改めまして、鴉天狗のレイナーレでございます。よろしくお願いしますわ、リアス・グレモリー様。」
と挨拶をした。
「ええ、よろしく。それで、何故満は腹を抑えて笑いをこらえているのかしら?」
「い、いや、だって…あの、あのレイナーレが、貴族みたいな礼をして、よろしくお願いしますわ、って。く、くくく…ハハハハハ!」
あまりにもあんまりな満のその言葉に、レイナーレは顔を真っ赤にして怒る。
「な、ななな…何で笑うのよ満!私だってね、上流階級の方にお目見えする際の礼儀作法ぐらい…」
「ハハハハハ!」
「は・な・し・を・聞けぇーっ!」
大爆笑する満に、なおも真っ赤になって満の顔を蹴ったり殴ったりするレイナーレ。
だが悲しいかな、満には蚊ほども効果がない。
その光景をリアスはジト目で見つつ、満に話しかける。
「あなたって、そんなキャラだったの?笑上戸なのね。」
「いや、ハハハ、その、フフ、一回ツボに入ると、その…ププッ!ダメだ、我慢できねぇ、ハハハハハ!」
「いい加減にしろぉ!」
もう怒りを通り越して涙目のレイナーレ。
流石に悪いと思ったのか、ごめんごめんと笑いながら謝る満と、そっぽを向くレイナーレ。
リアスは呆れたようにため息をつくと、
「ハァ、もういいわ。ミツ。とりあえず、その子はあなたの使い魔、ってことにしておきなさい。」
「使い魔?」
リアスのその言葉に、満は首を傾げる。
「満。使い魔っていうのはね、悪魔の使役する存在で、主にサポートをする者達よ。」
「ほう。」
「あら、物知りね、レイナーレ。」
「もちろんですわ、リアス様。これでも、下級堕天使の中では知識では負けなしだったのですよ?」
「へぇ。見かけには寄らないもんだ。それで、コイツを俺の使い魔、ってことにしておけばいいんですか?」
「ってことに、というか鴉天狗は鬼武者を補佐する存在だから、まんま使い魔ね。」
「そうなのか?どこで知ったそんな知識?」
「鴉天狗になった瞬間かしら。満の籠手が教えてくれたのかも。」
「マジかよ。この籠手、俺には何にも教えない癖に…。」
苦い顔をする満。よしよし、と満の頭を撫でるレイナーレ。
何ともアンバランスなその構図に、リアスはつい、ふふ、と笑ってしまった。
「?どうかしましたか、部長?」
「いや、何でもないわ。…いいコンビね、あなた達。」
「そりゃあもう。一度は何もかんも洗いざらい見せ合った仲ですから。」
「え、ええええっ!?み、満、そ、その…」
「泣き顔も笑顔もお互い全部見たもんな!」
「んなこったろうと思ったよチクショーッ!」
男泣きで悔しがるレイナーレ。
ニヤニヤとそれを見つめる満。
それを見てリアスは、(あ、これ満はSだ。)と確信した。
「まあともかく、今日は大人しくしてなさい。とりあえずもう1日様子を見て、退院、ということになると思うわ。学校の欠席もうまく弄っておくから安心しなさい。」
「ありがとうございます、部長。ホント何から何まで…」
「ふふ、こちらはとても優秀な眷属が新たに入ったもの。そのお礼よ。何なら身体でのお礼が良かった?」
「ハハ…」
ウインクをするリアスに、困ったように苦笑する満。
その満をジト目で睨むレイナーレ。
「…ふん。何よ、デレデレしちゃってさ。」
「ん?どした?」
「何でもなーい!」
何でもないと言いつつ明らかに不機嫌なレイナーレにこれまた困ったような顔を浮かべる満。
その様子にふふ、とリアスは笑っていた。
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「それじゃあ、4日後に。また学校で会いましょう、満、レイナーレ。」
「うっす。お疲れ様です、部長。」
「ごきげんよう、リアスさま。」
ひらひらと手を振って病室を出て行くリアス。
満はそれを見送ると、ふーっと息を吐いてベットに深く身を沈める。
「…流石に、疲れたな。」
「…ふふ。お疲れ様、満。」
「ああ、まったくだぜ。そういや、お前の新しい名前を考えないといけないのか…」
「いい名前を期待しているわよ、ご主人様?」
「やめろ。背中がむず痒くなる。まあ、アーシアとかと話し合ってみるよ。」
「アーシアと?」
「ああ。イッセーのネーミングセンスは微妙、というか確実にアニメ、それもエロい系か熱血系かどちらかからしか付けないだろうし。それなら女の子の名前だし、同じ女の子に相談しようと思ってな。」
「あー確かに。一誠クン、そういうの好きそうだしね。アーシアなら安心かも。まあ、頼んだわよ、満。私もう寝るから。」
そう言って満の頭が乗っている枕に寝転がり、レイナーレは目を閉じる。
しばらくすると、穏やかな寝息が聞こえてきた。
「おいおい、看護師さんが入ってきたらどうすんだよ…」
満は苦笑し、せめてもと思ってタオルをレイナーレにかける。もちろん、掛け布団のように頭を出してだ。
「最悪部長に記憶弄ってもらうか…」
できるかどうかはわからなかったが、とりあえず丸投げしようと思った満は、目を閉じた。
満が寝入ると、隣で寝ていたハズのレイナーレの眼がパッチリと開く。
そして横で寝ている満の寝顔を眺め、
「ふふ、これからよろしくね、満。」
ニッコリと笑みを浮かべると、再び眠りに落ちていった。
如何だったでしょうか。
とりあえず、こんな形でこの事件は幕を閉じます。
満のレイナーレへの感情は、友達になれるかもしれなかった女の子、から弄りがいのある友達、レベルまで変化しています。
これからどうなっていくかはレイナーレの頑張り次第ですね。
それではまた次回。今度は第2章でお会いしましょう。
少々おかしい部分があったので修正しました。
あとがきを修正しました。