第38話、投稿していきます。
どんどんブレイクしていきます。
どうぞ。
「…まさか君たち側から聖剣の捜索を依頼されるとはね。」
「満君からの条件だもの。じゃなければ誰が悪魔に頼むもんですか。」
「落ち着けよ。別に仲良くやれなんて言わないが、お互いの足を引っ張ることだけは避けたい。」
次の日、祐斗を呼び出した満は昨日のあらましを説明。
町にあるファミレスでこれからの動きについて話し合うことにした。
「だが一体どうするのだ?闇雲に探していて見つかる相手ではあるまい。」
「その通り。相手も余計な騒ぎを起こして見つかりたくはないだろうな。あのフリードはわからんが…」
「ならば?」
「策が1つある。…危険だが、やってみる価値は十分にあるはずだ。」
「…聞こう。」
そして満は3人にある作戦を耳打ちする。
「…それは、本当に可能なのか?」
「こっちにゃコレがある。できないことはないだろう。」
「でも、いくら聖剣を取り戻すためって言っても…」
「もしも責任を問われる場合があったら、全てこちらの独断と言ってもらって構わん。」
「…危険じゃないのかい?」
「だが、やるしかない。今の状況を最大限に利用するには、この方法しかないんだ。」
「…わかった。」
渋々ながらも納得する3人。
準備のため、そこで一旦別れる。
「木場。」
「ん?なんだい?」
と、満が祐斗を呼び止める。
(…イッセーに捜索の手伝いを頼んである。部長も了承済みだ。他にも何人か連れて来てくれるだろう。)
(…何故?何故君はそこまで…)
(勝手に死なれちゃ目覚めが悪い。お前との模擬戦もまだ一勝一敗で決着がついてないからな。)
(…ふぅ。感謝するよ。)
(いらねぇよ、そんなもん。)
祐斗にそう耳打ちすると、今度こそ別れ、各々の準備に入った。
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その日の晩。
町の片隅のとある路地。
そこで金属同士のぶつかる音が聞こえる。
「おおお!」
「ハア!」
「えいやっ!」
「セイッ!」
ゼノヴィアと祐斗、イリナの3人と満がそれぞれお互いを攻撃しあっている。
1対3の状況が展開され、またそれを止めるものはいない。
そこに、乱入してくる者がいた。
「おやおやおやおや!クソ悪魔に知り合いさんに、教会のくそったれどもじゃありませんか!」
「フリード!」
「俺っちも混ぜて頂戴よぉ!」
乱入してきたのはフリード。
そのまましばらく打ちあう。
「フリード!」
「何でしょ?」
「この数じゃ分が悪い!手を組まねえか!?」
「いいでしょう!共同戦線と参りやしょ!」
満が突然フリードに協力を提案。
フリードはそれを快諾。
そのまま共同戦線を開始する。
「くっ!」
「弱え弱え弱え弱え!弱いんですよぉ!」
フリードの助勢により、ゼノヴィア達を押し返していく。
するとゼノヴィア達は旗色が悪いと思ったのか、撤退していく。
「…ふう。すまない、助かった。」
「いえいえ、こちらも奴らが来ていることを知りましたし、収穫はあったもので。」
「お前らはあいつらと敵対しているのか?」
「そうですねぇ。しつこいんですよ、あいつら。」
「みたいだな。まさか教会側と悪魔が手を組むとは…」
「おや、ご存知なので?」
「ヤツが悪魔だってことは知ってたし、あの2人組の女は断罪云々言ってた。だから教会側と判断した。」
「違うかもしれませんよぉ?」
「かもしれないな。だが、そんなことはどうでもいい。」
そのままその場で話し合うフリードと満。
「1つ、頼みがあるんだが。」
「おやおや、何の用で?」
「ああ。…俺を、あんたらのボスの元にに連れていってほしい。」
「…へ?」
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「…貴様がフリードが言っていた人間か。」
「…ああ。」
ここは満と麗那が以前殺しあった廃協会。
そこで、満は今回の黒幕と対面していた。
「まさか、神話に語られる存在が関わっていたとは…」
「フン。下手な世辞はよせ。俺はそんなことはどうでもいい。」
「…失礼。」
「それで?貴様が我々に協力したいと?」
「その通りだ。」
「メリットは?」
「これだ。」
そう言って満はある物を取り出す。
「ほう。"破壊の聖剣"か。それをどこで?」
「ついさっき奴らと斬り合っていた時に。持っていた剣を奪ったが、エクスカリバーだったとは…」
「なるほど、だが貴様を殺してここで手に入れてしまうという手もある。」
「生憎だが、最早これは俺にしか扱えない。ヤツが再び取り返そうとした時、手が弾かれていた。たいそう驚いていたよ。」
「…なるほど。その証拠は?」
「持ってみるといい。」
「ふむ、フリード。」
「ほいほい。そいじゃ、失礼して…」
フリードそう言って破壊の聖剣を握ろうとするが、バチッという音が鳴り、弾かれてしまう。
「ああ、こりゃ無理っすわ。完全に拒絶されてますわ。」
「ふむ、バルパー、どう思う?」
コカビエルがそう言うと、近くにいた神父服の老人が答える。
「そうですな、その者が持った武器を自分のモノにする神器を持っているか、それとも聖剣自体がその者を所有者と認めたか…。いずれにせよ、尋常なことではございません。素質を持った者さえ弾くのですから。」
「なるほど…。よかろう。貴様、名は?」
「南 天海。」
「それでは天海よ、貴様は他の聖剣も自分の支配下に置けるか?」
「やってみないことには何とも…」
「ふむ。バルパー。」
「ですな。それではこれを。」
そう言ってバルパーは一本の剣を渡してくる。
「これは?」
「"
「持ってみろと?」
「はい。」
満はその柄を握る。すると、一瞬眩い光を発し、それからおとなしくなった。
「…支配下に置けたのか?」
「わからない。フリード、持ってみてくれ。」
「バチッ、てくるの苦手んですがねぇ…。静電気みたいで。」
そう言いながら透明の聖剣を握ろうとするフリード。
またもやバチッ、と聖剣から弾かれてしまう。
「あーダメです。完全にコイツのモンになってますわ。」
「なるほど。他の聖剣使いを弾くか。これは稀有な才能だ。後の戦争にも役立つだろう。」
「…戦争?」
コカビエルが言った物騒な言葉に、眉をひそめる満。
「その通りだ。冥界、天界、堕天使。その三つ巴の戦争を再び起こすのが俺の目的だ。」
「…」
「アザゼルの奴め、何がこれ以上戦争はしない、だ。あのまま戦っていれば我々の勝利は揺るがなかったというのに、日和おって。」
「…それで、どうやって戦争を?」
「簡単だ。この町を治めているという魔王の妹。それを殺せばよい。」
その言葉に目を細める満。
「…魔王の妹。」
「その通りだ。しかも2人、な。魔王の妹と言えど、その力はまだまだ未熟。聖剣がなくとも簡単に捻り潰せる。」
「なるほど。聖剣を集めているのは、魔王への対策か。」
「そうだ。いくら魔王と言えど、聖剣には弱かろう。そしてあの戦争を再び…」
どこか遠くを見るような目をして言うコカビエル。
(…2人、ってことはもう1人は"あの人"だろうが…。それにしても殺す、ね。この時点で相容れねぇな。)
「それで、俺の処遇は?」
「ふむ、貴様はしばらくフリードと行動を共にしてもらう。フリードは時々命令を聞かぬ時があるのでな。貴様が監視せよ。」
("監視"、ねぇ。どっちが監視するのやら。)
「…わかった。よろしく頼むぜ、フリード。」
「オッケーオッケー。よろしくちゃん。」
そして戦争を起こすための色々な策を満に伝えるコカビエル。
それを聞きつつ、
(さて、これからだな…)
どうやって内側から崩していくかを考える満だった。
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「はあ!?ミツが内通!?」
祐斗はあの後一誠と合流。一緒に来ていたリアスに状況を説明。
そして満が相手方にスパイとして潜り込んだことを聞き、リアスは叫び声をあげた。
「そうです部長。聞いてなかったんですか?」
「聞いてないわよ!確かにミツには人手が欲しいからって聞いたけど、そんな理由で人手不足になるなんて一言もね!」
「あっちゃあ…。ミツ、ご愁傷様…」
髪を逆立てて怒るリアスの後ろに般若を見た一誠は、今はどこにいるとも知れぬ満に合掌する。
「大体、あの子は他の女の子に優しすぎ!まったくあの時も…」
ブツブツと呟き始めた主に寒気を感じた祐斗と一誠はそそくさとその場を離れる。
いくら敬愛する主と言えども、八つ当たりに会うのはゴメンだからだ。
そして2人はそのまま捜索を開始した。
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「バルパー。」
「おや、天海殿。何でしょう?」
「気になっていたんだが、エクスカリバーっていうのは何本もあるのか?」
エクスカリバーが何本もあることを疑問視していた満は、ちょうどよいとばかりに聖剣に詳しそうなバルパーに話しかける。
「いえ、元は1つの聖剣です。最強の聖剣とも言われておりました。」
「"元は"?別れたってことか?」
「その通りでございます。先の大戦で折れ、教会の錬金術士により7つの性質を持つ7本の聖剣に打ち直されました。」
「なるほど。だから1本1本の力はそこまで…」
「そうですな。私は、聖剣を統合する研究をしているのです。」
「統合?」
「はい。バラバラに別れた7本の聖剣。それを、再び1本の聖剣に戻す。それが私の目的なのです。」
「なるほどな。よくわかった。俺はてっきり量産でもされてんのかと…」
「されているようですよ?性能はオリジナルの5分の1にも及ばないそうですが。」
「あ、やっぱされてんのか。」
その後、バルパーと聖剣と呼ばれる存在について話し合う。
「聖剣と言われているのに魔剣扱いされている剣ってあるじゃないか、あれってどうなんだ?フルンティングとかは有名だよな。」
「アレは聖剣と言うよりかは名剣でございますがね。確かに、血をすすり強固になる剣を聖剣扱いするのは厳しい気もしますな。」
その後も様々なことを喋りつつ、情報を引き出していく満だった。
如何だったでしょうか。
敵対していると勘違いされているからこその内通。
これからの展開がどうなっていくのでしょうか。
それでは次回。またお会いしましょう。