つきより美しく、脱兎より速く   作:あかるりあ

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 いやはや、前回の投稿から早4ヶ月……
 仕事が忙しいとはいえ遊戯王デュエルリンクスがリリースされてそっちにいそしんだり、艦これアーケードのイベントで嫁の瑞鳳ちゃんがイベント限定艦になったりと小説そっちのけにすることが多くて……
 え? なに? お前の自堕落だろうって?全くその通りでございます。弁解の余地はございません!
 というわけで投稿なり。次回は早くできるようにがんばります!(頑張るとは言ってない)

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コンクリートチャンプルー 後編ですよ

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 結論から言うとアリーナなんて借りれなかったわ。だって明日は学年トーナメントですもの……。

 「すまんなレイセン、少しなら空いてるとは思ったんだが……」

 さっきまでの覇気は天災兎に持っていかれてしまったかのようにしょげてしまっているわ……。なんか新鮮でかわいいかも。

 「だ、大丈夫よ! ちょっと癖が強い子だけど経験とセンスでどうにかするわよ! 」

 現に今部屋の壁を修復する作業をしてる馬鹿もぶっつけ本番で物にしてるわけだし、いや! 慢心してるわけじゃないのよ? ただ、あいつに負けるとなんか癪だから! それだけだから!

 「それにしてもレイセン、そのウサ耳は篠ノ之博士とキャラがかぶるぞ? 」

 「ひゃぁ! 」

 後ろから気配もなく声を掛けてきて、私の脇腹をくすぐりに来たのはラウラだった。

 「甘い! 甘いぞレイセン! この程度で不覚を取っていては話にならんぞ! 強いからといって慢心は禁物だぞ」

 まるで心を読まれたかのように図星を突いてくるわね。一年のブランクがあるとはいえ、軍人ってのは本当に鋭いわ……。

 「まぁ、なんだ、今日はもう部屋にもどれ、明日は学年トーナメントだ、気張れよ? 」

 なにやら古い言い方ではあったけど、応援してくれてるってことはよく伝わったわ。

 「ありがと千冬! 明日はがんばってやるんだから! 」

 満面の笑みでガッツポーズ!……

 「ねぇ、ラウラ、何でそんなジト目で私を見るの……? 」

 身長が私より20cmは低いであろう彼女は私の目を見るのにどうしても胸が見えてしまうらしい。胸にものすごい視線を感じるわ。

 「レイセン、少し外に行かないか?今の時間はビル郡に沈む夕日がきれいなんだ」

 なんてことは無い、デートのお誘いだった。女の子同士でも今のご時勢不思議なことじゃないわ。

 「えぇ、案内お願いね、黒兎の騎士(くろうさぎのナイト)様? 」

 そういて、右手の甲を差し出す。ラウラはその手を取り、

 「軍人たるもの女性には紳士的にだ」

 といって、そのまま口付けをする。

 「ほう? なかなか様になっているじゃないか」

 と、千冬はチャチャを入れるも、笑顔で教官ほどではありませんと返し、消灯時間には戻れと言われた私たちは寮を後にした。

 

 

 「本当にきれいね……こんなきれいな景色何年ぶりかしら」

 沈む夕日はビル郡をまるで燃やすかのごとく、赤々と、日常で見慣れている世界を一転させて別世界へと変えていた。

 「レイセン……少し、不躾な質問をしていいか? 」

 あの千冬を教官に持つ彼女が不躾と言うのだ、よほどのことなのだろうと思ったけど、

 「気にしないわよ、何かしら? 」

 夕日がまぶしくてラウラの表情が見えなったのも重なり、簡単に返しまったのが間違いだった。

 「前の組織……亡国機業のことだ」

 その言葉を聴いた瞬間、後頭部を鈍器で打たれたかのような鈍く重い感覚に襲われた。そうよね、私は元亡国機業の人間情報を引き出したい人間なんて沢山いる。ここの環境に甘え、そのことを忘れていたわ。

 「レイセン!? 大丈夫か!? 」

 その声に気づかされ、ラウラが私の肩を掴んで心配した表情を覗かせていた。

 「え、えぇ大丈夫よ? 続けていいわ」

 気になるのは仕方が無い事だもの、それに私の持っている情報は本当にごく少数、本拠地なんて座標すらわからないわ。なんでかって?任務が終わって帰る場所からは、外がまったく見えない自動運転車に乗るからよ。

 「すまない、組織の場所やらを聞く気は無い、ただ……」

 そこで歯切れ悪く黙ってしまった。

 「どうした二人ともこんなところでなししてるんだ? 黄昏時だからって黄昏ていたのか? 」

 唐突に声を掛けてくる馬鹿男一人。でも、雰囲気を変えるにはいいタイミングだったわ。そこは褒めてあげよう。

 「嫁よ……くだらないことを言うな……レイセンが呆れているぞ? 」

 まぁ、微妙な表情はしていたと思うけれど、呆れじゃ無いわよ? 

 「そっか、夕日が一番きれいな時間なのよね……」

 確認するように私は夕日のほうに向き直る。

 「そういえば、他にもマジックアワーなんて言い方もあるらしいぞ? 」

 得意げに話す馬鹿は他に勉強することが無いらしい。無駄な知識だけ増えていくようね。

 「嫁よ、日本では逢魔時(おうまがどき)とも言うと聞いたぞ」

 それってものすごっく不吉な言葉なんだけど……

 「ラウラは物知りだな、しかし本当に魔物が出てきたら笑っちまうな! 」

 言いながら大笑いしてるけど、明日はクラス代表戦なんだし、へんなことが起きなければいいのだけれど。

 ふと、ラウラに視線を移すと、上を見上げて固まっている。

 「どうしたのラウ……やだ、本当にきちゃったじゃないの……」

 去年、IS学園を襲った通称ゴーレムと思わしき機体が空を飛んでいた。

 「一夏! 教官にこの事を! 私はここで奴を足止めする! 」

 叫んだラウラと私は臨戦態勢に入る。ISを起動させ、ゴーレムに直進する。ハイパーセンサーで進行方向を確認。

 「アリーナね……」

 プライベートチャンネルでラウラに言う。ラウラは頷き、アリーナに方向を変え、でもゴーレムから意識をはがさないように全力で飛んだ。

 -警告-

 -ロックされています-

 機械音がゴーレムからの攻撃を予測させてくれた。

 拡張領域からシールドを出しつつも回避行動を取る。

 ピュンッ!

 細いレーザーが飛んできて、私の目の前で消えた。まるでエネルギー切れかのように。

 『ニャッハッハッハ! 引っかかったねレイセン! 束さんだよー! 』

 なんということでしょう。あの不格好なゴーレムは篠ノ之博士の作品だったのです!

 『ちょっとレイセン? 私がこんな不細工なもの造るわけ無いでしょ? 攻めてきてる機体をハッキングしたのよ』

 なるほど、防衛処置なのね。というか心を読まないでください篠ノ之博士。

 「にしてもどうして今日なのかしら……襲うにしろ誘拐するにしろ明日のほうがダントツでやりやすいはず……」

 私が考え込むと下から千冬たちの足音が聞こえてきた。どうやら戦闘の雰囲気じゃないと察したらしく、ISは装備していないわ。

 『レイセン、奴は何だ? 』

 オープンチャンネルで千冬がたずねてきた。教職としては当たり前ね。

 「どうやらどこぞの組織が去年同様に攻めて来たはいいけど篠ノ之博士に横槍(インターセプト)されちゃった機体らしいわ」

 大まかな状況を説明し、千冬はそうかと短く納得した。その後三機は地上に降りて、無人機は学園の研究室に運ばれたわ。

 「教官、攻めてきている組織の目処は立っていないのですか? 」

 ラウラが判れば突撃すると言わんばかりの目をしてるものだから

 「勝手な行動は許さん、といったものの目処はまったく立っていない、すまないな」

 と、千冬は申し訳なさそうに報告した。

 「そうですか、ありがとうございます」

 ラウラは敬礼で返す。本職の敬礼はきれいで美しいものね。こんな小さい子供がやってなければなおのこといいのだけれど。

 「お前らはもう下がれ、明日寝坊なんぞしたらグラウンドを走らせるぞ」

 そういう目は本気だった。これは本当に走らされるわ……。

 

 あれから私たちは学園地下までゴーレムを運びこみ、地上に出たころには外が真っ暗だったわ。

 「レイセン、夕飯にしよう、早くしないとしまっちまうぜ? 」

 馬鹿の合図で時計を見れば午後9時30分。無人機の後処理で意外と時間を取られてしまったみたいね。

 「相変わらずのんきねぇあんたってもう少し気にしたらどうなのよ」

 そのそういわれましても見たいな顔が余計にむかつくわね……。

 「嫁よ……このごーやちゃんぷるーと言う物はなんだ? 」

 新商品と書かれているところを見ると今までなかったものなのね。

 「そいつはツルレイシって言われる瓜科の植物を他の野菜や卵と一緒に混ぜながら炒めた料理のことだな、沖縄の方言でゴーヤーはツルレイシのこと、チャンプルーは混ぜこぜにしたものって意味だ」

 うわ……本当に無駄知識の塊ね……

 「嫁は料理のことに関していえばクッ○パット並だな! 」

 そんな料理サイトあったわね……。アプリ化もしてたわね……。そんな他愛もない話をしながら各自好きなものを頼んでそそくさ摂取。

 ラウラはゴーヤーチャンプルーを頼んだものの、一口目で苦いぃ……と涙目になり残りを半分ずつ二人で食べたわ。こんなことになるのならラーメンなんて頼まなければよかった……。

 

 部屋に戻る時間は10時30分。いつもの妖夢ならもう寝てる時間なのだけれど扉からは明かりが漏れていた。

 「……妖夢? まだおきてるの? 」

 部屋に入って確認を取る。妖夢の手元からピッと電子音が聞こえた後、こっちを向いて駆け寄ってきた。

 「あ、レイセンさん! 今日は遅かったですね? 何かあったのですか? 」

 心配そうな顔をしてそんなことを言うものだからついつい撫でてしまう。

 「大丈夫よ、織斑先生とのお話が長引いてしまっただけだから」

 嘘……でもないけど、あまり心配させるのも得策じゃないからね。その答えに満足したのか、笑顔でベッドまで歩いていく。こう見ると、妹弟子を思い出すわね……、あの子元気かしら……。

 「レイセンさん、お風呂はもう入れますから使ってください」

 妖夢の言葉で我に返り、

 「ありがと、使わせてもらうわ」

 と、返す。ゆっくり風呂を堪能し、あがったころには妖夢が静かな寝息をたてていたわ。

 「まったく、布団もかけないで寝ちゃったのね……」

 なんて独り言をつぶやきながら、布団をかけてあげる。本当にかわいい寝顔ね……。同じ年とは思えないくらい幼い顔立ちが余計にそう思わせるのね。さて、私もあんまり夜更かしをすると明日のトーナメントに支障が出てしまうわね、早く寝ましょう。

 

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 短い?長い?自分の感覚では短いと思っているのですが読者様の意見が最重要案件です!
 もしよければそこらへんの感想もお願いします!なんでもしますから!(何でもするとは言ってない)
 え?なに?なんで淫夢ネタなのかって?特に考えはありません!
 ありがとうございました!
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