留宮探偵の事件簿   作:不音七日

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  んじゃ、話すことないしさっそく本編行こうか。


  「本当にないのか...。」


  まあね。


  「んじゃ、本編を( ^ω^)_凵 どうぞ」


第35話  「失ったもの」

〜狐村〜

 

 

  七日達が狐村に戻ってくるとそこは惨状となっていた。

 

 

  「なんだよ...これ..。」

 

 

  「こんなことって...今まではこんなこと...。」

 

 

  村のあちこちにミ=ゴや他の化物などが徘徊している、そしていろんなところから村の人たちの叫び声が聞こえてくる。

 

 

  「こいつらって...。」

 

 

  「ああ、間違いないな。【神話生物】だ。以前麗華と戦ったことがある。」

 

 

  「...そうか。凛音は何回もこういうことを退けてるんだろ?何か対処法とか..。」

 

 

  そういい紅は凛音の方を見る、しかし凛音は目前の光景に驚きその場で立ちすくんでいた。

 

 

  「....凛音?」

 

 

  「あ...あ..ああ..。」

 

 

  「ちっ、ルーミア。凛音を頼む。」

 

 

  「....仕方ない。わかったよ。」

 

 

  「すまん、ありがとう。」

 

 

  「ああ、絶対生きて戻って来い。」

 

 

  「了解。」

 

 

  「....紅。何があった?」

 

 

  「凛音が機能しなくなった。」

 

 

  「...あいつも予想外のことだったか。」

 

 

  「みたいだな。」

 

 

  「ならさっさと生き残りを助けるぞ。」

 

 

  「はいよ。」

 

 

  そう言うと、2人はそれぞれ分かれて村に走っていった。

 

 

〜凛音side〜

 

 

  「おい、凛音、いい加減気をしっかり持て!」

 

 

  「あ...あ...。」

 

 

  「君は不音家の人間で能力者だろ?なら村の人を助けることぐらいはしろ!」

 

 

  「あ...あ..あ。助け..なきゃ..。」

 

 

  「そうだ、行くぞ。村の人を助けるんだ。」

 

 

  「はい、すみません。気を取り乱してました。」

 

 

  「よし、行こう!」

 

 

  「あ、ルーミアさんは紅さんの方をお願いします、私は七日の方へ行く!」

 

 

  「わかった、無茶はするんじゃないぞ。」

 

 

  そして2人も分かれてそれぞれ七日と紅の方へ走っていった。

 

 

〜七日side〜

 

 

  「クソッ!何でこんなにいんだよ!」

 

 

  そう言いながら七日は目の前の神話生物に剣を突き刺す。

 

 

  「これは村の人たちはいねえな。」

 

 

  七日は耳をすませながらそういう。

 

 

  「七日!」

 

 

  「凛音!気が戻ったか。」

 

 

  「うん。」

 

 

  「なら手伝え!こっち側はもうちょいで終わる!」

 

 

  「うん!」

 

  

  凛音はそういい祝詞を詠唱し始める。

 

 

  「汝等の魂に命ず、穢れた心を打ち払いその体を祓い給え。」

 

 

  凛音がそういい終わると、周囲にいた神話生物が灰になりその場に崩れる。

 

 

  「...マジかよ。」

 

 

  「これが私の能力なのよ。」

 

 

  「そうか。」

 

 

  「そういえば紅さん達はどうなったかな...。」

 

 

〜紅side〜

 

 

  「...こっちはあんま神話生物いねえな。」

 

 

  「...そうみたいだ。」

 

 

  「...た、助けて..。」

 

 

  そんな声がどこからか聞こえた。

 

 

  「..どこだ?今助けてって...。」

 

 

  「あそこね、少しだけ女の子の手が見えてる。」

 

 

  ルーミアはその方向を指す、そこには瓦礫が積み重なっていて、その中に少しだけ少女の手と思わしきものが見えている。

 

 

  「よし、助けるぞ。」

 

 

  紅とルーミアは瓦礫を持ち上げる。

 

 

  「....た、助かりましたあ、ありがとうございます...。」

 

 

  「いいんだよ、ほら、早く逃げろ。ここは危ない。」

 

 

  「わ、わかりました!」

 

 

  そういい、少女は村の外へ走っていった。

 

 

  「よし、これで避難とかは片付いたな。一回中央の道に戻ろう。」

 

 

  「ええ。」

 

 

  そして、紅達が戻ると同じく七日達も中央の道に戻ってきていた。

 

 

  「お、そっちも終わったか。」

 

 

  「ああ、そっちもか?」

 

 

  「ああ、で。気づいたか?アレ。」

 

 

  「アレ?」

 

 

  そう紅が聞くと七日は森の上の方を指差す。

 

 

  「あれだよ。気付かなかったのか?」

 

 

  「...なんだ..ありゃあ..。」

 

 

  七日が指さした方向には黒い空間の裂け目が森の上空に浮かんでいた。

 

 

  「...あれは多分...神格が出てくる時と同じ空間の裂け目だ...。」

 

 

  「...は?」

 

 

  「ということは..まさか..。」

 

 

  「..早くあれを閉じないと何かしらの神格が来るぞ。」

 

 

  「マジかよ。」

 

 

  「なら急ごう。」

 

 

  「でも急にあれが開かれたってことはあそこに何かしらいるはずだ。気をつけろよ。」

 

 

  「わかった。」

 

 

  そういい、4人は森の方へ向かった。

 

 

〜森の広場〜

 

 

  七日達が森を進んでいくと人里と似たような開けた場所に来た。そこには何人もの村人が怪しげな呪文をつぶやきながら手を上に掲げていた。

 

 

  「...こいつらは..。」

 

 

  「..おそらく行方不明になっていた人たちだろ。」

 

 

  と、紅がつぶやいたとき、ふいに後ろから声が聞こえた。

 

 

  「そうだよ、彼らは幻想郷から連れてきた人たちだ。」

 

 

  「..ッ!」

 

 

  その声に4人は振り向く、そこには先ほど七日達を村で出迎えていた男がいた。

 

 

  「お前は...!」

 

 

  「君たちは随分来るのが遅かったね。もう召喚が終わるよ、さあ新世界の幕開けだ!」

 

 

  「なんだと...!?」

 

 

  その時、上空の空間の裂け目が暗く光り、空が急激に赤暗くなった。

 

 

  「さあ...くるよ!」

 

 

  男がそういった刹那、空間の裂け目から炎を身に纏った怪物が降りてきた。

 

 

  「...あれは..なんだ..炎をまとって...!」

 

 

  「さあこの世界に終焉を!【クトゥグア様】!」

 

 

  「クトゥグア..だと?」

 

 

  「七日、何か知ってるの?」

 

 

  「ああ..あれは生ける炎と呼ばれる神格で..俺が..一番戦いたくない神格だ。」

 

 

  「なんだと!?」

 

 

  「七日は苦手なのか?」

 

 

  「ああ、あいつに触れればありとあらゆるものが溶ける。だからこそ呼び出されたら呪文で退散させないといけないんだ。」

 

 

  「...なら方法は1つだけある。」

 

 

  「本当か凛音!?」

 

 

  「うん...ただ..。」

 

 

  「ただ?」

 

 

  「これを使うと..私は死んじゃうの。」

 

 

  「は?」

 

 

  「この祝詞は私の霊力や生命力を放出するの、それで....あれを退散させる..。」

 

 

  「ダメだ!」

 

 

  「なんでよ...それ以外に方法はないんでしょ?」

 

 

  「だが!」

 

 

  「我儘言わないで!私は...自分の命がなくなるよりこの世界がなくなる方が怖いの!」

 

 

  「ッ...。」

 

 

  「わかったら...私に攻撃が来ないようにして..そろそろあれが攻撃してくるから。」

 

 

  「....わかった。」

 

 

  「うん、それじゃあよろしくね。」

 

 

  「やめろ...それだけは..やめろォ!」

 

 

  男はそう叫びながら凛音の方へ走っていく、俺はその男を...【切り捨てた】。

 

 

  「ぐ...ぁ...か..人..ごろ..し..。」

 

 

  そう言い残し、男はがくりと崩れ落ちた。

 

 

  「...凛音、早く詠唱を始めろ。」

 

 

  「うん...。」

 

 

  七日に言われ、凛音は祝詞を詠唱し始めた。

 

 

  「.....高天原に神留まり坐す。皇が親神漏岐神漏美の命以て八百万神等を。神集へに集へ給ひ。」

 

 

  「くっ...こいつの炎はやっぱきついな...。」

 

 

  「神議りに議り給ひて。我が皇御孫命は。今日より始めて罪と伝ふ罪は在らじと。」

 

 

  「...そろそろ限界だぞ...。」

 

 

  「まだなのかよ..凛音..。」

 

 

  「....今日の夕日の降の大祓に祓い給ひ清め給ふ事を諸々聞食せと宣る。」

 

 

  そう凛音が言い終わると凛音を中心としてものすごい光が森を包んだ。

 

 

  「...ッ...。」

 

 

  「成功...したのか..?」

 

 

  やがて、光が収まる。そこには先程まで戦っていたクトゥグアの姿はなく。ただ、1人の少女が佇んでいるだけだった...。

 

 

  「...凛音?」

 

 

  「...よか..っ..た..。」

 

 

  そういうとともに凛音は倒れた、その姿に七日は慌てて凛音へ駆け寄る。

 

 

  「おいっ!?凛音!?」

 

 

  「あ..はは..は。力..が..入らない..や。」

 

 

  「凛音!しっかりしろよ!生命力が切れかけてるのか!?いや、霊力も...なら俺の能力で!」

 

 

  治そうとした七日の手を凛音は力のない手で静止する。

 

 

  「いい..の。」

 

 

  「なんでだよ!?凛音、お前は死ぬんだぞ!?」

 

 

  「...いい..の..わた..しが..え..らんだ..ことだ..から...。」

 

 

  「そんな....。」

 

 

  七日が涙を浮かべた瞬間凛音が力のない手で七日にブレスレットを差し出す。

 

 

  「これは...?」

 

 

  「.....私の..宝物..きっと..君を助けて...くれ..る。」

 

 

  「.....。」

 

 

  七日はそれを静かに受け取る、それを見た凛音は笑顔になる。

 

 

  「....あり..が..う....姉...で..せ..く..て...。」

 

 

  「凛音姉!生きろ!」

 

 

  「...よう..や..く..姉..て..よん..でくれ...た。」

 

 

  その言葉を最後に凛音はぐったりと動かなくなった。

 

 

  「...ッ...。」

 

 

  「七日...。」

 

 

  「そういえば..この世界からはどうやって帰るのかしら...。」

 

 

  「....そういえば..。」

 

 

  「...多分..凛音姉がくれたこのブレスレットがキーになると思う。」

 

 

  「そうなの..?」

 

 

  「多分だが...。」

 

 

  七日は受け取ったブレスレットを空に掲げる。すると、ブレスレットは光り、七日達の前に明るい空間が現れた。

 

 

  「....戻ろう。幻想郷に。」

 

 

  「そうだな。」

 

 

  「ええ。」

 

 

  そういい、七日達は空間に飛び込んだ。

 

 

〜第36話に続く...........





  はい、今回は長々とした話でした。


  「珍しいなこんな長いの書くなんて。」


  ですね、いつもはゲームのセリフなどを借りて長くなったりと、そういうのは多かったんですが....自分で作ったストーリで3000文字いったのは初めてです。


  「にしても、あの祝詞って..。」


  はい、祝詞一覧にのっていた大祓詞を使わせていただきました、大分端折ったけど...。


  「ま、今回はここらへんで締めよう。」


  はい、では次回は2幕最終話予定!(*^-^*)ノ~~マタネー
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