「今幕は短かったな。」
けど今作今回で終わりなんだよねぇ...。
「え...?」
まあ...なんとなく。
「...まあいいが。」
それじゃあ第2幕最終話スタート!
俺たちが過去の世界から戻ってきてすぐ、俺と紅は家に戻ってきていた。
「はぁ...疲れた。」
「俺とお前はまだやることがある。」
「...はぁ?お前..あれだけのことがあってまだどこか行くのか?」
「....はぁ、お前目の前で人死んでたのにまだ気づかないのか?」
「......あ〜..まさか墓参りか?」
「そうだ。だが、凛音の墓は多分作られてない..だろうから行くぞ、狐村に。」
「正確には元狐村な。」
「別にいいじゃねえか。」
「じゃ、行こう。」
「おう。」
そう言って、俺と紅は狐村があった場所に向かった。
〜狐村跡地〜
「...ここだな。」
「そういや、今日が凛音の命日だったか。」
「多分な。」
と、話しながら村の中に入っていくと奥の方に一人の女性が立っているのが見えた、そしてその前には小さなお墓と花が置かれている。
「....どうやら先客がいたみたいだな。」
「だな。」
その会話に気づいたのか、その女性はゆっくりとこちらに振り向く。
「....あなたは..!」
「ん?」
「知り合いか?」
「いや...あなたはどこかであったか?」
「ええ、覚えてませんか?20年前瓦礫の中から助けてもらった者です。」
「...あの時の!?」
「そうか、狐村の生存者だったか。」
「はい、あの時は助けてくださってありがとうございました。」
「いいんだよ、20年前も同じこといっただろ?」
「...ええ、そうですね。」
女性はふふふと微笑して答える。
「それで、その墓は?」
「世界を救ってくれた英雄さんのお墓です。」
「それってもしかして不音凛音か?」
女性はそうですよ、と言った。
「それでは、私はこれで。また会えるといいですね。」
「あ、ああ。」
そう言い残し、女性は村の外に歩いて行った。
「さて、俺たちも墓参りしとくか。」
「ああ。」
「あ、そうだ。お供え物...つってもついさっきあいつからもらったものだが。」
七日はそういい、先ほどもらったブレスレットを墓に供える。
「こんなんでいいかな、。」
と、七日が離れた瞬間だった、再びブレスレットが輝き、辺り一帯が光に包まれた、そして、光が収まると...。
「....何も...ないのか?」
「みたいだな、じゃあ俺も花を供えるか。」
そう言って、紅はどこからか花束をお墓に供える。
「さて、帰るか。」
「だな。」
「そうだね〜。」
.....誰か1人多い気がする...。
「....なあ紅、お前何か喋った?」
「いや?」
「....気のせいか?」
と、七日は再び前に向き直る、すると目の前に見たことのある女性が立っていた。
「も〜、無視しなくてもいいじゃん七日。」
「....!」
俺は思わず目を擦る。
「...?七日、どうしたんだ?そんなところで立ち止まって。」
「紅、お前にはあいつが見えてないのか...?」
「....ん?なんもいねえぞ?」
「...そうか。」
「そうだよ、七日、私は霊体なんだから、とり憑いている人にしか見えないよ。」
「....そうかよ。」
「....?まあ、帰るか。」
「ああ。」
そんな会話しながら、七日達は家に戻った。
〜事務所(七日の家)〜
「さて、俺は帰るな。じゃあな。」
「ああ、気をつけてな。」
そういい、紅は分かれ道で別れる。
「さて、凛音。」
「なあに?な・の・か・君♪」
「いうことがあるんじゃないのか?」
「...そうだね。」
凛音はひと呼吸置き言葉を放つ。
「ひさしぶり、七日君。」
「ああ。凛音姉。」
2人はその後、昔話などをして夜を明かした....。
〜end【再会】〜
はい、第2幕が終わりました!
「はぁ...今回で今作も終わりか。」
意外と長く続きましたね。
「ああ、37話...だったか?」
はい、0話も入れて37話、自分にしてはよく続いたほうかと。
「だな。んで?次回予告は?」
それなんだけどね?
「ど、どうしたんだ?」
残念ながら今作で君が主役の作品最後なんだよ。
「ゑっ?」
そんなわけで次回からは七日君が最初に解決した大事件の頃に戻って別ストーリーになるよ。ちなみにこっちの子も能力者だからね。
「まじかよ。ま、そしたらそいつに次作から任せるか。」
うん、そうしてもらおう。
「それじゃあまたいつか俺と会えればいいな!」
では、また次作で会いましょう!