東方人妖伝 ~FantasyTownshipDaily~ 作:通りすがりの人妖
「そうですね…俺も本気で行かせて頂きますッ!!」
その頃―――
霖之助は騒音が気になり、香霖堂の裏を見てみると魔法の森や土などがボロボロだったので、ため息をついて帰っていった。が、今帰ってはいけなかったことに後で知らされることとなる。
(ドクン…)
愛優は急にだらけた姿勢になり下をうつむく。そしてシャックリをするようにピクッと動き始めて、その動きが段々加速していく。そして急に愛優の周りの空気が冷たく、そして重くなった。霖之助の子は一瞬警戒をする。
その場に居る者は確実にこの思いになるはずだ―――
“愛優の何かが変わった”と…
「スペル…カード…『獄剣「イグニスインフェルノ」』…」
愛優が静かにスペルカードを唱えると、草薙の剣が獄炎に包まれていく。剣の柄が△の形になっていて数秒後には黒かった刀身に赤色が少し混ざり、炎が剣を渦巻いている。
「少し大人げ無いと思う気がするけど…認めて貰えたのかな…?」
凄まじい妖気の増大により、愛優が本気で来ている事が一目瞭然だった。
「そうかなぁ?まぁ、認めてないと聞かれたらノーと答えるどネェ?」
愛優は奇怪な動きをしながら首を傾げる。その瞬間、愛優の姿が一瞬で消えて霖之助の子は妖気を感じるため目を瞑って集中しながら
「Disable...Propositum...」
魔法を唱えると、霖之助の子の両腕とそれに触れている箒が紫色のモヤモヤしたオーラで包まれていく。消えた愛優は、首の後ろ…うなじに薙ぎ払いをしようとするが強化された体は一切斬れないが、軽い火傷と内出血を起こす。霖之助の子の体は魔法の森へとぶっ飛び、すぐ立ち上がるが愛優はその場で納刀をしてすぐまた消える。
「速すぎて全く見えない…けど…」
愛優は霖之助の子の真上に現れ、真っ直ぐ振りかざす。その動きは音さえも、斬る位の速さだった。
(ギィイン…!!)
愛優の剣撃を腕で受け止めると、そんな鈍い音が鳴り、またも火傷と内出血をする。それと同時に、両腕にあった紫のオーラが草薙の剣へと移っていく。
「…!?」
愛優は有り得ない出来事に警戒をして、一旦後ろへとさがるがその時の動作さえ霖之助の子は余りの速さで捕らえる事ができなかった。よく見ると、愛優の右目の白めが赤くなっていてその中に黄色い星型が刻まれていた。
「マジですか…?愛優さんの妖気が段々消えていく…まさか…ね…」
霖之助の子は魔理沙と似ている帽子のつばをギュッと握り締めて言う。愛優は剣の異変に気づき、ブンブンと振り回すが紫のオーラは離れない。
「何だよこれ…全然取れないけど何かしたの?」
ニコッとした顔で霖之助の子に聞くが当然答えようとしない…というか愛優の笑顔が笑顔ではないことと愛優が愛優ではないことに気づく。
「…誰だ…?お前…愛優さんでは無いな…」
霖之助の子は愛優では無いことと分かった途端口調に尊敬さが消えた。しかし、愛優はずっとニコニコしている。
「・・・俺は××××だよ」
そう言った途端また消えて、次は霖之助の子が構える寸前に肋骨に剣で殴られて真横にぶっ飛び、木々に衝突していった。
(ドゴォォンッ!)
「ふぅん、さっきの一人言は魔法の詠唱だったのか。そしてその魔法の効果はこの剣の
××××は草薙の剣を初めて見るような感じでいろんな角度から見つめる。霖之助の子は、すぐに応援の助けを求めようと口笛で「ピーーッ!!」と大きく鳴らす。
「俺一人であんたと戦うより、みんなと戦ったほうが効率がいい。だから、応援を呼んだ!。応援が来るまで時間稼ぎでもしようぜ」
血だらけの霖之助の子は命がけというのを覚悟し、柔軟などの準備運動を始めた。××××は命を懸けるという覚悟が嫌いだ。寿命が余りにも短くて妖怪に勝つこともままならないくせに、真っ直ぐな芯を持った人間は時にはその命を賭して、大切な命を守りそして育もうとする。
しかし、弱い人間に関しては卑怯で自分の身の危険を感じたときには他を犠牲にしてでも、自分を守り通そうとする。そして最後には自滅をする…
「そんな必要は無いわ...貴方が呼んだのね?愛優と何で戦っているのかは後で聞くとして、何でそんなに傷付いているのかしら?只の稽古じゃなさそうね...」
霖之助の子の隣に何も無かったところからスキマが現れてその中から紫が出てきた。霖之助の子はそれを見て安心したのか笑顔でその場に倒れこんだ。
「ふふっ余程私を見縊っていたのね...」
ようやく草薙の剣からオーラが離れて満足してすぐに紫の方へと体を向ける。紫はそれを気にせず、霖之助の子をスキマで永遠亭に送り込んだ。
「ちっまぁ邪魔な物が取れたしいいか。それで?次はアンタが殺りあってくれるの?」
××××は、刀を肩にトントンとしながら紫に話しかけるが紫は欠伸をして××××の後ろを遠く見ている。
「・・・愛優?自分の友達の子を良くこんなにもボロボロにできたわね。妖力を教えた甲斐があったわ~」
と言いながら注射を持った右手を前に翳した瞬間にスキマに右手が吸い込まれていった。
「おい、アンタが今話している愛優ってのは俺じゃないよ?愛優は今、この中で眠っていr...ッ!?」
言い終わる前に、××××の真後ろからスキマが現れうなじに注射が刺された。数秒後、××××の意識が遠退いて逝った...
その頃永遠亭では―――
「それではゆっくり寝ていt...うわわわぁぁ!!ビックリしたわ~誰なのよ全く...!?。師匠!酷い傷を負っている男の子がBBAのスキマから落ちてきました!!」
鈴仙は襖を閉めて、戻ろうとしたところへ紫が送ったスキマから無事永遠亭にたどり着きこの後、霖之助の子は永琳に匿って貰った。
***
「おいおい、ここはどこだ...?」
そして愛優も無事?に紫の屋敷へと到着。
次回へ続く!!!
短かったですねやっぱり...。次は2000文字後半を目指しますね(笑)3000文字を維持して書くと日常生活にも支障が出てくるので(授業中眠たくなる...)2000文字後半というのを維持してペースも保って行きたいと思います(前書きと書いてあることほぼ同じ)。