東方人妖伝 ~FantasyTownshipDaily~ 作:通りすがりの人妖
かーちゃんという巫女が、賽銭箱を「暑い暑い」といいながら取ってこう言った...
「ねぇ、あなたも家に来ない?」
妖怪は聞いた瞬間に口を大きく開け、「は?」といい一瞬頭が真っ白になった。そして、思考回路がまた動き出し言葉の意味を理解してまた驚く。
「何で、妖怪退治をしに来た奴がその妖怪を家に連れて行こうとするんだよ!!。」
妖怪は巫女の誘いを質問で返す。が――――
ポンッ
「ということで、反省をするまではここに縛っておくわ。」
そして巫女は手をパンパンしてそう言った。巫女は妖怪を神社の裏に生えている、巨木に縄で縛るが妖怪は話を聞かずに「HANASE!」と言わんばかりの強さで後ろで縛られた腕でもがく。
「え?何で?おいちょっとどこに行く!!ほどけぇぇ!!」
妖怪は意味をよく理解できないまま、巫女が行こうとするのを止めようとするが、巫女は何か言うどころか無視をして神社に帰ってしまった。
「はぁ・・・・・ん?」
妖怪が落ち込んでいたところに少し離れたところの木の影で、女の子が隠れながら吹き戻しを吹きながら妖怪を覗いている。
「ぴぃーっ!!」
その娘は妖怪と目が合ったと同時に、吹き戻しをさっきより強く吹いて威嚇をする。
「いや、しゃべってくれよ。せめて助けてくれても良いじゃねぇか・・・」
妖怪がそうふてくされていると、さっきとは違う女が女の子のところへ歩いてきた。
「霊夢、見ないと思ったら何時の間にここに来ていたんだ?何か見つけたのか?」
「あっ!ルーミアッあの人もかーちゃんに縛られているのか!?」
霊夢は妖怪を指差しながら不思議そうに、そして知識欲に満ち溢れた顔でルーミアという女に聞く。
「・・・そうだな。もう、行こう、霊夢。兜虫と鍬形虫のどっちが強いか決めるんだろ?」
ルーミアは縛られている妖怪を見て、何か思い出したかのように悲しい顔をして、霊夢と一緒に神社へ戻ろうとするが霊夢がまだ、縛られている妖怪に指をビシッと指しながら聞く。
「何で縛られているのだ!?」
「私と同じで悪いことをしたからよ」
ルーミアは妖怪の方を見て言う。
「おい、そこのルーミアっていうのも、そのかーちゃんとかいう巫女に負けて丸くなったのか?」
妖怪は目つきを悪くしながら、こちらを見ているルーミアに聞く。すると、ルーミアはさっきより、低く、そして弱い声で霊夢の頭を撫でながら答える。
「・・・違う、私はこの子に助けられてこうなれたのよ」
そういい、ルーミアは霊夢と手を繋いで笑顔で歩いて帰っていった。
「こうなれた・・か・・・」
妖怪は下を向きながら、力を抜くように言い捨てた。
そして次の日――――
「何だよお前!何しにきたんだ!?」
妖怪は今にも「がるるる」と聞こえそうな厳つい顔をして、ジタバタしながら言う。
しかし、霊夢はニコニコしたままで驚いたり、怖がったり一切しない。むしろ昨日初めてあったかのように見ている。
「お前は誰なのだっ!?名前は!?何で縛られたんだっ!?」
「大人にお前って言うな、それに名前なんてねぇよ。後、お前のかーちゃんに勝負して負けたからこうなったんだよ」
妖怪は言い捨てるように霊夢に対してふてぶてしく言うが霊夢は顔色何一つ変えずに言う。
「ふぅん、変なのっ!」
妖怪は聞いた瞬間、イラっと来たが相手は人間の子供ということを思い出し冷静さを少し取り戻す。
「それじゃあ、家はっ!?お前のかーちゃんはっ!?」
霊夢は気になることをドンドン質問してくるので妖怪は「うっ」と顔を引きながら顔を背け、数秒たってから返す。
「俺は妖怪だ!親などいないし住む家も無い!!」
また霊夢は「おお」と口を空けながら驚く。そしてまた元気な声で質問をする。
「そうなのか!!寂しくないのかッ!?」
妖怪はもう諦めてしまい、普通に答えようとするが妖怪にとって核心につく質問だったようで体がビクッと震える。
「・・・寂しくはねぇけど、暇だな。」
ぽつりと答えたにも関わらず霊夢は目をキラキラさせる。
「へぇ~ヒマなのか~」
霊夢の純粋を人間にした感じで妖怪にとっては見てて疲れるという感じでどっと疲労感が妖怪を襲い、顔を下に向けながらため息をつく。
「いつの間にここに、居たのよ。」
妖怪はいきなり霊夢以外の声がして、またも吃驚するが顔を上げて声の主を見るといつの間にか霊夢のかーちゃんが霊夢のうなじの襟を掴み、ひょいっと持ち上げていた。
「あぁ!!」
霊夢は困った顔で妖怪に助けを求めるが、かーちゃんは霊夢を背負う。
「こいつは悪いことをしたのよ、だから縛っているの。」
ジェイソンの仮面をつけたかーちゃんの目の奥には体中がぞっとするぐらいに怖く、冷たい目だった。そして、そのままかーちゃんは霊夢と一緒に帰っていく。その最中に霊夢が笑顔で手を振ってくる。
霊夢とそのかーちゃんが帰り、また一気に疲れが吹き出る。そして妖怪はそのまま眠った。
またまた次の日!
霊夢はまた妖怪の前でニコニコしている。そして手は何故か後ろで、何かを隠しているようにも見える。
「んだよ、今日も質問か?もう疲れt・・・」
「なぁなぁ!お前!お腹減ってないか!?ほらっ!おにぎりッ、食えっ!」
妖怪が言い終わる前に、霊夢がニコニコしながら元気に手の後ろから崩れたおにぎりを妖怪に差し出しながらそう言う。妖怪は言葉を遮られたことに吃驚して、目の前に差し出されたおにぎりを見つめる。
「・・・は?・・・いらねぇよ・・んなもの」
妖怪は顔を左に背けながら、断るが霊夢はその理由を知りたいのか妖怪のボロボロの服や体をジロジロ見つめる。
すると...
「ったく、油断も隙もないわね。」
といい、かーちゃんがまたひょいっと霊夢を持ち上げる。霊夢はそれに驚き「おっ!?お~」っと声を漏らす。妖怪は唖然とそれを見ていた。
「お前、何しにk・・・」
「こんな奴にご飯なんて要りません!!」
と、かーちゃんは妖怪がきっぱりと言い、妖怪の目つきがまた少し悪くなる。そして、かーちゃんは霊夢を降ろして、帰ろうとする。
「さ、霊夢!ご飯にするわよ」
といい、帰っていった。が、霊夢も帰ろうとするがその場で立ち止まって振り返り、妖怪を見ると...
(ぐぅぅ~っ)
という音が鳴り、妖怪は霊夢におにぎりは要らないと言ったにも関わらずに体はそれとは逆のことを言うので、少し顔が赤くなった。すると霊夢が人差し指を顔の前でピンと伸ばしながら「しーっ!」と言い、妖怪の足元に置いて「ちゃんと食えよ~」とだけ言って手を振りながら帰っていった。駄菓子菓子(だが、しかし)。
「いや、どうやってくうんだぁぁ!!とどかねぇぇ!!」
と縄を解こうと必死にもがくが、おにぎりには届かない。そして、数秒ぐらい死闘を繰り広げていると、妖怪を縛っている木の後ろから笑い声が聞こえてきた。
「誰だ?そこに居るのは」
妖怪は解くのを諦めて少し顔を上げて声の主を呼ぶ。
「全く、殆ど私と同じじゃないか。」
そう、笑って言いながら木の後ろがスタスタと歩き、声の主であるルーミアが妖怪の前に立った。
「・・・何がだよ。もしかしてルーミアも、こんな感じだったのか?」
妖怪は身長の大きいルーミアを見上げながら聞く。
「そうだな、私から言えるのは米は
ルーミアは妖怪を見下ろしながら答えると、そのまま神社へと帰って行った。
「はぁ、噛めば噛むほど・・・ね・・」
妖怪はいつの間にか太陽が沈みかけていて、月がまた昇ろうとしていることに気づき、真っ赤な夕日を見上げながらそう言って、今日もまた次の朝が来るのを信じて目を瞑る...
次回へ続く!!
どうでしたか?今回は原作の話が結構混ざっているので、「原作の大幅コピー」で対処されかねないと、とてもヒヤヒヤしています(現在進行形で)。それでは次回のお話でまた会いましょう。サラバッ!!