東方人妖伝 ~FantasyTownshipDaily~   作:通りすがりの人妖

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久しぶりの第一伝の投稿ですね!遅れてすいません!小さく、そして短く纏めるのが難しくて仕方がありませんでした(長くすれば良かった)。どうかこれからこの作品をよろしくお願いします。


第三話(???) 倖食い妖怪と霊夢と半分個の幸せ

名も無い妖怪は梅雨真っ只中にも関わらず、博麗神社の裏手にある大木に縛り付けられている。15代博麗の巫女がこの妖怪を退治し、「反省をするまで」という理由で縛っているがその後どうするかなどは本人にしか分からない。毎度毎度博麗の巫女の子供である霊夢という子がその妖怪に飯を与えに行くが、毎回毎回その巫女に連れ戻されていく。そんな中――――

 

 

 

 

 

 

 

「...それで今日もおにぎりか。具が毎日変わっているとはいえ、もう飽きてきたぞ?」

 

妖怪は目の前に差し出されたおにぎり(ただし届かない)に目をやってから、持ってきた本人である霊夢に文句を言うが、一切気にせずニコニコしながら妖怪を見ている。

 

「そんなことより速く食って大きくなれよッ!」

 

「いや、もう成長しきっているし俺は子どもじゃねぇよ!」

 

霊夢はそれを聞いて、酷く驚く。その反応を見た妖怪は酷く悲しむ。妖怪は可笑しな事を言う霊夢に激しく突っ込む。最近は霊夢のせいで突っ込みの精度と数が増えてきている。

 

「そうなのか~、それじゃあお前は誰なのだッ!?」

 

「う~ん、それは難問だな。唯一言えるのは、俺は妖怪だよ。列記とした妖怪。人の倖を糧に生きてる妖怪だ。お前ら人間とは違うんだよ...。だから気安く構うな」

 

名も無い妖怪が今までに聞いたことのない低い声できつくそして、どこか寂しげに言うが、答えたのは霊夢では無かった。

 

「それは違うぞ、妖怪。それだと、この世界の存在価値が無くなってしまう。それを霊夢とコイツのかーちゃんが私に教えてくれた。」

 

霊夢の後ろからルーミアがスタスタと歩きながらそう返し、霊夢は「くれた」という言葉に反応して「えっへん」と胸を張ってドヤ顔する。名も無い妖怪が細い目でドヤ顔をしている霊夢を見ていると、ルーミアが霊夢の横まで歩み寄ってきた。

 

「それで、何のようだ?おにぎりでも喰いに来たのか?」

 

愛優は悪そうに、ルーミアに言う。ルーミアはそれを聞いて呆れたのか大きくため息をついて言う。

 

「違う違う、霊夢を連れ戻しに来たんだよ。」

 

そういってルーミアと霊夢は帰っていった。その際、一度だけ振り向き大きな笑顔で妖怪に手を振っているのが見え、何故か妖怪は不意に振り返そうとするが縛られていることに気づき、「ちっ」と舌打ちをして霊夢とは逆の方向へ顔を背けた。

 

 

 

 

次の日―――

 

 

 

 

 

ぽつりという一粒をはじめとして雨が降ってきた。妖怪は下を向いて寒くて身をブルブルと震わせていると、急に雨が頭に当たらなくなった。

 

「はい、これあげる!!」

 

霊夢が、名も無い妖怪の上に傘を差して置いていった。そして、一緒に来ていた霊夢のかーちゃんに妖怪は質問をする。

 

 

「何であいつは毎日毎日、俺の所に来るんだ?こんな雨の日にだって。」

 

妖怪は真剣な顔だったがどこか悲しそうな顔をしていた。かーちゃんは振り向かずに、「あの子が貴方に会いたいって言うから、寒いだろうからって言うから来たのよ」と言って霊夢を追いかけて帰っていった。

 

 

 

 

そして、毎日毎日、飽きもせずに雨降ろうが、台風だろうが霊夢はおにぎりを妖怪の元へと備えに行った。備えたおにぎりが風で霊夢の顔や妖怪に引っ付いてお互いに笑いあったり、霊夢が走って持ってきたのを妖怪が危ないと注意した瞬間に石につまずき妖怪の顔におにぎり直撃して笑った霊夢を妖怪が怒ったりした。ある日―――――

 

 

 

 

 

梅雨が明けてきてたこの頃、蝉が鳴き始め雨の数より日の数が多くなってきていた。そんな中霊夢は朝から、妖怪の元へと今日もおにぎりを両手に抱えて走っていく。

 

「はいッ!今日の分!」

 

最近は、ちゃんと口の中へと入れてくれるようになったのだ。しかし、いつものように霊夢が妖怪の口へとおにぎりを入れようとした瞬間―――

 

(ぐぅぅ~)

 

霊夢の御腹から空腹の合図が鳴り響いた。そして霊夢は手を止めて、「御腹が減った~、どうする~?」おにぎりを抱えながら本気で悩んでいたのを見かねた妖怪はため息をしながら「お前の朝飯じゃねぇのか?それを食えばいいだろう?」と極当たり前のことを言う。霊夢はそれを聞き、考えた結果――――

 

 

 

「・・・!!」

 

霊夢は何か閃いたのか、いつもの笑顔に戻り「うん!」と頷いた。そして妖怪はまたも大きくため息をする。

 

「それじゃあ~

 

 

 

 

 

 

 

―――――はいッ半分個ッ!!」

 

そういって霊夢はおにぎりの半分を自分の口の中へと運び、もう半分を笑顔で妖怪の口の中へと運んだ。妖怪は今まで感じたことの無い気分になり、無意識に笑顔で涙が零れた。霊夢はむちゃくちゃに食うので口の周りにご飯粒がたくさん付いていて、同じように適当に口の中に放り込まれたので口の周りにご飯粒が付いていた。それを見たお互いは、幻想郷に聞こえる(・・・・)ぐらい大きな声で笑いあった―――。

 

 

 

***

 

 

「幸せそうじゃないか、『倖喰い妖怪』さん?」

 

今は昼ごろ、ルーミアが腰に手を当てて妖怪を見降ろす。妖怪は今までルーミアを睨み続けてきたが今日は違った。顔を見た瞬間に「ふっ」と軽く嘲笑して、それが気に障ったのかルーミアが意味も分からずに笑われたことに不振に思った。

 

「そうだな…お前が言っていた事が分かったきがする…確かに俺は『倖喰い妖怪』かもな」

 

それを聞いた瞬間、ルーミアもくすっと笑い「よかろう!縄を解いてやるよ!」と言って大木の後ろに廻って縄を解いた。隠れて見ていたかーちゃんはそれを聞き安心したのか、仮面の中でニヤッと笑い神社へと戻っていった。

 

 

次回へと続く!!

 




どうも、人妖さんです!。今回もお読みいただき真にありがとうございます!投稿ペースと文字数が比例していないのは作者が一番理解していると思うので大丈夫です。多分。黒歴史になりつつある第四伝の1話目と2話目は現在リメイク中です。ぶっちゃけると投稿する優先順位は低いです。もしかしたら全ての最終回を迎えてからの1話目と2話目の投稿になる可能性も充分あります(そっちのほうが書きやすいかも...?)なので、読者さんが先にこっち!とか言って下さればできるだけお答えしていきたいと思います。後、設定がずれたりするのがあると思います(できるだけ自然になるように取り組んでいます)。なのでそのときは質問してください。コメントで。速攻で答えますのでw。それでは次回までにこの作品をお気に入り登録していただいてから他の天才作者様の作品をお読みください(強制ではないですよ...?)。
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