幼馴染みと同室!?そんなのありえなーい!!   作:孤夏悠

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一話

結 「恵ー!おはよ!」

恵 「あ、結佳ちゃん。おはよ。」

萌 「あ、二人とも、おはよー。」

 「「萌(ちゃん)おはよー」」

 今日は中学の入学式で、私達三人はばったり出会った。まぁ、家近所だけども。

結 「そういえばさぁ、恵。今日新入生代表の挨拶するって言ってたけど、どうなったの?」

恵 「時間の都合でせんでええねんて。無茶苦茶嬉しいわ。」

 入学テストを一位で通過した恵は、代表の挨拶をする予定だったけど、……今までに無いぐらいに明るい顔を見ると、ほんっとに嫌だったんだろうなぁ、と思う。

萌 「あれ?ゆいもなんか言うんじゃ無かったっけ。」

結 「うん。会長だったからねー。んっとに面倒臭いんだけど。」

 いつも通り、ゆるーく話しながら学校に向かう。

結 「うわ。ここに通うのかぁ…。」

 ちなみに、入学試験は他の場所でしたから、ここに来るのははじめて。

恵 「ホンマ、信じられへんわ。」

萌 「いや、一位だったクセに何言ってるの。」

 クラスを見るのは後らしいから、先生の指示にしたがって、体育館…いや、講堂に向かった。

 とてつもなく長い校長やら、学園長やらの話を聞き流しつつ、自分の出番を待つ。てか、眠い。すんごい眠い。なんでこんなに話長い訳?

  『元 生徒会長 長谷結佳さん。』

 やっとかぁ。

結 「姉妹校であるこの学園に入学できたこと、とても嬉しく思っています。また----------」

 てか、今思ったけど、元 生徒会長の挨拶とか、いるかなぁ。入らないよね!?

 …バカな事考えてたら、噛みそうになっちゃった。危ない危ない。

結 「元 生徒会長、長谷結佳。」

 おわったー!

 いやぁ、噛まずに言えてよかった。

 さて、この学園---野々宮学園---と、私達の通っていた野原中学は、いわゆる姉妹校ってヤツだ。と言っても、エスカレーター式じゃないし、もちろん入学試験もある。また、進学校のため、ここの学園に入学できたのは、私達三人と男子が二人の、計五人。正直、私も入れるかどうかわからなかった。というのは、私のテストの点に、波があるからである。いいときと、悪いときの差が激しくて…。いいときは、学年一位。悪いときは、学年十位と、とても不安定なんだよね。

  『これて、第72回入学式を終わります。』

 やっと終わった。

結 「恵、萌、教室いこー。」

恵 「いや、結佳ちゃん。まだクラス見てへんやん。」

萌 「…。ゆい、バカだね。」

結 「萌、うっさい。」

 話しながらクラス表を見に行くと、やっぱり…。

萌 「人、多っ」

 予想どーりすぎて、なんも言えねー。

結 「んー…見えない。

   萌、見える?」

 三人の中で一番背の高い萌に聞くと、

萌 「んーっとねぇ…。あ。」

 見えたみたいだけど、笑いを堪えているところを見ると、嫌な予感しかしない。

恵 「え、どうしたん?萌ちゃん。」

 …。恵は、可愛いなぁ。素直で。

萌 「ゆい、ドンマイ。君だけ別のクラスだよ。ファイト、1-B」

 やっぱりか。

恵 「ってことは?」

萌 「恵は、あたしと同クラー。1-C!よろしく」

恵 「うん!よろしく。」

 っておい!何の嫌がらせ!?ってか、新手のいじめだよね。

萌 「あ。安心して、ゆい。」

 何を安心しろと言うのだい?萌よ。君は今、実にイイ笑顔だけど、私には、般若に見えるよ。なんでかな。

萌 「高沢くんと石倉くんと同じクラスだよ。」

恵 「…。B組トリオ復活やな。」

涼 「トリオにすんじゃねー。月島。」

 今のは、私じゃない。

疾 「俺らが仲良しに見えるだろ。」

 これも私じゃない。

 と、言うことは。

萌 「二人とも、おはよ。」

涼 「おう、綾瀬。はよ。」

 …ちょっと待て。

結 「私は空気かー!」

 

 

 

 

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