結 「恵ー!おはよ!」
恵 「あ、結佳ちゃん。おはよ。」
萌 「あ、二人とも、おはよー。」
「「萌(ちゃん)おはよー」」
今日は中学の入学式で、私達三人はばったり出会った。まぁ、家近所だけども。
結 「そういえばさぁ、恵。今日新入生代表の挨拶するって言ってたけど、どうなったの?」
恵 「時間の都合でせんでええねんて。無茶苦茶嬉しいわ。」
入学テストを一位で通過した恵は、代表の挨拶をする予定だったけど、……今までに無いぐらいに明るい顔を見ると、ほんっとに嫌だったんだろうなぁ、と思う。
萌 「あれ?ゆいもなんか言うんじゃ無かったっけ。」
結 「うん。会長だったからねー。んっとに面倒臭いんだけど。」
いつも通り、ゆるーく話しながら学校に向かう。
結 「うわ。ここに通うのかぁ…。」
ちなみに、入学試験は他の場所でしたから、ここに来るのははじめて。
恵 「ホンマ、信じられへんわ。」
萌 「いや、一位だったクセに何言ってるの。」
クラスを見るのは後らしいから、先生の指示にしたがって、体育館…いや、講堂に向かった。
とてつもなく長い校長やら、学園長やらの話を聞き流しつつ、自分の出番を待つ。てか、眠い。すんごい眠い。なんでこんなに話長い訳?
『元 生徒会長 長谷結佳さん。』
やっとかぁ。
結 「姉妹校であるこの学園に入学できたこと、とても嬉しく思っています。また----------」
てか、今思ったけど、元 生徒会長の挨拶とか、いるかなぁ。入らないよね!?
…バカな事考えてたら、噛みそうになっちゃった。危ない危ない。
結 「元 生徒会長、長谷結佳。」
おわったー!
いやぁ、噛まずに言えてよかった。
さて、この学園---野々宮学園---と、私達の通っていた野原中学は、いわゆる姉妹校ってヤツだ。と言っても、エスカレーター式じゃないし、もちろん入学試験もある。また、進学校のため、ここの学園に入学できたのは、私達三人と男子が二人の、計五人。正直、私も入れるかどうかわからなかった。というのは、私のテストの点に、波があるからである。いいときと、悪いときの差が激しくて…。いいときは、学年一位。悪いときは、学年十位と、とても不安定なんだよね。
『これて、第72回入学式を終わります。』
やっと終わった。
結 「恵、萌、教室いこー。」
恵 「いや、結佳ちゃん。まだクラス見てへんやん。」
萌 「…。ゆい、バカだね。」
結 「萌、うっさい。」
話しながらクラス表を見に行くと、やっぱり…。
萌 「人、多っ」
予想どーりすぎて、なんも言えねー。
結 「んー…見えない。
萌、見える?」
三人の中で一番背の高い萌に聞くと、
萌 「んーっとねぇ…。あ。」
見えたみたいだけど、笑いを堪えているところを見ると、嫌な予感しかしない。
恵 「え、どうしたん?萌ちゃん。」
…。恵は、可愛いなぁ。素直で。
萌 「ゆい、ドンマイ。君だけ別のクラスだよ。ファイト、1-B」
やっぱりか。
恵 「ってことは?」
萌 「恵は、あたしと同クラー。1-C!よろしく」
恵 「うん!よろしく。」
っておい!何の嫌がらせ!?ってか、新手のいじめだよね。
萌 「あ。安心して、ゆい。」
何を安心しろと言うのだい?萌よ。君は今、実にイイ笑顔だけど、私には、般若に見えるよ。なんでかな。
萌 「高沢くんと石倉くんと同じクラスだよ。」
恵 「…。B組トリオ復活やな。」
涼 「トリオにすんじゃねー。月島。」
今のは、私じゃない。
疾 「俺らが仲良しに見えるだろ。」
これも私じゃない。
と、言うことは。
萌 「二人とも、おはよ。」
涼 「おう、綾瀬。はよ。」
…ちょっと待て。
結 「私は空気かー!」