やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。短編集   作:うみがめ。

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昼休み。

奉仕部でいつも通りグダグダ相談が来るのを待っていると、いつの間にか部員のようにいる一色が。

 

「せーんぱいっ、せんぱいって昼どこで食べてるんですか?」

 

「ベストプレイス」

 

「はぁ?」

 

おいおい、女の子がそんな声出しちゃダメだろっていうような低い声出したよこの子は。

てかなんでいきなりこんな質問されるんだよ?

 

「ベストプレイスってのはヒッキー専用のご飯食べる場所なんだよ!」

 

「専用っていうのかクラスを追い出された比企谷くんの居場所よね」

 

「あー……せんぱいかわいそう……」

 

「おい、憐れむな!」

 

たしかに、クラスでの居場所がなくあそこの場所を見つけたけども俺は今じゃあそこを気に入っている。

戸塚とか戸塚とか戸塚を眺めながら食う飯もいいだろ。

だから憐れむような感じで見られる筋合いはない。

 

「俺がどこで飯食おうとどうでもいいだろ?」

 

「んーどうでもいいってことはないんですよねー」ボソッ

「ベストプレイス?だかはどこなんです?」

 

「どこってテニスコートの近く」

 

「外なんですか!?」

 

「なんでだよ、外じゃ悪いかよ」

 

「えーだってこの時期寒くないですか?」

 

「まあ、寒いっちゃ寒いな」

 

「寒いの?ならヒッキーも私たちと一緒に食べよーよ!」

 

「そうね、比企谷くんも寒いならここで食べればいいんじゃないのかしら?」

 

「いいよ、ぼっちを貫いてきた俺が今更あそこを離れるわけにいかん!戸塚の練習姿を見守らなきゃならんしな」

 

「……比企谷くん……110番でいいかしら?」

 

っておい、本当に携帯取り出すな。

とりあえずしまえ。

 

「冗談だよ、普通に昼は1人で食べたいんだよ」

 

「えーたまにはヒッキーも私たちと食べよーよ!皆んなで食べたほうがおいしいよ!」

 

「そうね、由比ヶ浜さんが言うことも一理あるわね」

 

「でしょ!いろはちゃんも一緒にどお?」

 

「んー私は遠慮しときます」

 

「えー、ヒッキーは?」

 

「俺もいいよ」

 

「そっかー……」

 

そんな寂しそうな顔するなよ、勘違いして振られちゃうだろ。って振られるのかよ。

 

「ま、まあ今度気が向いたらここで食べるようにするよ」

 

「本当っ!?」

 

「あ、あぁ」

 

「むー、せんぱいデレデレしすぎです」

 

とそこで部活終了のチャイムがなった。

 

「それじゃ今日はもう帰りましょうか」

 

「じゃゆきのん!一緒に帰ろ!」

「じゃあねー」

「さようなら」

 

「せーんぱいっ下駄箱まで一緒にいきましょ!」

 

「あぁ」

 

「せんぱいってお昼はお弁当ですか?」

 

「いや、購買でパン買って食ってる」

 

「それじゃ栄養偏りません?」

 

「そこは大丈夫だ、家に帰れば太陽の小町が栄養のあるご飯作ってくれるから」

 

「はぁ?なに言ってるんですか?誰ですか?太陽の小町って?」

 

はぁ?ってだから女の子はそんな顔しちゃダメだろ。

あれ?今のは太陽のkomachi angelとマイシスター小町をかけたんだけど伝わらなかった?

てか小町は天使だからあの歌はうちの小町のためにできた曲だよな。

 

「俺の妹だよ」

 

「……んだ……よかったぁ……」ボソッ

 

「ん?なんか言った?」

 

「なーんでもないですよじゃあせんぱいって明日もパンですか?」

 

「まあそうだろうな」

 

「そーですかそーですかわかりました!それじゃさよならです」

 

「おう、じゃあな」

 

 

といつの間にか校門に着いていて一色はあざとさ満点の敬礼をして帰っていた。

 

 

さっきの話で思ったけど小町弁当作ってくれたりしてくれないかなぁ。

と思いながら八幡は家に帰って行った。

 

 

そして翌日。

やっと午前の授業終わった……。

疲れた、つっても午前が理系の授業が多かったから大半は寝てたんですけどね。

とりあえずパン買いに行くか。

と席を立とうとしたら。

 

「せーんぱいっ」

 

と目の前に一色が現れた。

さて八幡どうする?しかし目の前に現れたからって俺のことではないはずだきっと葉山のこと呼んでんだな。

よし、俺じゃないはずだ無視だな。

よーし、早くパン買いに行かなきゃ売り切れてしまう。

 

「って!なんで目あったのに無視するんですか!?」

 

って俺のことかよ……。

また生徒会の手伝いかよ、昼休みぐらいはゆっくり弁当食いたいよ。

と思い嫌な気持ち全開で一色に聞くと。

 

「……なんだ?生徒会の仕事は手伝わんぞ」

 

「いえ、生徒会の仕事じゃないです」キョロキョロ

「結衣先輩はもう雪ノ下先輩のとこ行きました?」

 

「いないってことは行ったんじゃね?なんだ由比ヶ浜に用があったのか?」

 

それだったら嬉しいんだけどな。

 

「いえ、そーじゃないんですけど」

 

「ならどうした?」

 

「とりあえず生徒会室に来てくれません?」

 

「嫌だよ、パン買いに行かなきゃならなし、戸塚を見守らなきゃならん」

 

「あっそーですか」

 

ってあれ?なんか今日は簡単だな。

素直に開放してくれたよ。いつもこんぐらいだったら生徒会の仕事も手伝ってやるんだけどな。

 

「じゃ、私は放送室行ってせんぱいのあの言葉を全校の人たちに聞かせてあげる仕事ができたので「よし、じゃ生徒会にいくか」せんぱいもそろそろ私の扱い慣れてきましたねー」

 

くそ、全然素直じゃねえ。

なんだよこの悪魔。なんであの時こいつに聞かれるような声で話してたんだよ……。

俺このままじゃ一生このネタでゆすられるんでじゃね?

 

「でも先にパン買ってきていいか?」

 

「いえ、パン買わなくていいですよ」

 

「午後の授業に腹を空かせてでろと?」

 

「いや、そうじゃなくてですね、今日せんぱいにお弁当作ってきたんですよねー」

 

「なんで?」

 

なんで?こいつが俺に弁当作ってくるの?

あれ、毒入りか?

 

「んーまあ、せんぱいには日頃生徒会の仕事で手伝ってもらってますから恩返し的なやつです」

 

「はぁ?葉山用の練習相手とかじゃなくて?」

 

「……じゃあそんな感じにしときます、ってことで早く生徒会室に行きましょ!」

 

「いや、待て飲み物だけ買わさしてくれ」

 

と自販機に行きマッカンを一本買い、それでも動かないでいると。

 

「むぅ、なにしてるんですか?昼休みは終わっちゃいますよー」

 

……弁当作ってきてくれたみたいだしな。

ともう一本ミルクティーを買い。

 

 

「一色はミルクティーでいいな、ほれ」

 

「ほえ?」

 

ほえ?ってあざといっつーの。

 

「まあ、あれだ昼飯代がお前のおかげで浮いたから飲み物ぐらいは買ってやるよ」

 

「……せんぱいも人のこと言えないぐらいあざといですね……あったかいです」

 

「俺はあざとくねぇよ、そりゃホットだから温かいだろ」

 

「そーいうことじゃないんですよー」

 

というやり取りをしていると。

 

「ってあれ?ヒッキー?今日は彩ちゃんのとこ行ってないの?」

 

と由比ヶ浜と雪ノ下が来た。

なんだ、こいつらも飲み物買いに来たのか?

 

「あら?比企谷くん今日は戸塚くんのストーカーしなくていいのかしら?」

 

「……ぁ…」と一色。

 

「ストーカーじゃねぇし、飲み物買いに来てんだよ」

 

「いろはちゃんと?」

 

「あー、なんか今日はこいつが俺に弁当作ってきてくれたらしくてな生徒会室で食うらしいから一緒に来てんだよ、お前らも飲み物?」

 

「えっ!?いろはちゃんがヒッキーに作ってきたの!?それをヒッキーが食べるの!?」

 

「まぁ、作って来てくれたしな」

 

「なら、一色さんと昼休みは一緒にいるってことかしら?」

 

「……?まぁ、そうなるだろうな」

 

「比企谷くん、昨日1人でいることを貫く的なこと言ってなかったかしら?」

 

なんだ雪ノ下俺の言ってること覚えるの?

何俺のこと好きなの?はい、自意識過剰禁止ですね。

 

「まぁ、今回は特例だ」

 

と言うと、由比ヶ浜ぎオドオドと。

 

「じゃ……じゃあさ私とゆきのんも一緒に食べてもいい?」

 

「いや、生徒会室で食うから俺じゃなくて一色に聞いてくれ」

 

「いろはちゃんいい?」

 

「…………いいですよっ!先輩方飲み物買いに来たんですよ?先に私は生徒会室に行ってますね寒いですし」

 

といつもの笑顔ではなく、少し作ったような笑顔で答えたのであった。

 

「分かった!じゃ飲み物買ったら行くねっ!」

 

 

「じゃ俺も一色と先行ってるわ」

 

 

………………。

 

なんだ、こいつ機嫌悪くなってねぇか?

さっきまでテンション高めだったのになんかいきなりテンション下がってるよ。

と思い気になり聞いてみると。

 

「一色あー、お前なんか機嫌悪くなってねえか?」

 

「……別にそんなことありません」

 

「いや、なってんだろ」

 

ガラガラ

 

「……なってないですって、はいこれお弁当です」

 

「ありがとな、開けてもいいか?」

 

「……いいですよ」

 

とまだ不機嫌なまま答えるのであった。

 

 

そして弁当を開けてみると、美味しそうな弁当だった。

中身は定番の卵焼きとタコさんウインナーとハンバーグと野菜だかハンバーグも卵焼きも見た目はすごく綺麗で食欲をすするような弁当だった。

 

「……美味しそうだな、お前弁当普通に作れんだな」

 

「まぁ……普段はお菓子作ったりしますから普通のご飯も作れるようになったんです」

 

と少しは機嫌を直したみたいだがまだ少し不機嫌な声で答えた。

 

「……食べていいか?」

 

「えっ?もう食べるんですか!?結衣先輩と雪ノ下先輩は待たないんですか?」

 

「いや、そのうち来るだろ」

 

と言い、卵焼きを口に運んだのであった。

 

「うん……美味いな」

 

「ほ、本当ですか!?」

 

「ああ、この卵焼きは俺の好きな甘さの味付けだ」

 

「よかったぁ」

 

と不機嫌な感じは消え今度は喜んで笑顔になったのであった。

しかし、少しすると今度は言いにくそうな顔になりつつも。

 

「あ、あのもし良かったら明日からは先輩と私で2人でここでお弁当食べませんか?……毎日お弁当作ってくるので」

 

「明日からって毎日?」

 

「そうです…………嫌ですか?」

 

と消え入りそうな声で聞いてきた。

 

「え、嫌ってわけじゃないが毎日作るってなると大変だろ」

 

「平気ですっ!じゃ明日から毎日作ってくるんで明日からは私と2人で食べましょうよ!!?」

 

と身体をグッと近づけて勢いよく言ってきた。

 

「お、おう別にいいが」

 

「やったぁ!じゃ約束ですよ!」ニコッ

 

「……お、おう」

 

とその時にした一色の顔はいつもあざとさ欠片もなくただの乙女の笑顔をした、その顔はとても魅力的な女の子の笑顔に見えた。

 

 

 

それから少しして由比ヶ浜と雪ノ下がやってきて4人で昼飯を食べ部室でするような会話をして昼休みが終わった。

 

そして、次の日からは俺はベストプレイスに行くことはなく生徒会室で一色の作った弁当を食べるようになった。

昼休みを戸塚を見て終わるんじゃなくて一色と昼ご飯を食べて、しょうもない会話をして昼休みが終わるのもいいなと思うようになったのであった。

 

 

 

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