贖罪のゼロ   作:KEROTA

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登場人物紹介(白陣営)

エメラダ・バートリー ♀

 

国籍:アメリカ合衆国 年齢:19歳 身長:156cm 体重:49kg

 

αMO手術ベース『昆虫型』:ヒトスジシマカ

 

専用武器Ⅰ:体内内蔵型病原体保管・培養装置 『SYSTEM(システム)Mouth of Madness(マウス・オブ・マッドネス)

 

専用武器Ⅱ:羽音感知式病原媒介・病状操作ナノマシン 『SYSTEM(システム)Mana- Yood-Sushai(マアナ・ユウド・スウシャイ)

 

裏マーズランキング:1位(同率)

 

好きなもの: ダリウスの手料理

 

嫌いなもの:人間

 

瞳の色:赤

 

血液型:AB型

 

趣味:読書、花嫁修業

 

特技:ダリウスのプロフィール暗唱

 

誕生日:8月31日(おとめ座)

 

ブロンドの髪にそばかす、血のような赤い目といった特徴を持つ少女であり、『白の女王(クイーン)』。裏アネックス計画において、北米第一班の幹部候補としてダリウスと共に名前が挙がっていたが、味方を巻き込む上に制御が効かない特性と本人の極めて攻撃性の高い性格を受け、計画への参加は見送られていた危険人物。

基本的に誰に対しても無関心であり周囲との会話は必要最低限、しかも言葉遣いは非常に刺々しい。唯一ダリウスに対してのみその言動は柔らかな少女のものとなる。

 

 女殺人鬼(レディ・オースティン)の通り名を持ち、殺人鬼ダリウス・オースティンの模倣犯としてアメリカでは有名な死刑囚。米メディアでは「多感な時期にショッキングな事件を経験した少女による衝動的な犯行」として扱われているが、実態としては「初恋の人と結ばれるため」に自らの意思で行ったもので、その犯行は儀式殺人的な意味合いが強かった。

 

 ベースはヒトスジシマカ。口吻の槍、熱探知、ある程度の速度での飛行などの他に、専用武器によって体内で様々な病原菌を保管・培養し、それをナノマシンと共に散布することで病気を操作する特性を持つ。エメラダは羽音でナノマシンに信号を送ることで病気の感染・発症・進行・治癒をある程度制御できるが、完全に制御は難しく、更に本人にもその気がないため極めて危険な能力となっている。

 ちなみにナノマシン単体での運用も可能で、簡単なハッキングや筋肉の痙攣などを引き起こすことが可能。

 

 再投獄後、ダリウスとはしばしば手紙のやり取りをしているようだ。月に一度、U-NASAの北米第一班の待機所には段ボール箱一個分の手紙が届いて班員たちをドン引きさせている。もっとも受け取り主は苦笑しながらも一言一句きちんと目を通しているようで、一度副官に「この調子なら更生の余地ありってことで、対闇MO手術戦のエージェントとして起用されるかも」と語っている。

 

 アメリカ法務省の発表によれば、2620年の年末に死刑執行されたとのこと。もっともこの期を境に、彼女によく似た容姿の人物の目撃例が裏社会で上がっており――真相は闇の中である。

 

 

 

 

 

ルイス・ペドロ・ゲガルド ♂

 

国籍:スペイン 年齢:25歳 身長:182cm 体重:82kg

 

αMO手術ベース『魚類型』:”オニダルマオコゼ”

 

MO手術ver『Doppelgänger(ドッペルゲンガー)』ベース『哺乳類型』:”ヒト(オリヴィエ・G・ニュートン)”

 

裏マーズランキング:該当なし(裏マーズランキング6位相当)

 

専用武器Ⅰ:対生物コーティング式西洋槍試作機『インヌメルム・ロンギヌス』

 

専用武器Ⅱ:体色連動式極薄リキッドアーマー 『SYSTEM(システム)Glaaki(グラーキ)

 

好きな食べ物:手術前:パエリア 手術後:魚料理全般

 

嫌いなもの:偉そうに自分を見下してくる従妹

 

瞳の色: 青

 

血液型:B型

 

趣味:政治評論

特技:裁縫

 

誕生日:3月5日(うお座)

 

 金髪と鋭い目つきが特徴の美青年であり、『白の城塞(ルーク)』。平時はヨーロッパ方面で活動する他の一族たちに睨みを利かせており、有事の際には槍の一族の急先鋒として主君たるオリヴィエの障害となるだろう人間の排除に動く。

 

性格は傲慢で他人を見下しがち、しかも露骨にそれを態度に出す。ただし他者への評価は(※従妹を除いて)色眼鏡を通さずに行うため、分析や評価能力は高い。また曲者揃いの白陣営をまとめ上げていた手腕からも分かる通り、指揮能力にも長ける。

 

先代のゲガルド家当をして「希维が当主を務め、ルイスがその補助に回れば今代のゲガルドは盤石」と評価する逸材だが、相性の問題で両者の中は極めて悪い。当主の座をかけた決闘でルイスが希维に敗北を喫してからは更に悪化し、顔を合わせれば殺し合いに発展しかねないレベル。

 

 彼女が右といえばルイスは左、彼女が白を選べばルイスは黒を選ぶ。ただしオリヴィエの愛娘であるリンネ絡みのことだけはやたら意見が一致する。

 

 

 

 

 

ブリュンヒルデ・フォン・ブラウンシュヴァイク=ヴォルフェンビュッテル・アポリエール

 

国籍:ドイツ 年齢:52歳 身長:167cm 体重:98kg

 

αMO手術ベース『昆虫型』:”コマユバチ”

 

専用武器:対人心臓埋め込み型毒素放出装置『SYSTEM(システム) Eihort(アイホート)

 

好きな食べ物:手術前:チョコレートケーキ 手術後:肉団子

 

嫌いなもの:小銭を触ったとき指先に付着する金属の臭い

 

瞳の色:濁った緑

 

血液型:A型

 

趣味:人形集め

 

特技:金銭勘定

 

誕生日:10月4日(てんびん座)

 

『白の僧侶』。ド派手でけばけばしい衣装に身を包んだ中年女性で、漫画に出てくるマダムのような口調でしゃべる。

 

 ニュートンの分家たるアポリエールの信徒の一人。各地で教団が活動した際の事後処理をしており、特に『アポリエール家を襲った最初の悲劇』の際には事態の隠蔽に大きく貢献。その経緯で上級司祭にまで上り詰めた。また意外にも交渉能力にたけ、オリヴィエの手引きで『赤の枢機卿』アヴァターラ・コギト・アポリエールが開放される際には、彼の補助人員を務めている。

 

 見た目からも分かる通り超が付くほどの浪費家であり、何かにつけて金銭や見返りを要求する強欲で図々しい性格。その要求はとどまるところを知らず、アメリカの一等地にプール付きの別荘を要求した時には、饒舌で有名なロドリゲス卿が冗談一つ言わずに無言でひっぱたいた。

 

 

 

 

 

ワルキューレ ♀

 

国籍:なし(製造元:ロシア連邦) 年齢:14歳(享年) 身長:150cm 体重:60kg

 

αMO手術ベース『鳥類型』:”ワタリガラス”

 

好きなもの:なし

 

嫌いなもの:心臓の鼓動の音

 

瞳の色:空色

 

血液型:B型

 

趣味:なし

 

特技:なし

 

誕生日(製造日):8月8日(しし座)

 

 ロシアの研究所でMO手術の素材にするために作りだされたクローンの成れの果て。総勢24名からなるが、物語開始時点で自我が残っているのは“ヒルド”と“ヘリヤ”のみ。特に会話するほどの気力が残っているのはヒルドだけだった。

 

 αMO手術の施術で失敗したクローンの中でも『αMOの定着までは上手くいった』個体たちであり、アポリエールの戦力を探していたブリュンヒルデに目を付けられる。彼女に疑似的な不死を与えられたことで死ねない(=必ずMO手術に成功する)特性を付与されたうえでαMO手術を施術され、アポリエールの航空戦力たる『天使部隊ワルキューレ』となった。

 

 本来の彼女たちは温厚で心優しい性格だが、ブリュンヒルデのことだけは大嫌い。彼女への悪口だけでしりとりができるレベルである。

 

 

 

 






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