ZOIDS ~Inside Story~   作:砂鴉

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第三章 後書き

 こんにちは。

 作者の砂鴉です。

 

 『ZOIDS ~Inside Story~』の第三章『暗黒大陸編』を読んでいただきありがとうございます。

 

 さて、今回は第三章『暗黒大陸編』の後書きとなります。本編のネタバレしかありませんので、ぜひ第三章を読んでからこの先をお読みください。

 毎度のことですが、作者の趣味趣向をぶっちゃけ、その上、言い訳を垂れ流し、トドメに需要があるかどうか不明なコーナーです。

 ですが、正直な話、ここを書いている時、作者は含み笑いが収まりません。「気持ち悪い!」ではなく、それだけ楽しんで書いております。作者が楽しめなければ、どんな作品もつまらないもの。私の持論です。……まぁ、独りよがりと言われればそれまでですが。

 っと、言い訳したところで始めましょうか。では、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 始める前に言っておきます。

 作者はロリコンではないです。幼女を書きたくなるだけです。……今回のメインキャラを考えると、言わなきゃいけない義務感に駆られました。

 ……無駄か、そうか。

 

 よし、今回のお話はいかがだったでしょうか?

 長い。その一言に尽きるでしょう。

 作者もそれは同感です。活動報告で何度も言ったように、作者としても長すぎなお話になりました。書いてる途中、「もう、書けたとこまで投稿しちまおうか」とか、考えてました。ですが、作品自体の完成度を高めるため、区切りよく第三章を終わらせるまで投稿は許されないです。私のスタンスって奴です。

 実際には五つのまとまりに分かれているのですから、『第3-1章』とかするのも考えました。ですが、それも微妙に思い、一つにまとめました。

 さて、そんな第三章は総話数50話。これまでの第一章・第二章と合わせて86話。……こんな長いゾイドの二次小説、私は見た事ねーよ。しかも、まだ終わってもいねーよ。いったい、完結時には何話になるのでしょうか。私にだって分かりません。まぁ、終わるまでしっかり続けますが。辞めたいという思考は、カケラほども湧きませんからね。

 

 そんな長いお話をここまで読んで――後書きから読むような人はいないと信じます……信じたい――いただき、感謝感謝です!

 もう一度言わせていただきたい。お疲れ様、そして、本当にありがとうございます!

 

 

 さて、今回はさらっと語ってさらっと終ろうかと思います。あんまりグダグダ話しても言い訳にしかなりませんからね。作品を読んで、読者のみなさんが感じられたことを受け入れようかと思います。私自身の執筆技術を確かめる意味合いも込めて。

 

 では、さらっと、今回の章を書いた理由について。

 レイヴンです。

 

 アニメでの無印編とGF編の間、この間にレイヴンはどこで何をしていたのか、などを物語の主軸にしようと思い至ったのがそもそもの発端でした。そこに第三章のラスボスを組みこんだら実に壮大な物語に仕上がったのですが。

 また、合間のお話なため、鉄竜騎兵団関連のストーリーもだいぶ盛り込みました。本編は原作を重視したいので、ここで彼らにスポットを強く当てました。結果、レイヴン関連も物語の一要素まで萎みましたが、私的には満足です。

 って、本編も本編で原作の内容が薄まってた気がするのですがね(苦笑)。アニメとはかなり毛色の違う空気が流れていたことでしょう。というのも、この第三章はアニメのGF編に続く要素を盛り込み、さらにオリジナルの展開を多数詰め込んだためです。後々のために、ね。

 本編内でも語られている通り、この第三章は私にとって『前哨戦』なのですから。

 後書きからご覧になる方、ぜひとも中身も読んでください。長いですが。

 

 さて、この第三章。実は作っているうちにテーマというものが出来上がったりしました。わかりやすいですが『友人』です。

 幾人か該当するキャラがストーリー中に出て来てますが、最も表に出て来たのは第三章のキーキャラ、マリエス・バレンシアでしょう。

 ニクスの民にとって重大な意味を持つ彼女、そんな彼女には近しいと言える人が皆無でした。しかし、旅を通じて彼女はかけがえのない友達と、友達がいることで変わる人生を感じ取ることができた。そんな風なことを感じて頂ければ、作者としては満足です。

 また、友達との関わりと言うのもいろいろだと思います。本章では親友のために全てを捧げたダッツ。それを目の当たりにしてのローレンジの在り方についても描きました。

 本作全体の主人公であるローレンジは実に複雑な経緯の持ち主です。使い古された設定を使っているとは思いますが、こういう設定は、強い――いわゆる最強(?)――主人公に深みを与えてくれますよ。

 自身の過去の罪と向き合い、その上で罪を背負おうとする友――ヴォルフに対してローレンジはあの決断を下しました。

 

 人は、止めてくれる誰かが居なければ、どこまでも突き進んでしまいます。暴走します。よく言いますよね「怒ってくれる人が居なくなったら、その人は終わりだ」と。

 怒られるのは辛いです。私もメンタル面は強いとは言えず、つい愚痴を言ってしまいます。グダグダと根暗になります。ですが、怒られることは、間違いを指摘してくれることです。我を貫きすぎないよう「待った!」をかけてくれるのです。道を踏み外さないよう、支えてくれるのです。そう言った存在は、必要不可欠ですよ。

 怒られている時は、なかなか受け入れられないんですけど、それでも大事な存在と、私は思います。

 

 ヴォルフは冷静そうに見えて己の感情に素直な人間です。誰かが止めないと、暴走の果てに暴君へとなり変わる人物なのです。この辺りは、ゼネバス帝国での惑星Zi統一を目指したプロイツェンに通ずる部分があります。親子ですから。

 

 第三章では、上記のキャラを中心に人と人との関わり、そして友人関係を意識してみたつもりです。私の短い人生経験と言葉の引き出しでは、これが精いっぱいですが、少しでも伝われば嬉しいです。もっとしっかり伝えられる様、今後も頑張っていきます。

 

 そしてもう一つ。第三章は群像劇のような動きを見せていました。実に多くのキャラが登場し、それぞれの想いを表してきたつもりです。主人公格として現れた人物は上記の方々ですが、第三章には別の思惑を抱いた裏主人公が居ます。

 

 ジーニアス・デルダロスです。

 

 彼の場合は『友人』ではなく、単純な『成長』を意識しています。ニクスという世界に閉じ込められたジーニアスは、本作で鉄竜騎兵団(アイゼンドラグーン)の面々と戦いました。ほぼ全員と一戦ずつ。これは、ジーニアスが世界を見ていく姿を表現したつもりです。分からなければ、どうぞおっしゃってください。当たり障りのない言葉より、はっきり指摘していただけた方が、私としても成長の糧にできます。それを望みます。ジーニアスのように。

 最終的に、孤高の最強を目指すようになった彼も、一つの成長なのです。

 

 

 

 さて、次は登場ゾイドについて。

 私の独断が過ぎる登場ゾイドになったかと。特に最後の最後で登場したあの機体には皆が驚いてくれたかと思います。チート機体をこの段階で出すか、と(笑)。実際、この先物語が続いたとして、暗黒軍時代のゾイドたちに立ち向かえるスペック持ちなんてあれくらいですよね。

 まぁ、パワーインフレの問題とかで退場となりましたが。え? バーサークフューラーとかダークスパイナーが出た時点でもうインフレ始まってる? そこは、ほら、今後をお待ちいただければ。うまいこと説明してまとめますんで。

 あ、なんか感想欄ですっごく期待を寄せられていたBF(バーサークフューラー)についてですが……正直どうしようかと思いましたよ。ストーリーの初期段階で、BFのパイロットは決定していたので、「みなさんの期待をバッサリ切り捨てるなぁ~(汗)」とか思いつつ執筆していました。できるだけ読者のみなさんからの要望にも耳を傾けますが、全てを盛り込めるわけではないのであしからず。

 

 あとは本作中でも重大な意味を持つだろう古代ゾイドとしての登場、惨禍の魔龍さんですか。

 古代ゾイド人に対して猛威を振るった三頂点(トライアングル)の一角です。もちろん、アニメのラスボス破滅の魔獣さんスケールをイメージしてました。

 ここで倒れますけど、魔龍さんは倒すべきゾイドが居て、さらに弱体化している設定なので、オリジナルの魔獣の影が薄くなるという事態は避けるようにしたつもりです。

 余談ですが、三頂点(トライアングル)の最後の一体はあのゾイドです。今回ちらっと出した別称から簡単に予測できるかと思います。わかる方は、公然の秘密としてやってください。

 

 あと今回の敵側について。

 私は、出来うる限り、とことんなまでの外道とか描くつもりはありません。敵に回ったキャラクターには、それぞれ貫く思いがあるのです。ドルフやクラッツも、やったことは到底許されませんが、彼らにも貫く信念はあるのです。ただ、味方側を持ち上げるため『だけ』の外道を描くというのは、作者として、自分のキャラを侮辱するようなもんです。

 それでも外道を描くなら、とことん落とし込むべきと私は思います。ストーリーの展開場仕方ない外道ではなく、クソみたいなキャラにはそこまで堕ちる理由があるんです。理由が後付けになろうと、それが作者としてキャラを「活かしきる」腕の見せ所、ではないでしょうか。

 私も、自分で言ったこの言葉を否定しないよう、今後も頑張ります。ってことで、今回登場のあのキャラには申し訳なかった。

 

 物語の総括としますが、後半・決戦時はかなり駆け足でお送りしたと思います。いかがだったでしょうか。作者的には満足なのですが……。展開に引っ張られた感じで、細かい部分に違和感が感じられたかもしれません。ここに限らず、物語全体のご意見・ご指摘、などなど、いただければ幸いです。

 

 

 

 さて、物語についての語りはこの辺で、ここからは――お礼を言わせていただきます。

 

 まずは、本作を作るに当たって大きな情報源となりました『装甲夢路』さんの入り口を教えていただきました『無淵玄白さん』。おかげでゼネバス関連の情報を仕入れることができ、第三章のヴォルフの立場を描く参考にすることが出来ました。ありがとうございます。

 『無淵玄白さん』は以前勝手にご紹介させていただきましたように、『最弱無敗の神装機竜』と『ゾイド』のコラボ作をやっておられます。タイトルは『異星最強の『神装機獣』』です。まだ読んでおられない方は、ぜひ一読を。

 

 次に『影狐さん』。いつの間にか身に余る評価を頂き、感無量です。今後もどうにか頑張っていきますのでよろしくお願いします。他にも幾人から評価を頂いておりますが、代表として、影狐さんに感謝したいと思います。影狐さんが執筆されている『ZOIDS学園』は、なかなかの異色感とカオスなキャラ(褒めてますから!)にクセがありますが、ツボにはまると『イイ! グッドだ!』と感じてしまう作品です。ゾイド好きの方、特にバトストの世界観が好きな人は嵌るのではないでしょうか。影狐さん、今後も執筆頑張ってください。そして、ここまで読んで下さっている方々、ぜひとも読んでみてください(今回の勝手な宣伝です♪)

 

 そして『雷影さん』。まさか全話に感想を投稿していただけるとか、正直思ってもいませんでした。……いや、無理しなくていいですよ。書けそうなときに書いてくれれば全然。それでいいんで。ともかく、全てに返信できず申し訳ないのですが、毎話送っていただけ嬉しい限りです。作者の執筆意欲に大きな力を頂いております。感謝感謝です!

 

 ついでに大学の友人A君。私が思う、唯一のリアルゾイド好き友達。果たしてここまでたどり着いてくれてるか、後書きを書いている段階の私には不明ですが、唯一ゾイド話が通じるため、私の『語りたい熱』の吐け口になっていただきありがとうございます!

 今後もよろしくお願いします。

 

 そしてここまで読んでくださっている読者の皆様、趣味性が強すぎるだろう私の作品を読んでいただき、ホント~~~~……にありがとうございます!

 次回はいよいよ原作のGF編です。ごゆっくり、のんびり、お待ちし、そして楽しみにしててください!

 

 

 

 さて、今回はこれで締めると致しましょうか。

 では、毎度のように次回予告でお別れしましょう。

 

 

 

***

 

 

 

 よっ、俺バン!

 暗黒大陸での戦いから一年と数ヶ月。俺は軍学校を卒業し、共和国軍で訓練に揉まれる日々に明け暮れていた。

 だが、俺が赤髪の男と出会ったことを皮切りにその日々にも終わりが訪れる。

 一方のローレンジも、立ち上げた傭兵団の本拠地がコブラスって奴に襲われて……ん、なんだよ、お前なんか隠してるのか? それに、鉄竜騎兵団のみんなも、なんかあったのかよ? ちょっと暗いぜ?

 それは置いといても、俺の周りでは怪しいことが起こり始める。青い悪魔、リーゼの出現。平和の裏で暗躍するヒルツという男。それに……まさか、お前が生きてたなんてな!

 

 そして、物語は俺たちの旅の切っ掛けへと回帰する……。

 

 次回『ZOIDS ~Inside Story~』第四章、『魔獣覚醒編』

 今度も、めちゃくちゃめちゃくちゃ動きまくるぜ!

 

 って、次章は俺の出番あるのかなぁ……。

 


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