バトルスピリッツ ソウルコロシアム   作:アポドラ

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ソウルコロシアム式用語part1

 Power Add(パワーアード)

スピリットカードの能力を一時的に加える。
カードによって効果が違う


第四ターン「ナゾオトナの正体、暴くべし! 中」

 のらりぶらりと仕事を探してるわけだが、未だに仕事が見つからない。その為、道端に落ちてる牛乳瓶でも集めて稼いでる。

 

 『趣味はどうした?』

 

 「あんたが現れたせいで、趣味なんてやる余裕すらないよ」

 

 あいつが夢に出た後、ガラクタ以外にも接着剤やハサミ、その他諸々消えたからな。

もう趣味で稼ぐことは諦めて仕事を探すことにした。

 

 『そりゃあ悪かった。まさかあんな物が役に立つなんて思わないから俺のエネルギーの吸収原にしちまった』 

 

 「ふざけんな!あれ高かったんだぞ!!特にペンチは有名な会社が高価格で売られてるものなんだ!!」

 

 そうだ、あの工具はひと眠りもせずに牛乳瓶を集めて稼いだ誰にも負けないくらいの努力で買った物だ。

 

 「ちょっとうるさいよ!」

 

 今年で20になっておばさんに怒られる俺……。

 

 「……全く、今までの努力が水の泡だこれ……」

 

 そんな物が摩訶不思議な出来事によって突然消えたら落ち込んでしまうのは誰でも同じのはずだ。

 

 『こんな事で落ち込んでちゃあこれから生きていけねぇぜ』

 

 はぁ……言ってることは正論っちゃあ正論だけどなぁ……。

 

 すみません、ちょっといいですか?」

 

 突然、白い軍服の男が話しかけてきた。顔が笠で隠れてて見えないが金髪が一瞬だけ見えた。この感じ、外国のマスコミか?悪いけどマスコミは苦手なんだよな。ま、テキトーなことでも言えばなんとかなるだろう。

 

 視界を男に映した瞬間、首にぶら下げていた輝石は赤く輝いてる。変身する時とはまだ弱い光だけどなにかに反応してるのはわかる。

 

 「この町にナゾオトナがいるって聞いたけどあなたは知っていますか?」

 

 うわっ嫌な質問が来た。とにかく話を振り切らないと。

 

  「知らん。俺は世間話とかは話さない主義だからさ」

 

 てかナゾオトナの情報外国に必要か?俺の判断じゃいらないと思うんだが。

 

 男は「そうか……」と言って残念そうな顔をした。どうやら諦めて帰ってくれるようだ。全く、マスコミと話してるだけで疲れる。

 

 「じゃあ次は魂の取り合いはどう?」

 

 さっきまでとは優しそうな声とは違うナイフのような鋭い声に変わった。背中に濡れたタオルを押し付けられたような冷たさを感じた。

 

 絶対気のせいだろう。こんな奴なんかに構うより、さっさと奴に渡して報酬貰わないと。

 

 「僕の輝石は白く輝いていて、君の場合は赤く輝く。これも何かの縁だ」

 

 え……なに言ってんだよこいつ。大体なんで輝石の事知ってんだ?

 

 『ったく、他の守護者と戦いを交える時が来たみてぇだな』

 

  守護者!?まさか――――――――

 

 「君の察し通り、僕は白の世界の守護者。名はセシル!」

 

 名乗ると同時に軍服と笠を脱ぎ捨て、スーツ姿になり、左手首には白の輝石を填めた腕輪が付けており、手には俺と同じ、黒いカードのデッキを持ってる。

 

 「さぁ!決着の時だ。オーディーン!僕に力を貸してくれ!Change(チェンジ)

 

 その言葉の後に腕輪が光出す!

 

 「ゲートオープン界放!」

 

 謎の機械音とともにデッキが光出し、さっきまでの春風が冷たい風に変わり、セシルの体に氷を纏う

 その氷はすぐに砕け散り、服装がさっきまでのスーツ姿じゃなく、機械を体に纏った姿に変身した。

 

 「どうした?Changeしないのかい?」

 

 セシルが余裕そうに俺を挑発してくる。

 

 『構えろ、殺されるぜ』

  

 「そんなことわかってる!変身!」

 

 「ゲートオープン界放!」

 

 その言葉と共に、俺の体は炎に包まれ、鎧に変化した。

 

 「殺られる前に、殺る!」

 

 

 絵理side

 

 私は今、気付かれないようにゴミ箱の中に隠れて見てるんだけどフタを持ち上げる腕が少しだけ震えてる。

 

 私には理解できないことが次々と起きてる。

 

 守護者?ゲートオープン界放?変身?なにがなんだかさっぱりわからないわ。

 

 「殺られる前に、殺る!」

 

 紅汰は真っ正面からセシルって名乗った人に殴り込みに行った。

 

 ガンッ!

 

 でもその拳はまるでベーゴマのようにはじき返された。

 

 「こいつ……戦艦大和みたいに硬い……!」

 

 その衝撃に驚いたか、紅汰はあとさずりしていった。

 

 「今度はこっちの番だね」

 

 セシルは光を集めた背中の大砲を紅汰の方へ向けて光線を放った。その光線は芝生さえ凍結させてしまう冷気が放ってる。これをまともに受けたら普通の人間なら体が凍って身動きが出来ず、最悪の場合、命を落とすこともある。でも紅汰は――――――――

 

 紅汰side

 

 「まずい!あんな光線避けなかったら死んでしまうし避けても町に被害が!」

 

 「落ち着け、こういう時こそカードを使うんだ」

 

 カード……でもあの光線を防ぐ策なんてないはず。そう思いながら4枚のカードを引いた。

 

 引いたカードはゴラドン二枚、ジュラシックルとフレイムテンペスト1枚ずつ。

 

 「残念だがこいつは避けるしか方法はないようだな」

 

 そうだろうか?俺の本能はまだ諦めてはいない!ゴラドンのカードは火を吹く怪獣の絵が描かれている。俺はこのカードに賭ける!俺は本能に従い、ゴラドンのカードを輝石に翳した。

 

 「Power Add!(パワーアード)

 

 カードが消滅すると同時に胸が熱く感じる。

 

 「俺は、カードを信じる!」

 

 深く息を吸い、力強く息を吐くと口から真っ赤に燃え盛る炎を吹きだした。その炎は光線と鍔競り合い、いずれと光線と炎は共に消滅した。

 

 「くっレベルが足りなかったか」

 

 セシルはそう呟いたが俺には聞こえなかった。

 

 「ったく、お前のやることは一々ヒヤヒヤするぜ」

 

 だろうな。まぁ、それが弱肉強食の世界の生物の戦い方だろう。

 

 「さすがにここまで互角に戦えるとは思わなかったよ。さすが赤の守護者だ。他のソウルバトラーとは違う」

 

 ソウルバトラー?聞き慣れない言葉だな。まぁ、昨日から聞き慣れない言葉が散々聞いてるけど。

 

 「その様子じゃあ君はバトルスピリッツに参加したばかりのようだね」

 

 セシルが俺の思った事を見通してるように話してる。

 

 その通りだ。俺は訳のわからない戦いに身を投げたんだ。知らないことも聞きたいことも山ほどある。

 

 「この戦い、バトルスピリッツはその黒いカードを所持してる参加者はソウルバトラーと言われ、未知なるカードを求め、そのカードはやがて力となり、ソウルバトラー同士が戦う儀式なんだ」

 

 なんだよそれ。未来の中学生が考えそうな設定は。

 

 「正直僕も、バトルスピリッツについては理解してない。ただ言えることは、この戦いは僕ら人間を試してることだ!」

 

 人間を確かめる……余計に訳が分からなくなってきたな。ただこれだけは言える。

 

 「バトルスピリッツとかいうけど、それじゃ長いから俺はバトスピと縮める!」

 

 そう言葉にした瞬間、沈黙が続いた。……え?俺、今なにか変なこと言った?

 

 「バトスピ……なるほど。確かにこれの方が言いやすいな」

 

 「だな」とジークフリードは返した。

 

 「君は面白いね。いいよ、君に時間を与えよう。1か月後、またここで会おう。その時はお互いに強くなってるはずだからね」

 

 セシルはそう言い伝え、デッキからカードを引いた。

 

 「マジック、サイレントウォール」

 

 オーディーン「Flash(フラッシュ)

 

 セシルが輝石に翳したカードは消滅したと同時に聳える三枚の白い壁が俺の前に立ちふさがった。それと共にとてつもない吐き気が俺を襲う。

 

 「うっ吐き気が……」

 

 「サイレントウォールはスピリットの拒絶反応を起こす壁を召喚するカード。近づこうと思っても近づけない厄介なカードだ。うっ俺もまずい……」

 

 スピリットにも拒絶反応があるのかよ……。まずい、まず変身解かないと……。

 

 俺は腿に付けてるデッキを外し、鎧は真っ白な灰に変化して鎧の重みから解放された。

 

 その瞬間、さっきまでの吐き気がまるで嘘だったかのように解消された。 どうやらサイレントウォールから発生する拒絶反応は変身中のみに効果があるようだ。

 

 「そうだ!セシルって奴は!?」

 

 壁の向こうを確認すべく、後ろへ回ろうとしたが壁に触れてみようとすればその感覚がなく、体が壁を越える事が出来た。壁の向こうを確認するとセシルの姿はない。

 

 あいつにはまだまだ聞きたいことがある。今度会ったら知ってる事全部話してもらおう。

 

 「ソウルバトラーか……ナゾオトナって呼ばれるよりいいな」

 

 ソウルバトラー=ナゾオトナっていうことにすれば丸く収まるだろう。

 

 さて、ここにいたら後で厄介になる。とっとと離れるべきだと判断し、この場を去った。

 

 

 




 ~おまけ~
 作者「最近リアルが忙しい+ストーリーのアイデイアが思いつかない……。ちょっと出掛け」

 ゴッド・ゼクス「させん!六天連鎖発揮!!」

 作者「うわ!なんだこの鎖!?つか六天連鎖まだはえーから!そもそもあんた今作出演予定ないから!」

 ゴッド・ゼクス「ならば早く進めるがいい。我の出番のために」

 作者「うわーん!ゴッド・ゼクスの鬼!」
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