ソウルコロシアム式用語part2
神速
緑専用特殊能力の一つ
召喚直後に攻撃することが出来るが、そのカードのほとんどはパワーが弱い。
ビートビートルの後を追って気が付けば森が霧によって包まれてる。
どういうことだ?俺の記憶じゃあこんな事なかったぞ?
後ろから槍を振り下ろす音が聞こえ、すぐさま回避行動をとった。
「うわっ!いきなりなんだ!?」
このまま背を向ければ俺は死んでいた。
正体を見破ろうとしたが霧のせいで影しか見えない。その後も影は俺に殺意があるかのように槍で突き続けた。
『紅汰、奴はスピリットの力でお前を殺す気だ。このままじゃお前が狩られるぜ』
確かにジークフリードの言う通りだ。さっさと変身しないと、俺が狩られる!
俺はすぐさま変身の構えを取った。
「変身!」
ジークフリードは俺に続くように「ゲートオープン界放!」と叫び、鎧を体に纏い、影による攻撃を備えた。
その瞬間、影は驚き戸惑ったか槍を振るうのをやめた。
「お前、ここえ来て、何しにきた?」
突然、影が生まれてやっと喋れる低い声で俺に問いかけに来た。どうやら人間のようだ。
「てめぇこそ、いきなり仕掛けるのは一体なんなんだ?」
「オレはこの森の住人、住処お荒らすヤツ、許さない」
影は再び槍を振り回し始め、俺に襲い掛かった。
この様子じゃ話しても無駄だ。反撃をしたいところだが、まずこの霧をどうにかしないと。
「お前、まだ気づかないのか?この霧はネクサスによる影響のものだ」
『ネクサス』という単語を耳にした瞬間、二日前に遡り、ネクサスについてジークフリードから説明を受けたのだ。
『カードには属性以外にカテゴリがある。カテゴリは現在三種類あり、スピリットとマジックはお前がほぼ体験した通りの効果だ』
ほぼってことは他にも色んな使い方があるのか。世界が広いのは嘘じゃないんだな。
『現在お前のデッキには入ってないが、第三のカード『ネクサス』は戦況をガラリと変わる生きるマジックだ』
生きるマジック?どういうことだ?
『ネクサスは使用した時からフィールドに居座る。破壊されない限り効力が発揮し続け、その効力は互いに影響する』
要するにネクサスは互いを有利にしたり不利にもする天秤ってことか。
『わかってんじゃねぇか。それと破壊するにはそれを目的にしたカードじゃなきゃ破壊出来ねぇからな』
この説明が脳内に浮かび、すぐカードを手に取った。俺の手札には『バスタースピア』『ゴラドン』『オフェンシブオーラ』『スピノアックス』がある。
その中で俺は直ぐにマジックカード『バスタースピア』を輝石に翳した。
『
その言葉と共にバスタースピアが召喚され、それを手に取る。
ジークフリードの証言によればバスタースピアは村一つ焼けるくらいの威力らしい。それならネクサスを破壊出来るはずだ。だが問題が一つ、いくらネクサスの存在がわかったとしても、それがどこにあるか分からなければこれを召喚した意味はない。
「なにおする気だ?貴様、この森お燃やす気か?」
影はバスタースピアに怯え、何かがあるかのように後ろを振り向いた。影が振り向いた先には不思議な光がある。
ネクサスはそれだな!俺は俺の勘を信じて、微かに見える不思議な光に向けて力一杯、槍を放った。それを放った直後、ジークフリードを含めて3人しか存在しないはずが聞き覚えのない声が聞こえた。
「バカ!見てる暇があるならさっさと止めに行け!!」
その声は野太く、とても焦ってるようだ。影はふと気がついたかのようにバスタースピアの後を追った。だが、止めに行こうとしたときはもう遅かった。
不思議な光は炎に飲まれ、メラメラと燃え盛ってた。それと共に、霧が薄くなり、影の正体が見えた。見た目は緑がベースで全身鎧に覆われてるが俺よりも遥かにボリュームがあり、兜の方は世界最大の甲虫の角ような特徴がある。
「チィ、姿を見せちまったな。おいアキラ!奴らを出せ!」
アキラと呼ばれる鎧の男はデッキからカードを出し、鎧の中心部にある輝石に二枚翳した。その二枚は草に覆われた狼、『リーヴォルフ』と、巨体の緑の蜂、『ジガ・ワスプ』のカードだ。あいつ、守護者だったのか!
「
カードからスピリットが召喚され、目に追えない速さで俺に襲い掛かった。俺は抵抗するものの攻撃が全く当たらず、じわじわと痛みを与えられてゆく。
「ふはははは!どうだ!これこそ緑属性専売特許特殊能力の一つ、『神速』だ!!」
笑い声と合わせて点滅する輝石と共にアキラも勝利を確信したかのように高笑いが起きた。
確かに、この速さは神が持つ速さだ。攻撃が当たらなきゃ埒が明かない。そう思った次の瞬間、カードから声が聞こえた。
『『神速』が使えるスピリットに困ってるようだな。こういう時こそ俺を使え!』
その声の主は『スピノアックス』だった。カードには背びれに斧が生えてる恐竜の絵がある。これでこいつらを倒せるのか?そう疑問に思いながらカードを輝石に翳した。
「
『スピノアックス』のカードが消え、背びれに三枚の刃が生えた。だが特に力が増幅された感覚がない。
ちくしょう!騙された!こうなれば奴に直接殴りこむしかない!俺はアキラに向かって大地を蹴った。
「無駄だ!神速が使えるスピリットに逃れることは出来ないんだよ!!」
『ジガ・ワスプ』と『リーヴォルフ』が俺を止めに立ちはだかるが、攻撃を弾き、二体は動揺した。
「なに!?アキラ!もう一体出せ!」
アキラがカードを手に取り、体の一部に草木が生え、額と二の腕と二の足に緑の鉱石が填められてる虎のスピリット、『風虎ティガルド』のカードを召喚した。
ティガルドも俺に立ちはだかるが先ほどと同じく攻撃を弾いた。
「どういうことだ!?『神速』を持つスピリットの攻撃が無力化してやがる!」
動揺した野太い声にジークフリードが答えた。
「悪いな。『スピノアックス』は『神速』持ちのスピリットの攻撃は受け付けないんだ。喧嘩を売る相手を間違えたな。『キングタウロス大公』」
俺は『オフェンシブオーラ』のカードを輝石に翳した。力が漲る……!このカードは力を増幅させるカードだったか!
力を拳に集中させ、アキラの顔面に拳をめり込んだ。アキラの頭は兜に覆われてるがそれを凹ませたからダメージは通ってるはず。アキラは衝撃に耐えられず、森の奥へ吹っ飛んでいった。
「これで安全にキャンプが出来るな」
「そうだな」と俺は返した。さて、勝ったのはいいけどこれだけは言わないとな。
「アキラとキングタウロスとか言ったな!俺が勝ったから虫飛ばしたり逆恨みで襲ったりすんなよな!」
あいつ、意識を失ってなきゃいいんだがな。いや、意識失っちゃあ困る。これからキャンプだし、ユウに見せたらどう言い訳すればいいか考えるの面倒だから。な?頼むから。
「紅汰、今のうちにカードを回収しろ」
「『人のもの奪ったら泥棒』という言葉知ってるか?」
「知るか。お前のものは俺のもの。俺のものも俺のものだ」
なにそのジャイアニズム。まぁ取っても多分そこら辺に落ちてるもんだから怒ったりしないだろ。俺はさっきの焼け跡の中をカードがあると勘付いて探した。そうしたら『隠されたる賢者の樹』のカードが焦げ臭い木に挟まっていた。
「なるほど、ネクサスの正体がこれか。厄介なもん出しやがって」
いくらジークフリードでもネクサスの詳細がカードを見るまでわからないようだ。
おっと、そろそろ戻らないとまずいな。俺は全力ダッシュで辿った道を逆走した。
アイディアが思い浮かばなくて完成がギリギリになってしまう作者です。
今回は事情により、少し省略してる部分があります。それとラストが投げやりになってすいません。
~おまけ~
作者「やべぇ、キングタウロスの出番が少ないし、問題なのは絵理が出てねぇ!これがバレたらさらn」
絵理「見つけたわよ作者!」
キングタウロス「おいどういうことだ!?原作じゃ俺はパワーキャラなのに肉弾戦が少ねぇんだよ!?」
作者「いや……キングタウロスは少年突破バシンじゃ第一弾で出たXレアで出番が遅かったじゃねぇか……」
絵理「それよりも!私の出番増やしなさいよ!作者なんだから!」
作者「絵理のキャラまだ安定してないし……それに『白き要塞、襲来』で絵理視点でやったじゃん……」
絵理・キングタウロス「いいから無理やりでもどうにかしなさい(しろ)!!」
作者「……はい(´・ω・`)」