いきなり変な話をして申し訳ないないが人生とはあまり夢がないものだ。例えば皆さんは小さい頃今思えばありえないようなことを想像たり夢見たりしてたのではないだろうか。しかし殆どが大人なるに従ってその夢が到底実現不可能であることを知ってしまいそれを諦めていく人が大半であろう。その典型的な例として上げられるのは怪人とそれを倒すヒーローだ。人知を超えた怪人を人間個人の力だけで倒すなんて絶対にありえないことだからだ。
ではなぜ俺はこんな話をしているのかと言うと、普通に家で寝て起きたらわけのわからない場所にいたからである。しかも俺の目の前には怪人がいる。しかも俺に対する殺気は半端ない。どうしてこうなった。
「私は貴様等人類が環境汚染を繰り返すことで生まれたワクチンマンだ!地球は一個の生命体だ。貴様ら人類が生み出した害悪文明は地球にとっては病原菌ほかならない。私はそれと人類を抹消するために地球の意志によって生み出されたのだ!!!」
聞いてもないことをべらべらと喋り出す。
「死ね。地球の癌め!」
ワクチンマンが口を開いたかと思った次の瞬間
閃光、そして光の直進。
レーザービームが飛んできた。
「うぁ!」
もの凄いスピードで飛んでいったレーザーは大爆発した。町一つ破壊しかねない程の威力だ。
「かわしたか、少しはやるようだな。」
もうやけくそだ。俺は誰かが落としたであろう刀を拾い切りかかった!
「うおおおおお!」
攻撃は予想以上にきいている。しかしワクチンマンもすぐに反撃してくる。
「くそ」
ワクチンマンのパンチを刀で受け流しつつ攻撃していくがあまりきいていない。俺は少しずつ追い詰められていく。
「がはぁ!」
とうとうワクチンマンのパンチが直撃した。
「よくやったと誉めてやるぞ人間。だがもう終わりだ。」
もうだめだ体が動かない。俺は死を覚悟したそのときだった。
「ママ~~パパ~~」
少女が泣き叫んでいる。この子にはワクチンマンの姿は見えてない。
「に・・・げ・・・ろ・・」
もう声すらろくにでない。俺はワクチンマンが少女を殺そうと近づいていくのをただ見ることしかできなかった。くそ!もっと俺に力があれば!俺はただの夢かもしれない世界で自分の無力を嘆いた。
ワクチンマンは容赦なく少女を握りつぶそうとする。
しかし握りつぶそうとした瞬間少女の姿が・・消えた。
!!!
「何者だ貴様。」
そこにはあの有名なアンパ○マンに似た格好をした男が立っていた。少女はその男に抱きかかえられている。どうやらこの男が助け出したらしい。
「俺はサイタマ。趣味でヒーローをやっているものだ」
「私は地球の意志で生み出されたワクチンマンだ。
貴様等人類は地球の害悪以外何者でもない。」
ワクチンマンはそう言いながらどんどん巨大化していく。今まで全力じゃなかったのか。このとき生まれて初めて失禁した。
「私は人類を滅ぼすという使命を受けたのだ!それを趣味?趣味だと~!そんな理由で私に刃向かってくるとはやはり人間根絶や・」
その男のパンチがワクチンマンに直撃した瞬間ワクチンマンは見事にバラバラになった。まるで内部から爆発したように。
「またワンパンで終わっちまった。・・くそったれえええええ!」
俺はこの時、何か胸に込み上げるものを感じた。そして過去の自分が浮かび上がった。
「ちょっと待ってください。是非名前を教えていただきたい。俺はキリザキというものです」
「さっき言っただろう。サイタマだって」
「弟子にさせていただきたい!」
俺がこの人に弟子入りを申し入れたのはただ俺はこの世界で得たこの普通ではない身体能力をもっと伸ばしたかったのだ。そして俺はこの人の実力を見た瞬間この人こそ自分がかつて憧れたヒーローそのものだと思った。
「あ・・・うん」
許可は出た。もう絶対に平穏と常識の世界には戻れない。
「よろしくお願いします。」
俺は最強のヒーローになる!!