給血姫   作:299

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今回はゆったりと朝の風景を書いたつもりが、なんか今までで一番書いてました。
小説の感想、アドバイスなどありましたら、お願いします!。




【三滴 父と母】

久々にあの夢を見た。

その夢は子供の頃の事だ。公園に行くと、いつも一人で遊んでいる綺麗な黒髪の女の子に「俺も混ぜてよ」なんて言って、一緒に遊んでいる夢。

その女の子は遊んでいるとき、いつものような寂しそうな顔では無く、とてもまぶしい可愛い笑顔だった。

俺はその笑顔を見てその子がその時好きになった。でもそんな事を忘れるくらいに、女の子との遊びは楽しかった。でも楽しい時間は一瞬で過ぎ、夕方になって帰る時、女の子は「また明日も遊ぼうよ!」って言ってくれた。俺は喜んで「うん、絶対にね!」そう言って女の子と別れた。

でもその日以降、女の子が公園に来ることは無かった…。

 

 

朝それは憂鬱(休日を除く)。目を覚まし、これから学校だと思うと今すぐにでも布団に入って寝たくなるものだ。

しかも今日は特に憂鬱だ。昨日家に帰って、すぐに寝てしまったため、アニメを見るのを忘れてしまった。

「続きが気になる...」

そう思っても、いつもの時間までに朝食を食べないと大変な事になるので、俺は制服に着替え部屋を出て、リビングへ向かう。

「あー、裕くんおはよー」

そう言って向えてくれたのは、俺の母「神無月 沙良」だ。いつもおっとりしていて、とてもやさしく、俺が一時期学校へ行かなかった時も嫌な顔一つしなかった。基本怒る事は無い、ただあることが絡むと大変な事になる。

「祐くん、朝ごはん、パンにする?それともピロシキ(ロシアの料理)にする?」

ピロシキ!?ナンデ!?

「母さん。そこ、ご飯じゃないの?両方いっしょだと思うけど。

すると母さんは頬に手を当て。

「あらら...ごめんね、祐くん。食パンかピロシキどっちにする?」

なぜ言い直した母さんよ。そもそもご飯はスルーかよ。

「俺が聞きたいのは、パンの種類じゃ無くて、なんでご飯が無いのかを聞いているんだけど...まあいいか。じゃあ食パンでお願い」

すると、母さんは「はーい」と言って、パタパタと足音を立てて、食パンを焼きにキッチンに行った。それを見て。

「今日も沙良はかわいいなぁ...。そう思うだろ?裕也よ」

そう言ってリビングへ入ってきたのは。我が家の大黒柱「神無月 恭平」だ。外では厳しいが、家族が大好きすぎて家族の事になると、仕事をすっぽかしてくる事もある。学校を行かなかった時は、その間、会社をずっと休んで俺と母さんを連れて、海外旅行へ連れて行ってくれた。しかし秘書さんにばれて。帰ってきた空港で泣きながらボディーガードに羽交い絞めにされて、会社へ連行されて行った。

これでも大手企業の取り締まり役だとかなんとか。父さんはよくこう言う「俺は昔、すごい苦労したが、今はお前と母さんがいるからお金はお前も母さんも自由に使っていいんだぞ」と言うんだが金額が今の生活に見合わないくらいあるらしく、母さん曰く「こんな大金は高校生には多すぎるから、このお金は祐くんが大人になったらあげるね~」と言われている。ちなみに母さんは「恭平さんと祐くんと今みたいに、のんびり暮らせれば十分だからいらないとの事。

しかし俺もお小遣いを周りより多めにもらっているため、お金をねだった事も無い、むしろバイト代で母さん達にいつものお礼としてお菓子とかを買っている。ちなみにバイト先は「スカーレット」である。

「おはよう、父さん。…ってどうしたのそれ」

父さんの頬には大きな紅葉が付いていた。すると父さんは嬉しそうに言ってきた。

「昨日、母さんと喧嘩してな。ははははは」

ドMなのかこの人は。まぁどうせ父さんが変な事して、母さんが怒ったのだろう。

「昨日、沙良と仕事帰りご飯行って、その時秘書さんも呼んだら、帰ってきたらビンタされて怒られてなぁ…。でも、そのあと母さんがな…」

これは母さんかわいい話からの、息子に話してはだめな話を朝っぱらからされるので俺は。

「もういいから、早く母さんにいつものしないの?」

そう答えると父さんは。

「いや、いつものなら朝起きた時にしたぞ。それでな沙良がな」

と話しをと続けようとしているので、どうしようかと困ってるときに、母さんが来た。

「おはようございます、恭平さん」

と父さんへ挨拶した。すると父さんはいつもどうり。

「おはよう沙良、今日も可愛いね」

なんて恥ずかしいセリフに母さんは。

「恭平さん…」

なんていいながら、顔を真っ赤にしている。ちなみに両手を顔に当てているので、下には皿だった物があり、近くのソファーに焼いたトーストが投げ出されていた。

それに父さんは。

「沙良!怪我は無いか!」

なんて大慌てである。ちなみにこれがほぼ毎日である。しかし、母さんは顔を真っ赤にして無反応である。もう結婚して16年になるのに、未だにこれな母さんである。

俺はソファーの上のトーストを口に運び、皿の破片やらを片付けて。

「いってきまーす」

そう言って家を出た。

 

 

学校に着いたら俺は必ず本を読む。種類はラノベをよく読むが、いろいろな文豪の小説も読んだりする。

しかしラノベを呼んでると必ずと言ってもいいくらいに、ある人物が絡んでくる。

「まーたキモイの詠んでるな、神無月」

そう言って、雑魚を5.6人連れてきたのは如月 信也と言う男だ。成績優秀、スポーツ万能、おまけにルックスも言い。先生に対する態度はしっかりしているため、先生からの信頼も厚い。

ただ、俺に対する扱いはこれときた。だから、俺はいつも無視するので無視する事にした。

するといつもは、くだらない事を言って帰っていくのだが、今日は帰らなかった。それどころかこんな質問までしてきた。

「お前、昨日駅前ですっげぇ可愛い女の子とはなしてたらしいな?その子俺達に紹介しろよ」

なんて言ってきたのだ。俺はドキッとした、しかし誰だかわからないので俺はこう言う。

「あれはぶつかったから、お互いに謝罪をしていただけだ。てか、名前も知らない」

すると如月は。

「嘘だな。俺らに取られるかもしれないって思ってるからだろ?お前に女なんてもったいないからな早く教えろよ」

そう言ってきた。しかし知らないものは知らないのだ、俺がなんて言おうか困っていると。

「ホームルーム始めるから席に着けお前達!」

と言いながら佐藤が入ってきた。如月たちは。

「ちッ…あとで絶対聞き出すからな?」

なんて言って席に座った。はぁ、めんどくさい事になった。そう思いながらも俺は意識を本に戻すのだった。




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