給血姫   作:299

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遅れて申し訳ないです。病気と闘ってました(白目)
今回から少しいろいろな要素が入ってきます。
次の投稿はいつになるのか…ゴクリ…


四滴 ゲームスタート

俺は逃げていた。眩しい放課後の夕焼けに照らされながら。

「ったく…なんでこんな事に…」

あの朝の一件以来、如月とその他が執拗以上に聞いてくるため昼休みあたりから身を隠しながら行動している。

すぐにでも帰りたいところだが、校門の前には如月の子分みたいなのが監視している。

「ここに居てもいずれ見つかってしまう、どうしたものか」

なんて考えていると近くの茂みから声が聞こえてきた。少しビックリ下が耳を済ませて、聞いてみる事にした。

「困った…非常に困った。まさか、こんなに鍵が見つからないとは」

と一人の女の子が鍵を探していた。

鍵?何処かで見たものがそう思いつつ、辺りを見回す、するとキラリと光るものがあった。俺は手を伸ばし、それを掴んだ。

すると、手のひらにあった物は光る塊だった。

「何これ?。…ってか、鍵じゃないのか」

そう言いつつ、俺は塊を投げ捨てた。すると、その塊は宙で弧を描き…、「イデッ!」と声が聞こえた。

そう思って声がする方を見た、すると。

「やっべ…」

如月が塊の当たった場所を手で押さえて「だれだよ、出て来い!」と叫んでいた。

「なんでよりによってお前なんだよ如月!」

俺は小声で嘆いた。すると、近くでチャリキーを探していた人が「あ!あった!」と大声で叫んだ。その声に如月が反応して、こちらを向く。

「あっ…」

俺と如月の目がピタリと会った。これが可愛い女の子だったらよかったのに。そう思いつつ、覚悟を決した俺は全速力で校門へ駆ける。

「おい、待てよ!。神無月が逃げた。捕まえろ!」

その言葉に、一人校門で待機していた、子分みたいな奴が立ちはだかる。

「おとなしく捕まっときな!」

と言い掴みかかって来ようとするが、間一髪でそれを避け、校門を抜けて、全力で家まで走った。

すると後ろから「まてよ!…ックソ!。行くぞお前ら!」と声がした。しつこすぎる、そう思いつつ俺は更に加速する。そして、曲がり角を曲がった時。

「キャッ…」

「うわぁ!?」

誰かとぶつかってしまった。しかももの凄い勢いだったため、お互いに大きく尻餅を着いてしまった。するとその人は。

「いたたた…って、貴方は!」

俺は顔を上げた。するとそこには、この前の女性がいた。すると、女性は頬をピンク色に染めて、こう言った。

「貴方と曲がり角でぶつかるなんて…。これでパン咥えてたら、恋に発展したんですけどね」なんて言って、体をくねくねしている。

元気そうだが、俺は大きくぶつかってしまったため、一応怪我は無いか聞いてみる。

「大丈夫ですか?」

そう言って手を差し伸べる、すると「もしや!」なんて言っている。なんだ、大丈夫じゃないか。そう思いつつも、起き上がれるように支える。俺の手を取り立ち上がった女性は「ありがとうございます」そう言って、お礼を言ってきた。

お礼のときにニコッと笑ってくれた。その笑った顔が可愛くて、つい見とれてしまった。見とれてボーッとしている俺の姿を見て「???」と首をかしげている。

「どうかしましたか?」

そう言われて、我に返る。俺は「いいえ、何でも」と平然を装って答える。しかし如月から逃げてる事を思い出した。俺は「すみません急いでるんで!」と言って走ろうとした。しかし気づいた時にはもう遅かった。

「よう、神無月。こいつが例の女の子だな?」

そう言って、逃げ道は如月とその子分によって塞がれてしまっていた。

「えーっと…逃がしてはくれないようで?」

「いや?お前は帰って良いよ。用があるのはこの女の子の方だから」

そう言って、女性の手をやさしく掴む。すると女性は「止めてください」と言って、手を振り払おうとするも、ビクともしない。

如月は「俺と遊ばない?奢るからさ」と言いつつ、いつも女の人にやってるみたいにウインクをする。いつもなら「はい!」とよい返事が聞こえてくるのだが、耳に入ってきた言葉は。

「結構です。それに私にはもう心に決めた人が居ますし」

如月達は「そんな事言わずにさお茶だけだから」と絡み続ける。それに対して女性は「しつこいですよ!」そう言って如月の頬を叩いた。しかし、ぺシッとかわいい音が鳴った。如月達は気にした様子もなく「おっ、いいビンタですね」なんて言って絡み続けていく。

如月たちが絡み付けていく事、五分。等々抑えられなくなったのか、女性は「やめてください…」と言って、泣き始めてしまった。五分間なんだかんだ心配で見ていた俺は如月たちを止めようと近づいて行ったら。如月たちに「お前の女だろ?あとはよろしく!」と言って逃げられてしまった。俺がは泣いている女性に向かって「大丈夫ですか」そう声をかけ隣に座った。

数分後泣き止んだ女性は「うぅ…ご…ごめんなさい、恥ずかしいところを見せてしまいまい…」と頬を赤らめていた。女性は「やっぱり、貴方はやさしいですね」なんて言ってる、俺は「どうしてですか?」と言う。女性は嬉しそうに「だって、泣き止むまで隣に居てくれたじゃないですか」と言っている。

「そんなことないですよ。第一隣に立って居ただけなので」そう俺は言うが、女性は「いいえ、それが当たり前にできると言う事がやさしいって事の証拠ですよ」そう言って、また微笑む。俺はその時、この笑顔を見てると不思議と心が落ち着くのを感じた。

俺が一人でボーットしていると、女性は「それで、そばに居てくれたと言う事は契約は結んでいただけるんですか?」なんて目をキラキラさせながら言っている。俺は即効で「嫌です」と答えた。

「えぇ~…」

「えぇ~じゃないです」

「いいじゃないですか!」

「よくないですよ!」

なにを根拠にいいと言っているんだろうか、この人は。

「うぅ…こ…こうなったら」そう言って、女性が出したのは白い紙だった。

「何ですかこれ?」

「まぁまぁ、ここに名前を…」そう言ってボールペンを手渡してくる。ナニコレアヤシイ。そう思った俺は「これって書いたら金取られる奴ですよね?」とド直球に質問した。女性は「絶対に違います。命に賭てもいいですよ」そう言ってきた。嘘を言ってる風には見えないし、そんな簡単に命賭けても言いのだろうか、そう思いつつボールペンを手に取り、名前を書こうとした。俺は名前を書く少し前に聞いた。

「そういえば今更感しますけど、これ何ですか?」

そう聞くと、女性は黙り込んでしまった、顔を見ると少し冷や汗みたいなものを額に浮かべている。俺は怪しく思い紙を見る、すると少し紙の色の違う場所があり、そこには薄っすらと線が見えていた。俺は女性に問う「これ本当になんですか?」そう言いながらも、ボールペンで書こうとしたした時、薄っすらと文字が見えた。『婚姻届』そう書いてあった、俺はボールペンを明後日の方向に勢いよく投げ飛ばした。

「あと少しだったのに!」と女性は叫んでいた。

「あと少しだったのに!。じゃないですよ!なんて物を書かせようとしてるんですか!?」

「だってそうでもしないと契約してくれないじゃないですか」

「まず契約って血を飲ませたら契約になる筈では?」

「そうなんですけどね。まぁ結婚すれば目の届くところに置いて置けるじゃないですか。だからじっくりやろうかと思ってまして…ポッ」

ポッじゃねえよ。だから言動が完全にアウトなんだよな。てか目の届く場所って…俺はペットか何かなのか?と俺が思っていると「ほ…ほんとは情けない話ですが、実はもうお金なくて野宿しそうなんですよね…」と女性は顔を赤らめて言う。

「それ、結構重大ですよね」

「そうなんですよ…」

そう言うと女性は「はぁ…」とため息をつく。男性ならまだしも女性を野宿させるのは大変だろう、最近は治安も悪いし何かあったら大変だ。そう思い女性を見る、女性は曇った表情をしている。そういえば、いつも父さんはこんな事を言っていた「裕也!困ってる人がいたら助けてあげるんだぞ」なんていつも言い聞かせてたっけ、俺は意を決して女性に声をかけた。

「あっ…あの、もしよければ家に泊まりますか?部屋が空いているので、それに何かの縁です、放っておくことなんてできませんし」

「えっ…!?良いんですか!」

「はい、大丈夫ですよ」

すると女性はとても嬉しそうに「ありがとうございます、やっぱり貴方は優しいですね!」なんて言ってとても喜んでいる。その笑顔はやっぱり綺麗で、また見とれてしまっていた。女性は「私の顔に何か付いていますか?」と聞かれ。我に返った俺は恥ずかしくなり「すみません、少しぼーっとしてしまいました。それではいきましょう」と言って歩き出した。女性は「はい!」と言って、後を駆け足で追いかけてきた。

「そういえば、お名前なんて言うんですか?翌々考えたらお互い知りませんしお世話になるので教えてください!。あと名前を聞くならまず自分からですよね。私はライラ=リーデヴィヒと言います。今日はよろしくお願いします」と女性は言った。。

「俺は神無月裕也と言います。よろしくお願いします。ライラさん」

「はい!よろしくお願いしますね。裕也さん」

俺はライラさんと一緒に帰った。その日の帰り道はとても綺麗な夕焼けだった。その景色はあの景色に似ている、そう思った。

 

とある少女はある光景を見た。その光景は裕也とライラが一緒に並んで帰るところだった。

「へぇ~、づっきーが女の子と並んで帰ってるなんて珍しい。いや、人と歩いてる所が珍しい。隣の女の子はだれかな?」

そういった少女は遠くからライラを見て驚いた。だけどそれ以上に面白いと思った。

「ふふふ、面白い事になってるじゃない。これは偶然かな?それとも必然かな?。まぁ、どちらにしても、もう戻れないよづっきー。あのコと君は関わってはいけないのに関わってしまった」

そう言って少女は、裕也達のいった方向へと足を運ばせる。その少女は黒髪を風に靡かせ、不気味に微笑みこう言った。

「ゲームスタート。ようこそづっきー歓迎するよ」

その言葉は誰にも聞こえる事はなかった。




誤字脱字おかしなところは、コメントください、修正します。
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