転生、魔法諸々のある地球(微妙に違うが)   作:たぬたぬたぬき

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第25話

 

日常が過ぎていき。

 

所謂社会人って奴になってくると生活は大きく変わる。

 

俺も、俺自身は既に社会人?な訳だが娘達が学生を卒業するとまぁ、変わる。

 

主に付き合ってる連中もほぼ同じ年だから変化も一気にだ。

 

立派に家を出て行けるのばかりなのは嬉しいやら寂しいやら…。

 

 

 

 

折角の機会なので俺も生活を変えてみようか。

 

全く関わりがなくなる訳ないものの機会は減っていくのだ。

 

つまり毎日飯を作る必要があったのがなくなったり。

 

朝早起きする必要もなくなるのである。

 

2倍……いやそんなに増えないか。

 

兎に角一つの大きな義務みたいなものがなくなったんだ。

 

戸惑いもあろうものである。

 

 

 

 

取り敢えずは根無し草になってみよう。

 

定期的な食事や元の世界への実家帰り以外は基本寄り付かない感じで。

 

考えてみると割りとすぐに海鳴の豪邸に寄生してそのままだ。

 

折角のファンタジー次元世界をたっぷり味わうのも悪くない。

 

決めたら荷造りをして簡単に挨拶していく。

 

後はランダムに行き先を決める…プログラムでいいか。

 

めっきり寂しくなったリビングでのんびり準備をして。

 

 

 

 

見た目は手ぶら…は流石にあれなんで簡単なリュック。

 

一応バリアジャケットじゃなくて服を着込んで出立準備よし。

 

この身体のオリジナルよりも良く成長した身体を軽く捻って、準備運動もよし。

 

第2の実家全体に目をやってから認識阻害と転移、隠蔽しつつ発動させる。

 

果たしてどんな所に行くのやら。

 

そういえば俺って相当な押しかけ居直り居候なんだよなぁとか考えつつ旅に出た。

 

 

 

 

元々あんまりアクティブな方ではないと思ってたけど。

 

超絶優良ボディーの今の身体になってからは多少のことは気にしなければ何でもなく。

 

何てことはないで済むからかなり行動的になって、適応出来ているんだなぁと思う。

 

気紛れな期間で色んな所を長めに居座ったり即移動したりを繰り返し。

 

すっかり根無し草生活が板についてきて思う。

 

荒事だって気にもしないで済むし。

 

今はホテル住まいで連続外に出てないけど。

 

いや、前の前位の街では本当にあったからね荒事。

 

 

 

適当に街を渡ったり、アグレッシブにキャンプをしたり。

 

野宿をしたりで過ごした生活の中。

 

適当に会ったりする娘達に呆れられながら、俺自身もそろそろ第2の実家が恋しくなってきた頃。

 

妹ちゃんから連絡が入った。

 

正しくは娘達の方を通じてだけど…おおう、これ緊急用の方じゃん。

 

ちょっとびびりつつ返事をすると……ほほー、なるほどなるほど。

 

厄介事かぁ……うん、でもまぁ連絡貰っちゃったし、流石にどうでもいいって話でもないなぁ…。

 

ん、すぐに向かおうか。

 

 

 

このチビっぽさ……今までは小さいと言っても中身はかなり大人びてるのが多かったからなぁ。

 

純朴…でいいんだっけ、な目で見られるもどう絡んでいけばいいのか分からん。

 

子供相手は得意だと思ってたけど、全然違うなこれ。

 

泣かれてないのが幸いか……。

 

ふむふむ、完成度はほぼ普通の人間。

 

上手く出来てるもんだなぁ……偶然かな?

 

ちょっと出来すぎな仕上がりだし。

 

 

 

同じ…同じ?顔に親しみでも覚えたのか、結構懐かれた。

 

手探り、記憶にある子供と戯れるのをやってみつつ考える。

 

そこそこ珍しいとはいえない訳でもないクローン。

 

管理局、或いは教会にでもある程度配慮して預ければ大体問題ない。

 

だけどなぁ……これが何処ぞの誰かならいざ知らず、クローン元が俺と同じだと少し親近感がわく。

 

ないだろうけど、資質の方の危険性も気にならないではないしなぁ……。

 

懐かれちゃったし……これ、懐かれてるよね、多分。


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