DIAMOND~ダイヤモンド~   作:SUZUKI(R)

12 / 13
           《注 意》
・これは、ラブライブさんの世界を一部お借りして、
オリジナルの作品を作っています。
なので、台詞が似てない可能性があります。
あらかじめご了承ください。

・この小説は、フィクションです。
登場する人物、施設名は現実には実在しません。


・楽しんで見てもらうと嬉しいです。

・恋愛ゲー風に作っています。何かありましたら、
感想等でお知らせしてください。


               《あらすじ》
グランドで流星や真之介が雄二と戦ってる間にブルペンでは、洋介と竜一が謎の不良少年に襲われていた。
二人にはナイフで刺された後が・・・
その中、二回も雄二を捻じ伏せる。
一方、穂乃果達は雄一の本当の目的を知る。
真姫と絵里は止血を行い一時しのぎは出来た。
そして、真姫と絵里はスタンドでの話を話す。
しかし、
竜一と洋介はすでに死を覚悟して最後のマウンドに登る・・・。


エピソード11「決着の時」

(竜一)「最後に力貸せよ・・・相棒・・・。」

(洋介)「あぁ。死んでも俺らは相棒だ。」

その瞳は死を恐れてなかった。

 

(真姫)「竜一・・・」

(絵里)「洋介・・・」

 

いつもより二人の背中は大きく見えた。

(竜一)「ヨッシャー!!行くぞ!」

(ナイン)「おぉーーー!!!」

竜一の掛け声に返事すると、全員守備についた。

(竜一)『ここまで来たら・・・もうどうでも良いわ!!自分の持ってる物全て投げてぶつかる!!』

(洋介)『昨日覚えたギアチェンジ使って見るか??』

(竜一)『あぁ。』

 

スタンドでは暁総合高校の生徒が竜一の勇姿に笑っていた。

(部員A)「あぁ、出てきたよ。もう死ぬね!」

(部員B)「穂乃果ちゃんさぁ~、そろそろ転入届け出した方が良いよ!」

(部員C)「いや、今身動き出来ないから」

そう言うと、大声で笑い出した。

(穂乃果)『何で・・・?何で?何で投げてるの???穂乃果の為にこれ以上犠牲にならないでよ・・・』

穂乃果の瞳から涙が出てきた。

凛は近くからその景色が良く見えた。

(凛)「穂乃果ちゃん・・・。」

心配してるとことりが凛の近くに寄り添ってこう言った。

(ことり)「穂乃果ちゃんを元気付けちゃおう?」

その意見にことりが賛成して早速行動に移した。

(凛)「竜一君---!!!

竜一は、プレートから足を外して凛の方を見た。

(凛)「目の前で穂乃果ちゃんが見てるから負けちゃダメにゃ~~。

   大丈夫にゃ~、凛は竜一君が勝って信じてるにゃ~」

(ことり)「頑張らないと・・・ことりのおやつにしちゃうぞー!!」

その言葉を聞いて、思わず笑ってしまった。

(竜一)『いや、おやつって・・・おかしすぎだろ・・・。』

(雄二)「おい!!俺をなめてるんか!!おら!!ぼこすぞ!!」

雄二はいつまで経っても投げない竜一にきれて怒り口調で言った。

(竜一)「あ~~~忘れてた忘れてた。でも、安心しな・・・これから可愛がってやるから。」

初球は、ツーシームを軽く当ててファール。

さすがに全打席ツーシームで抑えるのは難しいか・・・。

(雄二)「どうした?球速落ちてるじゃねぇ~か。これで俺を抑えられるのか?」

(竜一)「余裕だ・・・。」

そう言うと、竜一は今日初めてカーブを投げた。

(雄二)「何っ!?」

コースは甘いもののいつものカーブとは比べ物にならないくらいに遅くて

雄二のタイミングを上手く外した。

「コン・・・」

バットには当てただけのセカンドゴロでアウトになった。

 

(雄二)「ちっ!!何だよ!?あれスローカーブかよ??」

(舘岡)「残念だったな。まぁ~俺が仕留めるから安心しろ」

そう言うと、金髪の髪型をした大男舘岡 豊(たておか ゆたか)

が右バッターボックスに入った。

(舘岡)「日本一のバッターをボコボコにして俺が日本一になる!!」

(洋介)「そうはさせるかよ!」

そう言うと、洋介はサインを出した

『ここで解禁だ!!来い!!高速スライダー』

竜一はうんと頷くと膝元の内に食い込む高速スライダーを投げた。

「バシーーーン!!」

(洋介)「・・・入ってるよ。」

そう言うと、ボールを竜一に返した。

(舘岡)『はぁ・・・???こいつ出血してるのに・・・こんなボール投げるのか??』

そう思ってると、もう次のボールが来た。球種はスプリットで、見事に空振りを取り

テンポ良く追い込んだ。

(舘岡)「なぁ~、キャッチャー。今、十字架に張り付けにしてる彼女は

    あいつにとって命より大事なのか?」

舘岡は洋介にそう聞いた。

(洋介)「そうだな・・・。まぁ~ここみたいに女子の居ない高校で育った

    お前らには分からないだろうけど・・・。」

(舘岡)「前置きは良い!!早く理由を言えよ!!

    どうしてあいつはたかが女一人の為にあそこまで・・・

    生きるか死ぬかの瀬戸際まできてるのに・・・女を優先するんだ?」

すると、洋介はクスっと微笑みながら言った。

(洋介)「それはきっとあいつだからだよ。さっきあいつは自分の命より他人の命、

    他人の人生を守れるなら守り抜くって言ってたからな~。

    それに、高坂さんはあいつが生まれて初めて恋した女性なんだ。いや、

    今も変わらないと思うけど・・・。そんな彼女の人生がかかってるから、

    マウンドから死んでも降りないそうだ。」

(舘岡)「なんじゃそれ・・・それなら死んでもそのマウンドから降ろしてやる!!

    さぁ~、どこからでもかかって来い!!!」

と言うと、バットを構えた。それを見て、洋介は、ミットを構えた。

選んだ球種は・・・シュート。

右バッターから逃げるように軌道を描く。竜一の対右バッター用の球種だ。

竜一は舘岡に向かって投げた。

「カキーン!」

何とかバットに当てたが、スタンドに入ってファール。

(舘岡)「クッソー・・・何故前に飛ばない??」

(洋介)「良いボールだ!!!」

と言うと新しいボールを竜一に渡した。すると、洋介は座って配球について考えた。

(洋介)『さて、相手は外角に意識してる今だからインコースに決める事が出来る・・・。

    インコースの決め球と言ったら・・・あれしかないよな!!

    これで・・・フィニッシュだ!!』

洋介は考えるとサインを出した。

竜一は頷くと、インコースに目掛けて投げた。

舘岡は、真っ直ぐだと判断したが洋介が予想した通り、外角に意識がいってた為打てなかった。

「バシーーン!!」

食い込むように来るクロスファイヤーは、舘岡のバットの上を通り空振り三振に抑えた。

(竜一)「ヨッシャー!!」

舘岡は悔しそうにベンチに帰る。

(弘樹)「あと一人だー!!」

(隆明)「踏ん張れ!!!」

(正平)「バックは任せろ!!」

バックから後押しの声援が聞こえる。

(雄一)「ちっ!!しっかり仕留めろよ!!!」

(舘岡)「うるせねぇ~な!!!」

そう言うと、ベンチの奥に行った。そして・・・最後は雄一。

中学校の時、雄一はたちの悪い二刀流として世間を騒がしていた。

(雄一)「雄二や舘岡みたいに変化球主体のピッチングで抑えれるほど甘くねぇ~から。

    ここで終わりだ!!!死にな!!」

(竜一)「俺は、終わらないし、ましては死にもしない・・・。

    そして終わるのはお前のその復讐心だ!!」

そう言うと、雄一は右バッターボックスに入った。竜一は再びプレートを踏んで洋介を見た。

洋介は、悩みながらサインをだした。

(洋介)『そうだな・・・これからどうやってこいつを抑えようか・・・。

    初球は、外角に高速スライダーだ・・・。』

そう、考えると外角に構えた。

(竜一)『ここで負けるわけにはいかねぇ~よな!!』

そう思うと、竜一は大きく振りかぶって投げた。

 

「カキーーーーン!!」

(竜一)「何???」

竜一は、ヒヤッとした。打球は鋭かったがラインギリギリファールだった。

(竜一)『あ、危ねぇ~』

(雄一)「言っただろ??そんな変化球(小細工)は通用しない・・・

    次こそはしっかり捕らえる。」

と言うと、バットを構えた。

 

スタンドもベンチもすっかり静かになってた。

二人の戦いを静かに見守っていた。

穂乃果は、もうすでに目の前の光景を見ることは出来なかった。

(穂乃果)『お願いだから・・・死なないで・・・竜君・・・。』

穂乃果は祈りながらこの戦いが終わるのを待ってた。

 

(洋介)『どうすれば良いんだよ!!これじゃあ確実に負けてしまう・・・』

洋介は、雄一を見ながらそう考えていた。

解決策が見つからないのである。

その時、洋介の頭の中に少年野球時代の記憶が出てきた。

 

 

あの時まだお互いの事を知らない洋介は、強打者に対する竜一の戦い方について聞いた。

(洋介)「竜一君ならどうする??」

(竜一)「何が???」

(洋介)「強打者に対してどう戦う?」

(竜一)「珍しいね、洋介君がそんな事言うなんて」

(洋介)「べ、別に良いじゃん・・・ただ、ここまで強打者には完敗してるんだから

    そろそろ対策を考えないといけないから・・・。」

(竜一)「ふ~~~ん・・・そうだな~、俺は、強い相手には真っ直ぐ勝負がしたいな・・・。」

(洋介)「真っ直ぐ勝負ね・・・考えておくよ・・・。」

これっきり、強打者に全力の真っ直ぐを投げた事は無かった。

 

 

(洋介)『この案しかないか・・・。』

そう考えると、洋介はサインを出した。

竜一はそれに頷き投げた。

ボールはストレートの軌道だったのだが・・・ちょっと違って打てなかったのだった。

その最大の違いは球速だった。球速が遅くてタイミングが合わなかったのだ。

(雄一)「ちっ!!こんな球を持ってたとは・・・でも次は打つ!!」

雄一はそう言うと、バットを構えた。その姿は、あの時の様に輝いていた。

竜一は、それを見ると自分のギアを最大限に上げた。

(竜一)「うおおおおおおおおおお!!!!」

竜一は声を上げて、全力のストレートを投げた。

そして・・・

 

「プチ」

 

血管が切れた音が体の中でした。

真姫の言うとおり止血したところからまた大量の血が出てきたのだ。

ボールは、インコースに食い込んできた。しかし、雄一は上手く合わせて打った。

「カキーーン!!」

打球は、レフトに飛んだ。

伸びがありグングン伸びて行った。

(洋介)『やはり・・・今のストレートだと簡単にもって行くか・・・』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

打球は、さらに伸びていく・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(竜一)「ファールになれ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜一は持ってる力を出してそう叫んだ。

すると、ボールは僅かにきれた。

 

(竜一)「良かった・・・」

竜一はそう呟いた。

 

しかし・・・もう竜一には投げる力は残ってなかった・・・。

 

スタンドでは、見てた人全てが「これで試合終了(ゲームオーバー)だ・・・」

そう言った。

(竜一)「クッソー・・・ここまでか・・・。」

激痛の様に痛み出した切り傷を左手で抑えていた。ゆっくり、手を離すとそこには大量の血が・・・

(弘樹)「大丈夫か・・・」

すぐ、弘樹が一塁からやってきた。それにつられてナインが集まった。

(洋介)「竜一・・・」

(竜一)「大丈夫だ・・・早く守備についてくれ・・・。頼む・・・。」

(正平)「わかった。」

(隆浩)「後ろは任せろ。」

(健太)「お前の勇姿は・・・まさに日本の誇りだ・・・自信を持て!」

まるで、これでもう野球が出来なくなるていうよりか・・・

これから死ぬ人に言う別れの言葉にも感じた。

 

(竜一)「あぁ・・・、後ろは任せた・・・。」

そう言うと、竜一は笑った。

それを見て選手はそれぜれのポジションに散った。

(弘樹)「いいか!!俺は、お前と甲子園に行きたいんや!!

    だから・・・死ぬなよ・・・」

(竜一)「俺は、不死身だ。」

竜一は笑いながら言った。

(洋介)「さぁ~しまって行こうぜ!!」

(ナイン)「オォーーーー!!!」

気合の入った返事をし、集中した。

雄一を抑えられるのはただ一人・・・竜一だけだった。

竜一は大きく振りかぶると全力のストレートを投げた。

ボールには竜一の魂がこもってるせいか、さっきより球威も球速も上がっていた。

(雄一)『なんだ??このストレートは??』

ボールは再びインコースに食い込んで来た。雄一はバットをボールの軌道に合わせて振り出した。

その時、ボールは物凄い勢いで浮き上がってきたのだ。

そのままバットの上を通って洋介のミットに収まった。

「バシーーーーーン!!!」

(雄一)「そ、そんな馬鹿な・・・。」

雄一はショックの余りその場にしゃがみ込んでしまった。

(竜一)「さぁ、約束だ。穂乃果を返してくれ・・・。」

(雄一)「その前に・・・一つ教えてくれ・・・。何で俺はお前に勝てないんだ?

    不良で、どうしようもなかった俺がお前から野球を教わり、

    それが俺の唯一輝ける場所になった。それで俺はどうしても日本のユニフォームを着て

    世界と戦いたいそう思った・・・

    でも、俺は外見だけで選ばれなかった・・・。

    既に代表入りが決まってるお前と勝負して勝ったら代表入りを考える、そう言われた。

    だから俺は、お前に頼んだ、俺に勝たしてくれと・・・なのにお前は俺を倒して

    堂々と代表入りした・・・。俺はそんなお前に悔しくていつしか

    お前を倒す事が俺の目標になった・・・。高校のベンチ入りに負けて俺はここに来て

    鍛え上げた・・・なのにどうして俺は勝てないんだ・・・。教えてくれー!!!」

(雄二)「兄さん・・・。」

雄一は、竜一の前に正座して聞いた。

(竜一)「立ってくれよ・・・。見っとも無いだろ?俺らは、最高のゲームをしたんだ・・・。

    自分の持ってる全力の力でぶつかって、勝負したんだ・・・。その他に何があるんだよ?

    野球は復讐の道具じゃないんだ・・・。楽しむ物なんだよ・・・

    それを思い出させてやりたかった・・・。いっ!!」

竜一は足元がふらついて倒れそうになった、

その時、先ほど解放された穂乃果が息を切らしながら竜一の元にやってきた。

(穂乃果)「竜君大丈夫??凄い出血・・・どうしてここまでなるまでやったの?」

穂乃果は不安な顔して聞いてきた。

(竜一)「当たり前だろ・・・。俺は、お前を死んでも守るってあの時、約束したんだ・・・。

    俺は、約束を果たしただけだ・・・。」

(穂乃果)「竜君・・・。」

すると、竜一は雄一の目の前に行くと話し始めた。

(竜一)「さっきの話の続きな・・・お前が俺に勝てない理由は・・・戻れば・・・。」

肝心なところで竜一の視界が真っ暗になった・・・。

そして倒れたのである。真姫の話によると命の危険性が非常に高い状態らしい・・・。

竜一は、微かに声が聞こえた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「竜君ー!!竜君ー!!返事してよ!!!」

と言う穂乃果の声・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい!まだ話は終わってないんだぞ!!しっかりしろ!!頼む・・・目を開けてくれ!!

 竜ちゃん!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凄い懐かしい呼び方されたかが、竜一は反応する事が出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(竜一)『はぁ~・・・俺・・・もう死んじゃうのかな・・・。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう思いながらまるで崖から落ちる気分だった・・・。

もう既に彼は起き上がる力、血の量もあまり残されてなかった・・・。

 

 

 




今回は浅く仕上げました。
最近全然できてなかったので、遅れを取り返す勢いで頑張ってます。

〈次回予告〉
大量出血で倒れてしまった竜一・・・
そこで彼は、ある人物に会う・・・。
そこは何と過去の自分だった!?

次回
  「DIAMOND~ダイヤモンド~」
     エピソード12
           「旅・・・」
                   です。
・☆番外編「修学旅行」は3月投稿予定です。
穂乃果と竜一のハプニング盛りだくさんの修学旅行になる予定・・・。

次回もお楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。