DIAMOND~ダイヤモンド~   作:SUZUKI(R)

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           《注 意》
・これは、ラブライブさんの世界を一部お借りして、
オリジナルの作品を作っています。
なので、台詞が似てない可能性があります。
あらかじめご了承ください。

・この小説は、フィクションです。
登場する人物、施設名は現実には実在しません。


・楽しんで見てもらうと嬉しいです。

・恋愛ゲー風に作っています。何かありましたら、
感想等でお知らせしてください。

               《あらすじ》
μ's縁の地である、神田明神に行きメンバーの相当な努力を感じた竜一達。
しかし、竜一と穂乃果の間に変な距離感が生まれ始めていた。
さらに、竜一は去年行われた第二回ラブライブ!の決勝会場で
静岡県沼津市内浦の浦の星女学院1年高海千歌とその友達の果南と言う
二人の女の子と出会う夢をみる…しかし、
竜一は静岡に知り合いは居ないしラブライブ!の決勝のμ'sのパフォーマンスを見に行った記憶が無いのだ。
夢のことや穂乃果のことが気になっているなか、
江戸川第一高校との練習試合が始まった。竜一は、先発のマウンドに上がり
順調なスタートを切ったと思いきや…。


エピソード4「約束・・・」

(場内アナウンス)「一回の裏、長野実業高校の攻撃は、一番ライト、近藤君。

         ライト、近藤君。」

チーム一の出塁率を誇る、近藤が左バッターボックスに入った。

江戸川第一高校の先発ピッチャーは、右のオーバーハンド黒岩君だった。

(磯辺)「プレイ!」

球審の磯辺が声をかけると、黒岩はモーションに入った。

初球、インコースにスライダーが決まってストライク。

(近藤)『あいつ、エグいスライダーを投げるな。でも、打てない球じゃないか。』

近藤は、ホームベースを「コンコン」とバットで叩くと再びバットを構えた。

黒岩はテンポ良く追い込むと、もう1球スライダーを投げた。

近藤はそのスライダーを狙っていたらしく、タイミングを合わせてバットを振り出した。

「カキーン!」

金属音が響き渡り、打球はライト前に落ちた。

続いて、犠打が得意の二番赤星が送りバントを決めて、ワンアウト、ランナー二塁で長打のある三番洋介に回ってきた。

(洋介)『今日の竜一では、九回まで行くかはわからない。次の試合も考えると、

    ここは、一点でも多く欲しいところだ。

    次は、弘樹だしここは繋ぎの野球で大量得点を狙うか。』

黒岩は、洋介に対し初球を真っ直ぐで勝負した。洋介は、センター返しの意識でバットを振り出した。

「カキーン!!」

打球は、凄いスピードでピッチャーの頭を通りぬけセンター前へ

ワンアウト、ランナー、一、三塁の場面で新人戦では、毎試合ホームランを放ってた四番弘樹に回ってきた。ネクストには、竜一がスタンバイしてた。

ベンチのサインは、洋介に盗塁のサインだった。

黒岩は一塁ランナーを気にしないで投げたその時、洋介はスタートを切った。

(ジョー)「スチール!!!」

センターのジョーが周りに伝えるも防ぐ事が出来ず、二、三塁になった。

すると、江戸川第一バッテリーがタイムをとった。

恐らく、敬遠にするかしないかの話だと誰もが察した。

丁度その時、穂乃果達が球場に着いた。

静かな球場が段々に騒ぎ始めた。

(理事長)「ことり。ことりと球場に来るの初めてね。」

(ことり)「そうだね。お母さんは、野球好きなの?」

(理事長)「えぇ、好きだわ。」

(穂乃果)「うわ~、見てよ見てよみんな、凄く広いよ。」

(絵里)「こ、これが野球場…。はじめて見たわ。」

(希)「あ、今弘樹君やん。」

(海未)「本当ですね。次は…、穂乃果!次竜一君ですよ。」

(凛)「弘樹君ー!頑張るにゃ~。」

バッテリーは、話をまとめて元の場所に戻ると…。キャッチャーは何と座らなかった。敬遠したのだ。

(磯辺)「ボール。フォアボール」

弘樹は、悔しそうに一塁に向かった。

(場内アナウンス)「五番、ピッチャー、高坂君。ピッチャー、高坂君。」

満塁と言う大チャンスで、竜一に打順が回った。

去年は打率は落としたものも4割、ホームランは年間19本、打点29のチャンスに一発のある左バッターだ。

竜一は、打席に入る前に深呼吸をした。そして、打席に入るとベースの両角を叩くとバットを構えた。

(凛)「竜一君ー!!!頑張るにゃ~ホームラン決めて欲しいにゃ。」

(花陽)「が、頑張ってください。」

(にこ)「打たなかったら許さないわよ」

スタンドからにこ、凛、花陽の三人の声が聞こえた。

黒岩は初球は縦のカーブ。

竜一は見逃した。

(磯辺)「ストライク!」

黒川監督は、一発のある竜一に全てを託してた。

(希)「竜一君~、頑張りなはれや。ほら、海未ちゃんも」

(海未)「武士たるもの、手を抜かず精一杯頑張ってください。」

(真姫)「頑張りなさいよ。」

次は希と海未、真姫の声が聞こえた。

黒岩は、次にアウトコースギリギリのスライダーを投げた。

(磯辺)「ストライク!!」

竜一は、天を仰いだ。今のボール一個分外れてたと思ってたからだ。

黒川監督のサインは変わらずだった。

(ことり)「頑張ってください。ことりも応援してま~す。」

(理事長)「集中して~!!」

黒岩は自慢のストレートを投げた。竜一も直球に絞ってたのですんなりバットは出た。

「カキーン」

しかし、球威に押された打球は勢いがなくスタンドへ入りファール。

ツーストライク。状況は、変わらない。

黒岩は三球連続直球を投げてきた。

 

一球目は…ボール。

二球目は…ファール。

三球目は…ボール。

 

カウント、ツーストライク、ツーボール。

(絵里)「まだまだ、ここからよ~、頑張って!ほら、穂乃果も応援しないと…

    竜一君負けるわよ。」

(穂乃果)「う、うん…。」

竜一に対して、七球目は、カーブだった。竜一はタイミングを外されてたが、何とかバットに当てた。

(長谷川)「ファール!」

一塁塁審の長谷川さんが大きな声で言った。

穂乃果の暗い顔を見て、絵里は聞いた。

(絵里)「穂乃果、どうしたの?」

(穂乃果)「昨日ね、屋上で竜君に聞いたんだ。もしもこの時期に告白されたら…

     どうするって。」

(絵里)「そうしたら?」

(穂乃果)「自分にとって、プラスになる人だったら付き合うって。

     でも、穂乃果は…。」

(絵里)「竜一君のプラスになれる存在じゃない。って思ったの?」

すると、穂乃果はうんと頷いた。

(絵里)「私は、そんな事ないと思う。嫌、少なくとも他のメンバーだって、

    そんな事ないと言うはずだわ。

    私ね、μ'sのリーダーが穂乃果で良かったよ思うの。

    穂乃果はわかってないと思うけど、穂乃果には周りを元気にする力が

    あるの。私だって穂乃果に何度も助けられたかわからないわ。

    だから、私は穂乃果に生徒会長の仕事を託した。

    穂乃果の力ならきっと良い音ノ木坂を作ってくれるはず。

    そう思ったから…。」

(海未)「私だってそうです。」

海未が会話に入ってきた。

(穂乃果)「う、海未ちゃん…。」

(海未)「それが穂乃果なんですよ。穂乃果が居なかったら

    スクールアイドルはやってませんし、

    こんなに楽しい日常を過ごせません。」

(ことり)「海未ちゃんの言う通りだよ。」

(凛)「凛は、穂乃果ちゃんの元気な方が凛は好きにゃ~。」

(穂乃果)「凛ちゃん…ことりちゃん…。」

(にこ)「あんたは、笑顔が可愛いんだからもっと自身持ちなさいよ。」

(真姫)「エリーに付け足しで言うけどμ'sに穂乃果以外リーダーを務まる人は

    居なかったわ。

    穂乃果がリーダーだったから、μ'sは成功したのよ。

    それに、穂乃果には、それが一番の魅力なんだから、諦めちゃダメよ。」

(穂乃果)「真姫ちゃん…、にこちゃん…。穂乃果、もう少し頑張ろうかな。」

(絵里)「その息よ。」

(希)「わからないことあったら、いくらでも聞いて良いんやからね。」

(穂乃果)「ありがとう…。みんな。」

穂乃果の表情がいつもの表情に戻った。

「カキーン」

穂乃果達はグランドに視線を送った。すると、あれから数球もの球を竜一はカットしてたのだ。

十五球目、黒岩は竜一に対し直球で畳み掛けた。

(穂乃果)「竜君、打てーーー!」

           

「カキーン!!!!」

 

打球は、ゆっくりと大きくライト方向に上がった。そのまま綺麗な放物線を描きながら、前に進んでた。二、三塁ランナーはタッチアップの準備をしてた。一塁ランナーはハーフウェイからのスタートを切ろうとしてた。

未だに、打球は落ちてこない。凄い滞空時間だった。ライトは、フェンスまで下がってたが自分の頭を通り過ぎたのを確認すると。後ろを振り向いた。

ライトスタンドの上段に突き刺さる、特大満塁ホームランだった。

竜一はダイヤモンド一周すると、チームメイトが迎えてくれた。スタンドを見ると、

穂乃果が一番喜んでくれてるのが見てわかった。

(竜一)『穂乃果が見てる前で自滅するわけにはいかねぇ!

    ここは集中だな。』

だが、江戸川第一高校の控え選手が出てきて、選手交代を伝えていた。

(場内アナウンス)「江戸川第一高校選手の交代をお知らせします。

         ピッチャーの黒岩君に代わりまして、黒澤君。

         ピッチャー、黒澤君。」

恐らく、今年の江戸川第一高校エース、右のアンダースロー投法の黒澤がマウンドに立った。

球速は、135キロぐらいだが見たことのない軌道のストレート、鋭い変化球で打者を抑えるのがアンダースロー投法の特徴だ。

黒澤が出てきてから試合の流れが速くなった。と言うより、黒澤君の球に抑え込まれて打線が繋がらない。

試合は、白熱した投手戦になった。

このままゲームセットになるのかと思いきや。

五回の表、江戸川第一高校の攻撃途中、急に雲行きが怪しくなった

そして、

             「ザーーーーー」

 

雨が、ふっってきた。

黒川監督は、二年生にスタンドに居る南理事長をダグアウト通路に誘導させた。

(穂乃果)「凄い、雨だったね。海未ちゃん。」

(海未)「えぇ。傘ぐらい持って来るべきでしたね。」

(絵里)「しーーー、試合中よ。」

(黒川監督)「そんなところに居ないでこっち入って。」

(穂乃果)「え、良いんですか?」

(黒川監督)「練習試合だし、良いよ。その方が、

      あいつもやる気になると思うんだ。」

黒川監督の目線には、雨のせいで制球に苦しんでる竜一の姿があった。

ツーアウトはとったものの、カウントはフルカウント。

(洋介)『この状況不味いな。竜一から制球力がなくなったら、

    ただのピッチャーだからな。と言っても、

    初回以降から制球が不安定になってるのは気になる。やっぱ、

    昨日の高坂さんとの会話が今回の調子を狂わしてるのか?どう考えても、

    その可能性はあるな。今日はまだ一回も話してる姿見てないからな。

    でも、高坂さんの声を聞いて安心してる様子も見られる。まぁ~

    とりあえず、ここを抑えないと…。真っ直ぐを真ん中に来い!』

サインは「ど真ん中の直球」だった。

竜一も今の状況を把握してたため納得した。

江戸川第一高校の四番バッター村石に対して投げた。

「バン!!!」

雨の中、ミットの音が響き渡った。

(磯辺)「ストライク!!!バッターアウト!」

(竜一)「ふぅ~。」

竜一は力を抜くように息を吐くと、ベンチに戻った。

次第に雨が強くなり、一時的に中断が決定された。

(場内アナウンス)「お客様に連絡します。只今、雨の為一時試合を

         中断しておりますので今しばらくお待ちくださいませ。」

竜一が座ってると、隣に赤星が来てセンターで見てた竜一のピッチングについて聞いた。

(赤星)「竜一。今日どうした?力んでるのか?お前らしくないピッチングだな。」

(竜一)「いや、普通だろ?球速だっていつも通りだし、

    まだヒットは打たれてないし。」

(新庄)「ヒットは打たれてないけど、回が進むにつれ際どいファールが飛んでくる。

    いつもなら、そんなこと無いだろ?」

(弘樹)「そうやで。」

(竜一)「じゃあ、次から無くす。茂野ー!!防具着けてブルペンに来て。」

(茂野)「はい。」

と言うと、茂野はキャッチャー防具を着け始めた。

(坂本)「珍しいな。お前が二年生とブルペン行くなんて。」

(竜一)「だって、次は洋介からだろ?準備してちゃんと

    繋いでもらわないと。勝てないから。隼人、お前にだって

    一本期待してるんだからな。」

そう言うと、竜一はブルペンに行った。

(穂乃果)「竜君…。」

(近藤)「あいつ…、また焦ってるな。」

(海未)「失礼ながら聞きますが[また]とはいったい?」

 

(μ's全員)「大失敗???」

 

(弘樹)「せやな。新人戦、秋季大会、練習試合と監督や俺らから

    厚い信頼を受けてた竜一は、大事な試合に先発したんや。

    ところがどっこい、竜一は先輩との約束と、

    たった一人のバッターに相当苦しめられたんや。」

(穂乃果)「それって、昨日の…」

(弘樹)「せや、新田…新田や。新人戦の決勝で松本総合高校と戦って、あと一歩で

    北信越大会への出場が決まる予定だったんがな

    新田にサヨナラ満塁ホームランを打たれたんや。」

(花陽)「嘘ですよね…。」

(洋介)「本当の話だ。当時は、みんなを裏切っちまったって相当

    自分無力さに絶望したんだよ。」

(ことり)「あんな経歴があるのに…。」

(黒川監督)「その経歴が、あいつをダメにしてるんだ。本来のパワーを

      出せなくなってるんだ。それに、経歴というのは過去の物。

      A-RISEを破って有名になったあなた方ならわからないと思いますが。」

(にこ)「確かに…、わからなくもないわ。」

(花陽)「常に後ろから追われてるもんね。」

(洋介)「今は、大分良くなったけど…。昔は、相当気にしてたからな。

    休日練習時間が大体…、12時間ぐらいあるんだが…居残り練習をしたり、

    早朝に来て練習したりしてて。3時間ぐらい練習してたからな。さらに、

    合宿所に宿泊したり、しょっちゅう野球の事考えてたんだ。」

(海未)「す、凄い練習時間です…。」

(洋介)「そのせいで、体を壊しかけたり、あいつの真骨頂である

    全力で投げるストレートのクロスファイヤーがノーコンになった。

    だから、

    全力ストレートを封印してセーブして投球するようになったんだ。

    だから、球速が衰えたんだ。」

(弘樹)「でもな~、全力のピッチングしてるあいつも久々に見てみたいもんや。

    こないな所で潰れてもろうても困るんやけどな。」

(洋介)「でも、ギアチェンジは良い事だからこの際、覚えてもらった方が

    この先の投球の幅が広がるから受ける方からしてみれば

    ありがたいん話なんだけど…、それも全力のストレートを投げれないと、

    意味が無いんだよな。」

(弘樹)「夏までに、課題は山積みってわけやな。」

すると、希がタロットで今後の展開について占ってた。

(希)「今後は苦しい試合になるって。カードもそう告げてるで。

   でもな、完全に敗北は見えんかったよ。」

(黒川監督)「上野、今の状態で全力のストレートを投げたら…高坂はどうなる?」

(洋介)「まず、使い物になりません。今の状態だったら試合を壊しかねません。」

 

「コン……。」

 

ボールが落ちる音がした、みんなは振り向くと竜一が汗ビッショになっていた。

(竜一)「洋介…。お前本気で言ってるのかよ?」

(洋介)「あぁ。今の状態……。おい、放せよ。」

気がつくと、竜一は洋介の胸倉を両手で掴んでいた。

(竜一)「ふざけんなよ!まだ終わりたくねぇ~んだよ…、

    ここで終わりたくないんだよ!だからその意味を込めて

    俺は、[甲子園優勝!]にしたかったんだ。

    だから、俺はこの後の回から全力で行く。」

(弘樹)「お前らいい加減にせんかい!試合中やぞ。

    お前、俺が何でここに来たかわかっとんのかい?

    俺らの野球をするためやろ?世界大会で一緒に野球して楽しかったんや。

    お前となら日本一になれる、そう思ったんや。でもな、今のお前じゃ

    俺は、日本一になれるなんて自信持って言うことできへんのや」

弘樹がすかさず止めに入った。

(洋介)「今のお前じゃ無理だ。試合崩壊するぞ!

    せっかく、μ'sの居るのに自滅した姿を見せるのかよ!

    昨日みたいにまた高坂さん泣かせるのかよ!」

すると、竜一は洋介の胸倉を掴むのを辞めた。

(竜一)「お前…、何言ってるんだよ…。」

(洋介)「お前、昨日の夜11時音ノ木坂学院の屋上で穂乃果ちゃんと

    二人っきりで話してただろ…。途中からだけど…、見たんだよ。

    高坂さんが走って行くとき、彼女の目には涙があったんだよ。

    そして、今日お前と高坂さんは一度も会話をしてない…、

    その事で悩んでるのはわかってるんだよ!少しは周りを頼れよ!

    野球は一人じゃ、出来ないって言ったの…、お前じゃないか!

    そのお前が…どうして…、周りを頼ってくれないいんだよ!

    そんなに…、そんなに…、

    俺らのこと信用できねぇ~のかよ!!」

洋介目には涙をがあった。

小学校の時、サインを無視した洋介に俺が言った台詞だった。

(竜一)「ちげ~よ…。今日、俺が集中できないのは…、穂乃果じゃねぇ~んだ。

    むしろ、穂乃果は俺の緊張を解してくれたんだよ。

    それに、お互いに約束してたんだよ、試合当日や大会当日は、

    声援は送るけどあまり会話をしないって。」

(洋介)「じゃあ…、何が、お前の集中を乱してるんだ?」

(竜一)「昨日、穂乃果の家で居眠りしちまったんだ。その時の夢に、

    知らない学校名と知らない名前が出てきたんだ…。」

(弘樹)「誰なんや?」

弘樹が深く話しに入ってきた。

(竜一)「静岡県沼津市内浦の浦の星女学院の高海千歌と果南っていう子だ。

    それに、俺は去年の第二回ラブライブ!の決勝会場に居たんだ。

    そこで、μ'sのステージを見たんだ。」

(洋介)「う、嘘だろ?じゃあ、μ'sは何を歌った?」

(竜一)「確か…、[Kira Kira Sensation]?」

洋介は驚いた。アイドルに興味のないはずの竜一がわざわざ会場に行ってたと言う、

夢にしては、人の名前や学校名もましては、μ'sの曲もがはっきり覚えてるのだ。

そして、不思議なことに誰も居ないスタンドから数人の声が聞こえた。

(???)「さすがは、堕天使のヨハネですわ。行く先々で雨ですものね。」

(???)「今日は、そもそも降水確率が80パーセントよ。

     善子せいではないと思うわ。」

(善子)「ヨハネよ!堕天使のヨ・ハ・ネ・よ。」

(???)「はいはい。わかったわ。それよりルビィ、初めての球場はどう?」

(ルビィ)「とても緊張してるけど…、ダイヤお姉ちゃんみたいにがんばルビィ。」

どうやら、ダイヤって言う人と、ヨハネか善子かどっちかの人とルビィって言う人が居るみたいだ。

(ダイヤ)「そう、それなら良いわ。二人ともごめんなさいね。忙しいのにいとこの

     野球の試合観戦一緒に来てくれて。」

次の声で竜一はあることに気づく。そう、昨日聞いたことのある声だった。

(???)「良いんだよ。それに、東京には何回も来たことあるし。」

(???)「と言いながらも千歌はいつも迷子になってるけどね。

     私は、野球興味はあるから。楽しみだな。」

(千歌)「果南ちゃん、そんな事ないよ。千歌は、どっちかと言ったら興味ないや。

    ルールとか良くわからなくて。」

(果南)「それより、ダイヤちゃん。試合は中断してるみたいね。」

(ダイヤ)「本当だわ。まったく、せっかくエースになったから

     見に来て欲しいって言われたから来たものも、

     時間の無駄だったかしら。しかも長野県の無名校に4-0で負けてる

     じゃないの。信じられないわ。黒澤家に敗北は許せないの

     知ってるでしょ。」

(ルビィ)「ダイヤお姉ちゃん…、落ち着いてよ…。」

さっきから聞いていれば、悪口しか言わない人がいて竜一は腹が立った。

でもあの中に千歌と、果南が居るのはわかった。

雨も少し弱まり、試合が再開された。

(竜一)「じゃあ、洋介…。お前を頼っても良いか?」

(洋介)「何だよ。」

(竜一)「この回、1点が欲しい、五回だけど…、

    試合の流れを引き寄せる1点が欲しい。」

(洋介)「じゃあ、必ず出るからお前は、必ず俺を返してくれ。」

(竜一)「おう!」

さっきまでの喧嘩はまるで無かったかのように二人は会話してるのを見て。

穂乃果をはじめ、一塁側のベンチにいた全ての人が安心した。

(場内アナウンス)「お待たせいたしました。只今より、試合を再開いたします。

         五回裏、長野実業高校の攻撃は、             

         三番、キャッチャー、上野君。」

洋介は、右バッターボックスに入った。目の前には、散々苦しめられた黒澤の姿があった。

(洋介)『竜一の目が変わった。これで、俺も甲子園優勝が目標にできる…。 

    だからみんなで甲子園優勝しよう!そのためには…。

    この試合…なんとしても勝つ!!』

黒澤は、投球モーションに入った。

初球は変化球ボール。二球目、下から上に上がるストレート…。

何度も見ると、目が慣れ軌道が把握できるようになった。

「カキーン!!」

コースに逆らわずに振りぬいた打球は、久しぶりのクリーンヒットになった。

竜一との約束をちゃんと果たした。

(場内アナウンス)「四番、ファースト、今岡君。ファースト、今岡君。」

続いて、四番の弘樹だった。次は、先制満塁ホームランを打っている、竜一。

弘樹は、今日一回も勝負さしてもらえてない。

だが今回の江戸川第一高校バッテリーは考えた。

『無理に歩かせて、大量失点は避けたい。ここは勝負しかない。』

キャッチャーは今回は立たなかった。

それを知った弘樹は、

二球目、アウトコースの直球を捉えた。

「カキーン!!」

今日初めて弘樹のバットから快音が聞こえた。

打球は、左中間を真っ二つに割ってフェンスに直撃した。

洋介は、二塁踏んで三塁へ向かう、弘樹も二塁へ向かう。

チャンスは広がった。

(場内アナウンス)「五番、ピッチャー、高坂君。ピッチャー、高坂君。」

三塁ランナーの洋介が大きな声で竜一に伝えた。

(洋介)「竜一!!ここでチャンスは作った、決めろよ!!」

それを聞くと、竜一は左バッターボックスに入った。

その言葉に千歌は不思議な顔をして、考えた。

(千歌)「高坂、竜一…。」

(果南)「千歌、何考えてるの?」

(千歌)「あの人、どこかで見たことあるような、ないような?」

初球はボール。

一球ごとにそれぞれに緊張の空気に包まれる。

カウント、ワンボール、ツーストライク

その時、

(千歌)「あ~~~~!!、第二回ラブライブ!の決勝会場で助けてくれた人ー!!」

千歌の大きな声に、竜一は戸惑いながらタイムをかけた。

(千歌)「あ、また邪魔しちゃった、てへへ。お久しぶりです。

    私は、高海千歌と言います。って、知ってるか去年も話したしね。

    私ね、君に助けられて、μ'sのライブ見て決めたんだ。

    スクールアイドルになるって。まだ、μ'sみたいに

    誰かを笑顔にはできないけど…、いつか…憧れのμ'sを超えるために

    スクールアイドルになるよ!だから…、

    千歌を助けてくれてありがとう~!」

 

この時、竜一は、はっきりと思い出した。

あの時から、μ'sは知ってきたんだ、ちょうど用事で東京に出てた時にライブ会場に行ったんだった。

ライブ会場であった、千歌が不良に捕まってちょっかい出されてるのを見て、

竜一は助けに入った、無事千歌は助けたけど…不良に鉄パイプで頭殴られてたんだった。

 

竜一は多少頭が痛くなった、失った記憶を取り戻す時に起こるものらしい。

その時、ある声がベンチから聞こえた。

(穂乃果)「竜君ー!!」

振り向くと、穂乃果だった。まるで、穂乃果が太陽のように輝いていた、

千歌はビックリした。本物の穂乃果がすぐ近くにいるのだから。

(千歌)「え、穂乃果ちゃんだ。本物だ~~。」

(ルビィ)「そ、それに、μ'sのみんなもいます…。」

(穂乃果)「ファイトだよっ!」

(海未)「え、それだけですか?」

海未はすかさず聞いた。

(穂乃果)「うん!今は…、それしか思い浮かばないもん。だって、竜君がたまたま

     だけど、μ'sの活動を見てくれてたんだよ。

     穂乃果はそれだけで凄く嬉しいんだ。だから、

     竜君…、ファイトだよっ!」

穂乃果は昔から変わらない笑顔でそう言った。

穂乃果の笑顔はいつも誰かを助けてくれる。

(竜一)『だから…、俺は…穂乃果みたいな人が好きなんだよ…。

    いや穂乃果が好きなんだよ。って言っても伝わらないよな

    俺の長い長い片想い…。でも、最高だよ。穂乃果は。』

竜一は、久しぶりに笑顔になって言った。

(竜一)「昨日の約束…、しっかり守ってやるから!穂乃果は俺の隣に居ろ!!」

そう言うと、竜一は打席に入った。

(磯辺)「プレイ!」

そう言うと、黒澤は投球モーションに入った。

(黒澤)『なんか、いい感じ~~で終わらせねぇ~よ!!

    それに、何でμ'sがここに居るんだよ。しかも

    何で向こうのベンチに居るんだよ!!

    まぁ~、それもこいつを抑えれば流れが来る。世代最強??舐めんなよ、

    江戸川第一のエースのサブマリンの実力を!!!』

黒澤は決め球のナックルボールを投げた。

一つのボールが揺れてるせいで何個かのボールに見える。

しかし、竜一の目にはキレのないナックルに見えた。

世界大会ではキレあるナックルを見てきた竜一には簡単な球だった。

しかも、途中で揺れが無くなった。普通の無回転ボールになった。

竜一はタイミングを合わせて、低めに来るボールをバットですくい上げた。

「カキーーン!!!」

高らかな金属音…。

芯に当たり、打球はセンター方向に放物線を描くように伸びていく…。

 

そして…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

              「ガーンーー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

打球は、電光掲示板に当たった。

ホームランになったのだ。

洋介も弘樹もそれを確認してゆっくりホームに帰った。

そして、ダイヤモンドを一周してる竜一に出迎えした。

(竜一)「約束…、ちゃんと守ったぜ!」

(洋介)「このやろう~、今日のヒーローか~美味しいところ持っていきやがって~」

(弘樹)「竜一がヒーローやったら、穂乃果ちゃんはヒロインやの~、

    竜一を元の竜一に戻してもろうたし、俺が竜一としたかったのは、

    名門みたいな野球ちゃう、俺らみたいな楽しい野球がしたかったんや。」

ベンチを見ると、みんなが安心した表情だった。

(竜一)『そうだった…、穂乃果との再会やμ'sの出会いが

    俺がしたかった本当の野球を思い出させてくれた…。

    ありがとう…。穂乃果…。

    ありがとう…みんな…。』

 

(竜一)「さぁ~、みんなで甲子園に行って、みんなで優勝しよう!

    このメンバーは誰一人欠けては意味が無い。全員だ…。

    夏に…、ベンチやスタンドに野球部全員で優勝しよう!!

    俺達らしい野球…。それは、野球自体を楽しいむ事。

    それでも、勝つためには苦しい練習も必要だ…。でも、

    人間その気になれば何でもできる…。だから、奇跡の出会いをしたみんなで

    甲子園を優勝して日本一になろう!」

と言いながら竜一は左人差し指を高々に上げた。

(野球部員)「オウ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雨も上がり、さぁ~新たな決意と共に、

長野実業高校のメンバーは徐々に[覚醒]し始める。




この前の、回からサンシャイン!!からAqours(アクア)の皆さんが徐々に出てきましたが、話し方とかメンバーの呼び方はウp主知りませんので、あらゆるサイトで探し時には動画も見て話し方をなるべく似させようと思いますが…。似てませんでしたら申し訳ありません。
なお、Aqoursのメンバーにはちょっとオリジナル設定がありますのでご了承ください。
ウp主はどっちかと言ったらμ's推しですね。でも、最近動画サイトのコメント欄で
「サンシャイン!!嫌だ。」とか書いてありますよね。まぁ~、人それぞれの意見を尊重しますが、ウp主は何らかの方法でμ'sのメンバーが出てくれるように祈ってますね。(数年前にはまった、超次元サッカーみたいな感じ)
μ'sのライバルは、A-RISEだったので、Aqoursのライバルはμ'sみたいな感じで、出て欲しいですね。
また、μ'sにはまだまだ終わって欲しくないですね。
3月でファイナルライブありますけど、何らかの形で良いから3月以降もμ'sの9人がステージの上で輝いて欲しいなと思います。
以上、余談でしたw

※Aqoursのメンバーが全て出てから改めて紹介したいと思います。



〈次回予告〉
新たな決意をした、長野実業高校野球部。
試合も後半戦に入り、味方のエラーでピンチになる、
その時、竜一はある決断をする。


次回
  「DIAMOND~ダイヤモンド~」
     第5話
        「覚醒」
                   です。

次回もお楽しみに。

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