・これは、ラブライブさんの世界を一部お借りして、
オリジナルの作品を作っています。
なので、台詞が似てない可能性があります。
あらかじめご了承ください。
・この小説は、フィクションです。
登場する人物、施設名は現実には実在しません。
・楽しんで見てもらうと嬉しいです。
・恋愛ゲー風に作っています。何かありましたら、
感想等でお知らせしてください。
《あらすじ》
初回以降から、制球に苦しんでた竜一。しかし、何故か穂乃果の声援を聞くと、
制球が一時的に良くなる。
そんな雨の中、突然スタンドに現れた千歌を見て失ってた記憶を思い出した竜一、
千歌は穂乃果たちμ'sの前で「いつか…μ'sを超えるスクールアイドルになりたい。」
と宣言する。
混乱する竜一に穂乃果と「ファイトだよっ!」言って、後押しする。
その一言と、笑顔が竜一を元の竜一に戻した。
そして、「奇跡的に出会ったこのメンバーで日本一になる」と宣言する。
※~1月28日時点でUAが1200突破!!&お気に入り登録者数10突破!!~
嬉しいです。ありがとうございます。
話が続くにつれどんどん盛り上がっていく予定です。
なので、これからも宜しくお願いします。
お気に入りをしてくれた方、
見てくれてる方いつもありがとうございます。
見てくれた方が楽しめるように頑張ります。
感想待ってます。皆様の声も聞かせてください。
(磯辺)「スリーアウト!!!チェンジ」
球審磯辺の声が響く。
さっきまでとは違いやる気に満ち溢れた選手達が一塁側ベンチから出て行く。
その中心には竜一がいた。
(竜一)「さぁ~、チェンジだ。ここから、長実の野球をしよう!行くぞ!!」
(野球部員)「おう!!!」
(場内アナウンス)「六回の表、江戸川第一高校の攻撃は、五番、セカンド、東芝君、
セカンド、東芝君。」
東芝は、右バッターボックスに入った。
点差は、[7対0]このまま行けば7回コールドが成立する。
(東芝)『セフティーでも決めるかな…、』
そうすると、東芝はバッターボックスの前に立った。
洋介は、すぐ異変に気づいた。そして、初球のサインは…『外せ』だった。
要求通りの球をなげると、同時に東芝はバットを寝かせるがすぐに戻した。
(磯辺)「ボール!」
セフティーだと見破った洋介は、内野陣にサインを出した。
『セーフティーバント警戒。』
見るからにさっきまでの野球の仕方が変わった。
洋介は次に竜一にサインを出した。
(洋介)『バッター、セフティーやる気だから…。
それに後半だ、一つギア上げてこう!』
サインを確認すると、竜一は今日初めてワインドアップモーションに入った。
ゆっくり、右足を上げながら体を一塁側に向ける…。
「パンパン」とグラブを叩くと体の回転スピードが速くなった。腕を唸るように振った。
ボールは、アウトコース低めに決まろうとしてた、東芝はまたバットを寝かした。
その時、ボールは勢い良く外に沈んだ。
(東芝)『す、スクリューだと…いや、高速スクリュー…。』
そう、スクリューのキレ、球速もはるかに上回った高速スクリューを
アウトコース低めに投げたのだ。
東芝はバットを戻せずにそのまま、空振りの判定になりストライクと判断された。
追い込まれた、東芝は次のチェンジアップに振らされて三振。
続く、バッターも変化球を振らされて三振。
次のバッターは、何とか当てるものもサードゴロでアウト。
ここまで、パーフェクトピッチングを続ける竜一。元気良くベンチに戻った。
ベンチでは、誰より穂乃果が喜んでた。
(穂乃果)「竜君、ナイスピッチング!」
(竜一)「ありがとうな。」
(黒川監督)「集合…。」
黒川監督が試合中なのに選手を集めた。去年はこう言う事は無かった。
(黒川監督)「お前達、どうやら今年の部の目標が決まったらしいな。
そこで一つ聞いておく、本当に[甲子園優勝!]で行くんだな。」
(野球部員)「はい!!」
(黒川監督)「そうか…。俺は、「無理」とは言わないし、
今更指導方針も変える気もない。ただ、
お前達に勝たせる為に野球を教えると言うのが俺がやるべき仕事だ。
今までは、引率者として見てきたが…。
お前らのさっきのプレーを見て今はガラッと変わったよ。
教えてもないサインプレーをしかも簡単にこなす姿…。
ギアをあげることによって、その時に投げる球種が増える投手…。
部員数は少ないが、お前達の仕上がりは非常に良い。
後は、気持ちだ!!それが揃えばお前達は十分全国に通用するチームだ
それを忘れるな!!」
(野球部部員)「はい!!」
彼らのプレーが黒川監督の心深くに沈んだ指導者としてのスイッチを入れた。
(場内アナウンス)「六回の裏、長野実業高校の攻撃は、一番、ライト近藤君。
ライト近藤君。」
近藤が右バッターボックスに向かうと、
江戸川第一高校のメンバーチェンジのアナウンスが入った。
(場内アナウンス)「江戸川第一高校選手の交代をお知らせします。
ピッチャー黒澤君に代わり、川上君。
ピッチャー川上君。」
控えの川上がベンチから出てきた。左投手で変化球の多い技能系ピッチャーだ。
マウンドに行くと七球の投球練習が始まった。
スタンドでは、黒澤に対する批判をダイヤがしてた。
(ルビィ)「あ、ダイヤお姉ちゃん。変わっちゃったよ…。」
(ダイヤ)「だらしないピッチングしてるから当然ですわ。
あの人のピッチングも見た事ですし、帰りますか?」
(千歌)「私、この試合まだ見てたいな。この試合だけ見てか帰るのはダメかな?」
(果南)「私もー!!見たい見たい!」
(ダイヤ)「しょうがないわね。せっかく、付き合ってもらったから言う事は
聞きますわ」
(黒川監督)「近藤ー!!」
黒川監督は、近藤を呼び止めた。そして、ある事を近藤に伝えて、再びバッターボックスに向かわした。
すると、ベンチはざわついた。
なんと、近藤が右バッターボックスに入っているのだ。
(弘樹)「監督はん、近藤に何言うたんですか?」
(黒川監督)「近藤は、中学の時立派なスイッチヒッターだった。
だが、右と左の打率の差に非常に悩んでた。
毎日、赤星と居残り練習をして再びスイッチヒッターへの道を
歩んでたのを見てきた。今の近藤ならしっかりミートできるはずだ。」
唖然した。いつも、ボーっとしてる監督が本当は周りをしっかり見ていたのだということ。
しかし、もうすでに近藤は追い込まれてるていた。
(黒川監督)「左で打っている様に打てー!お前の努力を無駄にするな。」
黒川監督の言葉に近藤はしっかり考えて振った。川上の球はカーブだった、タイミングを合わせて、
「カキーン」
もう二度と聞けない、そう思ってた近藤の右打席での快音
打球も鋭くライト方向への流し打ちだった。
(近藤)「ヨッシャ!!」
近藤は一塁ベース上でガッツポーズをしてた。
(場内アナウンス)「二番、センター、赤星君。センター赤星君。」
いつもなら、ここで赤星がバントをするのだが、黒川監督のサインは違った。
『ヒットエンドラン』野球の中で一番難しいとされてる作戦だ。ランナーは盗塁の様に走り、バッターは確実にヒットを、しかもライト方向のヒットを打たないといけないのだ。
赤星は、少し緊張した。練習でもあまりしたことのないヒットエンドランをするのだからである、最悪ゲッツーになる可能性もある。しかも、初球から決めないと成功はできない。
赤星は、右バッターボックスに入った。
深呼吸をすると、バットを構えた。
川上君の初球の八割は、ストレートである事を知ってた黒川監督はあえてこの作戦をたてた。
そして、その初球はやはりストレートだった。
ストレートに強い赤星はこれを見逃さなかった。流す感じにタイミングをとってた、
一方、もうすでに近藤は走っており塁間の半分以上進んでた。
「カキーン」
打球は、ファーストの頭の上を越えて一塁線際どく落ちた。
(長谷川)「フェア!!!」
一塁塁審の長谷川は、フェアの判定をした。打球は長打コース、ライトの選手がボールに追いつくと、近藤は三塁に向かってた。赤星はすでに二塁にいる。
ヒットエンドラン成功だ。
(場内アナウンス)「三番、キャッチャー、上野君。キャッチャー上野君。」
ここまで全ての打席にヒットを打っていた、洋介だった。キャッチャーはスクイズも警戒したた、最悪歩かせて四番との勝負を考えていた。
結果、際どい球が入らずフォアボール。
(場内アナウンス)「四番、ファースト、今岡君」
ノーアウトランナー満塁と言う大チャンスにチームの主砲、自称関西の四番の弘樹が右バッターボックスに入った。
初球はボール。
徐々に緊張に包まれる江戸川野球場。
川上が二球目を投げた。
それは、またもやストレート。しかも、竜一と同じクロスファイヤーのストレートだった。
(弘樹)『なんや。このキレも球威も全然やな。
名門言う話やからどんな真っ直ぐ投げるか期待しとったんやが、
期待外れのようや。』
「カキーン!!!!」
(川上)「何???」
(弘樹)『うちのエースの方が上手のようや。』
と思うと、笑みを浮かべた弘樹だった。
打球は、文句なしの場外満塁ホームランだった。
(ことり)「やったー!!」
ベンチでも歓声が聞こえてた。
(絵里)「ハラショー…。あそこまで飛ばすのね。」
(希)「これで、11対0やん。」
(真姫)「良い感じね。」
弘樹のホームランに千歌たちも驚いてた。
(ダイヤ)「なんなの、あの高校。無名の割には、凄い選手ばっかじゃない。」
(善子)「でも、場外になったらどうするの?打ち直し?」
(千歌)「違うよ~、ヨハネちゃん。
ソフトボールだったらめったに見ないけど場外ホームランだよ。」
(果南)「千歌、ソフトも野球も用語は同じでしょ。そんなに変わらないわ。」
(千歌)「あ、そうか。てへへ。じゃあ、千歌はどっちかと言ったら知ってる方に
なるのかな?」
(果南)「そうね。」
(ルビィ)「つ、次、千歌ちゃんの…知り合い…さんだよ。」
(千歌)「あ、本当だ。竜一君ー!!頑張れ~!」
弘樹がダイヤモンド一周し、ホームイン。
竜一はハイタッチしながら弘樹に聞いた。
(竜一)「どうだった?」
(弘樹)「せやね、お前方がましな球投げるわ。
でな初球は直球をやまはってえぇで。」
(竜一)「OK。ナイバッチ。」
そういうと、竜一はすぐに左バッターボックスに向かった。
(海未)「次は、竜一君ですね。」
(真姫)「チャンスじゃないみたいだけど一体どんなバッティングをするのかしら。」
(にこ)「そこよね。」
(竜一)『ノーアウトか…。チャンス以外で回ってきたのって中学以来か…』
と思いながらベンチを振り向くと、黒川監督のサインは…。
『打って来い。一発叩き込め!』
だった。
打席に入ると、キャッチャーが立ち上がった。
…、敬遠だ。
(竜一)『ち、敬遠か…。まぁ…、しょうがないか。』
竜一はすぐに一塁に向かった。
(洋介)「あちゃ~、さすがに二打席連続ホームラン打ってるから、
歩かされてもしょうがないか。次は、隼人ー!!一本!!」
(場内アナウンス)「六番、ショート、坂本君。ショート、坂本君。」
(竜一)『さぁ~ってと。次の塁でも狙うか……、何!!』
(長谷川)「アウト!!!」
竜一が塁から大きくリードを取ったその瞬間だった。
川上からの牽制球で刺されてしまった。その時にタッチに来たグラブが竜一の左手の指先にあった。
(竜一)『やべ~…。突き指しちまった…。指が動かねぇ~…。』
痛そうなのを我慢しながら、ベンチに戻り準備してると…。
ベンチを出ようとする竜一の左手を、誰かが強く握ってきた。
(穂乃果)「待って!竜君、指先怪我してるよ…。」
穂乃果だった、俺の手を見破っていたのだ。しかも、不安な表情で見てきた。
(竜一)「…、はぁ…。穂乃果…。行かせてくれ…。」
(穂乃果)「だ、ダメだよ…。だって、投げればどんどん痛くなるよ…。
手当てを受けようよ…。もうすぐ…、春季大会なんだよね。」
(竜一)「でもな。こっちは、誰も他のピッチャー準備してないんだ…。
それに…後、一イニングでこの試合が終わる…。
お前が付き添ってくれるなら…その後、病院行くよ…。」
(穂乃果)「本当に?」
穂乃果の質問に竜一は、振り向いて笑いながら答えた。
(竜一)「あぁ。約束…する…。だから、ちょっと待っててよ…。
必ず…、戻ってくるから…。」
そう言うと、竜一は最後のマウンドに向かった。
(黒川監督)「確か、交流生の高坂さん…だったよね?」
(穂乃果)「はい、そうですけど?」
(黒川監督)「高坂とは…、どんな関係なの?」
(穂乃果)「りゅ、竜君とですか…?付き合ってるとか、
好きかみたいなことですか?」
(黒川監督)「そう…。あいつは、生まれてきて一度も付き合ったことがない。
それに…、μ'sの皆さんにも言っておきますが…。
野球選手を恋人にすると、案外良い事ありませんよ。
これは、高校時代野球部で恋人を持っていた私からの意見ですが。
高坂さん…。あなたの気持ちはどうなんですか?
野球選手としてのあいつを見てやってますか?」
(穂乃果)「それは…、すみません。私は、小さい頃から竜君が好き…、
でも、それは野球選手として竜君じゃなくて…、
普通に生活してる竜君で…、こっちの竜君を見てこなかった。
でも…私は、私は、どっちの竜君も…好きでいたいんです。
野球をしてる竜君も…、普通な生活をしてる竜君も…。
全部含めて…、私は竜君の事…、好きなんです。
この気持ちは、誰にも負けません!!」
(黒川監督)「そうか…、だったら話は早い。」
穂乃果は「え?」って顔して前に立ってる黒川監督の方を向いた。
黒川監督は、穂乃果を前のベンチに連れて来て座らせてこう言った。
(黒川監督)「あいつの事…。嫌、
馬鹿でどうしようもない、
うちの野球部のエースを…、これからも…見守って欲しい…。」
(穂乃果)「でも…、穂乃果にできるかな?穂乃果はおっちょこちょいだし…、
竜君と釣り合う大切な人に…穂乃果…なれますか?」
(黒川監督)「その答えは…、自分の心にある…。
俺は…、釣り合う、釣り合わないが問題じゃないと思う…。
相手のことのために、どれだけの努力をするか…。
そして…、それが相手に届くか…。これが大事じゃないか…。
良いじゃないか…、おっちょこちょいでも…。
気にすることはない…、その代わり、
いざって時にあいつの太陽であってくれ…。
μ'sの太陽だった、あなたなら…、嫌、あなただからこそ
出来るはずだ…。高坂竜一を照らし続ける、太陽に…。」
すると、穂乃果は明るくなり、答えた。
(穂乃果)「わかりました。なれるかわわからないけど…、穂乃果頑張ります!」
ところが、グランドでは[異変]が起こってた。
竜一の周りにナインが集まっていた。
(洋介)「おいおい、これは酷いな。」
(弘樹)「突き指じゃなさそうやな。折れとんちゃうか?」
(坂本)「縁起でもない事言うな。大丈夫か竜一?」
(竜一)「あぁ、心配するな。ここで西にマウンドを譲ったら、エースとしての
プライドが許さねぇ。
それに、穂乃果の前でマウンド降りたくねぇ~んだ。」
(近藤)「って事は、要するに外野にボールが飛んでくるって話か。」
(赤星)「守備忙しくなりそうだな。」
(渡辺)「そうだな…。」
(柴)「鉄壁の守り久々に見してやるよ。」
(新庄)「まぁ~、そう言うことだから。バックは任せろ。」
監督の伝令で市川が竜一たちの元へやってきた。
(市川)「監督からいつも異常にボールが来るからバックは集中して守備しろ。
竜一は思いっきり投げろ。ギア全快で行け!
今のお前なら投げれるはずだ。」
(竜一)「龍吾…、篤史…、直樹…、巧…、俊…、英明…、隼人…、弘樹…、
洋介…、ありがとう。最後まで、しっかり投げるよ。」
と言うと、竜一は左手を中央にだした。すると、みんなが続いた。
(竜一)「今なら…、出来るよな…。」
(洋介)「あぁ…、もちろんだ。」
しばらく、静まり返った球場、マウンドで10人は片手を中央に出して円陣を組んだ。
竜一は大きな声を出した。
(竜一)「…、長実ーー!!!!!
ファイっ!!」
(全員)「オーーーーーーー!!!!」
円陣を組むと、全員は各ポジションの守備位置についた。
(磯辺)「プレイ!!」
磯辺のプレイの合図をした。
サインは、ない。
『全球真っ直ぐ勝負!』これで決まっていたからだ。
今、指が曲がらない状態で無理に負担のかかる変化球を投げない方が最悪の事態を間逃れる事が出来るのである。
初球…、
「ガシャン!!!」
(磯辺)「ボ、ボール」
球審の磯辺も驚いた。嫌、誰もが驚いた。
今まで好ピッチングを続けてた竜一が洋介のキャッチャーミットを大きく逸らしていた。
(竜一)『くっそ~、ボールか…。って超手痛いんだけど~~。』
結果、フォアボール…。
嫌なムードが漂う。
次のバッターにはデットボール…。
ノーアウトランナー、一二塁。
(場内アナウンス)「一番、センター、ジョー。センター、ジョー。」
ジョーは洋介に言った、
(ジョー)「ヘイヘイ…。もう、終わりか?
ニッポンの世代最強ピッチャーも形無しだな。」
(洋介)「あんた、U-15のカナダ代表選手だろ?」
(ジョー)「へぇー、他の国の選手に詳しいんだな…お前。」
(洋介)「まぁ~ね。でも…、あいつは真の侍だからね…。絶対0で抑えるよ…。
仮にお前に打たれてもな。」
(ジョー)「まぁ~、ノーヒットだからな、自滅してくれてありがたいや。」
(洋介)「ふ~~ん…。」
竜一は帽子のツバを触ってた。バッテリーの間で決めていた、ピッチャーの意思表示で、ツバは『変化球』。胸は『直球』と決めておいたのである。
(竜一)『ここは、スローカーブや、チェンジアップを使いたい。』
(洋介)『やれやれ、まぁ~、今の直球だけじゃあ無理か。』
洋介は、カーブのサインを出した。
竜一は頷き、カーブを投げた。
「カキーン!!」
高く打球は上がった…。
(磯辺)「インフィールドフライ!!」
インフィールドフライがかかった。
セカンドの柴が掴んでアウト。
ワンアウトランナー、一二塁で次のバッターはサードゴロでアウト。
ツーアウトランナー、一二塁になった。
[あとひとつ…。]この気の緩みが大ピンチを作った。
「カキーン」
打ち取った打球は三遊間…。
ショートを守ってた坂本の守備範囲だった。
坂本は取って、一塁の今岡に投げた。
しかし、ボールは大きくそれた。坂本の送球は悪送球になってしまった。
ファールグランドにボールが転々としてる…。
二塁ランナーが三塁への進塁をした。いかにも状況に応じてホームを狙おうとしていた。近藤が追いつき、返球したので、何とか失点を防いだ。
(場内アナウンス)「四番、サード、村石君。サード、村石君。」
不味い場面で不味いバッターに回ってしまった…。としか言いようがない。
しかも、打つ気満々だ。
(竜一)『おいおい…、やめてくれ~。』
村石は洋介に話始めた。
(村石)「あなた方には、どうやら運が無いようだ。」
(洋介)「そりゃ~、どうも。」
(村石)「大会直前にエースの故障か…。夏に間に合う様に祈ってます。
でも…、なんでそちらはピッチャーを変えないんですか?」
(洋介)「待ってるんだよ…、エースの覚醒を」
(村石)「ほぉ~。でもそれが自信を無くす事に繋がらない様に祈ってます。」
(洋介)「そちらも、故障してるピッチャーに三振させられて、落ち込まない様に。」
村石はクスと笑って、バットを構えた。
ベンチも焦りだした。
(渡辺先生)「監督ー!そろそろ不味いんじゃないですか?」
(黒川監督)「この試合は竜一で行きます。それに勝ちますよ…彼らは。」
(穂乃果)「竜君…。」
穂乃果が最前列で見てる中、少し後ろでことり達が話してた。
(ことり)「穂乃果ちゃん…、凄い集中だね。」
(海未)「確かに…、あのような穂乃果は一度も見た事ありません。」
(凛)「市川君、竜一君になんかあったかにゃ?」
(市川)「あぁ。あいつ、手を負傷したんだ。相当痛そうだった。あれは、
まともに投げれるか不安な感じだ。」
(花陽)「し、心配です…。」
(絵里)「確かに、怪我じゃ心配するわね。」
(真姫)「あなたがやれば良いじゃない。」
(市川)「俺がピッチングするなら、あいつに任したほうが全然良い。
これが、希さんが占ってた[苦しい戦い]なんですね。」
(希)「そうかもしれんな。」
フィールドでは、竜一が苦しんでるのが見てわかる。
穂乃果は、不安そうにじっと見てた。
自分には見ることしか出来ないのをわかってたからである。
(絵里)「穂乃果!」
絵里が隣に座って穂乃果に話しかけてきた。
(穂乃果)「わぁ!!って絵里ちゃんか…、どうしたの?」
(絵里)「穂乃果、今までどう応援してたかは知らないけど…、
声援ぐらいは送ってあげても良いんじゃない?」
(穂乃果)「絵里ちゃん…。そうだよね、穂乃果今まで大事な物忘れてた
気がするよ…。声援…、一緒に送ってくれる?」
(絵里)「えぇ、もちろんよ。」
(竜一)『変化球もダメか~。しょうがないけど、真っ向勝負か?』
(洋介)『それしかないだろ?』
竜一はセットポジションに入った。
その時、
(穂乃果)「竜君、頑張れ~~。」
穂乃果の声だった、近くに二年や市川が居るのに、穂乃果の方が大きかった。
穂乃果だけじゃなかった、μ's全員がベンチのフェンス前まできて応援してくれてた。
(竜一)『いつもいつも…、感謝しか出てこないや。穂乃果にはいつも
助けられてる様な気がする。』
竜一から変な力が抜けた。
そして…、
「バシーン!!!」
負傷者としては考えられないストレートがど真ん中に決まった。
(磯辺)「す、ストライク!!」
(洋介)「ナイスボール!!!」
(竜一)『これか…。この感覚だ。』
続いても、ストレート投げた。
村石は空振りして、追い込んだ。
これは、江戸川第一高校を追い込んだと言っても過言ではない。
「もう、終わり…」江戸川第一のベンチにはそのようなムードが漂ってた。
(竜一)『これで…、終わりだ!!!』
力みの取れた真っ直ぐにはノビやキレがあった。
村石もボールの軌道にバットを合わせたが…
「バシーン!!」
(磯辺)「ストライクー!!!バッターアウト!!!」
竜一は安心した。やっとの思いで投げきったからである。
[11対0]以上の結果によりコールドゲームが成立したため、磯辺は次のように言った。
(磯辺)「ゲームセット!!!」
一日に二回も書いてしまった…。
楽しいんですけど…、ちょっとね書きづらいですねww
野球の動作とか、書きなれません。
今回の余談は少ないかも…。
〈次回予告〉
見事、江戸川第一高校との練習試合に勝利した長野実業ナイン。
しかし、竜一は左手の様子を見るためにすぐ病院に向かうことに。
穂乃果と球場をでると、そこに居たのは…
次回
「DIAMOND~ダイヤモンド~」
第6話
「初対面」
です。
次回もお楽しみに!