復讐教室~悲劇と憎悪の詩~   作:Mr.エメト

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第零話=プロローグ的な物。

まずはオリジナル主人公と原作主人公(ヒロインというべきか?)との邂逅、結託。

オリジナル主人公がどういう人物かは徐々に明らかになります。


第零話 ハジマリの詩

屋上でポッキーを食っている男は黒土統磨(くろつち とうま)。

ある不良生徒とは違う意味で教師たちでも手が出せない人物だ。

放課後はこうしてくつろいでいることが多い。

 

「……ん?」

 

見ると、生気がない女子生徒が立っていた。

 

「おい、なにしようとしてんだ?」

 

「……死のうとしているのよ」

 

「やめておいたほうがいいぞ。死にきれなかったら、苦しいぜ」

 

「もう、十分に苦しんで辛い思いをしたわよ。暴行、恐喝、誰も助けようともしなかった……」

 

女は一歩踏み出して、自分の生を終わらせようとしたが――――統磨は手を掴む。

 

「ああ~、思い出したわ、あん時の女か。

 性質の悪い不良三人が性的暴行しようとした所を俺が助けた女か」

 

その言葉を聞いて、女子生徒は男の顔を見て思い出す。

常盤蓮(ときわ れん)、越智一真(おち かずま)、川本大輔(かわもと だいすけ)に犯されそう時、

空き教室のドアを蹴破って入ってきた男。

 

「あなたは……あの時の……」

 

「名前を聞くの忘れたが、なんて言うんだ?俺の名前は、黒土統磨(くろつち とうま)」

 

「……藤沢彩菜(ふじさわ あやな)」

 

女子生徒は藤沢彩菜。

クラスに馴染めないのが原因で女子にも男子にも苛められているうえ、他の連中は助けない見て見ぬふり。

それどころか母親も父親も彼女を助けようとしない。

かく言う統磨もボロボロになる彼女を見た事があり、性的暴行されそうになった時は助ける。

そのおかげで喧しい不良の連中に目を付けられるがどうだっていい。

懐からチョコレートを取り出し、彩菜に差し出す。

 

「食うか?チョコは気持ちを落ち着かせるぜ?」

 

彩菜は二、三度見てからチョコを受け取り食う。

統磨はポッキーを咥えて口を開く。

 

「なぁ、藤沢。お前は復讐したくないか?

 自分をこんな目にあった者たちに復讐を?

 友達だった者たちにも、見て見ぬふりをしていた奴らに復讐したくないか?」

 

「……狩られる前に狩り返す。私のやることは決まったわ」

 

彩菜の冷酷な笑みに統磨もニヤリッと嗤う。

 

「俺もお前の復讐に手を貸してやる。今日から俺とお前は友だ」

 

クラスメイト全てに復讐することに誓った彩菜と協力する統磨。

二人が行きつく先は、幸せか不幸せか―――?

 

 

◇◇◇◇

 

 

=隠れ家=

 

 

二人が手を組んでから二か月―――。

統磨と一緒にいることから、彩菜のイジメが減っていた。

あの厄介な不良グループの連中も最もいじめの勢力があるグループもだ。

少しだけいい気味だと思っているが、計画はこれから始まる。

 

この隠れ家は統磨が見つけた、使われてない小屋だ。

土曜日、日曜日にここに集まっている

彩菜が取り出したのは封筒の山。

其処にはクラスメイト全員の名前が書かれていた。

 

「その封筒は?」

 

「クラスメイトの個人情報が書かれている名簿みたいなものよ」

 

「よく、そんなものを入手で来たな。いや復讐するならば何でもやるという訳か

 で……最初のターゲットは?」

 

「こいつよ……」

 

彩菜が最初に復讐する者は―――瀬尾優斗(せお ゆうと)だ。

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