夕暮れ時の公園のベンチに金髪の少女が眠っていた
僕がその少女を気に掛けたのは何故なんだろう、だが今の状況はどうしてこうなったとしか言えない
「はぁぁぁ!」
馬鹿らしいぐらいに真正面から突っ込んでくる彼女は一体誰なのか、今はそれをどうするかが問題だ
「話を聞いてくれそうな雰囲気も無いし、そっちの寝てる子も多分…てか絶対に今起きたら敵(?)にまわるだろうし、あぁ、どうするべきか」
「ゴチャゴチャとさっきから何言ってんだい!」
拳を捌きながら会話を続ける、この程度なら受けても別に問題無いけど、今は身体が子供だしね
「ん?ちょっとで良いから話を聞いて欲しいかなってさ!」
「あんたが持ってるジュエルシードをくれるなら聞いてやってもいい!」
うわ、魔力で身体能力強化してない!?
「ジュエルシードって何!」
「ふんっ!知ってる、癖に!」
「知らないから、聞いてんのに!」
あぁ、もう!こっちは生身何だから手加減して欲しいね!
「じゃあジュエルシードの形を教えてくれ!どんな形だ…っと!」
「青い宝石みたいな奴だよ!」
彼女が叫ぶのと同時に拳を受け流し、距離を取る
ふぅ…青い宝石?そういえば昨日そんなのを拾ったような…てか肩で息する程疲れたのか、俺そんなに疲れてないんだけど…
で、青い宝石…だったね、ポケットに入れたままだったはず
これか?いや違う、これは何故かポケットに入ってるビー玉だ
これか?いや違う、これはただの青い
これか?いや違う、これはサファイアの原石だ
えっと…お、見つけた見つけた、これかな?
「これか?」
「そうだよ」
「これで大人しく話を聞いてくれるか?」
「だが断…」
「わかった」
「フェ、フェイト!?いつの間に?」
あ〜、やっぱり起きてた…あんだけ叫んでたら普通は起きるか
「こ、これはぁ…そのぉ…」
うわぁ、冷や汗かいてるよ…僕には関係無いけどね
「さて、まずは自己紹介からしようか、僕は玖龍 零、今の所はただの民間人だよ」
「私はフェイト・テスタロッサ…魔導士です」
「あたしはアルフ、フェイトの使い魔だよ」
魔導士…か、まぁいいや自己紹介は終わったし
「…で、アルフが僕に襲いかかって来たのは何故?」
「そのぉ、フェイトに襲いかかろうとしてるように見えたから…」
「僕は上着を被せただけだよ」
「あ、これやっぱり君のだったんだ」
「うん、僕がついさっきまで着てたので悪いけどね」
「うぅん、暖かくて…ふぁあ…」
ん〜、このまま話を聞けそうにないな、でも起こすのも可哀想だし帰しちゃうか
「アルフ…今は何も聞かない事にするから、早く連れて帰って寝かせて上げて」
「いいのかい?」
「縁があれば、また会うだろうさ」
〜自宅〜
「ただい「お帰りなさい、兄さん」…ま」
あ、あれ?何か怒ってらっしゃる?
「うぅん、怒ってないよ…?」
あれ?心読まれてる?何故?
「兄さんの心を読むのなんて料理を作るのと同じ位簡単だよ」
そうなの!?
「そうなの、だからね兄さん…何で上着を着てないの?朝学校に行く時は着てたよね?」
あ…返してもらうの忘れてた
「…もう良いです、多分また色々と面倒な事なんでしょ?それは後にしてさぁ兄さん、ご飯にしましょう」
理解が早くて助かるけど、少し…心苦しいかな、また暫く1人にしてしまうからね…
「大丈夫ですよ兄さん、必ず帰って来るって信じてますから」
この後は咲耶が作ってくれた晩飯を食べ、風呂に入って寝た
次の日、起きたら布団に咲耶が潜り込んでたけど、一体いつ来たんだろうね?
やっぱり…寂しかったのかな?