艦これ ~時が刻んだ傷跡~   作:杜木 馨

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皆さんこんばんは(。・ω・)ノ゙
いつも読んでくださってありがとうございます。
今日は増量話です!ってことは…。はい次回水曜は休ませていただきます。詳しくは後ほど
ではどうぞ(。・ω・)ノ゙



Fleet 25『俺は一体……』

  ♢ ♢ ♢  

 

「紀伊さん、敵の数が、甚大(じんだい)です。このままでは囲まれます」

 

 目の前には黒い塊が、海の上を埋めてる。

 敵の数は多かった。総数は約250。6つ群に固まっていた。

 前方には何やら盾の付いた深海棲艦が居る。

 深海棲艦は東京本隊を囲むように動き出した。

 

「第9〜第11艦隊は右翼の敵を、第4〜第6艦隊は左翼の敵を、狙って。

 私たち第7、第8艦隊は中央の敵の艦隊を!!皆!いくよ!」

 

 圧倒的不利な状況。敵はおよそ5倍の数。

 

 今回の戦闘から主役的存在に変わったミサイルでの攻撃が始まる。

 深海棲艦が先にミサイル攻撃を始めた。

 

 黒い塊の中央部分から黒い煙を出しながら、黒い塊の飛翔体が上に打ち上がった。

 そして、水平飛行に移りこちらに飛んでくる。

 

「全艦!対空用意!」

 

 飛騨や紀伊たちの攻撃が始まる

 第9、第5、第7艦隊が対ミサイル攻撃を始める。

 

 それと同時に、対艦ミサイルを発射する。

 巡洋艦、戦艦がミサイルを発射する。

 

 白い煙を出しながら、白い飛翔体が空に打ち上がり、

 黒いミサイルに向けて飛んでいく。

 

 白と、黒のミサイルがぶつかりあう。

 艦帝と深海棲艦との間で、黒と白の爆発が起こる。

 

 ドン!ドーーン!

 

 数発がぶつかるのを回避して、こちらに向かってくる。

 こちらも、数発が敵に向かって攻撃する。

 

 どちらも攻撃が当たる。

 

「シールド展開!!!」

 

 艦帝達は両手を前に出したり、力を入れたりして、六角形のシールドを展開する。

 ドドドーーーーンーーーー、

 ミサイルがシールドに当たる。

 

「被害報告急いで!」

 

 紀伊が叫ぶ

 

『こちら第6、駆逐艦が陽炎、黒潮、野分(のわき)大破です』

『第9青葉、衣笠中破、後退します』

 

『巡洋艦、駆逐艦のカバーに入って。駆逐艦は続いてミサイル攻撃を続行』

 

 こちらの被害は少なかったが、こちらの予想外のことが、起こっていしまう。

 

 ドーーン!

 

 シュワァ〜〜〜

 

 と不思議な音がした。

 

「嘘だろ、」

 

 飛騨がそう言った。

 なぜその言葉を言ったかというと、ミサイルが当たった。がそこは謎に揺らぐ深緑の半透明なカーテンに阻まれた。

 当たったところが、青白く光、波打つ。

 

『敵の新型艦、装甲艦と思われます。』

 

 第9艦隊の旗艦、戦艦長門からだ。

 

『現在、敵の装甲艦は中央に集結しています。敵のキーとなる艦を倒せばあのシールドは解除できます』

 

 それは、ここより数キロ後方で居る、情報処理艦の千代田からの通信。

 その間も攻撃は続く。距離が近づき砲撃戦が始まりつつあった。

 

 時折、敵の砲弾が海面に着弾する。

 

「紀伊!」

 

 爆発音や砲撃音で、会話がしづらく飛騨が大声で言う。

 

「何!?」

「俺があのシールド解除してくる。」

「何を言ってるの!?無謀すぎるよ!」

 

『あのシールドどうにかならにいの!?』

『こちらの攻撃が通らない!』

 

 無線からはどうすればいいの、と次々入ってくる。

 

「誰かがやらなければいけない、そうでないと、こちらがやられてしまう。

 紀伊、俺は大丈夫だここは頼んだぞ」

 

 飛騨は紀伊の目を見て言った。

 紀伊が止める間もなく飛騨が横を通りすぎる。

 紀伊は小声で、「飛騨」と呟いた。

 

「第7艦隊行くぞ、付いてこい」

 

 飛騨が、第7艦隊を引き連れて一気に加速前進した。

 敵の攻撃は、動き出した第7艦隊に集中する。

 

「みんな飛騨たち第7を守るよ」

 

 紀伊は第8の子たちにそう言った。

 

 飛騨たちは単縦形態で戦場を駆ける。

 右に左に避けながら、動く。近づくにつれて、だんだんと着弾した時の水しぶきが大きくなる。

 

「右に5度回避行動!」 

 

 飛騨が叫ぶ。

 

 飛騨達が、敵に対してかなり近づいて。

(この距離なら確実に)

 

 バイプダーに6箇所丸い円がある。その白い円と赤い円が重なる。

 ミサイルが敵をロックオンした、証拠だ。

 

「発射!」

 

 飛騨のエンジンユニット左右にあるVLSのハッチが段々と開いていき、ミサイルが段々と発射される。

 発射されたミサイルは上に高く上がって、水平飛行に移り、敵のシールドに当たる。

 

 ドドドーーーーンーー、

 

 シュワァ〜〜〜〜

 

 さっきと同じ光景が広がる。

 

「クソォ、距離が変わっても無理か、ならば!」

 

 飛騨の主砲の形が変わる。

 

 砲身が4つに割れ、中央には黄色い棒状のものが見える。

 砲全体が、少しずれて、大きくなる。

 

「チャージ、喰らえ!!!」

 

 キュイーン!

 

 ズドーーーン!

 

 4つの主砲から、黄色いエネルギーレーザーが放たれる。

 それも長時間。

 

「くっ」

 

 エネルギーが切れたのか、主砲から放たれなくなった。

 

 敵のシールドに当たる。

 青白い火花が散る。

 シールドが揺らぐ。

 シールドをそれを支えている、装甲艦が後ずさりをした。

 

 だが、

 

 シュワァ〜〜

 

 と、聞こえた。

 

 ピキ、とも聞こえた。

 

「飛騨さん亀裂が入り!」

 

 ドーーン、その子に砲弾が命中し、大破する。

 

叢雲(むらくも)!」

「私は大丈夫、それy…」

 

 よろける叢雲を深海棲艦は見逃さなかった。さらに追撃が加わり、弾薬庫に直撃したのか大爆発する。その爆発と同時にその場から姿を消した。

 

 「叢雲ーーーー!!!」

 

 と叫び、歯を食いしばる飛騨。

 

 飛騨はもう一撃加えよとしたが、何がよぎったのか知らないが、

 構えていた主砲をしたに、下げた。

 

「飛騨さん危ない!」

 

 近く居た同じ第7の子にそう言われて、咄嗟に右に動いた。

 

 ドーーーン!!!

 

「飛騨さーーん!!」

 

 あきづきがそう叫んだ。

 飛騨が水しぶきで隠れる。

 

 《警告:エラー発生、右舷ミサイル発射装置に異常発生》

 

 今日この戦闘で何回「クソォ」と言っただろう。もう数え切れない。

 飛騨は海面い手を付いていた。目には絶望の色しかなかった。

 

 そんな時、深海棲艦に動きがあった。海面からあらわになる大きな砲身。

 それは5mはあるだろう。

 

 《警告!警告!システムが前方に巨大なエネルギー反応を検出。回避行動をとってください》

 

 その時だった、あきづきが、飛騨を押してその場から離してくれた直後、大きな砲身から赤黒いビームが放たれた。

 

 ビームが打ち終わると、その射線上には何もいなかった。

 敵も味方も。

 

『飛騨!無事!?今の何!?』

 

 紀伊からの無線が入る。

 

「あきづきのお陰で俺は無事だが…、3人消えた」

 

 海面に膝を付く飛騨の元に集まる、あきづきと、鳥海。

 

『こっちは第4と第5がほぼ全滅よ』

「そんな、」

 

 飛騨はもうどうすればいいのか、わからなくなっていた。

(あのシールドは貫通できない。

 それに、俺のあの(・・)攻撃もあのシールドでは歯が立たないかもしれない。

 どうすればいいんだ、俺は)

 

 その時だった、あきづきが、おもむろに自分の兵装の一部を取り外し、一部は海に捨て、手に何か持って落ち込んでいる飛騨に見せてきたのだ。

 

「飛騨さん、これがあります」

 

 と言ってミサイルを2本、少し先端部分が変わった、ミサイルを見せてきた。

 そうこれが今の【SAFM-C2】対アンチシールドミサイルのモデルとなったミサイル。

 SAFM-XC1

 

「これ、出撃する前に、工廠の友人から、『まだ、正式には出てないけど、万が一の時の為に』と言ってこのアンチシールド発生機をつけたミサイルをくれました」

「そんな物が…」

「だけど、さっきここに来る途中で発射装置が壊れて、しかも5発中もう2発しか使えないみたいで…、」

「それってまさか…。」

 

 飛騨思った、この感じ、この子は自分の身を顧みず、遂行をしようと。

 

「いや駄目だ、そんなことはしては…」

 

あきづきが屈んで飛騨と同じ目線になった。

 

「『誰かがやらなければいけない、そうでないと、こちらがやられてしまう』そう言ったのって、飛騨さんですよね。それができるのって……、

 今は私…ですよね」

 

 飛騨にそれを止めることは出来なかった。

 なぜなら、自分もそう言って紀伊の元からこちらに来てしまったから。

 あきづきがニッコリと微笑む。その表情に恐れさは無かった。と思う。

 

(この時、もっといい考えがあったはず)

 

「援護はする、」

「飛騨さん、貴方と同じ艦隊で戦えて光栄でした。ありがとうございます」

 

 あきづきが立ち上がる。

 そしてその場から深海棲艦に向かって移動を開始するあきづき。

 飛騨は立ちあがっり主砲を起動した。

 

「では行ってきます」

 

 飛騨は、あきづきの背中を見ていた。ただ見ていることしか出来なかった。

 

 《ミサイルの次弾装填完了しました》

 

 とアナウンスが流れた。

 

 飛騨は動き出す。

 ここを離れる前に彼女が小声で耳打ちしていた言葉。

(「このミサイルは破壊力がとても高くて、近くではその影響を受けて、飛騨さんのシールドを破壊してしまうかもしれません」)

 と言っていた。

 今はなぜそう言ったのわからない。

 

 だが、彼女の事だ、死に際を見て欲しくない。ということもあるだろう。

 飛騨はその場から後退した。

 

 敵の砲撃や雷撃を巧みかわしながら、前進するあきづき。

 飛騨はその彼女に砲弾が当たらないように砲撃をする。

 

 そしてミサイルを発する。

 ミサイルは片方が壊れいるので、全弾打てない。

 その為、5発を発射する。その後主砲も発射する。

 

 ミサイルと主砲が、敵のシールドにめがけて飛んでいく。

 だが、結局何の意味もない。逆に刺激しているように見える。

 

 あきづきがだいぶ近づいた頃、あきづきの周辺で大きな爆発が見えた。

 飛騨はバイプダーでズームしてみるが、ノイズが酷く、よく見えない。

 

 煙の中にあきづきを確認出来るが、少し様子がおかしい。

 立ち尽くしたまま、その場を動かない。

 

 爆発の前に何か投げたような動作があった。

 その数秒後の爆発。何があったのかよく覚えてない、けれど、確かに見えた。

 その投げたミサイルはシールドに当たったが、効果が発動せず、そのまま海面に落ちた。

 

(あきづき…)

 

 あきづきは動き出した。

 片腕を抑えながら。この時飛騨の脳に直接言葉らしい声が聞こえた。

 

「ありがとう」

 

 そう聞こえた。

 

 あきづきはまた深海棲艦の砲撃を交わし、途中で艤装を軽装装備に変更し右手にミサイルを持って。

 

 その時だった。あきづきの体に赤い線が模様が浮き出た。

 全身にその模様は浮き出て、さらに体が少し赤く光りだした。

 

 飛騨にはそれがはっきりと見た。

 そして深海棲艦のシールドに突撃した。

 

 右手にミサイルを持ち、ミサイルをシールドを貫通するかのようにして。

 その時あきづきの『はぁぁぁぁーーーーー!』という声が『私たちを舐めるなぁーーーー!!!!』

 という声が無線を通じて、全員に聞こえた。

 

   ・

 

   ・

 

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   ・

 

   ・

 

   ・

   

 その数秒後、青い、赤い、発光が見えて大爆発を起こした。

 




☆あとがき☆

どうも、皆さん読んでいただきありがとうございます。
初めての方は初めまして、作者の杜木 (かおる)です。

今回の話しはどうでしか?
この物語を考えて一番初めに考えた内容です(次にも続きます)
まだ完全版ではないのですが(次の次の章あたりでw)飛騨視点の内容となります。だいぶ出てますけどねw
ちょっとシンミリする話だと思います。やっぱり戦争って嫌ですよね。悲しいことしか、後には残らないです。
ここであきづき登場!今のあきづきは多分5代目ぐらいかな?それぐらいだと思います。この時期の艦娘達は今の艦娘と装備が同じと考えて大丈夫です!

次の話ですがちょっと1週間ほど開けます。次回は日曜日に投稿できるかわかりません。
ちょっと大学の方でインカレに行くので、その準備等で、PCに触れないので、投稿できるかわからないですが、
Twitter等でお知らせできたらなと思います。
杜木 (かおる)@Kaoru_Morikiでやってますのでフォローよろしくお願いします
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