テストも明日で最後!
シャーーー頑張るぞーーーーー!
では、どうぞ!
[12]
ー6月7日ー
「紀伊!」
と言い布団から目を覚ます飛騨。
ここは自分たちに与えられた部屋だ。男が3人がいる部屋なので、他の子たちより大きめである。
「やっと目を覚ましたか飛騨、お前ら2人とも倒れていたぞ。何かあったのか?」
そう言ってきたのは机に座って、本を読んでいるこんごうだった。
こう見えて、推理小説が好きである。(俺ってどう見えてるだ?)という声が聞こえそうだ。
「こんごうか、すまない。よく覚えていないんだ…」
目を覚まし1番下のベットで体を起こした飛騨。
まだ頭が痛たく、気分がすぐれないようだ。
微かに覚えているが、所々黒く、真っ暗で思い出せない。まるで、テープが伸びてしまったような。
「てか、びっくりしたよ、演習から帰ってきてドアを開けたら2人とも倒れてるんだから。急いで助けに呼びに行ったよ」
とこんごうが話していたが、それを聞いたいたのか聞いていないのか、飛騨がベッドから立ち上がり、ヨロヨロしながらドアの方に歩き出した。
「おい!どこに行く飛騨!」
飛騨の側によるこんごう。手で支えようとするが、それを跳ね除けた。
「ちょっと外に出てくる」
と言って、ドアを開けて、閉じた。
こんごうはドアの前で、立ち尽くした。
こんごうは、「あいつら、2人とも何考えてんだ?」と言った。
♢ ♢ ♢
ドアを閉じ廊下に出て右に向くとそこには、あきづきとしらゆきが立っていた。
なぜか分からないが飛騨の目に涙が浮かんできた。
多分さっきの夢の中に出てきたあきづきと、重なったのだろう。
「あきづき...」
と言いながら飛騨は両手を前に出し、あきづきに近づきだした。
しかしその手はあきづきに届くことはなかった。
「お兄ちゃん!彼女はあきづきだけど、あきづきじゃないよ」
と言って飛騨の前に出てきたのは、しらゆきだった。
あきづきだけど、あきづきではない。
そう、あきづきは、あの時沈んだ。今いるのは、この前来たばかりの新しい方のあきづきだ。
この世界では、退役または戦闘や訓練中の事故等で戦死、殉職した艦娘も、時が経てば同じ名前で就役することがある。
退役の場合適合者が見つかれば直に同じ名前の艦帝が就役するが、
戦死や殉職した場合はいくつか手順を踏んでの同じ名前の就役になる。
だが戦死では、活躍によっては名前受け継ぐことが無い場合がある。
名誉、英雄として、その名前が語られるからである。
少しずれてしまったな。
飛騨はしらゆきの言葉でわれに戻ったのか、足取り外に向け歩き始めた。
その時、意外な飛騨の行動で戸惑っていたあきづきが声をだした。
「えーーーー!ひっ」
しらゆきがあきづきの口を抑えた。
鼻は塞いではない。
「あきづきちゃん、静かに」
しらゆきは手を離した。
少し経ってから落ち着いたあきづきが改めて聞いてきた。
「2人って兄妹なんですか!?」
それに対して一緒に立っていた、しらゆきが答えた。
「そうだよ、私と飛騨兄ちゃんは血の繋がった兄妹だよ」
「でも艦級ちがいますよね、やっぱりこんごうさんみたいなのは珍しいんですね」
「そうだね、お兄ちゃんと同じになれなくてちょっと残念かな」
Fleet3でも説明したが、同じ艦級になることはほとんどない。
親と同じ艦級になることはしばしばあるが、兄妹はない。兄姉が親を引き継いで同じになることが多い。そのため妹弟は兄姉と違う艦級になることが多い。
DNAの関係などと言われているが、詳しくは解明されていない。
艤装が、その相手を選んでいると言っても過言ではない。
「じゃぁ弟も違う艦帝になるのか…」
「そうだね」
そう言ったのは飛騨だった。
「これからはイージスシステムに適用が出来る子が優先される。俺達みたいな艦帝はそろそろお役ごめんだろうな」
俺達、多分第7艦隊達の事だろう。
第2世代や2.5世代、3世代が配備されいるこの艦隊や他の艦隊も同じように、そのうちいなくなるだろう。それはもう秒読みかもしれない。
それにこれからはイージスシステムに適用できる子が最優先される。今の戦闘はミサイルを使った長距離戦、同時に100以上を確認して、10の目標を同時に攻撃できる子が優先される。それが戦闘の主となる。
砲撃はそれよりも簡単に行えるので、それ以下の子を必要としないとなる。
だが今回、この時代にタイムスリップしたのもなにか意図があるもかもしれない…。今の我々にはわからない話だが…。
あきづきは飛騨のその言葉に少し悲しい顔をした。私たちもいつかわ降ろされる。守りたいものが私にもあるのに…と、
そして飛騨は改めてあきづきの目を見た。少し優しい顔をして。
「そういや君はお姉さんにとても似ているね」
「姉のこと知ってるんですか!?」
唐突に切り出した飛騨の言葉にあきずきは驚きを隠せない。
「お兄ちゃん!それは、」
しらゆきが飛騨の前に出たが、飛騨はそれを手で拒んだ。
今のあきづきの姉はもともとは前任のあきづきだった。基本艦帝は自分の所属している艦隊は言っても、艦級を伏せていることが多い。
特にあの時は今以上に厳しかった。敵、深海棲艦に対して情報が漏れては困る。それ以外にも敵は居たが、今は伏せておこう。
「前任のあきづきだったよ、俺が守ってやれなかった…」
第17次の時、深海棲艦に自爆攻撃をしたあきづきの事を思っていての言葉。飛騨が引きずっている心の傷の一つでもある。
あの時、彼女の攻撃がなければ自分たちは全滅していた言えるだろう。だから無駄ではなかったが、飛騨にとっては守ってやれなかった、それが大きいのだ。
「お兄ちゃん…」
しらゆきが呟く。
あきづきは少し驚いた顔をした。まさか今自分がいた隊にお姉ちゃんがいたなんて、思いもしなかった。それに飛騨さんが守ってやれなかって、いうのも気になったようだ。
だがあることを思い出して、こう飛騨に言った。
「お姉ちゃん、飛騨さんと一緒に戦えてよかったと思いますよ。昔、お姉ちゃんが言ってました、
あきづきがまだ小学生ぐらいの時の記憶。第17次開戦の時、前のあきづきは自分の家に帰っていた。
「ーーねぇ、私ねとってもいい同じ歳の戦艦の人に出会えたの。でも彼女さんがいてね、だけどこの人の為なら、私の命上げてもいいと思うの。だから私が死んでも、私は彼のそばでいるから、心配しないでね」
ってお姉ちゃんが言ってましたよ。それって、飛騨さんのことだってんですね」
飛騨の目が大きく見開いて、して涙を流した。
「少しわかった気がしたよ、なぜ君がそんなに強いのか」
「どうしてですか?」
あきづきが尋ねる。飛騨は少し考えた。
「今君がつけている艤装は君のお姉さんの艤装ではないんだ。あの戦争の後回収に向かったけどほんの一部しか回収ができなかった。
それを今の艤装に施している。そして君が来た。今君にはお姉さんの魂が付いているのかもしれない、だから君との適合率が高いのかもしれないね」
「お姉ちゃんがつけていた艤装…」
「頑張れよ」
と言って飛騨は階段を降りて行った。
「飛騨さんはなんでもう終わってしまった戦艦で戦い続けてるんでしょうか?」
「ん〜この話すると長いけど…」
しらゆきは第17次の時にあった出来事を少しだけ話した。
自分の大切だった人が亡くなった事。そしてその人から託された言葉。
自分は守り抜くと決めた事。
何回か別の船にならないか?と言われたことがあったが、それを拒んでまで、戦艦を続けている理由やこの艦隊で戦い続けている事など、と色々と話しした。
☆あとがき☆
どうも、皆さん読んでいただきありがとうございます。
初めての方は初めまして、作者の杜木 馨《かおる》です。
今回の話しはどうでしか?
飛騨さんちょっとは良かったですね〜、
前回のあの特攻は自分の中でちょっと特別なシーンですね。
と、みなさんお気付きすよね、実は妹だったと。
この設定は第2章考えていた時に思いました。
よく隣にいるのはそのせいですね。
実は裏話で、飛騨がしらゆきの1番艦になる予定だったんですけど、飛騨は蹴った。
わけです。
こんごうは、巡洋艦でした。
さて、明日はテスト終わったら、アップデートしたwowsをするぞ!
ではまた(。・ω・)ノ゙
(テス勉!テス勉!)
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感謝です!