艦これ ~時が刻んだ傷跡~   作:杜木 馨

44 / 50
大変お待たせしました。
チェックとをしていたら、だんだんと伸びてしまい
結果2000文字程度増えてしまいました(汗)
そろそろ第参章前編も終了です!
もう直ぐ見慣れた艦娘たちが登場しますよ!
ではどうぞ!


Fleet 38『米、太平洋艦隊対さつまとぶこう』

「黒い霧が晴れます!レーダーで日本の艦娘を捕捉!」

 

 前方を走るミサイル駆逐艦がさつま達を捕捉した。

 

 なぜ さつま と ぶこうをレーダーで捉えることができたのか?

 それは覆っていた黒い煙が晴れたからだ。

 突然に晴れることない、何か異変があったのかもしれない。

 

「前方に艦影を捕捉!死神のマーク確認。報告にあった艦娘です」

「全艦対艦戦闘用意!」

 

 旗艦である空母で艦帝であるジェラルド・R・フォード、その声でアメリカの第7艦隊が動きだす。

 前方からは日本の特殊第4の艦娘2人がこちらに高速で向かってきていた。

 だが既に海面に着水して航行している。

 スピード普通の航行する速度まで落ちていた。

 

 先に駆逐艦たちが前方に集結し対深艦ミサイルの準備を始める。

 バイプダーで2隻の艦娘を捉える。

 少しノイズが混じっているが、問題ない。

 

「深艦準備!」

 

 バイプダーに映る画面のミサイル選択が、深海棲艦用のミサイルに変わり、そのセルが赤く印つく。

 そのセルの番号が若い順から並び、それを視線誘導で選択する。

 

「目標捉えた」

 

 一人の艦娘が言う。

 艦娘を捉えている赤い四角が、ミサイルの標的目標であるひし形と重なり、ロックオン状態に移行する。

 そして

 

「発射!」

 

 というと、各々前方の5隻が白い煙を出しながらミサイルを数発、発射した。

 

 

  ♢ ♢ ♢  

 

 さつま と、ぶこう は飛行形態が終了して、海面に着水してそのまま航行を開始した。

 

『機関活動限界、リカバーを開始します。』

 

 バイプダーが青い画面から、通常の薄い黄色に変わる。

 右下にエンジンのマークがあり、そこには5分と書かれていた。

 

「再起動まで5分か」

 

 さつま がダークマター機関の再起動までの時間を確認した。

 

 ここで一つ気付いた。

 彼女らにとってこのダークマター機関はどのような役割をもっているのか?気なるだろう。

 それはさつまの腕を見ればわかる。

 なぜなら、さっきなくなっていた さつま の腕がもう既に再生しているのだ。

 そして普通に動かせるようになっている。

 ダークマター機関から発するエネルギーと、Fマテリアルの修正機能をうまく結合させることによって自動再生機能を発動できるのようになる。

 先ほど機関を解放したので、再生が急速に進んだのだ。

 自分の意識で再生にエネルギーを回すこともできる。

 

 この機能のおかげで戦闘中、小破、中破したとしても、自動的に修復される。

 その上ダークマター機関が発するエネルギーによ防壁が強固なものになる

 その為、ほぼほぼ不死身の艦隊である。

 その上倒し方も残酷であり、不死であるため必ず相手が負ける。

 というよりも相手が負けるまで戦い続ける。

 それが死神とも言われている由縁でもある。

 

 

 海面に着水すると同時にレーダー照射を受けいている事に、アラート受けて確認した。

 だがその程度に動じることはない。

 だた、事実上のステルス機能である黒い霧が、ダークマター機関がリカバーを始める為、機関が停止しただけの事だ。

 補助的であるがこれが大事な機能である。

 だがこれがないと言って弱いわけではない、むしろこの機能がなくとも強さは歴然である。

 あくまでダークマター機関は補助的な機関である。

 

「さつま、ロックオンされたけどどうする?」

 

 ロックオンされたのは さつま だけでは無く、ぶこう も同じだった。

 前進しながら。

 

「問題ない、ぶこう は私の後ろに隠れて合図で左下に、そして彼らを囲む。そして中央突破して旗艦を狙うよ」

 

 数が多い時にする行動は敵のトップである司令塔を狙うのがセオリーである。

 が、そのような行動は自滅行為であるので、あまり好まれない。

 そもそも数で負けている相手に勝負を挑むことはありえない。

 彼女らには数の差はあんまり考えていない、考えているのは任務が成功できるか、出来ないか。

 そこにかかっているのだ。

 ダークマター機関からの恩恵で自動回復ができるから、多少の無茶をしてもなんともないのだ。

 

 今は切れているが…。 

 

 さつま と ぶこう に向かってミサイルが飛翔してくる。

 ぶこう は さつま の後ろに隠れて次の動きに備える。

 

 すると さつま は主砲を起動させ海面に向けて一斉射した。

 海面からは大きな水柱が立ちさつま達を隠す。

 

 

「砲弾を海面に!?」

 

 ミサイル駆逐艦の一人がそう言った。

 微速で進んでいる。

 

「そんなことしてもミサイルは通り抜けるよ」

 

 その通りにミサイルは水柱を通り抜けその先で爆発した。

 水柱がなくるとそこに2人の姿はなかった。

 轟沈した!?沈んだ!?いやその後すら見えなかった。

 

「いない…。レーダーからもロスト…、!!

 ソナーに感あり!

 海中!?」

 

 一人がその異変に、海中に何かを違和感を感じた。

 ソナーに普通とはありえない音を感じたのだ。

 

「後ろ!!!」

 

 するとザバーン!!と音を立ててさつまが浮上した。

 さつまは浮上する前から狙っていたのか、目の前にいる艦娘に向けて砲弾を、実弾を発射した。

 近距離で一撃を喰らい、シールドを貫通され大破してしまう。

 その場にうずくまるミサイル駆逐艦。

 

「何で海中に潜れるの彼女ら」

 

 それを見てすかさず反撃をするが さつま がいる方向は味方がいる方向。

 下手をすれば味方を巻き込まみ兼ねない。撃てない。

 その一瞬の考えが次の行動を鈍らせ、一歩出るのが遅くなる。

 それも さつま の計算のうちの一つだ。

 だから、

 

「遅い!」

 

 その一瞬の隙をついて、さつま は攻撃を仕掛けた。

 距離は3mもない。

 だが相手は後ろに後退している。

 さつまは刀を抜いた。

 そして主砲を後方向けた、後ろに敵はいない。

 何をするのかというと、その撃った衝撃で加速し一気に距離を縮めたのだ。

 そして刀を両手持ち襲いかかる。

 

 カーン!!!!

 

 それをシールドで防ぐ駆逐艦。

 装甲は薄い、1撃で大破するレベルだ。

 それを防ぐためにシールドがあるのだが…。

 

 ピキ…。

 

 シールドに亀裂が入る。

 駆逐艦は単装砲を構え、そしてそれを打つ。

 

 駆逐艦の主砲から発射された砲弾は、秒もなくすぐに さつま の脇腹に当たる。

 が彼女は戦艦。その程度の砲弾ではビクともしない。

 

「どこまで耐えれるかな、」

「重い…、」

 

 競り合いの最中さつまが口を開いた。

 

「ここで一つ提案をしよう。

 最後の猶予を3分間与える。我々はその間攻撃を続けるが、対抗してきても構わない。

 それまでに撤退するか、しないかを決めろ、我々は無益な戦闘は好まない。

 だが、我々の家族を攻撃するならば、たとえ同盟国であっても容赦はしない。」

 

 さつま はガードをしている艦娘に目を落とす。

 

「何を生意気なことを!!!」

 

 その艦娘が答える。

 

「君はそれを言える立場なのかな?」

「何!?」

 

 さつま は力を入れなおしてシールドを割り、刀を刺した。

 

「くっ、なんて強さなの」

 

 刺されながらも、懸命に対抗する。

 ミサイル駆逐艦。

 だが、さつまが刀を抜いた瞬間に爆発轟沈した。

 さつまもその爆風に巻き込まれる。

 

 それを見た旗艦空母であるフォードが緊急の打電を送るように指示をした。

 

「連絡しろ!」

「はい!」

 

 さつま爆風から出てくると他の艦娘から攻撃を受け始めた。

 だがそれを躱している。

 しかも全て。

 あたりは砲弾の着水で、水柱ば立つ。

 

「今の長官が撤退の2文字を言うとは思わないが…」

「どうします」

 

 近くにいる戦艦のモンタナが聞いてきた。

 どうする、とはこの後の戦い方をどう考えるのか?

 相手は2隻。

 こちらは20隻以上。

 数では圧倒的だが、すでにミサイル駆逐艦1隻が轟沈。

 2隻の駆逐艦が大破。

 フォードは感が良い方だ。

 戦闘においても状況判断がよく、すぐに的確な判断が下せる、頭のキレが良いで有名である。 

 そのフォードがたった2隻の艦娘相手に苦戦を強いられている。

 

「応戦は考えない方が良いかもしれない。我々の装甲では薄すぎる」

 

 その時、砲撃を加えていたモンタナが横にやってきた。

 

「俺らが相手をする、その隙に準備をしろ」

 

 モンタナが入ってきた言葉を少し、と言っても1秒ほどフォードは考えた。

 刹那の時間で考え、その後の戦闘を指揮した。

 

「あぁ任せた。『各艦に通達!装甲の薄い艦から随時、近接戦闘艦に交代!残りの艦娘は自艦の装甲を考慮しながら、距離を保ちつつ援護射撃に』」

 

 この時の近接戦闘艦とは第3世代までのいわゆる旧艦娘のことを言う。

 そしてその先陣をアイオワが切って走りだす!

 

「さぁ!!行くわよ!!モンタナ君!」

「沈まないでくださいよ!」

 

 勢いよく さつま の方に向かって飛び出した、その時だった。

 さつま とは反対側から大きな爆発音が聞こえた。

 アイオワは振り返りその現場を見る。

 少し燃え、そして黒煙がもくもくと天高く上がっているのがわかる。

 またしても1隻、轟沈したのだ。

 

「マスティンにステザムか…、戦艦、巡洋艦頼んだ!」

 

 

 アイオワがその現場を見ている時だった。顔の横を砲弾が2発、通り過ぎた。

 

 ドーン!!!

 

 砲弾が命中し、大きな爆発を発生させる。

 炎上しているのか、赤い、オレンジ色の炎が少しばかり見える。黒煙も上がっている。

 

「フォード!!」

 

 先に叫んだのはレーガンだった。

 さつま が、無数にいる艦娘の間を縫って、フォード目がけて主砲を撃ったのだ。

 フォードもさっきの爆発を見ていて、隙ができてしまったのだ。

 するとその爆発を見たアイオワの表情が段々と冷徹な、今までに見せたことない表情へと変わっていった。

 

「私が彼女をやる、モンタナ、向こうをお願い」

 

 アイオワは顔を下に向けながらそう言った。

 モンタナはそれが何なのか察し、その指示に従った。

 

「あぁわかった、姉さん」

 

(いつになく姉さんが怒っている。流石に、フォードに手を出したのが悪いよ。)

 

 さつま は見下したかのような目でアイオワを見た。

 さつま の目には戦艦であるアイオワしか見えていない。

 それ以外の艦娘、艦帝には興味がないよに思える。

 

 するとアイオワが水しぶきを上げ、一気に加速し突っ込んでいく。

 

(最愛のフォードに攻撃した。いや攻撃された、守れなかった。

 それが悔しくて、そして憎い。

 絶対倒す)

 

 アイオワの思考はさつまを倒す、それ一つになっていた。

 主砲を動かして、さつまを捉える。

 

「アイオワ、奴の刀の範囲内に入るな!中距離で戦え」

 

 煙の中から微に、フォードの声が聞こえた。

 

「うん!」

 

 それを聞いて頷いたアイオワは、思いを改め、さつまを標的に捉えた。

 

 この時ミサイル駆逐艦2隻が轟沈。

 ミサイル駆逐艦2隻、ミサイル巡洋艦1隻が大破。

 その他2隻の艦むすが中破、小破。

 フォードがどうなっているかわ、まだ分からない。

 そしてアイオワがさつまに、攻撃を仕掛けに行った。

 

 




☆あとがき☆

どうも、皆さん読んでいただきありがとうございます。
初めての方は初めまして、作者の杜木 (かおる)です。

今回の話しはどうでしか?
いささか難しい回ですが頑張っていきます!!

と、ここで皆さん!
先日11月26日(土)劇場版艦これが公開しました!!
(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ

皆さんは見に行きましたか?
アニメがあんまりの評判だったので見に行くと劇場は人が少なかったです。
まぁ地方ってのもあるんですが…。

まだ公開して2日目なのでネタバレを含むので別の機会に話しますが、
正直言うと、

よかったです!!

ざっくり言うとアニメの本当の最終回かな?と思いました!
アイアンボトムサウンド、皆さんの知って通りこれが主軸になって物語が進みます。
ミッドウェイー作戦とかの海域なのでやはり夜戦が主体かなと想像していました。
それがどうだったかは劇場に見に行って確認してみてくださいw

TVアニメの時の戦闘は単調でしたが、
その比じゃないくらい動いていました!
ACの影響もあるんかな〜とか、思ったり、
最初から、最後まで、なかなかいい出来だったと思います。

吹雪がなぜあんなに弱いというというか、下手というか…。
その理由がわかるかもしれないです。
それに今回は主人公が、もう一人出てきたな〜と見てて思いました。

あと、この劇場版を観るとユーザーが抱いている謎が、解けるシーンもありました!

(※若干のネタバレ注意※)



ミッドウェイー作戦なのであの艦娘の無双が!めちゃ嬉しかったです。
あの水しぶきの中、敵の中を突っ走る。
それと空戦!これは鳥肌ものですよ!別アニメw
個人的に最終回不完全燃焼で終わったあの超弩級戦艦もついに!
流石!のふた文字でした!
おおおお〇〇!!!

と、これ以上は語れないw
ネタバレになってしまう

これだけは言わせて!

天龍が さつま と同じことをしていて、おおマジか!!!と思いましたw
何かは見に行ってくださいねw

正直な話、もう一度見に来たいですね〜
涙腺がゆるい人は泣きますよ、マジで、

もう、あの艦娘が、あの艦娘が!!!
って

嬉し涙と、悲し涙両方でした。

最後になりますが、

アニメで幻滅した人も、これは是非、観に行くことオススメします!
あのモヤモヤが解消されますよ!

では次回!
3週目になったら色々と話しますw
では!

追記(重要)

今回の劇場版を受けてFleet 30『会見』を一部変更せざるおえなくなり変更しました。
これはネタバレも含む内容なので、ご注意ください。
ご理解お願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。