それではどうぞ!
♢ ♢ ♢
ー 7月21日 ー
「目的海域に到着。本日から1週間訓練を開始する」
飛騨が皆の前に立ち、話し始めた。
その話を真剣に聞く艦娘たち。
今回参加している艦娘は、軽巡から神通、駆逐艦から吹雪、睦月、夕立、暁、響、が参加している。現在の鎮守府において主戦力となりつつある艦娘たちだ。
今回は駆逐艦の練度向上のために組まれているので駆逐艦が多い。
彼女らは真剣に飛騨の話を聞いていた。特に特型駆逐艦の吹雪は目をキラキラと輝きながら聞いていた。
「今回の訓練では前半は砲撃、魚雷の発射訓練。後半からは戦術を用いての戦闘訓練とする。1週間という期間で多く身につけてくれ!」
と飛騨が言った後に「はい!!」と皆が言った。
飛騨の話が終わったとに駆逐艦の吹雪が手をあげた。
「あのぉ、飛騨さん質問いいですか?」
「吹雪ちゃんなんだい?」
飛騨は吹雪の話を聞いた。
「えっと飛騨さんたちと私達では性能の差が大きい。特にレーダーや砲術システムはとてもレベルが高いと言っていましたが、それはどれぐらいですか?」
と吹雪の質問だ、吹雪と飛騨とではおおよそ150年ほど離れている。その性能の差はどれぐらいの物なのか。
「そうだね、正直なところ魚雷は無誘導ではなく誘導で深海棲艦に向かって突き進む。
今の君たちの戦術のように数を撃って当てるとういう戦術では無いね。魚雷の数は限られているから無駄撃ちはできない。深海棲艦の魚雷も誘導だから囮の魚雷や、対抗魚雷を発射してそれを回避、撃破しているね。魚雷は防御でしか、最近は使ってないかな?。あとは砲撃なら深海棲艦の戦闘機が適正距離だと、95%の確率で こんごう なら撃ち落とせるレベルだよ」
と飛騨が説明をした。それを聞いて こんごう がうんうんと頷いていた。
「なるほど、凄いですね!!」
「でも、いつでもそれが万全で出来るとは限らない」
と飛騨がさっきの言葉を否定するようなことを言い始めた。
「どういう事ですか?」
「我々は電子機器というものを積んでいるんだ。その電子機器は特殊な攻撃を受けるとその機器自体がダメになるんだよ」
「その機器がダメになるとどのような影響が出るんですか?」
「使えなくなると、自動での攻撃ができなくなるんだよ。深海棲艦のミサイル攻撃や戦闘機などを撃ち落とせなくなるんだよ。それに主砲の砲撃の精度が落ちるしね。全てマニュアル、手動で狙って、撃つという作業になるの。だから今回その時に行なっている訓練や、あとちょっと変わった戦術を教えてあげよう」
「はい!!」
「というわけで、今回の実戦の時、我々はシールドを展開する。その時に関わらず君たちは先ほど渡した模擬戦闘用の弾丸を使ってくれ、本気できてくれて構わない!いいか?」
というとみんなが「はい!」言った。
1週間色々な訓練を行なった。動くまとに自分も動きながら砲撃したり、魚雷を放ったり。
1日1日、充実した訓練を行なっていた。
あっという間に1週間が過ぎた。最終日だった。今までの訓練の総まとめで実際の戦闘を模して戦うのだ。
飛騨と こんごう、榛名が敵役となり、艦娘たちが二人を発見し攻撃する。
という流れの訓練になった。
羽黒先生は全体の監視役だ。
♢ ♢ ♢
ー 7月28日 午前10時 ー
「こんごう、レーダーは切っておけよ。」
「了解〜。飛騨こそ切ってるよね?」
「ソナーだけだ。つけてるのは」
飛騨(①)を旗艦として、
右に榛名(②)、前方にこんごう(❸)という陣形だ
❸
① ②
「さぁてどう来るかな」
飛騨の言葉に榛名が反応して答えきた。
「本当に攻撃しても良いんですか飛騨さん?」
「それが訓練ですので、彼女達には避けてもらわないとね。それに先ほどお渡しした訓練用の模擬弾を使用してください榛名さん」
「わかりました!」
訓練が始まる前に訓練用の模擬砲弾を予め渡しておいたのだ。その砲弾は信管や火薬は入っておらず、シールドに当たるとすぐに壊れてしまうほど脆い弾丸だ。
殺傷性はほぼない。だが普通の砲弾と同じくらい飛ぶ。
「飛騨〜来たぞ〜」
そう言ったのは上空を警戒しているこんごうだ。
空を偵察機が飛んでいる。
「さて戦闘開始かな」
そうこうしていると、近くまで来た艦娘達が攻撃をしかけてきた。
神通を、含めた3人だ。
神通達は砲撃の射程距離まで近づき攻撃を仕掛けてきた。
「敵艦発見!」
「主砲打てーい!」
神通達の主砲から砲弾が放たれる。
砲弾が弧を描く。
「撃って来た」
こんごうが即座に反応し飛騨に指示を仰ぐ。
「二人とも回避するよ」
飛騨は2人に回避要請をして攻撃を回避する。
まだ目で見て避けれる距離だ。
右に左にと回避して行く。
「了解です!」
砲弾が海面に着弾し水しぶきをあげる。
立て続けに砲弾が飛んでくる。駆逐艦たちの主砲は次の弾を発射するまでの時間が短い。
飛騨はこのまま距離を維持して交戦を開始する。
「各艦距離を維持したまま反撃開始!」
収納していた飛騨の主砲が各々動き出し展開する。両肩に4基ある主砲から砲弾が放たれる。
「榛名全力で参ります!主砲!砲撃開始!」
それに続いて榛名も撃つ。
戦艦と駆逐艦の砲弾が飛び交う。
駆逐艦はじわじわとだがこちらに近づいてきている。
だがこちらの速度は遅くはない。
交戦していいて気がつくがいくら探しても残りの3隻が見つからない。
「飛騨、進路からは3隻しか確認できない。ほか3隻は一体…、」
「周囲警戒!多分近くにいるぞ」
飛騨が指示をする。
「右舷に艦影確認できません」
それに榛名が反応し調べるが見つけらない。
その時だった先にこんごうが気づく。
「高速推進音探知!7時の方向距離10!!。魚雷数4接近!」
7時の方向は飛騨のいる方だ。この魚雷は飛騨に向けて放った魚雷だとすぐにわかった。
そして残りの艦娘たちの位置を確認した。
「そう来たか」
そう言って、飛騨は取舵をし後方7時の方を向き、そのまま加速する。
「二人とも後ろは任せろ!」
「了解」
直進してくる魚雷を紙一重で交わしてさらに進む。
後ろからは砲弾が海面に着弾し、水しぶきが上がる。水しぶきの中、前方に3隻の駆逐艦を発見し主砲を向ける。
すると突如海面から煙幕が炊かれた。
飛騨はそのまま煙幕に飲まれる。
「なるほどあの同交戦はここに誘い込むための罠か」
と飛騨は感心していた。だがそんな悠長なことを言っている暇はない。
飛騨は前進をやめ、ソナーに集中する。
周囲を航行する船の音が聞こえ、そこから何かが投下されたような音が聞こえた。
そしてすぐに警告音が鳴り響く。
クロスするように斜め右左と前方から魚雷が接近する。
「やられたね、」
と言って、魚雷を数発食らう。
流石に停止していたのが悪かった気がする。
今回装備している魚雷に関しては全て爆薬は入ってない魚雷である。
これと似たような感じで模擬戦を繰り返し行なった。
最終日は前日は20勝0敗と完封してい飛騨達だったが、最終日の今日は5勝5敗と引き分けに終わった。
「よし、これにて訓練は終了です。皆さんお疲れ様でした。
と飛騨が声をかけるがみんなはとても疲れているようだ。
「疲れた〜」
「ヘトヘトだよ〜」
「もう動けないぽい〜」
「暁は〜」
とみんな疲れているようだった。
時間帯は昼を少し過ぎた頃だ。
「一旦補給で泊地に行こうか」
訓練の全日程が終了して、みんな一旦泊地に減った燃料の補給によった。
そんなこんなで泊地につき、補給と休憩を終えて帰還準備に入る。
補給をしている間、他の艦娘達と話をしていた。
「みんな動きが良くなったね、もう俺が教えることないんじゃないか?」
「いえ!!そんなことはありません」
と言って来たのは特型駆逐艦の吹雪。
「飛騨さんのあの至近距離での駆逐艦に対しての砲撃。容赦なくて怖かったです…」
吹雪が言うとそれにつられて夕立が言う。
「あれは凄かったぽい〜」
「暁はあんまり、怖くなった!」
と見栄を張る暁、そばで響きが「涙が出てたのは?」と聞くがそれには「海水が入っただけよ!!」と言い返す暁。
「あれを回避できたのはとても教訓になります!」
吹雪は色々と勉強になったようで、一層キラキラとしていた。
「そっか、それは良かった」
「飛騨は駆逐艦キラーと言われているからな。だから戦艦であっても魚雷装備してんだよ」
と笑いながら言うこんごう、駆逐艦キラー飛騨はその速力と機動力で駆逐艦をも数多く撃沈してきているかそう言われている。
その会話にもう一人入り込む榛名。
「飛騨さんの射撃の腕前凄いです!金剛お姉様みたいに凄ったですよ!それに指示も的確で」
「指示はね、いつものことだから」
と飛騨は榛名に褒められ、少し照れる。
♢ ♢ ♢
「魚雷はどうだ?」
「こちらでは補給は難しいそうです。来るときに持って来た分だけですね」
羽黒さんがこの基地の補給をしていてそれに飛騨が声をかけたのだ。
各艦娘共初期に装備した数だけのようだ。
飛騨も魚雷は6発のみだ。
こんごうも実弾のミサイルは半分のみ。
帰りの海域は出現率は低いから戦闘の危険性は引くのだが、少し懸念されるところだ。
弾薬は問題なく詰めたので。よしとしよう。
燃料の補給を済ませてみんな出航する。
「こんごう、帰りは彼女らに対空警戒してもらいながら行くか?」
「そうだな、俺は彼女らがカバー出来ないところを担当するよ」
「こういう時こそ危険だからな、慎重に行くぞみんな」
「「了解です!」」
とみんなが言った。
☆あとがき☆
どうも、皆さん読んでいただきありがとうございます。
初めての方は初めまして、作者の杜木
今回の話しはどうでしか?
既存のキャラを動かすのは細心の注意が必要ですねやっぱり、
イメージを崩さずにセリフを選ぶ、大変だw
色々な戦闘を学んで無事に帰れるのか!!?
次回をお楽しみに〜