艦これ ~時が刻んだ傷跡~   作:杜木 馨

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訓練終了後に帰投中に防空戦!!!
さて無事にこの困難を乗り越えれるのか!?!?
Fleet43どうぞ!!




Fleet 43 『敵襲!!襲来!』

「飛騨聞こえるか?」

 

 こんごうが謎の音を聞いた。

 それを飛騨にも同意を求める。

 

「あぁ、近いな」

「対空レーダーには反応がない」

 

 飛騨も同様に何かを察知する。

 だがレーダーでは発見できない、しかも高速で接近してくるのが感覚でわかる。

 

「低空で飛行しているのか」

 

 飛騨とこんごうが聞いていた音は間違いなく飛行音だ。

 だがその飛行音が消え、違う音が聞こえてくる。

 

「いや違う!高速推進音!魚雷!2時と10時、二方向から接近するぞ!各艦回避行動」

 

 飛騨が顔色を変えて指示を出した。

 進行方向の斜め右と左から魚雷が接近して来た。

 

「こんごう!」

 

 飛騨の指示に答えるこんごう。

 すると敵機の反応がした。

 

「対空レーダーに反応あり!!

 3時の方向から敵機接近!数50」

 

 魚雷を放った機影か、いや違うか、魚雷を放ったままくるわけがないか。

 なら別の機影か…。

 こちらに接近しているのは確かである。

 その数は多くなる。

 

 少し遠くから白い筋が見え始める。

 多分魚雷が水中を移動した気泡の後、雷跡(らいせき)だろう。

 

「魚雷接近!対魚雷発射!」

 

 飛騨が両足に設置している魚雷を発射する。

 

「誘導魚雷ではないぞ!うまく避けろ、訓練を思い出せ」

 

 飛騨の指示で各艦動き出す。

 右や左から魚雷が迫ってくる。

 中央に接近してくる魚雷を飛騨の魚雷で撃破し、残りは回避していく。

 そして各々回避したあと次の攻撃に備える。

 

「被害報告」

 

 飛騨が全員に聞く。

 

「吹雪被弾なし」

「夕立問題ないぽい!」

「睦月も大丈夫だよ」

「暁も大丈夫!」

「響問題ない」

「神通いけます」

 

「みんな大丈夫なようです」

 

 と羽黒が言った。

 今回の魚雷で被弾した艦娘はいないようだ。

 

「よしうまく避けれたようだな」

 

 飛騨は「よし」と手を握る。

 交差する魚雷を避けるのは至難の技だ、みんなよく避けたものだ。

 

「こんごう敵機は?」

「こっちに高速で接近している。

 約150秒後に接近予定、ミサイルの射程距離まで後30秒」

 

 すぐさま魚雷の回避から次の目標の対処を始める。

 

「こんごう、先頭を飛行している敵機をミサイルで数機撃破しろ、あとは各艦弾幕を張れ」

「任せろ!」

 

 こんごうが飛騨の方向にて親指を立てて言った。

 そして敵機の方向を見る。

 

「各艦こんごうの指揮のもと、対空戦闘よ〜い!」

「はい!」

 

 対空戦闘の指示をこんごうに一任する。

 そして飛騨は別の事をするために戦艦榛名の方に向かう。

 

「榛名さん、一緒に周辺にいるであろう母艦を探します。

 偵察機を出してください。

 自分の機体が護衛します。」

「わかりました!」

 

 そのかんにも深海棲艦の艦上機は接近してくる。

 低空で飛行する機影とはるか上を飛行する機影。

 だが彼らは下の攻撃機しか見えていなかった。

 

 戦艦榛名が艦載機である零式水上偵察機を発艦させたあと、飛騨も護衛機として2機のF-35BJ改を雷龍から借りて、搭載している。

 そのF-35BJ改を簡易カタパルトから発艦させる。

 

 

 零式水上偵察機に1機のF-35がつきもう一機は別の方向に飛行開始した。

 できる限り我々の力は使わないよにする、飛騨の配慮だ。

 だが全くしなわけには行かない。

 彼女たちを無事に帰還させなければならないのだ。

 

 こんごうは敵機の攻撃を開始した。

 

「トラックナンバー割り振り開始!

 先頭を飛行する敵機10機をミサイルで迎撃する。

 対空ミサイル発射!」

 

 こんごうの方にあるセルが開きそのなから対空ミサイルが発射する。

 鋭く黒く光沢のある深海棲艦の艦上機が攻撃仕掛けまいと接近している。

 その艦上機にミサイルが向かう。

 

 ミサイルと艦上機が激闘し爆発する。

 10機全てロックオンした深海棲艦の艦上機を撃破した。

 

「よし!撃墜確認。

 さらに接近するぞ、みんな準備はいいか!」

 

「「はい!!」」

「ぽい!」

 

 みんな威勢の返事をして、迎撃体制に入る。

 近ずいてくる深海棲艦の艦載機は魚雷を投下して撤退する機影もあれば、そのまま接近する機影もある。

 近づく機影は爆弾を搭載している。

 

「うちーかた、はじめ!!」

 

「うおおおお!!!」

 

 駆逐艦たちの攻撃が始まる。

 主砲でバンバン打ち、敵の攻撃も食いながらも攻撃の手を休めず、撃破していく。

 右に左にほとんど全方向から敵機の攻撃を受ける。

 砲弾と、爆弾の雨霰だ。

 

「三式弾装填!発射!」

 

 飛騨や榛名もみんなに負けじと主砲を発射する。

 三式弾が空中で爆発し、艦上機を破壊していく。

 

「全く減らない……、ん!!!」

 

 こんごうが残りの敵機を確認するとその機影に重なる機影を発見する。

 それは飛騨の直上にいた。

 飛騨の直上、5機。直角に飛騨に向かっている。

 飛騨は気がついていない。

 

「飛騨!!敵機直上!!!」

 

 砲撃をしていた飛騨が上を見る。

 敵機の数を見る、相手がどのような攻撃を仕掛けてくるのかが何となく予想がついた。

 

「なるほど、その戦術を使うか」

 

 深海棲艦の艦上機はそのまま爆弾を投下する。

 飛騨はその爆弾を掴むかのごとく、手を伸ばす。

 そして数発直撃し爆発し、黒煙に包まれる。

 

「飛騨さーん!!」

 

 その風景を見ていた吹雪が叫ぶ。

 飛騨は黒煙に包まれて姿が見えない。

 

「大丈夫だよ吹雪ちゃん」

 

 黒煙から聞こえる飛騨の声。

 だがその攻撃は飛騨だけではなかった。

 それと同じ攻撃が榛名の方にも今度は飛騨を襲った数の倍の数が榛名を襲う。

 数が多いのは飛騨の攻撃が有効と見なかったからだろう。

 それに気がついた吹雪と飛騨が防御に入る。

 

「榛名さん!!」

「榛名!!!」

 

 飛騨が数少ないミサイルを発射する。

 そのミサイルが艦上機にあたり爆散する。

 だが、既に爆弾を投下した後で、その爆弾が榛名を襲う。

 

 大きな爆発が轟き、黒煙が榛名と飛騨を包む。

 しかし間一髪で飛騨が防御シールドを展開してガードしていた。

 

「飛騨さんありがとうございます」

 

 榛名は膝をついて、かがんでいた。

 その上をかばう形で飛騨が榛名を覆っていた。

 

「立てますか?」

「はい、ありがとうございます」

 

 飛騨が榛名に手を貸す。

 榛名が立ち上がるとあたりは静かになっていた。

 

「こんごう、状況は?」

「どうやら敵は一旦、引いたようだな、だが、」

 

 こんごうが辺りを見るように促す。

 

「あぁ、これはきつな……。」

「頑張って指揮はしていたのだがな…、」

 

 それは複数の艦娘が被弾していた。

 暁と神通が大破でギリギリ航行ができる状態。

 睦月と響きが中破で羽黒は小破。

 吹雪と夕立が少し被弾しているも健在だ。

 

「いや、俺ではもっと酷かったかもしれん」

 

 と言う飛騨。

 無理もない、訓練終了して疲れている所に敵襲。

 それも空母無しでの防空戦。

 

「飛騨さん敵影こちらでも確認しました。」

 

 さっき偵察を出した榛名からだった。

 

「なに!俺も捕捉した。

 我々の後方で追撃する形でこちらに接近している」

 

 なんとふた方向から深海棲艦が接近してい他のだ。

 

「どうする飛騨」

「こっちの深海棲艦は戦艦ル級が2隻、重巡ネ級が1隻、駆逐が4、榛名さんは?」

「嘘…、空母ヲ級が2杯、戦艦タ級が5隻、重巡リ級が5隻、駆逐艦数隻、そして、」

 

 口ごもる榛名。

 辺りの空気が凍りつく

 

「それを指揮するのが空母棲鬼のようです」

「空母棲鬼か、これは厄介だな」

 

 真剣な眼差しになる飛騨。

 飛騨に近寄ってくるこんごう。

 

「こんごうさっきの戦闘で敵機はどれだけ落とせた」

「正確ではないが、70から100だな」

「大方やったか、」

 

 飛騨は辺りを見回して艦娘の状況を確認する。

 さっきの攻撃隊はこの空母棲鬼の艦隊のものだろう。

 かなり数を減らしたが、まだ第二次攻撃があってもおかしくはない。

 

「榛名さんの確認した空母棲鬼の艦隊はすぐには追いつかないだろう。

 だが俺が見つけた方はこちらに接近しいている。

 このままでは流石に逃げきれないだろう。

 それに被弾した彼女らを庇いながら戦闘するのは困難だ。

 一度再編成をするしかないな」

 

 今追撃している戦艦を含めた艦隊は遅くはなくとも、低速になった艦娘と一緒に航行していればば、いずれ衝突するだろう。

 そうなる前に……。

 

「大破、中破した艦娘を中心に、夕立と羽黒さんの艦隊と、俺を含め、こんごう、吹雪ちゃん、榛名さんの艦隊に分ける。

 羽黒さん達には敵の空襲を警戒するために俺のF-35とこんごうのヘリを哨戒機として爆装した後に付けます。

 みなさんよろしいですか?」

 

 暁と神通が大破で睦月と響きが中破で羽黒は小破。

 それに夕立と飛騨のF-35BJ改2機にこんごうのヘリ1機をつける。

 

「えぇ、大丈夫です」

「わ、わかりました!!」

 

 榛名と羽黒が答えた。

 

「吹雪ちゃん、頼まれてくれるかね?」

「は!はい!!精一杯頑張ります」

「決して無茶はしないこと、俺が引けと言えば引くんだよ」

「はい!」

「それと夕立ちゃん!敵が来ても一人で突っ込まないこと!いいね」

「わかりましたぽい!」

 

 飛騨がそういい吹雪と夕立が答えた。

 

「今来ている戦艦2隻の艦隊をAとして、榛名さんが見つけた空母棲鬼の艦隊をDとします。

 我々がAを撃破して、その後皆さんに合流します。

 多分、そろそろこちらの攻撃を逃れて帰った艦上機が爆装して出直してくると思います。

 第2次攻撃隊に気をつけてださい!すぐに追いつきます!

 では幸運を」

 

 

 と言って飛騨は少し速度を落として移動を開始。

 羽黒達は蛇行しながら移動を開始した。


 

 

 

  ♢ ♢ ♢  

 

 

 

 被弾した深海棲艦の艦上機達が帰還して来た。

 

 黒いオーラを出しながら、移動する深海棲艦。

 黒いゴツゴツとした大きな帽子をかぶり、黒いマントを羽織り、ステッキのような物を手に持っている深海棲艦が2隻。そうヲ級だ。

 深海棲艦なのに可憐であるその容姿は未来の図鑑にもそう書かれている。

 

 周囲にはビキニ水着を着たショートヘアに、両手を覆う艤装を施した重巡洋艦リ級に、イ、ロ級の駆逐艦、ホ、ヘ級の軽巡洋艦がある一隻の深海棲艦の周りを航行している。

 

 髪型がサイドでーるで後ろはロングと長く色は白色。

 服装はセーラー服の上に甲冑を着込んでいる。

 服の間から垣間見える素肌は血の気が引いたような、白い肌。

 両手と両足に鎧をつけており、そして大きな艤装の上に座っている。

 そう彼女が空母棲鬼。

 

 

「カッタト……オモッテイルノカ?

  カワイガッテ、アゲルカラ……

  マッテ……イナサイ……ヨ」

 

 

 




☆あとがき☆

どうも、皆さん読んでいただきありがとうございます。
初めての方は初めまして、作者の杜木 (かおる)です。

さて今回の小説初の空母棲鬼が出て来ましたね!!!
そういえば出てこなかったですね、棲鬼や棲姫。
今回の戦闘どうなるでしょうか!!
見届けてくださいね!!
ではまた次回!


別れた飛騨たち、だがそのとき第二次攻撃隊が接近していた。
どうなる!?!?


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