艦これ ~時が刻んだ傷跡~   作:杜木 馨

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二日ぶりですね、では3話どうぞ

★キャラクター紹介★

雷龍
 雷龍型 航空母艦 1番艦
  日本海軍主力艦隊の旗艦を務める男。
  しっかり者で、状況判断能力が高い、それと歴史が得意で艦娘や深海棲艦のことにもだいぶ精通してる。

きりしま
 こんごう型 ミサイル駆逐艦 4番艦
  第13護衛艦隊旗艦を務める
  こんごうとは違って礼儀正しく、頭が良い。



Fleet 3『命日』

  ♢ ♢ ♢  

 

 基地の外。と言っても海上基地の建物の屋上。

 そこから見えるものは、少しの星の光。

 基地には複数の対空砲やミサイル発射装置などが見て取れる。

 海を照らす塔の光。

 

 海の風に当たる飛騨。

 ガン、ギィと、重たいドア、鉄のドアが開く音がした。

 コンコンと音を立てながら一人歩いてくる。

 そして飛騨の方を向いて右後ろに立った。

 

「さっきは済まなかったな、」

 

 と声をかける雷龍と、何も言わない飛騨。

 

「俺だって、戦艦であるお前が隣にいてくれれば安心して戦える」

 

 飛騨は外の海を眺めたままじっとしている。雷龍はある言葉を口にした。

 

「明日は、彼女の命日だったな。

 明日の夜には基地に帰還できる」

 

 さっきまで黙っていた飛騨が雷龍に背を向けたまま、その言葉に飛騨が応じた。

 

「お前も行くのか」

 

 突然の言葉に少し驚くも、答えた。

 

「あぁ、行く」

 

 少し間が空き、呟くように答えた。

 

「そうかぁ」

 

 その言葉が雷龍に聞こえたかはわからない。

 そして飛騨は振り向き、雷龍を視界には捉えたが直接は見ずドアに向かって歩き出した。

 その背中は何か悲しそうな感じがした。

 

「明日、5:00出発予定だ。それまでに済ませておけよ」

 

 バタン、と閉まる音がした。

 雷龍はその後空を眺めていた。雷龍にはその空は何もない、悲しみに染まっているように感じたに違い無い。

 ドアを閉めると、そこには小柄な女の子が一人もぞもぞしながら立っていた。

 

「飛騨さん!」

「あきづきか、どうした?」

 

 優しめな声で尋ねる飛騨。

 

「ええ、っと」

 

 もじもじするあきづきに対して、

 

「あ、そうだ。戦場ではよそ見するなよ、おやすみ」

 

 と言って背を向けたまま手を2度振った。

 (バレてた〜)と顔を赤くした、あきづきであった。

 

 

 [ 2 ]

 

ー 6月22日04:48 ー

 

 腕につけている時計の針が差している時間だ。

 まだ暗く、若干水平線が、と言っても霧があってはっきり分からないが、薄く光が見える。

 正直バイプダーにもデジタルの時計が付いているが、好き好んで腕時計をつける者もいる。

 

 艦娘や艦帝達はすでに艤装を装着して海の上に立っていた。皆、呆然と、この基地よりもはるかに大きな物を見上げていた。

 駆逐艦なの!?って驚くぐらいの大きな艤装をつけた艦帝が、

 

「でかいな」

「あぁ」

「えぇ」

「大きいです」

 

 順に、こんごう、飛騨、しらゆき、あきづきと。

 でかい、何が大きのだろう?それは

 

「これが輸送船か、近くで見るとやっぱでかい」

 

 こんごう が言うと後ろから近付く人影があった。

 

「こんごうお兄様!!」

 

 男の声だ。がっかりするなよ。

 その声に振り返る こんごう。

 

「お、きりしま じゃねーか!!

 なんでいるんだ?」

 

 その声をかけてきた相手の名前を言うと、すぐに疑問に思っていることを聞いた。

 そこに後ろから、来る一人の人影。

 左腕に今時の空母の甲板。右腕には謎の装置。

 

「君が きりしま君か、私は第7艦隊旗艦の雷龍だ」

 

こんごうの方を向いていた きりしま がさっと後ろをも向いた。

 

「ハッ!私は第13護衛艦隊旗艦の きりしま です。

 本日はどうぞよろしくおねがします」

 

 と敬礼をしてお辞儀するきりしま。

 その後今日の任務内容を、雷龍ときりしまが話していた。

 本日の任務は二つある。

 そのうち午前中は輸送船の護衛。

 今、中間基地に停泊中の船。

 

 [次世代型 大森級物資輸送船 大森]

 全長275m 全幅48mの大型輸送船

 白を基調として全体的に角がなく、丸みを帯びた感じの船。

 

 輸送船。

 煙突がない船。

 そう、この船には大きな煙突はない。

 陸上を走る車などはもう電気自動車が主流になりガソリンで走る車はほとんど見ない。

 航空機も一部電気化が進んでいる。

 船は比較的航空機よりも簡単にできる。

 30年ほど前にできた規約で海上を航行する船にも、大気中に対する環境汚染が懸念され、燃料のみを使用したエンジンが全面的に製造禁止された。

 そう船にもハイブリッド船が出来たわけだ。

 

 その中でもこの大森は機関部のほとんどが電気で出来ており、始動時以外は電気で航行が可能である。

 その上、この輸送船の中には艦帝用のドックも常備されいるため、同時に護衛をしながら長期の遠征も可能だ。

 だから世界トップクラスの輸送船だ。同型艦は世界に数十隻存在する。

 

 そしてそれを護衛するのは艦娘や艦帝達。

 話を元に戻そう。

 

 二人の話は終わり雷龍は別の所に移動した。

 

「きりしま、まだ生きていたんだな」

 

 笑いながら言うこんごう。

 

「ひどいよ こんごう兄さん」

「こんごう、もしかしてお前の弟か?」

 

 とそこに飛騨が間に入る。

 

「そうだぜ、」

 

 親指を立てて、ニコッとするこんごう。

 すると、きりしまが飛騨の前に立った。

 

「いつも兄がお世話になっています。

 こんごう型ミサイル駆逐艦4番艦きりしまです。どうぞよろしくお願いします」

 

 と言ってお辞儀をした。

 こちらもよろしく、と言って握手を交わした二人。

 こんごう とは違て、とても礼儀正しい子だなと飛騨は思った。

 でも兄弟揃って同じ艦級の艦帝になるとは、すごいな

 

 [兄弟]

 

 この世界ではとても珍しいことだ。

 兄弟が適合者である可能性は高いが、その後その二人共が艦帝になれるとはならない。

 ましてや、同じ艦級(※1  )になるとはとても珍しいことだ。

 

 

「それより きりしま、お前いつきた?」

「3時間前だよ」

「じゃぁ2時間しか仮眠とってないのか?」

「そんなわけないよ、この輸送船一応僕たち艦帝達の宿泊施設もあるから」

「すごいな、」

 

 エッヘンと言わんばかりに腰に手を当てていた。

 

「それにしてもお前が旗艦かぁ」

「こんごう型だからね艦隊防空のトップであるからね。

 それに兄さんより頭いいから」

「きりしまなぁ」

 

 と拳をあげるこんごうに、声のトーンを下げて話しだすきりしま。

 

「兄さんちょっと話があるんだけどいいかな」

 

「出発の時間だ急げ!」

 

 と雷龍が言う

 

「あ、ゴメン後でもいいか?」

「う、うん。大丈夫だよ」

 

 きりしまはこんごうにある事言いたいような感じでいたが、言えなかったようだ。

 

 そして艦帝達が輸送船押して、引っ張って基地から少し遠ざける。

 このような作業は普通はタグボート型の助艦(※2  )がするのだが、この基地はいないので、皆んなで動かす。

 そして、輸送船の周りを囲むようにして艦帝達20隻が出発した。

 




☆あとがき☆

どうも、皆さん読んでいただきありがとうございます。
初めての方は初めまして、作者の杜木 (かおる)です。

今回の話しはどうでしか?
今回は新たに護衛艦隊が出てきました。
 主に船団の護衛を主任務としている。戦場に立つことはほとんどない。
的な感じですね。
 今回の裏話をすると、飛騨が起こったところですかね。
 普段は温厚な人なんですけねぇ。このことはおいおいわかると思うので予想でもしてみてくださいね。
 あとは、次世代の輸送船ですかな?
 特に考えてなかったのですが、まぁ普通の船だと面白くないかなと思って考えましたね。
 なところでしょうか?
 他に知りたいことがあれば答えれる範囲内で回答いたしますでは次回!

 ♦︎次回キーワード♦︎

 全艦、第3種戦闘(せんとう)警戒(けいかい)態勢(たいせい)に移行
 右舷後方4時の方向!きりしま!
 時限散弾弾(じ げ んさんだんだん)装填(そうてん)

 次回『Fleet 4』
 お楽しみに〜

 ※1艦級(かんきゅう)
  その船の同じ形のこと。
  〇〇級や〇〇型と言うこともある。

 ※2助艦(じょかん)
  大型船舶を動かす艦帝、艦娘のことまたは、船舶のこと。
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