ルフィの妹兼副船長   作:グランド・オブ・ミル

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前回は大幅にはしょってしまい、申し訳ありません。今回からは頑張って書いていきます。


第9話

 

「3000万ボルト"雷鳥"!!」

 

バリバリッ!!

 

「! 『ピカピカ』!!』

 

ピュンッ!

 

エネルが背中の太鼓を雷を纏った鳥に変え、ホノカを狙う。それをホノカは間一髪のところで交わすが頬にかすってしまう。

 

「・・・くっ!」

 

「ほう。なかなかやるな。何の能力か知らんが自然系である私にここまでやるとは感心だ。」

 

「ホノカ!」

 

有刺鉄線の檻の中でゾロがホノカに叫ぶ。しかし、ゾロは有刺鉄線の檻の中で神兵と戦わねばならず、ホノカの手助けができない。

 

「想起『メラメラ』!火拳!!」

 

ボオォォォ!!!

 

ホノカは右腕を炎に変え、エネルに打ち出すが

 

「ヤハハ、"電光"!!」

 

ピシャアアア!!!ゴロゴロゴロゴロ・・・

 

エネルはその炎をなんと打ち消してみせた。

 

「・・・雷鳴・・・」

 

ホノカは内心焦りながらも相手を分析していた。雷鳴が轟いたということは空気が音速で膨張した証拠である。ただの火と雷とではエネルギーの次元が違うのだ。

 

「(まずいですね・・・本当にまったく勝てる気がしません。お兄ちゃんなら負けることはないでしょうが、できるだけここでキズを負わせなければ。)」

 

ホノカは別に勝つ気はなかった。自分の偉大なる兄が勝つ確率を上げるため、エネルにできるだけダメージを与えることが目的だった。だが

 

「(・・・いや、やめましょう。そんな弱気ではいけません。コイツを倒す気で挑まなければお兄ちゃんの妹として恥ずかしいです!)」

 

ホノカはそんなことではいけないと考えを改める。

 

「!(む、目付きが変わった。)」

 

「想起『グラグラ』!はっ!!」

 

ビキィ!ドゴォォォン!!

 

「むぅ!?」

 

ホノカは腕をエネルに向け、大気にヒビを入れて空気を振動させる。エネルは想定外の衝撃に顔をしかめる。

 

「ハァ・・・ハァ・・・ここからが本番です。」

 

「・・・おもしろい。」

 

ホノカは表面上は強がったが、実際は今の攻撃で体力を6割ほど減らしていた。それほどグラグラの実の力は強力で負担が大きい技なのだ。

 

「本番だと?随分苦しそうじゃないか。どうやら相当負担のかかる技だったようだな。」

 

「・・・あなたを倒すためです。出し惜しみはしません。」

 

「ヤハハハハ!おもしろいぞ!!6000万ボルト"雷龍"!!」

 

バリバリッ!!!

 

「想起『スナスナ』!三日月型砂丘(バルハン)!!」

 

エネルの出した雷の龍に対し、ホノカは自身の周りに砂を展開する。すると雷は砂に流れ、ホノカには当たらなかった。

 

「想起『ピカピカ』!」

 

ピュンッ!

 

すかさずホノカは光速でエネルの背後に回り込み、蹴りを放とうとする。

 

「(雷だって"光"!同じ光なら自然系といえども攻撃が入るはず!)」

 

しかしエネルは

 

「"心網(マントラ)"」

 

スカッ!

 

「なっ!?」

 

後ろを見ずに避けてみせる。そして

 

ボゴォ・・・!

 

「がはっ・・・!」

 

ホノカはエネルの棒で殴り飛ばされる。

 

「今のは・・・一体・・・?」

 

「ヤハハ!心網(マントラ)がお気に召さんか!」

 

「マン・・・トラ・・・! お兄ちゃん達が昨日言ってたやつですか!!」

 

思い出すは昨夜の作戦会議。エネルの幹部的存在、神官の一人と戦ったルフィ達が「心網(マントラ)」と呼ばれる相手の動きを読む技について話していた。いざ体験してみると厄介な技だと分かる。

 

「くっ!想起『ピカピカ』!!」

 

ピュンッピュンッピュンッ!

 

ホノカは「第3の目(サードアイ)」からすかさずレーザーを3つ発射するも・・・

 

スカッスカッスカッ!

 

「なっ!?」

 

エネルは目を瞑り、そのすべてを避けてみせる。

 

「ヤハハハハ!私の心網(マントラ)は神官どもとは一味も二味も違うのだ!」

 

「この・・・想起『グラ(がくっ・・・ !?」

 

ホノカが再び攻撃範囲の広いグラグラの実の力を使おうとするも、彼女は突然ヒザをつく。

 

「なんだ?もう限界か?つまらん。」

 

「・・・・・・」

 

エネルの言う通りホノカの体力はもうすでに限界だった。無理もない。これだけ能力を行使してたおれていないだけむしろ奇跡なのだ。

「なかなか楽しめた。さらばだ、青海人。"神の裁き(エル・トール)"!!」

 

ズンッ!!

 

「ホノカぁーー!!!」

 

ホノカが光に呑まれ、ゾロが悲痛の叫びをする。

 

「ヤハハハハ!私は無敵!ゆえに神なのだ!!」

 

高笑いするエネル。だが、舞い上がる黒煙から出てきた者に驚愕することになる。

 

「・・・想起完了『ゴロゴロ』。(バチッバチッ」

 

「なにっ!?」

 

黒煙の中からはエネルと同じように雷を纏ったホノカが出てきた。そう、ホノカはこの戦いの最中ずっと「第3の目(サードアイ)」を開き、ゴロゴロの実とリンクしようとしていた。そしてたった今、そのリンクが完了したのである。

 

「私は・・・負けない!!」

 

「!?」

 

ホノカの纏う雷がさらに勢いを増す。

 

「例え相手が神だろうと、目の前に立ち塞がる敵は叩き潰すのみ!!」

 

バチッバチッバチッ!!!

 

勢いを増した雷はやがて大きな竜を形作る。

 

「我が名はホノカ・・・!未来の海賊王の・・・右腕!!!」

 

「海賊王?」

 

「うおぉぉぉぉ!!!」

 

ホノカは雷の竜をその身に宿し、エネルに雷速で突進する。

 

「"竜皇天雷波"!!!」

 

「! 1億ボルト"放電"!!」

 

ズガアァァァァン!!!!

 

「はあぁぁぁぁ!!!」

 

「むぅ・・・!!」

 

エネルとホノカはその時完全に拮抗していた。だが、ロシロシの実の能力でコピーした力は劣化版でしかない。ホノカは徐々に押されはじめ・・・

 

「MAX 2億ボルト!!」

 

バリバリバリバリバリッ!!!!!

 

ホノカの意識はそこで途絶えた。





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