ルフィの妹兼副船長   作:グランド・オブ・ミル

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第10話

 

「う・・・ん・・・」

 

「良かった!ホノカ!気がついたか!!」

 

アッパー・ヤードから天に伸びるつるの下。そこでボロボロのホノカが目を覚まし、ウソップが喜ぶ。

 

「あれ・・・ウソップ。ここは・・・?」

 

「話は後だ!とにかく逃げるぞ!!エネルがこの島を消そうとしているんだ!!」

 

ウソップとホノカが話していると、となりで同じくボロボロになっている空の騎士、ガン・フォールとゾロが目を覚ます。

 

「お前らも気がついたか!良かった!時間がねぇんだ!歩けるか!?」

 

ビシャァァァァァン!!

 

「なっ!?これは!?」

 

悠長に構えているとホノカ達のすぐ近くに巨大な雷が落ちる。

 

「みんな!船へ急いで!!私もルフィを連れてすぐ行くから!!」

 

ナミがウェーバーをふかしながら指示を出す。

 

「! ちょっと待って下さい!お兄ちゃんはどこですか!?」

 

「このつるの上よ!あいつエネルを止めようとしてんの!!」

 

ホノカの質問にナミが答える。そう、ルフィは天空で空島を破壊しようとするエネルを止めようと今、つるを登っているのだ。

 

「・・・分かりました。ではナミさん。お兄ちゃんの所へは私が行きます。あなたも船にもどって下さい。(バサッ」

 

ホノカはトリトリの実モデル隼の力を想起しながらナミに指示を出す。

 

「! 無茶よホノカ!!そんなボロボロの体で!!」

 

「早くして下さい!!副船長命令です!!」

 

バッ!!

 

「ちょっと待ちなさい!ホノカー!!」

 

ナミの制止も聞かずにホノカは飛び立つ。

 

「(私は・・・エネルを倒せなかった。お兄ちゃんはそのエネルと戦っている。妹として、副船長として少しでもお兄ちゃんの力にならなければ!!)」

 

バサッバサッ!

 

空のスピード狂、隼の力でホノカは天空に飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホノカがつるの先端まで飛んでいくとちょうどエネルの雷につるごと撃たれ、右腕に黄金の玉をつけたルフィが落ちてきていた。

 

パシッ!

 

「大丈夫ですかお兄ちゃん!?」

 

「おお、ホノカ!!無事だったか!助かった!!」

 

落ちてくるルフィをホノカがキャッチした。

 

「ヤハハハハ!!この期に及んで青海のサル二匹ごときに何ができる!そこにいろ!面白いものを見せてやる!(バリッ」

 

ルフィとホノカにそう言い残し、エネルはその場から姿を消した。

 

「んあ?消えた!」

 

「一体どこに・・・!! お兄ちゃんあれ!!」

 

「何だ!?」

 

二人が目をやると雷雲が球状に変化していた。それはゆっくりと空島のエンジェル島へ落下していき・・・

 

バリバリバリッ!!!ドッズゥゥゥン!!!

 

エンジェル島を綺麗さっぱり消滅させた。

 

「島が・・・消えた・・・!!」

 

その計り知れない威力にホノカは戦慄する。他の能力をコピーすることができるホノカの「ロシロシの実」は万能性という意味では間違いなく世界一だが、エネルの「ゴロゴロの実」はホノカには出せない破壊力を持っている。それを目の当たりにしたのだ。

 

「おい・・・ホノカ。」

 

「は、はい!」

 

「オレは鐘を鳴らすぞ!!」

 

「!」

 

ルフィの言葉にホノカは少なからず驚きを覚えた。あの光景を見た後なので、てっきり逃げるものだと思っていたからだ。

 

「下にいるおっさん達に教えてやるんだ!"黄金郷"は空にあったぞって!!おっさんの先祖はウソなんかついてなかったって!!鐘を鳴らして教えてやるんだ!!」

 

「・・・はいっ!!」

 

ルフィを乗せたホノカはエネルの乗っている方舟と同じ方向に飛ぶ。だが

 

ビシャァァァァ!!

 

「きゃぁぁぁぁ!!!」

 

エネルが放つ雷にホノカが撃たれて、墜落してしまう。

 

「ホノカ!!」

 

「ヤハハハハ!!あの鐘は神である私のものだ!!お前達ごときが触れていいものではない!!」

 

「くっ・・・!!」

 

ホノカは傷ついた体にムチをうち、立ち上がる。そして

 

「想起『トリトリ モデル不死鳥』!!(ボウッ」

 

蒼い炎を纏った美しい不死鳥へと変化する。

 

「ホノカ!大丈夫か!?」

 

「ええ、大丈夫です!さっきよりスピードは落ちますが、お兄ちゃんを絶対鐘に送り届けます!」

 

バサッ!

 

ホノカはルフィを乗せて再び飛び立った。

 

「ヤハハ!何度来ても同じだ!!」

 

ビシャァァァン!!

 

ホノカは再びエネルの雷に撃たれるが

 

ボボボッ!

 

「なに!?」

 

「おおっ!すっげー!!」

 

ホノカの傷は蒼い炎とともに再生する。そしてホノカはエネルの方舟へと近づいていくが

 

「もうよい、貴様らウンザリだ!国ごと消えろ!!"雷迎"!!」

 

エネルは先程よりも巨大な雷雲を繰り出し、二人を国ごと消そうとする。

 

「!! ホノカ!!あれからやるぞ!!!」

 

「はいっ!!!」

 

ルフィとホノカはその雷雲、気流と雷の渦へと飛び込んでいく。

 

「うおぉぉぉぉ!!!"ゴムゴムの花火"!!!」

 

ズババババババ!!!

 

「想起『ゴロゴロ』!MAX1億ボルト"放電"!!!」

 

バリバリバリバリ!!!

 

ルフィは右腕の黄金を振り回し、ホノカは自ら放電して雷雲を消そうとする。

 

「「晴れろーーーー!!!!」」

 

ドッパァァァァァン!!

 

空島をまるごと覆い尽くすかのような宿し雷雲はきれいに晴れる。

 

「鳴らせぇ!!麦わらぁ!!『シャンドラの灯』を!!!」

 

「聞かせてくれ小僧・・・!!『島の歌声』を!!!」

 

空島各地から鐘の音を求める声が上がる。今までアッパー・ヤードという大地を求め、対立してきたシャンディアと天使だったが、この時はひとつにまとまっていた。

 

「ふ、不届き者めがぁーーーー!!!!」

 

だがエネルも然る者。そう簡単にはいかない。

 

「2億ボルト"雷神"!!!」

 

エネルは自身が出せる最高のパワーをその身に宿す。

 

「我は神なり!!たかだか"超人系"の一匹や二匹!!この最強種"自然系"の力をもって捻り潰せんわけはない!!」

 

バリッ!!!!!

 

2億ボルトの雷が二人を襲うが、ゴムと不死鳥の二人には効かない。

 

「神だ神だとうるせぇな!!」

 

「何一つ救わない神が・・・!!」

 

「「どこにいるんだぁ!!!」」

 

バカァァ!!!

 

「ぐあっ!!!」

 

二人はエネルを蹴り飛ばし、さらに追撃を加える。

 

「ナメんじゃねぇぞ耳たぶ!!」

 

「あなたごと・・・鳴らしてやります!!!」

 

ルフィは黄金がついた右腕を伸ばし、ホノカはエネルに最高速度で肉薄する。

 

「「ゴムゴムのぉ~・・・」」

 

そしてその腕はついに神を貫く。

 

「「"黄金不死鳥回転弾(おうごんふしちょうライフル)"!!!」」

 

ドッゴォォォォォォン!!!!

 

そしてその腕は・・・

 

「「届けーーーー!!!!」」

 

カラァーーー・・・ン!!

 

黄金の鐘を鳴らす。

 

『おっさん!聞こえるか!?』

 

『"黄金郷"はありましたよ!!400年間ずっと・・・』

 

『『"黄金郷"は空にあったんだ!!!』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その美しい鐘の音は空に、大地に、どこまでも鳴り響いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 





空島編これにて終了となります。
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