ルフィの妹兼副船長   作:グランド・オブ・ミル

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第15話

~Noside~

 

ルフィとフランキーのケンカに割って入ってきたガレーラカンパニーの職人達。彼らはアイスバーグを襲ったのはロビンだと言い、ルフィ達を捕らえに来た。

 

「きゃ!」

 

「お前、麦わらと一緒にいたのを見たぞ!お前も仲間だな!!」

 

「ナミ!」

 

船大工達の話を聞いてルフィとフランキーのケンカを見ていた野次馬達がナミを捕まえる。

 

「『ピカピカ』!!(ピュンッ」

 

バッ!

 

「うわっ!!」

 

ナミを捕まえていた野次馬からホノカがナミを取り返す。

 

「逃げたぞ!!」

 

「暗殺者共を逃がすなー!!」

 

「もう!私達が何したっていうのよ!!」

 

「私達は昨日この島に来たばかりです。さらに、ロビンはアイスバーグさんに会ってすらいません。襲う理由がありませんよ。」

 

ナミとホノカが弁解しようとするが街の人達や船大工達は聞く耳を持たない。

 

「観念しろ海賊!!」

 

ズバッ!ヒュヒュンッ!ボンッ!ドガァァァァンッ!!!

 

「おわっ!くそ!やる気満々かあいつら!!」

 

「わっ!危なっ!想起『メラメラ』!火拳!!」

 

パウリーの言葉を合図に船大工達がルフィ達に襲いかかる。ルフィ達は飛んでくる砲弾や刃物を必死にかわす。

 

「こらぁ!てめぇら!!そいつらはオレの獲物だ!!何横取りしてんだぁ!!」

 

「少し待っていろ。お前の相手はあいつらを完全に捕らえてからじゃ。」

 

フランキーが自分の獲物をとるなと激怒するが船大工達はそれを無視する。頭にきたフランキーは船大工達ごとルフィ達を吹き飛ばそうと両腕を前に構える。そして・・・

 

「"風来砲(クー・ド・ヴァン)"!!」

 

ズッドォォォォォォォンッ!!!

 

「「うあぁーー!!」」

 

ガレーラの船大工達を後ろにある巨大クレーンごと吹き飛ばす。

 

「ナミ!ホノカ!走れ!!何とかしてアイスのおっさんとこ行こう!!」

 

「はいっ!!想起『トリトリ モデル"隼"』!!(バサッ」

 

「え!?行くの!?無理よこの騒ぎの中っ!!」

 

「おい!見ろ!!麦わらが逃げるぞ!!」

 

フランキーの技にこの場にいた野次馬達がパニックになる。その混乱に乗じてルフィ達は逃げようとするが、野次馬の一人に見つかってしまう。

 

「お二人共!しっかり捕まって下さい!!(バサッ」

 

ホノカはルフィとナミを背中に乗せ、空高く飛びさっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんとか造船ドッグから逃亡したルフィ達はアイスバーグの屋敷の真ん前に来ていた。そして今、ホノカが屋敷へ侵入しようとしていた。

 

「じゃ、行って来ますね。」

 

「え!?ちょっ・・・!!」

 

ドヒュンッ!!

 

両腕を隼の翼にして・・・

 

バリィン!!

 

「襲撃だーーー!!!」

 

「麦わらの仲間、"幻想少女ホノカ"が本社に侵入したぞーーーっ!!」

 

「水色の服にピンクのスカートだ!!」

 

ホノカは窓を破って屋敷に侵入するが、当然騒ぎになる。

 

「・・・兄が兄なら妹も妹ね。」

 

ナミはホノカの行動に呆れかえっていた。

 

「えーっと、どこでしょうか?」

 

ドゥンッ!ドゥンッ!

 

「きゃっ!!屋内で隼は危険ですね。想起『トリトリ モデル"不死鳥"』!(ボッ」

 

「そこのあなた!!」

 

「む?あの人は・・・」

 

屋敷で追いかけまわされていたホノカはアイスバーグの秘書であるカリファに呼び止められる。アイスバーグがホノカを呼んでいるらしい。

 

部屋の中に入るとベッドの上に横たわるアイスバーグが姿を現す。

 

「・・・ンマー、オレに用だろ。海賊娘。」

 

「はい。その通りです。本当の話を聞きに来ました。」

 

「昨夜、オレはニコ・ロビンをこの目で見た。これが事実だ。」

 

「っ!!それは本当に・・・」

 

ガチャッ!

 

アイスバーグ本人からの証言にホノカが問い返そうとするとアイスバーグはホノカに銃を突きつける。

 

「口を開くな!お前の言葉にゃあもう力はない。お前を招いたのは頼みがあるからだ。」

 

「・・・頼み・・・何ですか?」

 

「今からもう一度ニコ・ロビンに会わせろ。」

 

「・・・申し訳ありませんがそれはできません。ロビンの居場所が分からないんです。」

 

ドォン!ドォン!

 

「っ!!!(バサッ」

 

パリィン!

 

アイスバーグの頼みをホノカが断ると彼はホノカに発砲した。ホノカはすかさず隼の翼で窓から逃げ出す。

 

「! ホノカ!!」

 

「もしかして話せたの!?アイスバーグさんと!!」

 

アイスバーグの部屋から逃げてきたホノカはルフィとナミの元へ戻る。

 

「・・・本当にロビンを見たそうです。」

 

「っ・・・そんな!どうしてロビンがそんな事・・・」

 

「・・・ホノカ。」

 

「はい。」

 

「オレは信じねぇぞ!!」

 

「良かった。私も同じ気持ちです。」

 

アイスバーグ自らの証言を聞いてもルフィとホノカは信じる気はないようだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在ウォーターセブンは大騒ぎである。アイスバーグが襲撃されただけでも大騒ぎだったのだが、ルフィがフランキーとやりあったり、ホノカが屋敷に侵入したりしたせいでもはやパニックに近い状態となっていた。そんなこんなで宿にも帰れなくなったルフィ達はゾロとチョッパーと合流し、民家の屋根の上で緊急会議を開いていた。

 

チョッパーの話ではサンジとチョッパーはロビンを見つけるも、彼女は自分の犯行を認め、さらにもうルフィ達の元へは帰らないと言ったらしい。その発言にルフィとホノカは納得がいかないがゾロが核心をつく発言をする。

 

「・・・かりにも"敵"として現れたロビンを船に乗せたんだ。落とし前つける時が来たんじゃねぇか?あの女は"敵"か"仲間"か。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜、アイスバーグの屋敷から遠く離れた木の上、そこでルフィ、ホノカ、ゾロ、チョッパー、ナミの5人はアイスバーグを襲撃するであろうロビンを待っていた。アイスバーグの屋敷で待ち伏せしても良かったのだが、これ以上濡れ衣を着せられても困るので、ロビンが騒ぎを起こしてから潜入する腹だ。アイスバーグの屋敷はウォーターセブンの船大工達で固められている。

 

「みんな武器持ってて強そうだぞ!」

 

「海賊すらねじ伏せるらしいですからね。ここの船大工さん達は。」

 

「そうなのか!?」

 

「こりゃあ下手に突っ込んだら大変なことになるぞ!」

 

「ルフィ・・・どの口が言うのよ・・・。」

 

「全員気ぃ抜くなよ。今夜を逃したらもう二度とロビンに会えないと思え。」

 

ルフィ達には緊張が走っていた。すると

 

「うわーー!!爆発したぞ!!」

 

双眼鏡を覗いていたチョッパーが声をあげる。動きあったようだ。アイスバーグの屋敷は爆発の後すぐさま侵入した被り物をした二人の侵入者で大騒ぎになっていた。

 

「うわぁ、もうだいぶ騒がしいぞ。・・・ん?あれ?ルフィは?」

 

「「「え!?」」」

 

いつの間にかルフィが忽然と姿を消し、こちらも大騒ぎになっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルフィを見失ったホノカ達4人は仕方なく、ルフィなしで潜入することに。ルフィが裏へ回ったりするのは考えられないので船大工達はルフィに気をとられて手薄になっていると思ったが、なぜか船大工達は全員集合状態で、ホノカ達が追い回されていた。

 

「ちょっと!何でルフィいないの!?」

 

「知るかよ!!」

 

「くっ!もうこうなったら私達は現行犯みたいなものです!正面から突入してロビンを探しましょう!」

 

「よし来たっ!!」

 

ホノカの提案にゾロが刀を構えながら賛成する。

 

「だけど相手は船大工だぞ!敵じゃないんだぞ!!」

 

「ご安心を!手加減はしときますっ!想起『スパスパ』!(ジャキンッ」

 

「大丈夫!峰打ちだ!!」

 

そう言って二人は船大工達に向かっていく。

 

「「道を開けろぉ!!」」

 

ドガガガガガガンッ!!!

 

「「致命傷与えてますけど!!」」

 

そんなこんなで屋敷の外を固めていた船大工達はゾロとホノカに全滅させられた。

 

「「安心しろ、峰打ちだ。」」

 

「何で船大工全員のしちゃってんのよ!!」

 

「すげ~!ホノカとゾロは強ぇな~!」

 

思わぬ事態に遭遇したが、ホノカ達は屋敷へ侵入した。そして暫く走るとアイスバーグの寝室に到着する。

 

「さあ!行きなさいゾロ!!扉斬って突進よ!!」

 

「オレに命令すんな!!」

 

ズバァンッ!ドガァ!!

 

「うおりゃあ!!ロビンはどこだぁ!!」

 

「ルフィ!!」

 

「え!?お兄ちゃん!?」

 

4人が扉を破って部屋に入ると、となりの壁からどこかに行ってたルフィとパウリーが同時に侵入した。そしてその部屋には血を流してたおれるアイスバーグと船大工のルッチとカク、アイスバーグの秘書であるカリファと酒場の店主ブルーノ、そしてロビンがいた。

 

「カリファ!ブルーノ!カク!ルッチ!お前ら何でそんな格好してんだ!!」

 

パウリーがかつての仲間達がまるで暗殺者のような格好をしていることに叫ぶ。だが・・・

 

「パウリー・・・実はオレ達は政府の諜報部員だ。突然で信じられねぇならアイスバーグの顔でも踏んで見せようか?」

 

「!!!」

 

ルッチがパウリーの嫌な予感を確信に変えるような発言をする。そして怒りに燃えるパウリーがルッチに殴りかかるが・・・

 

「"指銃"。」

 

ドキュゥゥンッ!!!

 

ルッチはパウリーの胸を指一本で貫き、ねじふせる。彼らは訓練によって「六式」という人体を武器に変える武術を身に付けているらしい。

 

「・・・何で・・・お前らが・・・」

 

「まあ、いい。どの道消す命・・・悲しいが友よ・・・」

 

「ルッチ!!貴様ぁ!!」

 

フラつくパウリーにルッチがとどめを刺そうとしてたおれているアイスバーグが叫ぶ。だが、意外な人物がルッチを止めることとなる。

 

「火拳!!」

 

ボォォォォォォォ!!!

 

巨大な火がルッチを襲う。ルッチはいち早く危険に気づき、その場を飛び退く。そう、ルッチを止めたのはホノカだった。

 

「フフフ、そうですかぁ。あなた達は"世界政府"の人間だったんですねぇ。へぇ。フフフ・・・」

 

ホノカの髪は白く逆立ち、赤く輝く瞳からはハイライトが消えている。

 

「フフフフフ、アハッハハハハハ!!!」

 

狂ったように笑いはじめたホノカは赤黒いオーラを出す。まるでこの世の闇を再現しているようなドス黒いオーラを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ははは、ホノカは賢い子だな!』

 

『うん!私ね、お父さんみたいな海賊になるの!!』

 

『フフフ、将来が楽しみね。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私から大切なものを次々奪っていく"世界政府"の人間だったんですねぇ・・・死んで!!!」

 

ホノカはドス黒いオーラを纏い、ルッチ達、「CP9」に襲いかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『禁断の果実 ロシロシの実』

 

ーだが、その実はなるべくして変化した。なぜならその実は長き戦乱の世を渡る間にいつしか人間の心の闇を吸収してしまったからだ。

 

つまり、ロシロシの実の能力の正体とは長い歴史の中で吸収、増幅された人の野心や欲望、そして怒りや憎しみである。

 

私はこの恐ろしい実を誰も食べないように家に封印しようと思う。

 

著者:アルザス・D・キルト

 

 

 

 

 

 

 

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