タグに「どんどん上手くなる文」を追加しました。それと今回から書き方がかなり変わってると思います。
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裁判所屋上(ホノカVSブルーノ)
ドゴォォォォン!!!
「ぐあぁぁぁぁ!!!」
ホノカの放った炎と氷の波状攻撃がブルーノを吹き飛ばす。
「想起『ピカゴロ』!(バリッ!」
ビュッ!
「くっ!全く見えん!!」
さらにホノカは光と雷の力を纏い、超光速でブルーノの後ろに回り込む。
「"神の手(ゴッドハンド)"!!」
そして光と雷の力を右手に集め、黄金に輝く腕をブルーノにふりおろす。
ズドォォォォォォン!!!
「ぎゃあぁぁぁぁぁ!!!(バ、バカな・・・あやつ、六式を扱う我らを・・・容易くあしらう身体に強化した・・・!)」
ブルーノはホノカの変化に驚く。ブルーノ達六式使いは幼い頃より受けてきた訓練で常人よりはるかに高い身体能力を持っている。そんな自分が滅多うちにされることが信じられなかった。
「さて・・・と。遊びは終わりにしましょう。ロビンが待ちくたびれてしまいます。想起『ピカトリ"不死鳥"』!」
バサァ!!
ホノカは両腕を輝く翼に変化させ、ブルーノに迫る。
「(受けてやる!!最強の鉄塊で!!)"鉄塊"剛!!!」
それに対しブルーノは己が出せる最強の鉄塊で受け止めようとする。
「"光る翼(シャイニング・ウィング)"!!」
ズバァァァン!!!
「・・・がはっ・・・!」
ドサッ
ブルーノは胸をホノカの輝く翼に切り裂かれ、その場に力なく倒れた。
「本当はもっとズタズタにしてやりたいところですが、今はいいです。見逃してあげます。」
「大丈夫か?ホノカ。」
「ハァ・・・ハァ・・・はい、しかし、まだ身体がついていきませんね・・・一気に疲れました。」
肩で息をするホノカにルフィが駆け寄る。能力を重ねて2つ使うクロス2はホノカの身体に決して少なくない負担をかけるようだった。
◇
エニエス・ロビー本島内
ホノカがブルーノと戦っていた頃、エニエス・ロビーの各地でルフィの仲間達が暴れていた。
新たに門前の巨人を仲間にしたそげキングが裁判所に向けて突撃し、海兵や役人を次々に蹴散らす。
「くらえー!!チビ衛兵共ぉ!!!」
「オイ達は止められんぞー!!!」
ドゴゴゴォォォォーン!!!!
「「「うわぁぁぁ!!!」」」
「いくぞ!兄弟達!裁判所はもうすぐだ!!進めー!!」
一方で裁判所の右手、左手の塔ではフランキー一家の面々が裁判所からロビンとフランキーが捕まっている司法の塔へ跳ね橋を下ろすために奮闘していた。
「行きな!!お前達!!跳ね橋を下ろして麦わら達を必ず司法の塔へ渡すんだわいな!!!」
そして裁判所内ではサンジやゾロ、ナミやチョッパーが屋上のルフィとホノカに追い付くために先を急いでいた。
「出合えー!!海賊達を討ち取れーー!!」
「「うおぉぉぉぉ!!!」」
「チッ!まだこんなにいやがったか!!」
「どけーーー!!!」
ドカァァァン!!
「ちょっとチョッパー!こっちに飛ばさないでよ!!」
全員がロビンを助けようと意気込んでいた。
▲
司法の塔(ルフィ達の目的地)
「フランキーとニコ・ロビンをもう正義の門へ!?」
「そうだ!!言う通りにしろ!!」
ロビンとフランキーが捕まっている司法の塔。そこではCP9の長官スパンダムが部下達に指示を出していた。
スパンダムはルフィ達の目的と思われるフランキーとロビンを連れて急いで正義の門をくぐってしまい、目的を失ったところにCP9全員をぶつけ、一網打尽にしようと考えていた。
「・・・・・・」
ロビンとフランキーは押し黙る。しかしそんな沈黙もすぐ破れることになる。なぜなら・・・
「ロ~~ビ~~ン!!!迎えに来たぞ~~~!!!!」
「迎えに来ましたよ~~!!ロビ~~~ン!!!」
「来やがった!」
「・・・ルフィ、ホノカ。」
この二人の声が聞こえてきたから。
△
裁判所屋上
ぐぎゅるる~~!
ブルーノを下し、仲間達の到着を待つルフィとホノカ。そんな二人の空間になんとも緊張感のない音が鳴り響く。
「あぁ・・・ハラへった・・・」
「もう、お兄ちゃんは・・・」
緊張感の欠片も感じないルフィにホノカは呆れ顔だ。
「こんな時のための・・・弁当ーーー!!!」
ルフィはズボンのポケットから大きな骨付き肉を2つ取り出して食べ始める。
「一体どうやって入れてたんですか・・・」
またしてもホノカは呆れ顔。自分の兄ながら行動が読めなくて困る。
「でもそこが魅力なんですよね~❤」
そこで頬に手をあててくねくねし始めるホノカも大概だ。
そんなことをしていると・・・
ガッシャァァァァン!!
「「!」」
向かい側の司法の塔でフランキーがロビンを連れて飛び出してきた。どうやらあっちも上手く出し抜いてきたようだ。
「おーーーい!!ロビーーーン!!良かった!まだそこにいたのか!!!」
「おっ!フランキーもいるみたいですね。」
「ルフィ・・・ホノカ・・・」
「ちょっと待っててくださーい!!今そっちに飛びますから!!想起『トリトリ "隼"』!(バサッ!」
ロビンを見つけ、嬉しそうに司法の塔へ飛ぼうとする二人。しかしロビンはそれを拒絶する。
「何度も言ったわ!!私はあなた達の下へは戻らない!!帰って!!私はもうあなた達の顔もみたくないのに!!」
「あぁ!?」
場違いなロビンの返答にフランキーは戸惑いの声をあげる。
「どうして助けにきたりするの!!?私がいつそうしてと頼んだの!?私はもう死にたいのよ!!!」
「「!!?」」
「ニコ・ロビン!!てめぇ何のつもりだ!!あいつらここまで命懸けで・・・!!」
「邪魔じゃ。」
ドゴォォォォン!!!
「がふっ!!!」
フランキーの言葉は最後まで続かず、カクに蹴り飛ばされる。そしてカリファ、シャブラ、ロブ・ルッチとCP9が続々と揃っていく。
しかし、揃っていくのはCP9だけではなく、ナミ、チョッパー、ゾロ、サンジ、そげキングと麦わらの一味も続々と揃っていく。
「・・・あのなぁ!ロビン!!おれ達もうここまで来ちまったから!!とにかく助けるからよぉ!!それでも死にたかったらその時死ね!!」
「・・・ロビン!死ぬとかなんとか・・・何言っても構いませんから!!そういうことは私達のそばで言ってください!!!」
「!!?」
「そうだぜ!ロビンちゃん!!」
「ロビーーーン!帰って来ーーーい!!!」
やがて麦わらの一味は全員整列し、司法の塔を前に構える。
「後はおれ達に任せろ!!」
▼
ルフィ達麦わらの一味が勢揃いし、危機感を覚えたスパンダムは電伝虫の稀少種ゴールデン電伝虫で「バスターコール」をかけようとするがロビンがそれを止める。
「『バスターコール』をかければこのエニエス・ロビーと一緒にあなた達も消し飛ぶわよ!!」
「何をバカな!!味方の攻撃で消されてたまるかっ!!」
「・・・20年前、私からすべてを奪い、大勢の人達の人生を狂わせたたった一度の攻撃が『バスターコール』・・・」
「・・・・・・・」
ロビンの告白をホノカはじっと聞いている。
「その攻撃がやっと出会えた気を許せる仲間達に向けられた。私があなた達と一緒にいたいと望めば望む程私の運命があなた達に牙をむく!!私の敵は"世界"とその"闇"だから!!
青キジの時も今回のことも!!もう二度もあなた達を巻き込んだ!!これが永遠に続けばどんなに気のいいあなた達だっていつか重荷に思う!!いつか私を裏切って捨てるに決まってる!!それが一番怖いの!!
いつか落とす命なら私は今ここで死にたい!!」
「ロビン・・・」
「ロビンちゃん・・・」
「・・・そういうことか」
ロビンの告白を聞き終えた麦わらの一味。司法の塔とさせ、をはさみ、スパンダムの高笑いが響く。
「ロビンの敵はよく分かった・・・」
「そげキング」
「ん?」
「あの旗・・・撃ち抜きなさい」
「了解!」
ホノカの指示でそげキングは巨大なパチンコを構える。
「新兵器巨大パチンコ『カブト』!!その威力とくと見よ!!必殺"火の鳥星(ファイアバード・スター)"!!!」
バシュッ!!ボォォォ!ドゥゥゥン!!!
「・・・・なっ!!?」
「・・・・まさか・・・」
そげキングの放った炎弾は見事に世界政府の象徴を撃ち抜く。この前代未聞の行動に海兵や役人達が大騒ぎする。
「「「海賊達が世界政府に宣戦布告しやがった!!!」」」
「正気か貴様ら!!全世界を敵に回して生きられると思うなよ!!」
「「望むところだぁーーー!!!!!」」
スパンダムの言葉をルフィとホノカが跳ね返す。
「ロビン!!まだあなたの口から聞いてません!!」
「生きたいと言えぇ!!!!」
ルフィとホノカの叫びにロビンはかつてのたった一人の友を思い出す。バスターコールで島が焼かれるなか自分を守ってくれた巨人族の元海兵ハグワール・D・サウロを。
『海は広いんだで!!いつか必ずお前を守ってくれる仲間が現れる!!!』
「(もし・・・本当に少しだけ望みを言っていいのなら・・・私は・・・)」
そしてロビンは涙と共に叫ぶ。
「生ぎたいっ!!私も一緒に海へ連れてって!!!」
「フフッ、やっと言ってくれましたね。」
「よしっ!!行くぞ!!!」
「「「おおっ!!!」」」