この小説は結構なハイペースで進みます。
すみません、早く頂上戦争を書きたいので。
~ホノカside~
「「しまったぁ!!!」」
「な、何だ!?どうした!?」
出発を明日に控えた私達はクリケットさんの家で宴をしていました。夜もふけてきた頃、二匹のサル、マシラさんとショウジョウさんが突然叫びます。な、何事?
「こりゃまずい!お前ら!南の森へ行け!"サウスバード"を捕まえてこい!」
「どうしてですか?」
「その鳥が何だよ?」
私とサンジさんが聞くとクリケットさんが話しはじめます。
「いいか、よく聞け!お前らが明日利用する災害"ノックアップストリーム"はこの岬から真っ直ぐ南に位置している!そこへどうやって行く!?」
「? 船で真っ直ぐ進めばいいだろ?」
「ここは"グランドライン"だぞ!?外海で方角なんか分かるか!?」
「! なるほど、目指すのが島ではなく海なので頼る指針がないということですね。」
「そんな!じゃ、どうやって南へ!?」
ナミさんが疑問を投げ掛けるとクリケットさんは教えてくれる。
「そのためにサウスバードの習性を利用するんだ。」
聞けばサウスバードはハトやサケのような体内磁石能力の最たるもので、どんな広大な土地や海に放り出されても自分の体に正確な方角を示し続けるんだとか。
「この鳥がいなきゃ何も始まらねぇ!!夜明けまでに必ず捕まえて来い!!考えてみりゃ宴やってる場合じゃなかった!!」
「何で今ごろ言うんだよ!!」
「ガタガタ言うな!船の強化はオレ達がやっておくからさっさと行け!!」
何でそんな大事なこと忘れてたんですか!!
「おい、釘よこせ。」
「はい。」
みんなが南の森でサウスバードを探している頃、私はクリケットさん達のメリー号強化作業を手伝っていました。たかだか鳥一羽くらいお兄ちゃん達だけで充分です。
「しかしこの船はずいぶんボロボロだな。いったいどんな航海してきたんだ?」
「あはは、メリー号には苦労かけます。」
言われて見なくてもメリー号はかなりボロボロです。ハチャメチャな私達を東の海から乗せてきてくれたメリー号が一番がんばってるのかもしれません。
そんな会話をしていると
「あんたがクリケットか?持ってんだろ黄金。よこしな。」
昼間のチンピラどもがやって来ました。黄金ってクリケットさんが10年潜って手に入れたノーランド黄金都市のやつでしょうか。
「おうおう、兄ちゃんオレ達を怒らせるなよ。」
「夜分遅くに黄金よこせはねぇだろ。帰んな!」
「くっくっく、他人が苦労の末に手に入れた宝ってのは格別な味がするもんだ。人がオレをなんて呼ぶか教えてやろうか?"ハイエナ"べラミーだ!!ハハッハハ!!」
自分でハイエナって・・・恥ずかしくないんでしょうか。
「嬢ちゃん下がってな。これはオレ達の問題だ。」
「・・・分かりました。」
クリケットさんの指示に私は素直に従いました。正直思うところもありますがクリケットさんにはクリケットさんなりに譲れないものがあるのでしょう。だから私は見守ることにしました。まあ、もしもの時は助けますが。
「何だ?そんなもんか?クリケットさんよぉ!」
ハイエナどもはそこそこやるようで、しかも人数も多い。クリケットさん達3人はとても不利で為す術なくやられてしまいました。
「ハァ・・・!お前らに・・・あの黄金を持つ資格はねぇ!!」
クリケットさんは血だらけになりながらも立ち上がります。
「資格?これじゃ資格にならねぇか!?"ビッグチョップ"!!」
チンピラどもの一人のサーキースと呼ばれていたやつがクリケットさんに斬りかかりますが
ザシュッ!
「ウギィ!!・・・」
ドサッ
マシラさんがクリケットさんを庇い、斬られてしまいます。
「マシラ!!」
「ハハッハハ!おめぇらよりオレ達の方が強ぇ!!これ以外にどんな資格が必要なんだ!?」
ハァ、クリケットさんが言ったことはそういうことじゃないのに。・・・もう見てられませんね。
「おやっさん、よけていろ!!"ハボック・ソナー"!!」
バリバリッ!
ショウジョウさんが初めて会った時にやっていた衝撃波の波状攻撃をしかけますが
「ふんっ!オレが息の根を止めてやる!(グググ」
「くっ!またバネバネの実の力か!!逃げろショウジョウ!!」
べラミーが両足をバネに変え、狙いをショウジョウさんに定めます。
「スプリング"スナイプ"!!」
そしてその勢いでショウジョウさんに突っ込んでいきます。クリケットさん、安心してください。
バキィッ!!
「ぐあっ!!」
「べラミー!?」
「ここからは私が相手です。」
あとは私が片付けますから。
「てめぇ!!」
今度はサーキースが斬りかかってきますが
「想起『ピカピカ』。」
ピュンッ!
「何!?」
私は光の速さでサーキースの後ろに回りこみ
ガキィ!!
「ぎゃあ!!」
その速度で蹴り飛ばします。
「なっ!?てめぇ!!何をした!?」
さっき蹴り飛ばしたべラミーが起き上がって驚いてますね。
「蹴っただけですよ?」
「!?・・・ああ、そうか。まともに答える気はねぇようだな!死にやがれ!!」
べラミーがさっきと同じようにバネバネの力で加速し突っ込んでくる。なんていうか、芸のない人ですね。ちょうどいいです。新しい能力の実験台になってもらいましょう。
私は突っ込んでくるべラミーに右手を向け
「想起『グラグラ』。」
ビキィ!ドゴォン!!
大気にひびを入れ、地震を発生させます。ぐっ!やはり結構体力持ってかれますね。
「うがあ!!」
ズドォン!!
べラミーはそのまま自分の船に突っ込んでいきました。
「なっ!?嘘だろ!?」
「5500万の大型ルーキーのべラミーがあっさり・・・」
部下達がなんか言ってますね。5500万だったんですかコイツ。
「さて、チンピラども。あなた達のハイエナさんはあの通りですが・・・まだやりますか?」
「「「ひぃ!!」」」
私が少し睨むと部下達は一目散に逃げて行きました。情けないですね。さてと
「みなさん、大丈夫ですか?」
「あ、ああ。」
「嬢ちゃん、すげぇな。」
「ふふ、私なんてまだまだですよ。お兄ちゃんのほうが強いですし、海にはもっともっとすごい人がたくさんいます。」
「ほう、謙虚なところもまた器が違うな。さて、作業を再開・・・うっ!!」
クリケットさんが立ち上がろうとして傷が痛むのかうずくまる。
「ああ、動かないでください!今治療しますから!」
「ああ、悪ぃな。」
クリケットさん達に包帯を巻いてメリー号の強化作業を終えた頃、お兄ちゃん達は帰って来ました。しかし、「メリー号フライングモデル」・・・ニワトリじゃないですか!!
一抹の不安を残し、私達は余裕を持って出航しました。さあ!いよいよ空島です!!