ペースは上がるよどこまでも。ホントすみません。とっととマリンフォード行きたいんです。
モビーディック号
グランドラインに浮かぶ白クジラ、白ひげのモビーディック号にホノカの分身はいた。そしてその船には今もう一人客が来ていた。
「これがシャンクスからの手紙か。」
「ええ、重要な話らしくて確実に届けるためにオレが。」
「そうか、そりゃあご苦労だったな。」
ツンツンした髪形が特徴の赤髪海賊団新入りであるロックスターという男だ。
「え!?それシャンクスさんの手紙ですか!?オヤジさん!」
「ああ、そうらしい。」
白ひげのヒザにねこのようになっていたホノカの分身がシャンクスという名を聞いて飛び起きる。ちなみにホノカはすっかりこの船に馴染み、一応敵同士ではあるのだがちゃっかり白ひげの娘になっていた。
「シャンクスにも挨拶したいですね。お兄ちゃんの命の恩人みたいですから。」
「おい、あの嬢ちゃんは新入りかい?」
「ああ、うちの末っ子だ。」
ロックスターが白ひげ海賊団の面々と話していると
ビリッ!ビリリッ!
「え!!?」
白ひげがシャンクスからの手紙をおもむろに破きはじめる。
「ちょ、ちょっとあんた!!」
「手紙なんざよこしやがって。あのボウズはいつからそんな大物に成り下がっちまったんだ?」
突然の行動にロックスターが抗議の声をあげるが白ひげはまったく気にしていない。
「おい!待てよ!これは大事な手紙だってお頭が!!相手はあの"赤髪"だぞ!?あんた気は確かか!?」
「オレは"白ひげ"だ。(ガブガブ」
ロックスターの抗議に白ひげは酒を飲みながら答える。
「オヤジさん。お酒はほどほどに。」
「バカヤロウ。飲みてぇもん飲んで体に悪ぃわけあるか。」
「何ですかそれ。」
ホノカが白ひげの体を労る言葉をかけるが白ひげは構わず飲み続ける。ホノカは少々呆れ顔だ。
「お、お頭は急ぎの用だと・・・!!」
「大方の予想はつく。エースと黒ひげのことだろうよ。」
「!(黒ひげ・・・ジャヤにいたことは伝えたほうがいいのでしょうか?・・・いえ、恐らく私が手をだすヤマではなさそうですね。やめときましょう。)」
黒ひげという言葉にホノカが顔をしかめるも誰一人気づくことはない。
「赤髪のガキに伝えて来い。オレにもの言いたきゃいい酒持っててめぇで来いと・・・」
「・・・!!」
「分かったら帰れ。ハナったれとは話したくねぇよアホンダラ。」
そこにいたのはまさに"世界最強の男"だった。その風格は恐らく彼にしか出せないだろう。ロックスターはそんな男を前に何も言うことができなかった。
ゴーイングメリー号
ところ変わってここはゴーイングメリー号。この船は今大渦の中心でノックアップストリームを待っていた。すると
「待ぁてぇーー!!」
「ん?」
3つのドクロをかかげた丸太船がルフィ達を追ってくる。その船にはルフィ達がモックタウンであった男、黒ひげが乗っていた。
「ゼハハハハハ!追いついたぞ麦わらのルフィ!てめぇの1億の首をもらいに来た!!観念しろやぁ!!」
「オレの首!?1億って何だ!?」
「おめぇの首にゃ1億ベリーの賞金が懸かってんだよ!!そして"海賊狩りのゾロ"!!てめぇにゃ6000万ベリー!!さらに"幻想少女ホノカ"!!てめぇにゃ8000万ベリーだ!!」
そう言って黒ひげは3人の手配書を出す。
「本当だ!新しい手配書だ!!ゾロ!ホノカ!お前ら賞金首になってんぞ!!」
「そうか、アラバスタの一件で額がハネ上がったんだわ!」
額がハネ上がった賞金にウソップとナミが狼狽えるが当の本人達は
「聞いたかオレ1億だ!!」
「6000万か。不満だぜ。」
「ふふん、私は8000万ベリーですよ。」
「喜ぶなそこ!!」
のんきに自分の賞金に喜んでいた。そんなことをしていると
ゴゴゴ・・・
「おい!お前ら!!他所見すんな!!来るぞ!"ノックアップストリーム"!!」
海面がどんどん持ち上がり、今にも爆発しそうになっていた。
「全員!!船体にしがみつくか船室へ!!」
「海が吹き飛ぶぞ!!」
そして次の瞬間・・・
ズッドォォォン!!!!
「「「ぎゃあああああ!!」」」
海面が勢いよく突き上がり、メリー号は遥か上空へ浮き飛ばされていった。
「うわぁ!!すっげー!!」
「船が水柱を垂直に走ってるぞー!!」
「こんなことがあんのか!?」
「こ、これは凄まじいです・・・!!」
「よーし!行けメリー!!空島へー!!!」
メリー号は突き上げる水柱に乗り、空の雲に突入していった。
「ケホッ!ハァ・・・ハァ・・・」
「まいった。何が起きたんだ?全員いるか?」
「ハァ・・・ハァ・・・し、死ぬかと思いました・・・」
「おい!みんな見てみろよ!!船の外!!」
ルフィの声に船の外を見てみると
「な、何だここは!?真っ白!!」
「雲・・・!?」
「雲の上!?何で乗ってんの!?」
「そりゃ乗るだろ。雲だもんよ。」
「いや乗りませんよ!?」
メリー号が一面真っ白の雲の上に乗っていた。
「でもログポースはまだ上を指してる。」
「どうやらここは"積帝雲"の中層みたいね。」
「まだ上に行くんですか?どうやって?」
ナミとロビンとホノカの頭脳チームが話しているとウソップが雲の海に入って雲から落ちかけたり、風船のようなタコや平べったいヘビが襲いかかってきたりしたがとりあえずここが"空の海"という生き物もちゃんといる海の一種であることが分かった。
すると突然
「うわぁ!何だ!?」
「人だ!誰か来る!!」
「雲の上を走ってますよ!!」
仮面と武器を持った人が雲の上を滑り、こちらに向かってくる。そして
「排除する。」
と言って襲いかかってきた。
「やる気か・・・」
「上等だ!」
「何だ何だ?」
「容赦はしませんよ。」
ルフィとゾロとサンジとホノカは応戦しようとするも
バキ!ドス!ガン!ドゴ!
「ヴッ!」
「ぐはっ!」
「ブヘッ!」
「きゃっ!」
「え!?ちょっとどうしたの!?4人共!!」
4人共簡単にやられてしまう。
ジャキッ!
そして仮面の男がメリー号に武器を向けた時
「そこまでだぁ!!」
ガキィィン!!
「何!?今度は誰!?」
変な鳥に乗った老人が仮面の男を撃墜した。
「空の騎士」と名乗る老人によると今ルフィ達がいる所は地上7000メートル上空にある"白海"という所で、さらに上層の"白々海"では1万メートルにもなり、普通の人間では体が持たないそうだ。だが
「おっし!だんだん慣れてきた。」
「そうですね。さっきよりも大分楽になりました。」
「いやいやいや、ありえんありえん。」
ルフィ達は普通ではないようだった。この後空の騎士、ガン・フォールは笛を1個置いて去っていった。さっきのように襲われた時に吹き鳴らせば助けにきてくれるという。
「なんか変なじいさんだったな。」
「しかもあのおじいさん、何も教えてくれませんでしたし。」
「まあ、とりあえず船を進めよう。」
「ん?なあ、アレ見てくれ!」
「何かしら?」
チョッパーが指し示す方向を見ると滝のような雲がかかっていた。
「よし、決まりだ!あそこへ行ってみよう!」
チョッパーが見つけた滝のような雲に行ってみると「HEAVEN'S GATE」と書かれた門があった。
「見ろあそこ!誰か出てきたぞ!」
ウソップが指差す方向を見ると
「観光かい?それとも戦争かい?上層に行くなら入国料一人10億エクストルおいていきなさい。」
カメラを持ったしわくちゃのおばあちゃんが出てきた。
「天使だ!天使ってあんなんなのか!?梅干しみてぇだ。」
「ちょ、ちょっとお兄ちゃん!!」
「10億エクストルってベリーだといくらなんだ?」
「あの・・・お金・・・もし、なかったら?」
ナミが心配そうに聞くと
「通っていいよ。」
「いいのかよ!!」
意外にも入国許可が降りた。
「あたしは門番でもなければ衛兵でもない。お前達の意思を聞くだけ。」
「じゃあ、行くぞオレ達は空島に!!」
「そうかい、8人でいいんだね?」
すると突然
ボフッ!!ガシッ!!
「え!?」
「うわぁ!何だ!?」
「白海名物『特急エビ』。」
雲の海からエビが飛び出し、メリー号をつかんで雲の滝を昇りはじめた。
「すっげー!動き出した!」
「滝を昇る気か!?」
「・・・・(ニヤリ」
ルフィ達はそのおばあさんが怪しく笑っていたのに気づかなかった。
『「天国の門」監視官アマゾンより全能なる"神"及び神官各位。不法入国者8名"天の裁き"にかけられたし。』