~某日、ギコ猫の家~
やる夫「ギコ~、いきなりだけどクトゥルフ神話TRPG~やらないかお?」
ギコ「やけに唐突だなオイ!」
ここはギコの家、たまたまギコの家へ遊びに来ていたやる夫だが、突然こんなことを言い出した。
ギコ「やるやらないはともかくとして・・・やる夫、プレイヤーはこれから時間の都合つけるからいいとして・・・のルルブの類いはちゃんとあるんだろうなゴルァ?」
ギコの反応は当然である、クトゥルフに限らず、ルルブ、俗に言うルールブックと、プレイするための長い時間がなければ、TRPGは始めることさえできない。
逆に言えばルールブックと時間、プレイヤーさえ揃えば、割りと気楽に始められるのがTRPGの特徴だ。
TRPGにはつい最近までとある動画サイトで人気を博していて、今回やることになる《クトゥルフ神話TRPG》の他に。
ファンタジーな剣と魔法の世界観で遊ぶ《ソード・ワールド2.0》や。
最近有名な「艦隊これくしょん」と合わさって生まれた。《艦これTRPG》。
TRPGではよく使われるサイコロによる物事の判定に頼らない《ゆうやけこやけTRPG》等々。
TRPGをよく知らない人々からすれば腰を抜かすであろう程に沢山の種類の、そのTRPGをプレイするための細かいルールなどを記した「ルールブック」がある。
基本的に、ネットでルールが公開されているタイプを除けば、微妙に入手しづらいルールブックを一卓(TRPGをプレイしてる集まりを示す単位の類)に1つは必ず用意するのが前提で。
ルールの再確認、ゲーム内で出てくる敵キャラの確認、そのルール系統(俗に、システム、と呼ばれる。)にてよく使われるルールないに記載されているNPC
(TRPG内では、プレイヤーじゃなくて、ゲームマスター、俗にGMと呼ばれるゲームの審判的役割をする人物が操作するキャラクターの事を指す)
のキャラクター設定及びステータス確認の為に、参加者一人一冊持つ、なんていう事も普通にある。
長ったらしく書いてきたが、要するにクトゥルフ神話TRPGの場合。
「クトゥルフ神話TRPGのルールブック」がプレイするのに必要だが、やる夫はちゃんとそれを持っているのか?とギコはやる夫に聞いているわけである。
このギコの問いに対してやる夫は、
「大丈夫だお、今回やることになる卓をプレイする際に必要になりそうな物は、ルルブ含めてありったけ持ってきたお。」
と持ってきてた鞄の中から多数の本とサイコロの入った箱を取り出す。
「うわぁ・・・基本ルルブにクトゥルフ2010、キーパーコンパニオンにマレウス・モンストロルムまであるじゃねえかよゴルァ・・・」
「使えそうなサプリメント総動員したお。」
「総動員って・・・」
ここで、サプリメントについて軽く述べよう。
サプリメントと言うのは、簡単に言えばゲームで言う「追加コンテンツ」である。
TRPGをプレイする際、プレイする物語、筋道の事を「シナリオ」と呼ぶのだが。
プレイするシステムのルールブックだけではそのシステムに採用されている世界観に関する情報が足りず、シナリオを組むのに限界が来る事がゲームマスターにはよくある(筈、たぶん)。
又、TRPGのシステムの中には実際の歴史を元にした「IF」を展開するタイプの物もあるのだが、「この時代にこのシステムを組み込んでプレイしてみたいけど、どうしよう」等といった事態が起きることがある。
そういったルールブックに載せきれない事に対応するために、同じシステムの拡張パックみたいな扱いで売られているのが「サプリメント」と呼ばれる本なのである。
尚、基本的にシステム毎のサプリメントは対応するシステムのルールブックと連動しており。
ルールブックが無いと基本的にサプリメントも機能しない風な作りになっている。
(独立型サプリメントと言う例外も存在するが、ここでの説明は省くことにする。)
「ギコ、」
「なんだ?」
「ついでなんだけど、今回のシナリオ、通常とはルールも世界観もかなり違ってくるお。」
「ファッ!?」
「オリジナルの世界観って・・・大丈夫かよゴルァ!下手すると設定が広がりすぎて収拾つかなくなるぞ!」
「大丈夫、大丈夫だおギコ、もう既に収拾つかなくなってる世界観設定だから」
「オィィィ!?」
やる夫の返答を聞き、ギコは今回の卓は大丈夫なのか?、と心配になる。
「あ、そうそう、やる夫、プレイヤーのアテはどうなってるんだゴルァ?」
「これからちょうど空いてそうな何人かに連絡取ってみるお。」
「わかった、此方はその間にオマエが纏めていた世界観設定の紙とルール変更点の紙を見とくことにする。」
こうしてやる夫はプレイヤー集めに、ギコは今卓のオリジナル設定を纏めた紙を読み進めていく・・・・・・
~数十分後~
「卓のメンツはそろそろかな?」
「もうすぐつく筈だお」
ギコが読み進めている間にやる夫が声をかけた結果、3人が今回の卓にやって来ることとなったそうだ。
ギコはオリジナル設定の細かい部分を再確認しつつ、3人の到着を待つ。
すると
「ピンポーン」
家のインターホンが鳴った。
「おっ!、やって来たかな、入ってきてどうぞだお~♪」
「失礼するわ、ここが今回の卓の会場ね」
「暇になったんでやって来ちゃいました~」
「やる夫さんがKP(クトゥルフTRPGにおけるGMの呼称、キーパーと読む、)やると言うことは・・・前にやったあの設定ですかね。」
「全員来たかお。」
「レミリアと椛、それにわかってじゃねえかゴルァ!」
「取り敢えずやる夫さん、サクッとキャラクター作成始めましょう!」
「解ったから取り敢えず落ち着け椛」
「まっ、取り敢えず今回はどうなるのかしらね?面白い卓になると良いのだけど。」
「大丈夫だと思いますよ?今回の卓、恐らくハチャメチャ世界観でやるようですし。」
「どんな世界観なのか知らないけど、面白そうね、期待してるわよ、やる夫、ギコ。」
こうして卓をやるメンツは揃った。
此れから起こる卓はどうなるのだろう?
皆思い思いの考えをもってして、今、卓は始まりを告げようとしていた・・・