思っていた通りになった。
確かに昨日話したが、いくら何でも早すぎないか……
正門には3人の男が、正門に3人の女がこちらを見ながら歩いて来ている。
……もしかしたらミラーに何か言われていたか、
だとしたら、すぐに来れた事に説明がつく。
普通、ホットスポット(諜報の世界で最も人が集まっている所)をすぐに離れるのは 不可能だ。
だがあいつなら 俺が来ているの知っている、想定していてもおかしくない。
むしろ考えていなかったら不自然だ。
$「お久しぶりです!BOSS!!」
開口一番は元気な挨拶だが……なぜ英語だ。
$「ああ、久しぶりだな。……ずっと日本だったのか?」
$「ハイ!BOSSからの応援要請と聞き志願しました!!」
……質問に答えていない、
さっきから一人でしゃべりっぱなしだ。
$「他にもいるのか?」
&「いいえ、いません!」
瞬間、俺は3人を無力化・武装を解除した。
$「……もう良いぞ、出てこい」
一応、英語で呼びかける。
すぐに ほぼ真横の茂みから 二人の男がゆっくり 手を上げながら出てきた。
$「—–ばれていましたか」
$「……俺も舐められたもんだ」
すでに二人は自衛官の射線上にいる
だが、すでに敵対行動はとっていない
「もういい、銃は降ろせ、こいつらは俺の部下だ」
「良いんですか? あなた、彼女達を——」
「気にするな。いつものことだ」
「………はぁー」
気の抜けた声を出しながら銃は降ろした。
俺は部下の男達に方に視線を向ける。
$「それから、お前ら……日本語を喋れ………」
「……了解」
「先ほどは すいませんでした」
「日本語、話せるんですか!?」
驚くのも無理はない。
外国人が日本語を話すにしては訛りがない。
「あぁ、いえ……」
もう一人が謝るが自衛官は困っている。それはそうだ、何も謝られる事をされていない。
むしろ謝られ自分たちがどのような状況なのか理解できていない。
「……とにかくお前ら、提督に挨拶するぞ」
「そうですね……そういえばこの二人は」
「どうするも何も起こせ」
そして2人は寝ている3人を蹴り起こす。
「…………」
$「お久しぶりです!BOSS‼︎」
$「……すでに挨拶はしたぞ、それと日本語を喋れ」
「ハイ!!」
もう自衛官2人はこちらのやりとりを見ているだけだ。
いろいろ言いたいことはあるだろうが、構わず続ける。
「……これから提督に挨拶しにいく、案内するから一緒に来い」
「一つ質問して良いですか‼︎」
こいつ、元気なだけでは無いらしい。
「……なぜ俺が気付いたのか か?」
「ハイ‼︎」
「……お前の話し方だ」
「___he!?」
“he”じゃない、
そもそも“he”って何だ、“彼“か?
「…… お前、元気が良いな?」
「ハイ!それが私の取り柄ですから!!」
「だが、俺が他にいるのかと聞いた時“いいえ”と言ったな?」
「ハイ!!」
「 ……!のマークが足りなかった。」
「!?」
そう、こいつは答えた時 元気が少なかった。
人間は嘘をつく時、動作が無駄に増える、だが中には逆に減るのもいなくはない。
……こいつは嘘がわかりやすい。
それだけ正直だということでもあるので、ある意味今回は助かった。
「……俺を騙そうとする根性は褒めるが、配役が失敗だったな。わかったなら、さっさと行くぞ」
『了解!!』
五人同時に返答し敬礼する。
「……すまんな 騒がせて。あとで何か買って来る」
「その言葉、覚えていますよ……」
こいつらには、何か奢った方がいいだろう。
だが、今は五人を提督室を連れて行く。
提督室に来た。
……無駄にここに来ている気がするがまあいい。
「 失礼する 」
ノックはする
「 どうぞ 」
鳳翔の声が聞こえた
ドアを開け、中に入る
「ご用件は何ですか?」
いつもと違い いたって特徴のない声だ……いや、これが普通なのか。
要件を伝える
「挨拶を仕掛ける部下がいたので連れて来た」
「……挨拶は勝ち込みをかける、という意味にいつなった?」
「提督、お客様です。多分……」
提督も鳳翔も動揺を隠せていない。
確かに何も知らないのが見たら俺たちはマフィアにしか見えない。
もっとも今は昼時だ、提督も飯を食べていた。
そこに、
『お世話になります!!』
……なぜ、さらに混乱を招く事を五人全員で言う……
「……私はいつ、どこぞの組長になったんだ…」
「提督は、私達の組長です!決して、どこぞの組長では無いです!!」
イヤ、もう……訳がわからない………。
15分かけて混乱は治った。
……気絶している人間がいないだけマシだろう。
「まぁ、とにかく何が起こったわけでは無い。それでこいつらは俺が育てた部下達だ。
……流石に俺だけで全員を見るのは無理だ。艦娘を触るのも 投げるのも抵抗があるしな。
そこで、ここで活動している人間に昨日 声を掛けた。 」
「ああ、それは聞いた。」
「そこで、こいつらをこの前みたいに案内して欲しい。」
「? それはあな——」
「……俺は午後も訓練がある」
嘘だ
だが、俺だけで案内するにはもう歳だ。確実に疲れる
それに 俺は1人の方が良い。
「……わかった、鳳翔」
「では、摩耶と鳥海に頼みましょう。彼女達なら、気も合うでしょう。」
どうやら気を汲み取ってくれたらしい……助かった。
「助かる」
「さらに人は来るのか? まだ部屋は用意できるが?」
「……おそらく、今は大丈夫だ。それに曲がりなりにもここは日本だ。
鎮守府に俺たちみたいなのが多いのは色々後から面倒になる」
「……そうだな」
「ああ、あと鳳翔」
「何ですか?」
「今 門番している奴に礼がしたい、酒保を開けてくれないか?」
「……あ!ここにいいお酒が有りますよ?」
そう言って、提督室から酒を取り出す。
……仕事場に酒が有るのはどういうことだ?
「私のじゃ無いぞ、それ?」
「いいですよ、バレやしません。後ですり替えます」
「……貰って良いのか?これは」
そんなやり取りの後、俺は酒を持って出た。
5人には、暴れるなと言っておく。
食堂にはほとんど人はいなかった。もう既に1時を過ぎている。
……さて、6時になるまで流石にあいつらに酒を渡すのはまずい。
だからと言ってあの5人と周るのは、
あいつらには悪いが、とても付き合いきれん。
第五小隊は既にストップをかけられている
他の小隊は、トレーニングや銃の整備 輸送船からの荷下しをそれぞれしている。
「………行ってみるか」
足を艦娘達が多い 海の方に向け歩き出す。
目指す場所は少し高い所にある
時間は潰せるはずだ。