オブジェクト整備長の雑用係   作:フリーザ様

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一目惚れ

 

 

ボコボコになったクウェンサー、ヴレイアと、一人だけピンピンしてるヘイヴィアは外で呑気にお話ししていた。

 

「そういや、俺らって結局何やるんだっけ?」

 

「だから、これからブリーフィングでそれを聞くんだろ」

 

「どうせ多国籍軍のお歴々は『うちのオブジェクトが一番目立ちますように』って企んでるに決まってる。誰が敵にトドメを刺すかで紛糾するんじゃねえのか?」

 

「美味しいお肉の前で奪い合いの殴り合いにならないことを祈るしかないな」

 

「殴り合い⁉︎」

 

「目を輝かせるなーヴレイアー」

 

戦闘狂にヘイヴィアがテキトーにツッコんだ。

 

「なんか、お姫様のオブジェクトを整備してる連中に聞いた話だと、オセアニア軍事国の秘密基地を襲って、敵軍オブジェクト。吹き飛ばす作戦みたいだな」

 

「向こうの機体はどうやら、『0.5世代』のオブジェクトだとよ。技術レベルが低すぎて平均的なオブジェクトが持つ性能を維持できないガラクタオブジェクトって訳だ。特に装甲が粗製で、オブジェクトに頼らなくても核弾頭を使えば破壊できるかもしれないとか分析されてたけど」

 

「れいてんご……?」

 

「なんで赤ちゃん発音なんだよ。小数点くらい数学どころか算数で習っただろ」

 

「い、意味がわからなかったわけじゃないよ!ただそんな世代のオブジェクトがあったんだなぁって」

 

「技術レベルでの話だろ。プロトタイプガンダムみたいなもんじゃねぇの?」

 

「僕はむしろ本物よりプロトタイプの方がデザインは好きだよ」

 

「あー分かる。黒と白っていいよな」

 

「いやそこじゃなくてさ。話戻そうよ」

 

なんて話してると、隣を50メートル級の巨体が横切った。

 

『あらあら。「正統王国」ぐんの、かいいぬさんではございませんか。今回はよろしくおねがいいたしますわ、おほほ』

 

「おおー。これが情報同盟軍のオブジェクト……」

 

感動気味にヴレイアが目を輝かせた。それを、オブジェクトのモニター越しに情報同盟軍のエリートは見た。

 

「こ、これは……!」

 

思わず声を漏らす情報同盟軍のエリート。

 

(しょうねんのようなかおだちにパッチリしたお目め、ワックスなどを一切つかっていないなめらかなかみしつに、かなりきたえているとおもわれるにくたいび、一見はスラッとしてるように見えますが、おそらくきやせしているだけ……)

 

「ドストライクですわーっ‼︎」

 

その言葉を外で聞いていた三馬鹿はびくっとした。

 

「な、なんだ……?」

 

『そこのちゃぱつのかた!ストレートの方の!』

 

「ぼ、ぼく?」

 

『そうですわ!ぜひともおなまえを聞かせてもらえないでしょうか⁉︎』

 

「へっ?な、なんで?」

 

『いいから!』

 

「え、えっと……ジョン・スミス」

 

「「キョンかお前は⁉︎」」

 

『ジョンさまですのね⁉︎』

 

(((信じた⁉︎)))

 

『ぜひとも、さくせんしゅうりょうごにお話できればと……!』

 

「えっ、えーっと……」

 

返答に困って、ヘイヴィアとクウェンサーを見るヴレイアだが、二人に視線を逸らされる。

 

「あ、あははっ……」

 

『おへんじを……!はっ、も、もうしわけありません……』

 

急に謝り出した。どうやら、コクピット内の通信で上司に怒られたようだ。

 

『もうしわけありませんが、おはなしはまたのきかいということで……』

 

(いや、まず約束すらしてないんだけど……)

 

苦笑いをするヴレイアだった。

 

 

 

 

多国籍軍のお歴々が自分が一番活躍したいんですオーラを激突させたブリーフィングの後、クウェンサーとヘイヴィアとヴレイアは作戦開始時刻となったため、動き出した。

 

「「「ヴンヴンヴヴヴン!」」」

 

「赤い食べ物!」

 

「「ヴンヴン」」

 

「りんご!」

 

「「ヴンヴン」」

 

「赤い食べ物!」

 

「「ヴンヴン」」

 

「トマト!」

 

「「ヴンヴン」」

 

「赤い食べ物!」

 

「「ヴンヴン!」」

 

「赤い彗星!」

 

「「ダウト〜!」」

 

と、仄かに懐かしいゲームをしながら移動してると、隣に情報同盟軍オブジェクトが来た。

 

『あ、あの……ジョン様!』

 

「………?」

 

「馬鹿、オメェの事だよ!」

 

「あ、ああ。何?」

 

『なにか、ごしつもんとかはございません?こたえられる範囲ならおこたえいたしますわ』

 

「じゃあ、いい?」

 

クウェンサーが手を挙げた。

 

『……あなたには仰っていませんけど』

 

「いいじゃん。ねぇ、人型のオブジェクトが開発されてるって話は本当なの?」

 

「人型⁉︎何それ!」

 

ヴレイアが興味を持った瞬間、情報同盟軍のエリートも上機嫌で答えた。

 

『おほほ。そんなのはみにくいウソに決まってますわ。ぎじゅつてきにはかのうですけど、じゅうしんがたかすぎてかんたんにコケてしまうのです』

 

「ちぇーっ」

 

「夢がないなー。じゃあアレは?あんた達のオブジェクトには電源プラグがついてるっていうのもデマなの?」

 

『そっちは本当。オブジェクトのどうりょくろは、ようこうろと同じでスイッチをつけたりけしたりするより、「24じかんつねにどうさせつづける」方がこうりつてきですわ。だから、たいきちゅうはよじょうエネルギーを基地の方に回すのです。おほほ』

 

「へぇー!よくわかんないけどすごいね!」

 

ヴレイアが褒めると、情報同盟軍エリートのオブジェクトから『グッフォア!』と吐血するような声が聞こえた。

 

 

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