面倒くさがりな直感系決闘者がゆくARC-V物語   作:ジャギィ

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なにも考えずに1日を過ごすって大変ですよね
あまりに無気力で投稿が生き甲斐の一つになりそう…
それでは第2話 ドーゾ!

※本小説のリミットレギュレーションは2016年1月からのものを参考とさせていただきます
※あととってもソリティア回です。ご注意を


1章 始まりの次元
怒りを燃やせ!崩壊都市ハートランド


「……んぅん……おっ、光がおさまってきた」

 

光のトンネルで眩しさのあまりずっと目を閉じていたが、まぶた越しから光が弱くなるのを感じた僕はある程度光がおさまってきたので徐々にまぶたを開いていった

 

「さーて、アクションデュエル楽しみだなぁ〜…あ?」

 

見開いた。徐々に開けるつもりだった目が思わずカッ!っと見開いてしまった。しかしそれはあまりにも想像してたのとは180度違う光景ゆえにであった

 

活気のある人などどこにもいない、あまりにも人気のない街並。光り輝く太陽など知ったことかと言わんばかりに、雲に覆われたどんよりとした空。キレイなビルなどは殆どが窓も割れ倒壊している、とてつもなく世紀末な殺伐とした建物。トドメと言わんばかりのとても大きく高く街のシンボルであろう塔は、穢し尽くされたかのようにボロボロであった。この街を僕はよく知っている。画面越しで見たとはいえ、よーくだ…

 

「oh……マジかよオイ…」

 

おぉブッダよ、寝ているのですか!?

 

思わずそう叫びたくなるこの街の名はハートランド

 

 

 

融合次元(アカデミア)が侵略真っ最中のエクシーズ次元の街中であった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず誰もいなさそうなビルの中に避難して、僕は1人で頭を抱えていた

 

「ありえねぇだろ…!なんでよりにもよってエクシーズ次元からスタートなんだよ…!」

 

大きな声は出せないが、できる限りの怒りを込めなければとてもじゃないが自分を保てそうになかった

 

エクシーズ次元。遊戯王ARC-Vでストーリー上融合次元のアカデミアという組織に侵略された次元である。最初は物語の当初に出てきたこの話を聞いて「ハァ?なんで?」と言わざるをえなかった

 

なぜなら遊戯王というカードゲームにはある召喚法があり、それぞれ融合召喚・シンクロ召喚・エクシーズ召喚・そしてARC-Vから登場したペンデュラム召喚というものがある。そう、名前から察しの通り、融合次元は融合召喚、エクシーズ次元はエクシーズ召喚を主流に決闘(デュエル)するのだ。シンクロ召喚を使うシンクロ次元も後々登場するのだが、今は必要ないので説明は省略

 

話を戻すが、なぜエクシーズ次元が融合次元に侵略されるのに疑問があるのか?…エクシーズモンスターが()()()()からである。OCG(現実の遊戯王)の現在の環境(2016年1月)ですらエクシーズモンスターはその召喚のしやすさ、容易な召喚法に反する極悪な効果を持つモンスターが多く、OCG現環境において、シンクロ、ペンデュラムと並行してよく使われている召喚法なのである。では融合召喚が弱いのかといえばそうではない。ARC-V開始時こそはカードプールが少なかったが、現在は状況が整えばたった1枚のカードで融合召喚が可能である。手札の維持(手札アド)やフィールドの維持(場アド)、墓地肥やし(墓地アド)が重要な遊戯王において、1枚で強力な融合モンスターが出せるのは非常に状況を有利に進められるのだ

 

しかしそれでもエクシーズモンスターが強く出しやすいことに変わりはなく、結局この疑問を一時期解消出来なかったが、ある程度アニメが進んでアカデミアの精鋭、オベリスクフォースのデュエルを見てようやくその疑問を解消出来た

 

エクシーズモンスターのカードプールが少なかったのでは?

 

エクシーズモンスターやシンクロモンスターはとても使われているが、それはほんの一部である。他のカードは召喚しやすくても微妙な性能だったり、強くても一部のデッキでなければ非常に召喚しにくいなど欠点もあったのである。一方融合モンスターは汎用性がなく一部のデッキでしか使えないが、逆に言えばそれらのモンスターに特化すれば、非常に強力なモンスターをバンバン出すことができるわけである。そのような戦法を取られれば、一部の精鋭を除いた一般市民の勝ち目は薄い…ということだ

 

要点を掻い摘んで言えば、融合モンスターは特化型、シンクロ・エクシーズモンスターは一部を除いて汎用型、あるいは限定的であるといったところだ

 

そしてその融合召喚を扱うアカデミアの決闘者(デュエリスト)たちが横行している、文字通り戦場がここ、エクシーズ次元ということである。そしてアカデミアのデュエルディスクにはある仕掛けが施されている

 

1つ目は単体で可能な次元跳躍システム、これは特に問題なし、せいぜい逃げられるといった程度

 

2つ目はモンスターが実体化する映像投影(ソリッドビジョン)、これは怪我をする恐れがあるがまだマシな部類である

 

そして問題が3つ目…決闘で負かした相手を()()()()できる機能である

 

僕が見てたアニメでもカード化された人たちは元に戻る方法が確立されていない…つまりそれは、敗北は死と同義に等しいということだ

 

…デュエルは水もの、勝つ時もあれば負けるときもある。当然だ、カードゲームなのだから。だがアカデミアの連中に負ければ戻る保証もないカードと化すのだ。いや、先はわからないが、もしかしたら生贄みたいなのに使われる可能性も充分にあり得る。…つまりここでは生きたかったら負けることは許されない、そういう次元なのだ

 

「…ハァ、本気でやらねぇとな…」

 

せっかくの新しい人生なのにそうそうに終わるのはゴメンだ。何より()()()デュエルがしたいのにこんな殺伐としたところで負けるのは僕のOCGプレイヤーとしてのプライドが許さない

 

「とりあえずデッキ組むか…」

 

鬱な気持ちを引きずりながら、僕はバッグからカードの取り出しを試みた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブッダは寝ているといったな?ありゃウソだった

 

「神様マジありがとう…!!今ならあなた様の下に一生使えても良いです…!!」

 

思わずハレルヤー!と合唱したくなる気持ちを抑えて、僕はコンクリートの上に置いてある()()のデッキをデッキホルダーにしまってバッグに入れた。デッキホルダーまで入ってるとは至尽くせだなぁ…!

 

この大量に作ったデッキは、僕が前の世界で使っている、または使っていたデッキである。たくさん作ったにも関わらず殆どがネタだが、この世界じゃ充分過ぎる強さを発揮するだろう

 

とりあえずアカデミアの連中が怖いので慣れてるガチデッキをデュエルディスクにつけておく

 

「とりあえずデッキは作ったが…これからどうしようかな…」

 

本来なら舞綱市に着く予定と思ってたから適当に宿とってゆっくり考えようと思ったが…こうなると急いで寝床を確保しないとダメだなぁ…。あぁクソ、本当なら舞綱市でゆったり楽しくアクションデュエルをしながら黒咲や沢渡などのネタキャラを見ていこうと思ったのに…

 

「って、そうだ。黒咲」

 

あまりにショッキングな出来事の連続で忘れていたが、ここはエクシーズ次元…つまり黒咲やユートたちレジスタンスの本拠地。そこで移住食を確保して黒咲たちと一緒にスタンダード次元に行けば…

 

「ってンなうまくいくわけねぇよなァ」

 

向こうからすればこっちは正体不明の外から来た人間…つまり敵と認識されてもおかしくないわけだ。ユートなら話は聞いてくれそうだけど、黒咲はまず間違いなく襲いかかってくるだろうなぁ…

 

「できれば戦いたくねぇし…どうしよう」

 

別に黒咲やユートに勝てる気がしないというわけじゃない。ただ、楽しいデュエルがしたくてこの世界に来たのに、いがみ合うためにデュエルするのはなんというか…とてもやるせない気持ちになるわけだ

 

「本当にどうしよう…」

 

あーもう嫌になってきたよマジで。いっそアカデミアについて自分だけが楽しいデュエ…

 

 

 

「おい!そっちにいたか!?」

「向こうの袋小路に逃げた!追うぞ!」

「クソ、獲物風情が良い気になりやがって!」

 

 

 

「…っ!」

 

声が聞こえた。複数人の怒鳴り声、しかも獲物だと…!

 

「まさか!」

 

特に考えることもせず、声の方に向けて僕は走り出した

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…」

「ようやく追い詰めたぞ…」

「エクシーズの残党風情が逃げ回りやがって!」

「これで今日のノルマが終わるな」

 

その光景はまさに狩りといった状況だった。1人の女の子を相手に仮面をつけた青い制服の男たち…オベリスクフォースは3人で取り囲んでいた。後ろは登るにはあまりにも不便な壁、横は住宅街で横道もなく、正面には3人の侵略者。ここにきて、彼女はようやく八方塞がりの現状から逃げ果せる考えが無駄だと悟った

 

(せめて…デュエルディスクがあれば…!)

 

しかし今ここでデュエルディスクを渡されても危機は脱することはできない。肝心のデッキも彼女のデュエルディスクと一緒だったから

 

「さぁ、ハンティング終了だ」

「ッ!」

 

男たちの1人のデュエルディスクが光る。もうあの光から逃れる手段はない。恐怖に押し負け彼女は目を閉じ…

 

 

 

「Wasshoi!」

 

 

 

力強いシャウトが轟く。同時に目の前から着地する音が聞こえた。思わず目を開けた先には…

 

「ドーモ 初めまして」

 

自分の前に立ち塞がるのは先ほどから執拗に追いかけてきた男たち…ではなかった

 

背を向けているので顔は見えないが、声から男だと判断できる。黒いコートを着込んでフードを被っており、兄よりも少し高い身長。そしてその男の声は、怒りに満ち溢れていた

 

「白星風斗です」

 

自分が想像した未来の遥か右斜め上の状況に、彼女はその瞳を揺らした

 

 

 

 

 

 

 

…脚が痛い、ヒッジョーに。さすがに無理し過ぎたかな、後先考えずに飛び降りて、そのまま何故か忍殺風にアイサツかまして…。思った以上に頑丈な自分の足を褒めたい。あとフード被ってネックウォーマーつけといて良かった、何故なら顔がとても赤いと思うから

 

「なんだ?お前は?」

「エクシーズの残党が助けに来たのか?」

「ハハハハ!たった1人だけを救助に来させるとはバカな奴らだな!」

 

ハハハハ!とメチャクチャ不愉快そうに笑うオベリスクフォースの3人。だがそんな姿に目もくれず僕は問いかける

 

「…僕のことなんてどうでも良い。それよりも質問に答えろ」

 

ハッキリ言えばとても緊張している。当然のことだ、負ければ死と同義のデュエル。声も上ずってるし、恐怖による体の震えも止まらない

 

だが、それと同等の怒りが僕の中にもあったからなのだろうか、怒りを声に込めて質問する。僕の言葉を聞いたオベリスクフォースの1人が訝しげに答える

 

「質問だと?」

「何故お前たちはこんなことをする?」

 

質問を聞いたオベリスクフォースたちは最初は質問の意味がわからないといった様子だったが、質問を理解してきたと思ったら下卑た笑みを浮かべた

 

「ハハハ、そんなこと決まっているだろうが!」

「お前たちエクシーズの残党を狩るのがハンティングのルールだからな」

「獲物は狩られるのがお似合いなのさ、ハハハハハハ!」

 

そういって高笑いするこいつらを目にして、僕の中の何かが弾けた。同時に身体の震えと恐怖も消える

 

(…ほんの一瞬、アカデミアに、着こうと思ったがダメだな…)

 

こいつらとは、絶対に仲良く出来っこねぇ

 

それを理解できただけでも充分過ぎた

 

「おい」

「ん?」

「デュエルしろよ」

 

また訳のわからない感じといった表情のオベリスクフォースたち。だが僕は言葉を続ける

 

「3人程度じゃ役不足もいいところだが……来やがれ。まとめて相手してやる」

 

ここまで言えば、僕の言ったことに怒るのも時間は掛からなかった

 

「良い気になるなよ!エクシーズの残党風情が!」

「望み通り、3人で相手をしてやる!」

「我々に楯突いたことを後悔がいい!」

 

後悔?するわけないだろう。何故なら……

 

「あの!早く逃げた方が…」

「その必要はない」

「え…?」

 

振り向かず、後ろにいる少女に理由を述べる

 

「何故なら……」

 

何故なら!

 

「あんな奴らを放って不幸を増やす方が、僕の何よりの後悔だからだ!」

 

 

 

 

「「「「デュエル!!」」」」

 

 

白星 風斗 LP4000 手札 5枚

VS

オベリスクフォースA LP4000 手札 5枚

&

オベリスクフォースB LP4000 手札 5枚

&

オベリスクフォースC LP4000 手札 5枚

 

 

 

 

 

デュエルディスクが先行後攻を決める。順番は…僕が最後か

 

「俺の先行!俺は手札から、「古代の機械猟犬(アンティーク・ギア・ハウンドドッグ)」を召喚!」

 

相手の場に、猟犬が現れる。歯車を回しながら動き、両眼を赤く光らせ、金属同士を鳴り合わせて威嚇するその姿は、まさに機械仕掛けの猟犬

 

古代の機械猟犬(アンティーク・ギア・ハウンドドッグ)

レベル3 ATK1000

 

「更に手札から魔法カード「融合」を発動!」

「…来るか…」

「手札の「古代の機械猟犬(アンティーク・ギア・ハウンドドッグ)」2体で融合!」

 

手札から新たに現れた2体の機械猟犬。そして現れた巨大な渦に飲み込まれ、混じり合う

 

「いにしえの魂受け継がれし機械仕掛けの猟犬たちよ!群れなして混じり合い、新たな力と共に生まれ変わらん!」

 

渦の中から現れる、新たな猟犬。元の2体より刺々しく、大きな機械の身体。そして、2つに増えた首から、4つの赤い光をギラつかせた

 

「融合召喚!現われろ、レベル5!「古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(・ダブルバイト・ハウンドドッグ)」!」

 

古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(・ダブルバイト・ハウンドドッグ)

レベル5 ATK1400

 

「俺はこれでターンエンド」

 

 

白星 風斗 LP4000 手札 5枚

VS

オベリスクフォースA LP4000 手札 1枚

 

古代の機械猟犬(アンティーク・ギア・ハウンドドッグ)

レベル3 ATK1000

古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(・ダブルバイト・ハウンドドッグ)

レベル5 ATK1400

&

オベリスクフォースB LP4000 手札 5枚

&

オベリスクフォースC LP4000 手札 5枚

 

 

「俺のターン!ドロー!俺も手札から「融合」を発動!手札の「古代の機械猟犬(アンティーク・ギア・ハウンドドッグ)」2体で融合!現われろ、レベル5!「古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(・ダブルバイト・ハウンドドッグ)」!」

 

古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(・ダブルバイト・ハウンドドッグ)

レベル5 ATK1400

 

「更に手札から「古代の機械猟犬(アンティーク・ギア・ハウンドドッグ)」を召喚!」

 

古代の機械猟犬(アンティーク・ギア・ハウンドドッグ)

レベル3 ATK1000

 

「「古代の機械猟犬(アンティーク・ギア・ハウンドドッグ)」のモンスター効果!このカード以外の「古代の機械(アンティーク・ギア)」が俺の場にいる時、手札・フィールドから素材を墓地に送り、融合召喚できる!」

 

また渦が現れ、モンスターが吸い込まれる。ただしさっきと違うところを述べるならば、片方が猟犬なのに対して、もう片方は首が()()あるといったところだ

 

「俺の場の「古代の機械猟犬(アンティーク・ギア・ハウンドドッグ)」と「古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(・ダブルバイト・ハウンドドッグ)」で融合!」

 

次に現れたのは、双頭よりも更に一回り巨大な()()()の猟犬。身体から剥き出しの歯車が高速で回り始め、その狂暴性を見せつけた

 

「いにしえの魂受け継がれし機械仕掛けの猟犬たちよ!群れなして混じり合い、新たな力と共に生まれ変わらん!融合召喚!レベル7!「古代の機械(アンティーク・ギア)参頭猟犬(・トリプルバイト・ハウンドドッグ)」!」

 

古代の機械(アンティーク・ギア)参頭猟犬(・トリプルバイト・ハウンドドッグ)

レベル7 ATK1800

 

「更に手札から魔法カード「死者蘇生」を発動する!効果で、俺の墓地の「古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(・ダブルバイト・ハウンドドッグ)」を特殊召喚!」

 

古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(・ダブルバイト・ハウンドドッグ)

 

レベル5 ATK1400

 

「ターンエンド」

 

 

白星 風斗 LP4000 手札 5枚

VS

オベリスクフォースA LP4000 手札 1枚

 

古代の機械猟犬(アンティーク・ギア・ハウンドドッグ)

レベル3 ATK1000

古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(・ダブルバイト・ハウンドドッグ)

レベル5 ATK1400

&

オベリスクフォースB LP4000 手札 1枚

 

古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(・ダブルバイト・ハウンドドッグ)

レベル5 ATK1400

古代の機械(アンティーク・ギア)参頭猟犬(・トリプルバイト・ハウンドドッグ)

レベル7 ATK1800

&

オベリスクフォースC LP4000 手札 5枚

 

 

「俺のターン!ドロー!俺も手札から「融合」を発動!手札の3体の「古代の機械猟犬(アンティーク・ギア・ハウンドドッグ)」で融合!融合召喚!出ろ、レベル7!「古代の機械(アンティーク・ギア)参頭猟犬(・トリプルバイト・ハウンドドッグ)」!」

 

古代の機械(アンティーク・ギア)参頭猟犬(・トリプルバイト・ハウンドドッグ)

レベル7 ATK1800

 

「更に「死者蘇生」を発動!俺の墓地の「古代の機械猟犬(アンティーク・ギア・ハウンドドッグ)」を特殊召喚する!」

 

古代の機械猟犬(アンティーク・ギア・ハウンドドッグ)

レベル3 ATK1000

 

「「古代の機械猟犬(アンティーク・ギア・ハウンドドッグ)」の効果で、自身と「古代の機械(アンティーク・ギア)参頭猟犬(・トリプルバイト・ハウンドドッグ)」で融合!」

「…ッ!まさか!」

「いにしえの魂受け継がれし機械仕掛けの猟犬たちよ!群れなして混じり合い、新たな力と共に生まれ変わらん!融合召喚!」

 

新たに現れし3つ首はその首を振り回しながら、3つ首と()()()()()()()()()()はガチガチと鉄を響かせ、咆哮した

 

「現われろ、レベル9!「古代の機械(アンティーク・ギア)究極猟犬(・アルティメット・ハウンドドッグ)」!」

 

古代の機械(アンティーク・ギア)究極猟犬(・アルティメット・ハウンドドッグ)

レベル9 ATK2800

 

「「古代の機械(アンティーク・ギア)究極猟犬(・アルティメット・ハウンドドッグ)」が融合召喚に成功した時、相手のライフを半分にする!くらえ!」

「ッ!?グゥウウーーーッ!!」

 

腹の大口から放たれる火炎放射。立体映像投影(リアルソリッドビジョン)によって実体化した炎が僕の服を焦がし、肌を焼き付ける

 

白星 風斗 LP2000 手札 5枚

 

「ハハハハハ!エクシーズの残党にはお似合いだな!俺はこれでターンエンドだ!」

 

 

白星 風斗 LP2000 手札 5枚

VS

オベリスクフォースA LP4000 手札 1枚

 

古代の機械猟犬(アンティーク・ギア・ハウンドドッグ)

レベル3 ATK1000

古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(・ダブルバイト・ハウンドドッグ)

レベル5 ATK1400

&

オベリスクフォースB LP4000 手札 1枚

 

古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(・ダブルバイト・ハウンドドッグ)

レベル5 ATK1400

古代の機械(アンティーク・ギア)参頭猟犬(・トリプルバイト・ハウンドドッグ)

レベル7 ATK1800

&

オベリスクフォースC LP4000 手札 1枚

 

古代の機械(アンティーク・ギア)究極猟犬(・アルティメット・ハウンドドッグ)

レベル9 ATK2800

 

 

「ハァ…ハァ…」

「所詮は残党か、もう決着はついたな」

「ハァ…黙れ!…このッ…カスどもが…フゥ…ハァ…」

「なんだと?」

「この程度で…勝った気でいるのか?…お笑い草だな…」

「ハッ、負け犬のエクシーズがほざくな!お前はもうおわりだ!」

 

終わり?この程度で…終わりだと?…バカが!これしき、全然なんとでもなる!弟にフレシアルーラーたてられた時や、友達にダークロウプトレノヴァインフィニティルーラー並べられた時に比べれば…!

 

「こんなカスみたいな布陣!僕のタァーン!ドロォーー!!」

 

ッ!良し、いける。この手札なら…!

 

「手札から魔法カード「調律」発動!デッキから「シンクロン」と名のついたチューナーを手札に加える!「ジェット・シンクロン」を手札に!」

「チューナー、だと?」

「ふん、所詮は悪足掻きだ」

「その後、デッキトップから1枚墓地に落とす!」

 

落ちたカードは…「ボルト・ヘッジホッグ」!

 

「そして「手札抹殺」を発動!お互いの手札をすべて捨て、捨てた枚数分ドローする!5枚捨て、5枚ドロー!」

「俺は手札が0だから効果は適応しない」

「俺は1枚捨て、1枚ドロー」

「チッ、1枚捨て1枚ドロー」

 

そうこうしながら墓地が肥えてゆく。そして引いたカードは…ッ!

 

「相手の場にモンスターがいて自分の場にモンスターがいない時、手札のチューナーモンスター「アンノウン・シンクロン」は特殊召喚出来る!」

 

アンノウン・シンクロン チューナー

レベル1 DEF 0

 

僕の場に、丸く小さい天辺にアンテナをつけた、機械の衛星が宙を浮く。側面に丸いカメラついており、見た目は腕を削ってアンテナつけたボール

 

「アンノウン・シンクロン」。シンクロンデッキで先陣を切ることの多いカード。そう、今回の僕のデッキはシンクロン。それもある奴の召喚に特化したデッキである。オベリスクフォースと戦うならば多対一が多くなると思いこのデッキを一応持ってきたのだが…

 

「ハハハハハ、こいつはとんだ素人だな!」

「レベル1で攻撃力、守備力が0のモンスターをデッキに入れるなんてな!」

「初心者が我々エリートに喧嘩を仕掛けたということか!」

 

こいつらの反応を見れば、チューナーを理解してないと分かる。それはこっちにとっても好都合なのだから、今のうちに展開する!

 

「チューナーモンスター「ジャンク・シンクロン」を通常召喚!」

 

小さく寸胴としたオレンジカラーの身体が現れる。その身体に合わせた腕と足がポンッ!と現れ、身体の半分くらいの顔にはまるで丸メガネのようなパーツがくっ付いていた

 

ジャンク・シンクロン チューナー

レベル3 ATK1300

 

「「ジャンク・シンクロン」の召喚成功時効果発動!自分の墓地のレベル2以下のモンスター1体を守備表示で特殊召喚出来る!来い、「チューニング・サポーター」!」

 

「ジャンク・シンクロン」がゴミ箱をガサガサ漁り始める。そしてゴミ箱から手を出した時、その手にはフライパンを被った小さなモンスターが掴まれていた

 

チューニング・サポーター

レベル1 DEF300

 

「更に、自分の墓地のモンスターが特殊召喚した時、手札の「ドッペル・ウォリアー」は特殊召喚出来る!」

 

そして手札から、紫掛かった迷彩服の男が銃を持って颯爽と現れる。不思議なことにその男はブレて見える

 

ドッペル・ウォリアー

レベル2 DEF800

 

「そんな雑魚モンスターを並べたところで無駄だ!」

「レベルが揃ってなきゃお得意のエクシーズ召喚も出来ん!」

「安心しろよ、エクシーズは使わない」

「なに!?」

「お前たちが知らない力を見せてやる…!」

 

このデッキの真髄…今から見せてやる!

 

「レベル2の「ドッペル・ウォリアー」に、レベル3の「ジャンク・シンクロン」をチューニング!」

 

「ジャンク・シンクロン」が身体のエンジンを回す。すると「ジャンク・シンクロン」が緑掛かった透明な輪になってゆく。輪の数は…3、その3つの輪に「ドッペル・ウォリアー」がくぐっていく

 

「な、なんだこれは!?」

「集いし思いが、新たに連なる星となる!光差す道となれ!」

 

輪をくぐった「ドッペル・ウォリアー」も輪に当てられてか煌めく星となる。そして輪から1つずつ星が輪の内側に現れ、輪の中の星の数は…5!5つの星に浴びるように、一筋の光が輪の中を覆う!

 

「シンクロ召喚!GO!レベル5!「TG(テックジーナス) ハイパーライブラリアン」!」

 

…空から、近未来な服装の知的な男が、手に抱える1冊の本を手に降りてきた

 

TG(テックジーナス) ハイパーライブラリアン

レベル5 ATK2400

 

「シンクロ…召喚…」

 

少女が、呟く。自分たちの故郷にはない、未知なる召喚法を

 

「シ、シンクロ…召喚だと…?!お、お前は何者だ?!」

 

オベリスクフォースたちが目に見えて狼狽える。そりゃそうだろう。今までエクシーズの残党と思っていたのが、未知の召喚法を使ってきたのだから。…だが

 

「答える必要はない」

 

今から打ち倒すものに答える必要など皆無だ

 

「グッ、シンクロ召喚だと…!?だが…その攻撃力では我々を倒すのはおろか、「古代の機械(アンティーク・ギア)究極猟犬(・アルティメット・ハウンドドッグ)」すら倒すことは出来ん!」

「なに勝手に終わった気でいるんだよ」

「な、なんだと…!」

「これから始まるんだよ…お前らの敗北へのカウントダウンは!レベル1の「チューニング・サポーター」に、レベル1の「アンノウン・シンクロン」をチューニング!」

 

「アンノウン・シンクロン」が輪になり、その輪に「チューニング・サポーター」が覆いくぐる

 

「シンクロ召喚!現われろ!レベル2!シンクロチューナー「フォーミュラ・シンクロン」!」

 

次に出てきたシンクロモンスターは、小さなフォーミュラ・カーを模した人型のモンスターであった。そしてこのカードがこのデュエルのキー…!

 

フォーミュラ・シンクロン チューナー

レベル2 DEF1400

 

「連続でシンクロ召喚をしただと!?」

「シンクロ召喚に成功した時、「ハイパーライブラリアン」の効果!それにチェーン2でシンクロ素材となった時の「チューニング・サポーター」の効果!それにチェーン3でシンクロ召喚に成功した時の「フォーミュラ・シンクロン」の効果!更にチェーン4で手札から速攻魔法「サモン・チェーン」発動!このカードはチェーン3以降に発動が可能!」

「な、なに?」

「チェーンはあるか?…ないみたいだから進めるぜ!チェーン4解決!サモン・チェーンの効果でこのターン、僕は3度まで通常召喚が出来る!チェーン3!デッキから1枚カードをドローする!チェーン2!カードドロー!チェーン1!シンクロ召喚に成功する度に、1枚ドロー!」

 

「ハイパーライブラリアン」は本を読みながら呪文を詠唱する。それに合わせてカードをドロー!

 

良し!いいタイミングで引いた!

 

「手札の「ラッシュ・ウォリアー」を墓地に送ることにより、手札からチューナー「クイック・シンクロン」は特殊召喚出来る!」

「ま、またチューナーだと!?」

 

ガンマン風のモンスター手札から現れ、その両手に一挺ずつピストルを持ち、空に向かって1発ずつ撃ち出す

 

クイック・シンクロン チューナー

レベル5 DEF1400

 

「墓地の「レベル・スティーラー」効果発動!自分の場のレベル5以上のモンスターのレベルを1つ下げ、このカードは、墓地から特殊召喚出来る!」

 

地面からモソモソと這い出てきたてんとう虫は「クイック・シンクロン」に近づき、レベルを1つ減らしてフィールドに舞い降りてきた

 

レベル・スティーラー

レベル1 DEF 0

クイック・シンクロン チューナー

レベル4 DEF1400

 

「チューナーと別のモンスターまた出てきたということは!」

「レベル1の「レベル・スティーラー」に、レベル4となった「クイック・シンクロン」をチューニング!シンクロ召喚!レベル5!「ジェット・ウォリアー」!」

 

両肩にジェットパックを背負った黒色の戦士が現れる

 

ジェット・ウォリアー

レベル5 ATK2100

 

「「クイック・シンクロン」はシンクロ召喚するとき、「シンクロン」と名のついたチューナーの代わりとなることができる。「ジェット・ウォリアー」は「ジェット・シンクロン」が素材指定のシンクロモンスター…つまり「クイック・シンクロン」を使ってのシンクロ召喚は可能!そして!」

 

「ハイパーライブラリアン」が呪文を唱える最中、「ジェット・ウォリアー」はジェットパックにエネルギーを溜めながら標的を定める。ターゲットは…「古代の機械(アンティーク・ギア)究極猟犬(・アルティメット・ハウンドドッグ)」!

 

「「ライブラリアン」のシンクロ召喚時効果発動!それにチェーンして「ジェット・ウォリアー」の効果発動!対象は「古代の機械(アンティーク・ギア)究極猟犬(・アルティメット・ハウンドドッグ)」!「ジェット・ウォリアー」はシンクロ召喚成功時、対象のカードをバウンスする(手札に戻す)!」

「なんだと!?」

「「ジェット・バースト」!」

 

爆音。僕の言葉と同時に爆発的スピードで「古代の機械(アンティーク・ギア)究極猟犬(・アルティメット・ハウンドドッグ)」にぶつかって行きそのまま遥か彼方へ飛ばしてしまい、ジェット噴射させながら「ジェット・ウォリアー」は戻ってきた

 

「そ、そんな」

「チェーン1で「ライブラリアン」の効果!ドロー!「ジャンク・シンクロン」を召喚!召喚時効果で墓地の「ボルト・ヘッジホッグ」を特殊召喚!レベル2「ボルト・ヘッジホッグ」に、レベル3「ジャンク・シンクロン」をチューニング!シンクロ召喚!レベル5!「ジャンク・ウォリアー」!」

 

…これで、準備は整った!

 

「オーバートップ・クリアマインドォ!レベル5 シンクロモンスター「ジャンク・ウォリアー」と、レベル5 シンクロモンスター「ジェット・ウォリアー」に、レベル2 シンクロチューナー「フォーミュラ・シンクロン」をチューニング!」

 

2つの輪に2体のシンクロモンスターがくぐり、まばゆいほどの光が輪を覆い、輝く

 

「集いし星が1つになる時、新たな絆が未来を照らす!光差す道となれ!」

 

デュエルディスクのエクストラデッキから、()()()白紙になっていたカードに…光が宿る

 

 

「リミットオーバァー・アクセルシンクロオォーーー!!!」

 

 

空に。光が溢れた

 

来い!僕の…相棒が1体!

 

 

「進化の光!「シューティング・クェーサー・ドラゴン」!!」

 

 

どんよりとしたハートランドの空。そのハートランドの空が、一時だけ晴れていたのである。エクシーズ次元に一時の光を取り戻させたその白く輝くドラゴンは…まさしく神だった

 

 

シューティング・クェーサー・ドラゴン

レベル12 ATK4000

 

 

「出せた…か…出て良かった……」

 

正直この世界で「クェーサー」が出せるか分からなかったが僕自身出したかったし、出さないと勝てない気がした。そんな思いで出した「クェーサー」は、月並みだけど、とても綺麗だった…という感想を置いておこう

 

「キレイ…」

 

僕の後ろにいる女の子も、そんなことを言っていた。だよねホントに良いよね、「クェーサー」。ホントに……

 

「な、なんなんだ…なんだこいつは?!」

「レベル12…攻撃力、4000…!?」

「こんな、こんなバカな…こと……」

 

こいつらを叩き潰すのにはもってこいというやつだ

 

「…さて、デュエル再開だ。シンクロ召喚に成功したから、「ライブラリアン」の効果で1枚ドローする」

「…グッ、「古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(・ダブルバイト・ハウンドドッグ)」の効果発動!相手が召喚、特殊召喚したモンスターにギア・アシッドカウンター1つ乗せる!」

 

効果の発動とともに、「古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(・ダブルバイト・ハウンドドッグ)」は「クェーサー」に接近する

 

(ハハハハ…とんでもないやつが出たが…所詮我々の敵ではない!どれだけ攻撃力が高かろうが、ギア・アシッドカウンターが乗った状態でバトルフェイズに入ればどんなモンスターも破壊する!ハハハハハハハハ)

 

その巨大な牙を、「クェーサー」に突きたてようを2つの口が開ききり…

 

「チェーン3で「クェーサー」の効果発動」

 

その瞬間、「クェーサー」から光が発し、それを正面から浴びた「古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(・ダブルバイト・ハウンドドッグ)」は身体中から火花を散らし爆散した

 

それを見たオベリスクフォースは、勝ち誇っていた(だろう)表情を大きく歪ませた

 

「「シューティング・クェーサー・ドラゴン」は1ターンに1度、相手が発動したあらゆるカード効果を無効にし、破壊する」

「な…ッ?!」

「そしてこの効果は、相手ターンにも発動出来る…この意味がわかるな?」

 

ふざけるな、今のオベリスクフォースたちの心境はこの一言で一致した。1ターンに1度、相手ターンも含め効果を無効にする。それはこの強力なモンスターがたった1度に限りこちらの罠を踏み倒し、さらにこちらの展開妨害ができるということに他ならなかった……だが

 

「…ん?」

 

よく見れば、「クェーサー」の胸元に何が浅くだが突き刺さっていた。小さく尖った矢じりのような鉄の塊であり…その正体はすぐに理解した

 

相手フィールドには先程「クェーサー」で破壊した「古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(・ダブルバイト・ハウンドドッグ)」が他にも1体存在していた。そしてその牙の数が1()()()()()いた。つまり……

 

「残念だったな!確かに「古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(・ダブルバイト・ハウンドドッグ)」の効果は無効にできたようだが、俺の場の「古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(・ダブルバイト・ハウンドドッグ)」の効果を発動していたのさ!」

(出たよ、アニメ特有の「発動していたのさ」。どうしてこういうのまかり通るのかね…、僕がチェーン処理確認しなかったからか?)

 

割とのんきに観察していた。どうやら最初の緊張感もデュエルするうちに遥か彼方に消えたみたいだな

 

「「古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(・ダブルバイト・ハウンドドッグ)」はギア・アシッドカウンターが乗ったモンスターがバトルを行うとき、ダメージステップ開始時にそのモンスターを破壊する効果を持つ!たった1回無効にしようが次の我々のターンでお前は終わりだ!」

「残念だが有り得んな、お前たちはこのターンで終わりだ」

「何!」

「とりあえず最後のチェーン処理だ。「ライブラリアン」の効果で1枚ドロー」

 

あの様子なら手札誘発…相手ターンに手札から発動出来るカードも多分ないだろうし、トドメをさせることができるな…

 

「手札から魔法「死者蘇生」を発動、墓地の「フォーミュラ・シンクロン」を特殊召喚する」

 

フォーミュラ・シンクロン チューナー

レベル2 DEF1400

 

「そして自分の場にチューナーモンスターがいる時、墓地の「ボルト・ヘッジホッグ」は自身の効果で特殊召喚出来る。ただし、この効果で特殊召喚したこのモンスターがフィールドから離れる時、ゲームから除外される」

 

背中に大量のデフォルメされたボルトが突き刺さった、オレンジの小さなハリネズミがポンと現れた

 

ボルト・ヘッジホッグ

レベル2 DEF800

 

「クソ、また墓地から!最初の手札抹殺はこれが狙いだったのか!」

「今更気付いても遅いがな。自分の場のレベル2の「ボルト・ヘッジホッグ」をリリースすることで、墓地の「ジェット・ウォリアー」は特殊召喚できる!このカードも自身の効果で特殊召喚したら、フィールドから離れる時除外される」

 

ジェット・ウォリアー

レベル5 ATK2100

 

「レベル5の「TG(テックジーナス) ハイパーライブラリアン」と、レベル5の「ジェット・ウォリアー」に、レベル2のシンクロチューナー「フォーミュラ・シンクロン」をチューニング!」

「な…ま、まさか!?」

「集いし星が1つになる時、新たな絆が未来を照らす!光差す道となれ!

 

 

リミットオーバァー・アクセルシンクロオォーーー!!!

 

 

再び現れよ!「シューティング・クェーサー・ドラゴン」!!」

 

シューティング・クェーサー・ドラゴン

レベル12 ATK4000

 

「に、2体目だとォ?!」

 

完全に形勢は逆転した。もう1体の「クェーサー」でバトル時に()()する「古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(・ダブルバイト・ハウンドドッグ)」の効果を無効にすれば、「クェーサー」の()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()で相手モンスターを全滅できる。だがどう計算しても4000の4回攻撃では3人のオベリスクフォースのライフを削りきれない…

 

「だから最後のダメ押し!墓地の「ラッシュ・ウォリアー」のモンスター効果!このカードをゲームから除外し、墓地の「シンクロン」チューナーを手札に加える!「ジャンク・シンクロン」を手札に!そして僕には「サモン・チェーン」による最後の召喚権が残っている!「ジャンク・シンクロン」を召喚!効果で墓地から「チューニング・サポーター」を蘇生!」

 

ジャンク・シンクロン チューナー

レベル3 ATK1300

チューニング・サポーター

レベル1 DEF300

 

「レベル1の「チューニング・サポーター」に、レベル3の「ジャンク・シンクロン」をチューニング!シンクロ召喚!来い!レベル4!「アームズ・エイド」!」

 

赤く大きな爪が特徴的な、機械の籠手が現れた

 

アームズ・エイド

レベル4 ATK1800

 

「シンクロ素材になった「チューニング・サポーター」の効果でカードをドロー。「アームズ・エイド」の効果!このカードはメインフェイズに1度、自分のモンスター1体に装備するか、装備を解除して攻撃表示で特殊召喚出来る。「クェーサー・ドラゴン」に装備!「アームズ・エイド」装備モンスターは攻撃力が1000アップする!」

「なんだと!?」

「行け!「アームズ・エイド」!」

 

「アームズ・エイド」がジェット噴射で「クェーサー」に向かってゆき、その腕に装備される

 

 

白星 風斗 LP2000 手札 2枚

 

シューティング・クェーサー・ドラゴン (ギア・アシッドカウンター1)

レベル12 ATK5000

(装備)アームズ・エイド

シューティング・クェーサー・ドラゴン

レベル12 ATK4000

VS

オベリスクフォースA LP4000 手札 1枚

 

古代の機械猟犬(アンティーク・ギア・ハウンドドッグ)

レベル3 ATK1000

&

オベリスクフォースB LP4000 手札 1枚

 

古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(・ダブルバイト・ハウンドドッグ)

レベル5 ATK1400

古代の機械(アンティーク・ギア)参頭猟犬(・トリプルバイト・ハウンドドッグ)

レベル7 ATK1800

&

オベリスクフォースC LP4000 手札 1枚

 

 

「こんな…こんなバカな…!」

 

ようやく自分たちの敗北を察したのか、今にも逃げ出しそうな様子だ。それでもサレンダーをしないのは、アカデミアへの忠誠心からか、自分たちのプライドゆえか…

 

(まぁ多分後者だろうな…。だが今はこのデュエルを終わらせる!)

「バトルフェイズ!アームズ・エイド装備の「クェーサー」で「古代の機械猟犬(アンティーク・ギア・ハウンドドッグ)」を攻撃!「ザ・クリエイション・バースト」!ダイイチダァ!!」

 

「クェーサー」が光り輝くと、そこから人間より少し大きい大きさまで縮小された「クェーサー」を形取る光の奔流が「古代の機械猟犬(アンティーク・ギア・ハウンドドッグ)」を飲み込み、やがて耐えられなくなり爆発する。その爆風はオベリスクフォースの1人を襲い、ライフと共に吹き飛ばす

 

「うわあぁあーーーーーッ!!」

 

 

白星 風斗 LF2000 手札 2枚

 

シューティング・クェーサー・ドラゴン (ギア・アシッドカウンター1)

レベル12 ATK5000

(装備)アームズ・エイド

シューティング・クェーサー・ドラゴン

レベル12 ATK4000

VS

オベリスクフォースA LP 0

&

オベリスクフォースB LP4000 手札 1枚

 

古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(・ダブルバイト・ハウンドドッグ)

レベル5 ATK1400

古代の機械(アンティーク・ギア)参頭猟犬(・トリプルバイト・ハウンドドッグ)

レベル7 ATK1800

&

オベリスクフォースC LP4000 手札 1枚

 

 

「アームズ装備の「クェーサー」で、今度は「古代の機械(アンティーク・ギア)参頭猟犬(・トリプルバイト・ハウンドドッグ)」を攻撃!」

「なんだと!?そのモンスターはすでに攻撃したはず!」

「「シューティング・クェーサー・ドラゴン」は、チューナー以外のシンクロ素材の数…つまり2回攻撃出来る!「ザ・クリエイション・バースト」!ダイニダァ!!」

「クッ、ここで「古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(・ダブルバイト・ハウンドドッグ)」の効果を使っても破壊されるだけなら!ウァアッ!!」

 

オベリスクフォースB LP1800 手札 1枚

古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(・ダブルバイト・ハウンドドッグ)

ATK1400

 

「「アームズ・エイド」の効果発動!装備モンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!」

「な…ッ?!」

 

「クェーサー」の幻影が「アームズ・エイド」を前に構え、ロケットさながらオベリスクフォースに突撃する

 

「グワアァーーーーーッ!!」

 

 

白星 風斗 LP2000 手札 2枚

 

シューティング・クェーサー・ドラゴン (ギア・アシッドカウンター1)

レベル12 ATK5000

(装備)アームズ・エイド

シューティング・クェーサー・ドラゴン

レベル12 ATK4000

VS

オベリスクフォースA LP 0

&

オベリスクフォースB LP 0

&

オベリスクフォースC LP4000 手札 1枚

 

 

「バ、バカな!我々はオベリスクフォース!アカデミアの精鋭であり、エリートだぞ!それをこんな……!」

「どんな奴だろうと、どんな理由があっても……僕の前でこんなことしてタダで済むと思うなよ!「ザ・クリエイション・バースト」ォ!!ダイッサンダァーーー!!!」

 

残るオベリスクフォースに、光の「クェーサー」が高速で迫り…貫いた

 

「ウアァアーーーーーッ!!」

 

 

白星 風斗 LP2000 手札 2枚

 

シューティング・クェーサー・ドラゴン (ギア・アシッドカウンター1)

レベル12 ATK5000

(装備)アームズ・エイド

シューティング・クェーサー・ドラゴン

レベル12 ATK4000

VS

オベリスクフォースA LP 0

&

オベリスクフォースB LP 0

&

オベリスクフォースC LP 0

 

 

 

吹き飛ばされそこらへんに倒れているオベリスクフォースたち。事情聴取のため尋問でもしようと思ったが、奴らのデュエルディスクが光り出したと思ったら、先程まで地面に伏していたオベリスクフォースの連中はどこにもいなかった。逃げられたか

 

とりあえず周りを警戒する。右、左、正面、後ろは壁だから見る必要なし、足音とか声も特に聞こえない…大丈夫みたいだな…

 

終わった…ようやく……

 

「ハァ…ハァ……疲れたァ〜…ハァ…ハァ……」

「あ、あの…」

「ゥン?」

 

後ろを振り向くと、先程追いかけ回されていた女の子がこちらを見ていた。そういや咄嗟に助けたんだっけ…すっかり忘れてた

 

その子はいかにも動きやすそうなズボンとシャツに白みが掛かった灰色のノースリーブベストを着込んでいた。整った顔と少し強気そうな目つきだが不安そうな表情をしていた。右腕には特徴的な()()()()()()をつけており、羽根飾りのピアスが両耳につけてあり、遊戯王世界特有の異常な髪型…がかなり抑えられている腰まで下ろし2つにしばった黒に近い紫髪に頭頂部から顔の横に2つに下された明るい紫の細い髪束といった髪型だった。うん、充実奇抜な髪型だったな

 

(しかしどっかで見たことあるような…)

「助けてくれてありがとうございます。あなたは一体…?」

「わけのわからん連中に追いかけ回されてたのを見かけてな…。この街の惨状はなんだ?あのコスプレ集団はなんだ?オベリスクフォースとか言ってたが」

 

本当はいろいろ知っているが、それを喋ってしまえばエクシーズ次元じゃ周りは敵だけになってしまう。アカデミアに喧嘩を売った以上それだけは絶対に避けたいし、スタンダードに行く確率が激減してしまう。…まぁこの惨状も表面上しか知らないから詳しく知っておきたいってのもあるが……

 

「この街…?あなた、遠いところから来たの?」

「……うんと遠いところからな…」

 

OCG次元という名の

 

「…あの人たちはアカデミア。融合次元というところからこのエクシーズ次元に攻めてきた侵略者たちなの……」

「…融合次元から、エクシーズ次元にねぇ……」

「あなたは何者なの?シンクロ召喚…なんて見たこともないし…」

「…とりあえず危害を加える気がないのは確かだ」

 

降伏…というより無害だという意を込めて、両腕を上げて手をヒラヒラと揺らす

 

まずいなぁ…シンクロ召喚使ったせいでちょいと疑心暗鬼といったところか…。でも多対一でも戦えるデッキって「サイバー」とか「RR(レイド・ラプターズ)」とかしかないしなぁ…。「サイバー」は融合だから論外だし「RR(レイドラプターズ)」も仮に黒咲たちの目に止まったら厄介だしなぁ…

 

「…なぁ、どこかに寝泊まりに良さげなところはないか?」

「寝泊まりに?」

「信じられないだろうが、気がついたらこんなところに居たんだよ…。下手なところで寝たら、いつあんな変人どもが襲ってくるとも限らんしな」

 

女の子は首を傾げながら悩みだす…。…イカンイカン、早まった考えをするな僕、犯罪だぞ

 

「とにかくここに居てもマズイから、難民キャンプに移動しましょう」

「難民キャンプ?」

「えぇ、生き残った人たちはそこで過ごしているの。レジスタンスもあって、アカデミアに対抗しているの」

「なるほど…、分かった。とりあえず動くか」

 

 

 

 

 

 

 

そうして難民キャンプとやらに向かって歩き始めた。途中で軽く雑談を交わしながら歩を進めてゆく

 

「へぇ、兄貴がレジスタンスにねぇ」

「えぇ、兄さんはとても強くて、レジスタンスでも1、2位を争うくらい」

「そりゃすごい」

 

実際スゴイ。レジスタンスで1、2ということは、あの黒咲やユートと同格ということだ。実際にレジスタンスで争うなどしないだろうが、おそらくお互いの高め合うようなデュエルをしてるのだろう。…残念なのは、その目的がアカデミアに対抗する為ってところだけど

 

「…アカデミアが来なければ…」

「…え?」

「もっと平和なときにエクシーズ次元に来たかったなぁ……」

 

アカデミアとの戦いが黒咲たちを強くしたのは事実だろう。そのおかげでアニメじゃ何度黒咲に遊矢たちが助けられたか

 

…でもそういうのを抜きにして

 

「みんなと楽しいデュエルが出来たらいいなぁ…」

 

最初はアクションデュエルや黒咲とかのネタ見たさにこの世界にやってきたが、アカデミアがいる限り、いずれすべての次元に奴らは攻めてくる。そいつらを無視して僕だけが楽しいデュエルをする…それは間違っているのだろうか?

 

「大丈夫ですよ」

「へっ?」

「兄さんたちが必ずアカデミアを倒してくれる。そしたら、また楽しいデュエルが出来る…そう思います」

 

そんな優しい声音で言われたら、なお揺れてしまう。このまま逃げ果せてアカデミアが倒されるのを待つか、遊矢たち…のちのランサーズと同じようにアカデミアを打倒すべきか

 

面倒ごとは避けたい、けど逃げるのは間違っているように感じる。僕は…どうするべきなんだ……?

 

「どうしたいんだ…?」

「…そういえば」

 

急に少女は歩くのを止めこちらを向いた

 

「うん?」

「名前を聞いてませんでしたね、教えてくれませんか?」

 

名前?…名前くらいなら別に教えても良い…のか?多分大丈夫だよな?

 

「あの時名乗った…のはあいつらに対してか。僕の名前は白星風斗。おま…じゃなくて、君は?」

「白星さん、ですね。私の名前は…」

 

 

 

「瑠璃ッ!!」

 

 

 

「…えっ?」

 

…あれ?なんかすっごく聞き覚えのある声音とセリフが…。フードとネックウォーマーで隠れて見えないが脂汗ビッシリな状態で声の方向へ視線を向けると……

 

不審者が走ってきた

 

ア、アイエエエ!黒咲!?黒咲ナンデ!?

 

ヤバい、あの顔、あのコート、あのスカーフ。間違いなく我らが不審者、黒咲さんだ

 

つーかなんで黒咲がこんなところに!?瑠璃ってアレ?もしかしてユーリが瑠璃を攫っていった時期なの?だとしてもなぜこっちに真っ先に……

 

「兄さん?!」

「…ゑ?」

「無事か!?瑠璃!」

「ゑ?」

 

兄さん?…えっ?瑠璃?……えっ?

 

非常に頭が混乱して、それでも必死の思考の末隣の少女の顔を再度見てみる

 

……

 

………

 

…………

 

「瑠璃ィッ?!」

「ッ!?」

「キャッ!」

 

ヤバい、この子瑠璃だ!本当だ!マジだ!そしてヤバい!マジでヤバい!何がヤバいって、僕が彼女と一緒にいるって事実を黒咲に見られたのがヤバい!

 

「…お前は誰だ?何故瑠璃と一緒にいる?」

 

もうそこにいたのは、不機嫌とか怒りとか通り越して仇のように敵意をぶつけてくる黒咲。あぁ、ちくしょう…つまり僕は知らないうちに……

 

「さては、貴様もアカデミアか!」

 

特大級の地雷を踏み抜いていたってわけだ

 

そんなことを言いながらデュエルディスクを構える黒咲を見て、僕はそう思わざるをえなかった




今回のお話について

実は今回、瑠璃のキャラが分からなかったので出す予定ではなかったのですが、都合よく黒咲に誤解してもらうためにはこの方が好都合と判断したので登場したしだいです

それと瑠璃のキャラですが…えぇ分かってます、元は璃緒ですとも。璃緒を若干おとなし目にした感じですが…申し訳ありませんが我慢してくださいこればっかは。ドルベがなんでもしますから



次回予告
やめて!黒咲のライズファルコンですべてのモンスターを引き裂かれたら、すべてのモンスターが絶滅して風斗の心のライフが燃え尽きちゃう!
お願い死なないで風斗!あんたが今ここで倒れたら、笑顔ノルマや顔芸を見る目的はどうなっちゃうの?ライフはまだ残ってる。ここを耐えれば、黒咲に勝てるんだから!

次回「風斗死す」
デュエルスタンバイ!

※半分嘘です、あまり間に受けないように
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