面倒くさがりな直感系決闘者がゆくARC-V物語 作:ジャギィ
正直一瞬でやる気を無くしたが、ネット小説の更新を楽しみにもしてるから、待つものも気持ちが痛いほど理解してる身としては頑張って書かないとという衝動に駆られる。…まぁ楽しみにしてる人がたくさんいるという保証はありませんが…
というわけでタイトルバレな第2話ドーゾ!
「誤解だ」
「黙れ!アカデミアの手先め!」
「僕はアカデミアの人間じゃない。話し合えば分かる」
「敵と話し合うつもりなどない!」
「…………」
ウッゼェェェ!クソが!人の話聞けよこのほっかむり頭!
ハーイドーモ!白星でーっす!今現在とても会いたかった人物の1人、クロワッ咲こと黒咲と話してまーっす!
……正直言って鬱陶しい。頼むから話だけでも聞いてくれよ…僕じゃなくて後ろにいる妹君とでも良いから。それと無理矢理テンション上げてみたがダメだったわ、結構ツラい。あと客観的に見てキモい
黒咲 隼。エクシーズ次元のレジスタンスの実力者にして、後のアカデミア対抗組織…ランサーズ唯一のエクシーズ次元出身者。鉄の意志と鋼の強さを持つ、遊戯王界で上位に食い込むほどのネタキャラであり強キャラである
彼のどこがネタって、不審者の格好(コート+スカーフ+サングラス)で妹と間違えてヒロインに詰め寄ったり、その後すぐ仲間に無言の腹パンされたり、ワンターンスリーキルゥ…の偉業を2度も成し遂げたり、しかしそこでは黒咲が、大活躍していた!…りと、とりあえず羅列しただけでもその凄まじさを理解できただろうか?
そして黒咲が使う専用カテゴリ「
…とまぁそんなわけだから、こんな敵として…それも誤解された状態でデュエルなどまっぴらなわけだが……
「…何度も言うが僕は敵じゃない。ここから出て行けというなら出て行く。だから矛を納めてくれ」
「フン、逃げるのか?やはりアカデミアだな。貴様らには鉄の意志も鋼の強さも感じられない」
あぁもういい加減にしろしつけぇな!こちとらアクシデントの連発でストレスマッハなんだよ!
「…本当に僕はお前と敵対するつもりはないし、怪しいやつじゃない」
「その不審者の格好でそんな言い逃れができると思っているのか?」
お前が言うなッ!…と言いたいが我慢我慢。ここで切れて敵対したら本当によろしくないことになってしまう…我慢ッ……!!
仕方ない、あまりこういうことはしたくないが……
「…おい、説得するの手伝ってくれ」
女の子…瑠璃に顔を向けながらヘルプを要請する。あまり人を使うようなことしたくないけど、状況が状況だし仕方ないよね
「えっ…あ、分かりました」
僕の救難信号を読み取れたのか、説得の為兄に近寄る瑠璃。そしてそんな瑠璃を心配したのか、近寄った瑠璃の肩を掴んで話しかける黒咲。困惑気味な瑠璃の表情がとても印象的
「瑠璃!大丈夫か!?」
「あの…兄さん、聞いて。実はあの人はーー」
「…あぁ、瑠璃、心配するな。お前の言いたいことは分かる」
僕に話しかけた時とは180度違う、とても優しげな表情と声音で話す黒咲。なんか釈然としないが、まぁようやく分かってもらえただけいいか…
「大丈夫だ、俺には分かる。お前はあの男に脅されてここまで連れてきたのだろう?」
全然違う。全然分かっちゃいなかった
「いや…兄さん、それは違ーー」
「脅されたとはいえ、ここまで連れてきたことに罪悪感があるのだろう?お前は心優しいからな。大丈夫だ、お前は何も悪くない。悪いのは全て融合次元の卑劣なアカデミアだ」
アカデミアへの熱い風評被害。いや、全部自業自得だけどさ…でも僕はマジで関係なくね?
…もうダメだなこれ。まさか瑠璃の言葉すら耳に届からないとは思わなかった。アカデミアの襲撃が怖いし、コンクリの上でなんて寝たくないが…仕方ない。難民キャンプは諦めて明るいうちに寝床になりそうなところでも……
「…どこへ行く気だ?」
「…あん?」
何?まだなんか用があんの?正直これ以上話すことはないと思うが……
静かに、しかし怒りがあると分かるほどの声の低さで黒咲がこちらに一方的に話しかけてくる。瑠璃は止めようと必死である
「貴様、よくも瑠璃を利用してくれたな!関係のない瑠璃を!」
「…関係ないのは僕も同じなんだが?つーかいい加減人の話くらーー」
「黙れ!貴様のような奴を野放しにしておけるか!デュエルだ!この俺が叩き伏せて……」
「黙れシスコン」
…………あっ
「……なんだと…?」
前を見ると何を言われたのか分からないといった感じの表情の黒咲、そして僕の言葉をしっかり聞いたのかやっちまった、と言わんばかりの瑠璃の顔が見えて……
「…貴様…今、なんと言った?」
言葉を理解できた黒咲は憤怒の形相で僕を睨みつける。つーかこえーよ、なんでさっきよりも怒っているんだよ。あれか、言われたことないの?…マジで?
正直、やってしまった感はこっちもある。だけどそもそも人の話を聞こうともしない黒咲も悪いわけで……うん、もう面倒くせぇ
ここは遊戯王の世界、デュエル行使の世界である。力ずくで聞かせるしかない。もうどうにでもなーれ!
「黙れっつったんだよ、このシスコンが」
「なに…?」
「さっきから黙って聞いていれば瑠璃を利用しただの瑠璃を巻き込んだだの…、瑠璃って副詞がなければ会話もできないのか?シスコン野郎」
「貴様ァ…ッ!」
憎悪も敵意も通り越して、純粋な怒りをぶつけてくる黒咲。その表情は紛れもなく顔芸だった
(つーか顔ヤバい、線の濃さヤバい。真ゲスに匹敵するぞこれは)
1つの感情に身を任せて作り上げられた表情を向けられた感想は、笑いも恐怖も湧き上がらず、ただただ戦慄せざるをえなかった
ちなみに瑠璃は片手で頭を抑えながらふるふる首を振っていた
「家族を大事にするのは結構だがスキンシップが過剰だな。妹離れしろよ、お兄ちゃん」
「融合次元の手先め…!覚悟はいいか…!」
「覚悟?一体なんのだ?お前の髪型をバカにしたことか?この鳥公が」
「…ッ!貴様はこの俺が叩き潰す!」
「テメェをぶちのめして、しっかり話を聞いてもらうぞ!」
「「デュエル!!」」
白星 風斗 LP4000 手札 5枚
VS
黒咲 隼 LP4000 手札 5枚
デュエルディスクに先行後攻が表示される。今回は…
「僕の先行!僕は「
地面から水が湧き上がり、水だけの球体の水槽を作り上げる。その中に黄色く小さな鰤が現れた。頭には髪飾りのようにピンク色のサンゴがつけられている
レベル1 ATK 0
「「
優雅に泳ぐ「
セイバー・シャーク
レベル4 ATK1600
「更に手札の「シャーク・サッカー」は、自分の場に水・魚・海竜族モンスターが召喚・特殊召喚された時、特殊召喚出来る!」
地下より飛び跳ねし細身な鮫は、銀色に輝いた刃のようなヒレの先をユラユラと揺らしていた
シャーク・サッカー
レベル3 DEF1000
「「セイバー・シャーク」のモンスター効果!1ターンに2度までフィールド上の魚族を対象に発動!「シャーク・サッカー」を対象とする!レベルを1つだけ変動させる!レベルを1つ上げる!」
シャーク・サッカー
レベル4 DEF1000
「僕はレベル4となった「シャーク・サッカー」と「セイバー・シャーク」で、
「シャーク・サッカー」と「セイバー・シャーク」が蒼く光り出す。そして蒼く流動する輝く球体となり、2体の間に現れた渦に飲み込まれ…光の柱が生まれる
「竜の名を冠し鮫の王よ!その力震わせ、母なる海より浮上せよ!エクシーズ召喚!」
来い!僕のフェイバリット!
「ランク4!「バハムート・シャーク」!」
水のよう弾けた光の中から現したのは、鮫の竜王だった。蒼色に包まれた身体、鮫らしからぬ四肢。その手足には鮫の牙のごとく鋭く黒い爪が生え、ヒレのような4枚の翼と巨大な靭尾が大きく揺れる。そして鮫の獰猛さを残した頭部から発した、
バハムート・シャーク
ランク4 ATK2600
「エクシーズ召喚…?」
観戦していた瑠璃が、小さく呟いた
おそらくシンクロデッキでも使うと思ったのだろうが、基本的に僕は複数のデッキを使い回すタイプであり、召喚法にも当然こだわりなどない。だけど僕のことを知る由もない瑠璃は、エクシーズモンスターの出現に驚いている…といった感じだった。いや、エクシーズ召喚したことに驚いてんのかねぇ…?
さて、今回のデッキはシャークデッキ。前の世界の愛用デッキの1つ。最初はネタデッキのつもりで作ったのだが、新しいカードが増え使ってくうちに愛着が湧いて、当時は初手の安定性はネタにしてはとても高いかった。…まぁ紛失しちゃったんだけど…
正直今回のデュエルはそれ程の危機感を感じていなかった。相手は「
……そう思っていたなのだが…
「アカデミアがエクシーズを使うだと…!?…だが貴様程度では、この俺の鉄の意志と鋼の強さを打ち砕くことは出来ん!」
アレェ?何故かすごい闘志みたいなのを感じるんですけど?何が何でも打ち倒す気マンマンな顔つきなんですが?…どうしてこうなった…
(とりあえず勝負は全力でいくか)
「バハムート・シャークの効果発動!
「なに!」
「ただし、この効果を使った場合、このカードは攻撃できないが…先行1ターン目ならば関係はない!現われろ!「潜行母艦エアロ・シャーク」!」
地が揺れる。徐々に振動は強くなり、コンクリートを突き破って
潜行母艦エアロ・シャーク
ランク3 ATK1900
「更に自分の場に
「エアロ・シャーク」は青の球となり、渦巻きの中心に入り込み…再び光が溢れた
「深海に潜みし漆黒の戦士よ!その巨槍の力を持って、立ちはだかる敵を貫け!」
光の波から姿を現したのは、黒の鎧であった。ところどころ紫掛かった黒を着込んだ戦士、一部に入れられた橙色の部位や線は、深海から生まれた生物のような、そんな不気味さがあった
「エクシーズ召喚!出ろ、ランク4!「
ランク4 ATK2300
「このカードは自身の
白星 風斗 LP4000 手札 3枚
バハムート・シャーク
ランク4 ATK2600
ランク4 ATK2300
VS
黒咲 隼 LP4000 手札 5枚
「俺のターン!ドロー!「
現れた「
レベル4 ATK1300
「1ターンに1度、「
赤と白が交えた機械のような鳥が特殊召喚される。その嘴はキツツキのように細長く鋭く、脚部は糸切りバサミめいた形状であった
レベル4 ATK1700
「このカードが召喚に成功したターンのメインフェイズに1度だけ、フィールドの攻撃表示モンスターを、守備表示に変更する!俺は「
「あっ、ヤベ!」
僕は事態を察するが時すでに遅し。「インペイル・レイニアス」は撹乱するかのように蛇足飛行を繰り返し、繰り返し、繰り返し…瞬間、目にも留まらぬ速さで「ブラック・レイ・ランサー」の足の腱の部位を断ち切る。それだけで「ブラック・レイ・ランサー」の足は下半身不随のように動けなくなり、膝を地に叩きつけた
ランク4 DEF600
「クソッ!」
「更に手札の「
紫色の鳥が、舞い降りる。「
レベル4 DEF1500
「そして手札から永続魔法「
「バニシング・レイニアス」は無感情な瞳に映る「ブラック・レイ・ランサー」に向けて、弾丸のように突撃する
「「
しかし「ブラック・レイ・ランサー」も簡単にやられるつもりはなかった。膝立ちの状態で最後の力を振り絞り、自身の手のひらに黒き槍を顕現させ、力一杯腕を振り切った
キィィ…ン…
無機質な金属音が鳴り響く。それは、振り切った槍が「バニシング・レイニアス」を動かし、軌道をそらし、肩のアーマーを掠めた抵抗の音だった
しかし、同時に周りに漂っていた唯一のチカラの光の球が霧散し、「ブラック・レイ・ランサー」の抵抗は終わりを告げた
「破壊を無効にする効果があったか…だが無駄だ!「
赤い鳥は先程より小さく、しかしより速いスピードで飛び回って狙いを定めていた。「ブラック・レイ・ランサー」は立ちはだかる力も術も失っているのにだ。そして狙いを定めた「インペイル・レイニアス」は、真正面から無防備な胸部に接近し…。破砕音と共に「ブラック・レイ・ランサー」を貫いた。「ブラック・レイ・ランサー」は胸元を見下ろす。空虚に開けられた胸部、その穴から紫、黒と自身を主張する色の破片が次々に崩れ落ち…やがて爆発四散した
「ッウゥ!…チィ…」
風がコートをなびかせながらも、思わず舌打ちをした。まさかエクシーズ召喚もせずに「
「バトル終了後、俺はレベル4の「
宙を飛ぶ2体の「
「冥府の猛禽よ、闇の眼力で真実を暴き、鋭き鉤爪で栄光をもぎ取れ!エクシーズ召喚!飛来せよ!ランク4!「
その渦から何が飛び出した。正体は巨大な翼だった。丸みのおびた胴体、その脚は何かを掴むのに適した形状で、しかし全てを切り裂ける爪は危険さを醸し出し、頭部から向けられる眼光は何よりも鋭かった
ランク4 DEF2000
「「
ランク4 DEF2500
「そして「フォース・ストリクス」のモンスター効果発動!
白星 風斗 LP4000 手札 3枚
バハムート・シャーク
ランク4 ATK2600
VS
黒咲 隼 LP4000 手札 4枚
ランク4 DEF2500
レベル4 ATK1700
伏せカード 1枚
「僕のターン!ドロー!」
状況はかなり悪い。こっちはモンスター1体で手札4枚なのに対して、向こうは手札が4枚も残っていて「フォース・ストリクス」と「インペイル・レイニアス」に「ネスト」も残っている…
(できればここでサーチの供給源を断つ!)
「手札の1枚をコストに速攻魔法「ツインツイスター」を発動!お前の「ネスト」と伏せカードを破壊する!」
突如現れたツイスター…それも2つのツイスターが、黒咲の「ネスト」と伏せカードに対してその荒れ狂う自然の猛威の限りを尽くす
「やらせん!リバースカード「
しかし破壊寸前に発動されたリバースカードから光が発し、その光を「フォース・ストリクス」が浴びる
「このターン、俺の「
「よりにもよってそれかよ…!」
チェーン処理により、「ネスト」と「レディネス」はツイスターの中で破砕するが、「レディネス」の恩恵だけは「フォース・ストリクス」と「インペイル・レイニアス」が受けていた
「これじゃ「フォース・ストリクス」たちは処理できないか…」
だが、せめて墓地の「レディネス」は使わせる!
「「バハムート・シャーク」の効果発動!
「バハムート・シャーク」の
「現われろォ!「
それは、生命の誕生であった。肥大化した
「喰らい尽くせ!ランク3!「
ランク3 ATK2000
「
まぁとりあえず、このデッキには当然他の「
「「ナイトメア・シャーク」の特殊召喚時、効果を発動!手札の…」
「…………」
「…………」
何故か知らんがボーっと「ナイトメア・シャーク」を見ている。黒咲のみならず瑠璃も
「なんだ…このエクシーズモンスターは…」
「…「ナイトメア・シャーク」の効果発動」
「…ッ!」
僕の言葉がようやく聞こえたのかこちらに集中し始める黒咲。瑠璃は未だに「ナイトメア・シャーク」を見ている
もしかして「
「手札・場のレベル3の水属性モンスター1体を、このカードの
ランク3 ATK2000
「「ナイトメア・シャーク」の効果!
「なに!?」
「ナイトメア・シャーク」が自身の
「バトルフェイズ!「
「ナイトメア・シャーク」が口を大きく開く。「47」が輝きを増すと同時に「ナイトメア・シャーク」の口の奥から光が生まれる。お互いに光り輝き、増し続け…光が白で塗り潰された
「ナイトメア・シャーク」は無色透明で波のように揺れる光を黒咲に向かって発した。射線上に「フォース・ストリクス」がいるが、なんの問題もなかった。縮まる距離、立ち塞がる鋭き眼のフクロウ…しかしそれは何の意味もなく通過していった。「フォース・ストリクス」を突き破ったわけではない、最初から無意味なのだ。「フォース・ストリクス」はあの光には触れることもできず、そのまま動かなかった。もはや光の先には黒咲ただ1人
このまま行けば黒咲のライフを大きく減らせる…だが
「墓地の「
光が大きく散る。黒咲の目の前で「ナイトメア・シャーク」の攻撃は掻き消され、結局黒咲のライフを削ることは叶わなかった
(まぁ使うよな、普通)
「ナイトメア・シャーク」も強力なダメージソースの1つだが、奴のデッキにとっては天敵と言えるカードがこのデッキに入っている。…そいつを使うまでにライフが残っていればいいが
「躱されたか…これで僕はターンエンド」
白星 風斗 LP4000 手札 1枚
バハムート・シャーク
ランク4 ATK2600
ランク3 ATK2000
VS
黒咲 隼 LP4000 手札 4枚
ランク4 DEF2500
レベル4 ATK1700
「俺のターン、ドロー!「
レベル4 ATK1300
「…あっ、これは…」
そろそろ出るな…奴が…
「召喚に成功した「バニシング・レイニアス」の効果!手札の「
次に現れた鳥は、脚がなかった。…いや、脚と思しき1本が身体の下に伸びていた。そしてその鳥は、羽根だと判断できるものを、自身の周りに幾つも宙に浮かせ下降してきた
レベル4 ATK1800
「「
「またそれか!」
もう良いじゃん!「ライズ・ファルコン」出るじゃん!ソリティアよろしくガンガン回しやがって…!
「「
レベル4 ATK500
場のモンスターゾーンが埋まった…いよいよ来るか!
「俺はレベル4の「
3体の「
「雌伏の隼よ、逆境の中で研ぎ澄まされし爪をあげ、反逆の翼翻せ!」
それは、隼であった。他の「
「エクシーズ召喚!現われろォ!ランク4!「
ランク4 ATK100
とうとう現れた…「ライズ・ファルコン」!僕の場にはエクシーズモンスターである「バハムート・シャーク」と「
「来やがれ!黒咲!」
「「
「ライズ・ファルコン」の周りに漂う
ランク4 ATK4700
「墓地に送られた「ファジー・レイニアス」の効果で、デッキから同名カードをサーチ。そして「ライズ・ファルコン」は、特殊召喚された全てのモンスターに攻撃できる!」
あぁ、知ってる
「行け!「
「ライズ・ファルコン」が、甲高く鳴きながら空を大きく旋回する。どこまでも、どこまでも大きく。炎だけを見に纏い下降してくるその姿は、不死鳥のように雄々しく…美しかった
「全ての敵を引き裂け!「ブレイブクロー・レボリューション」ッ!!」
そして、その爪が近くまで迫ってきて……
「……海竜族の「バハムート・シャーク」が攻撃対象になった時!墓地の「キラー・ラブカ」の効果発動!」
「ッなに?!」
「その攻撃を無効にし、僕のエンドフェイズまで「ライズ・ファルコン」の攻撃力を500ダウンさせる!」
反逆の隼の前に突如現れたのは、細長い身をした魚だった。しかしその顔つきは充分に凶暴であり、身体と尾についてある刃のヒレは、「ライズ・ファルコン」を逸らし、傷つけるには充分過ぎた
ランク4 ATK4200
…しかし、止めるには不充分であり…その反逆の炎は「ナイトメア・シャーク」を消し炭にし…風斗の身体を大きく吹き飛ばした
「ぐわっ……うっ!うぐっ…!…ッガ!?」
白星 風斗 LP1800 手札 1枚
バハムート・シャーク
ランク4 ATK2600
VS
黒咲 隼 LP4000 手札 2枚
ランク4 ATK4200
ランク4 DEF3000
レベル4 ATK1800
吹き飛ぶ、跳ねる、大きく跳ねる…そしてその辺の瓦礫の一部に、身体を強かに打ちつけた
「白星さん!!」
少女が、悲鳴をあげる。こんなはずではなかった。こんなつもりでは……
瑠璃は風斗をとても信用している。出逢ったばかりの、それも未知の召喚法を使う人間相手におかしなことを言うようだが、それは見ず知らずの自分を助けてくれたから…だけではない
逃げず、自分の意思に則って戦い、勝利した。負ける可能性も、恐怖も当然あったはずだ。しかしそれを己の心ではね退け、心赴くままに戦った。その勝利を見て、彼女は兄の言葉を思い浮かべた
『瑠璃、俺たちは決して負けはしない。どんな逆境に立たされようと、鉄の意志で恐怖に打ち勝ち、鋼の強さで全ての敵を打ち倒す』
当時はその言葉を大きく理解していなかった。ピンとこなかったのだ。どんな戦いに行っても、兄たちはいつも帰ってきた。その戦いを見ていなかったから、彼女は理解の彼方にいたのだ
しかし風斗の戦う姿を見て、最後のパズルのピースがカチリとはまったかのような感覚だった
同時に思った。アカデミアの暴挙を許さない彼の人間性は、兄たちと同じくらい信用に値すると思った。しかし素性が怪しいのは紛れもない事実なので、どこか泊まれそうな場所に案内して、とっておいた紅茶でも振舞おうと思っていたのだ
だがその恩人は今、兄によって吹き飛ばされ、瓦礫の上で倒れ伏していた
「手札の「
「兄さんッ?!」
相手は立ち上がれてさえいないのにデュエルを続けようとする兄。兄さんは確かに敵に対してたいつも苛烈だった。だけど、今敵と思っている人は本当は恩人で…ッ!
レベル4 DEF100
「レベル4の「
そうしてエクシーズ召喚したのは、2体目の「フォース・ストリクス」だった
ランク4 DEF3000
「「
白星 風斗 LP1800 手札 1枚
バハムート・シャーク
ランク4 ATK2600
VS
黒咲 隼 LP4000 手札 2枚
ランク4 ATK100
ランク4 DEF3000
ランク4 DEF3000
ダメだ、これ以上続けさせたら、本気で彼の身が危ない。そう思い兄に詰め寄ろうとしたら、白星さんの身体が震えた。そして何かを呟きながら、彼はゆったりと立ち上がり始めた
「白星さん!」
この時、瑠璃も、黒咲も気付けなかった
彼女の後ろに立っているビルが、僅かながら傾いていることに
「ゲホッゲホゲホ!あークソ!身体中が痛ェ〜…」
「ライズ・ファルコン」に吹っ飛ばされて、なかなか体験しないような転がり方をした…。2度としてたまるかこんなもん
「白星さん!」
ん?何事?瑠璃の声が聞こえたので振り向いてみると物凄く心配してます!…と言った表情でこちらを見ていた。派手に飛ばされたから心配してくれたのかな…?
つーかフィールドよく見たらなんかもう1体「フォース・ストリクス」がたっていた。
「うわっ!?よく見たらコートの裾ちょっと破けてる!…あ、袖の糸もなんか解れてる。うーわ…ねーだろ、ありえねー…」
なんかテンションだだ下がってきたよオイ…。やだなー、鬱だー…
「…いつもの薄ら笑いはどうした?」
「は?薄ら笑い?」
何言ってんのこいつ…あっ!このセリフってあれだ、余裕のなくなった素良に対して黒咲がいった挑発か?…うん、間違いない。あの回、素良の顔芸見たさで何度も見たから覚えてる
ただ今の黒咲は純粋な疑問で聞いてきてるような気がする。だったら思ったことでも答えるか
「そんなもん、デュエルする時になんか必要ねーだろ。…まぁする奴はいるかもだが…最後はみんな笑って終わらせるのがデュエルってもんだろ」
「そんな顔を奴らに向けてやる必要はない」
「なら別にしなくていいんじゃない?そーゆ奴らだっているってことさ」
デュエルってのは水もの、勝ちもあれば負けもある。たとえ負け続けてもいつか勝ったら、それはとても嬉しいだろうし、実際嬉しかった。…今さらっと黒歴史掘り返したけど深くに埋めとこ…
「少なくとも僕はこのデュエルが楽しいぞ」
「なんだと?」
「だってそうだろ?
「…ッ!俺たちに敗北は許されていない!」
「知ってる。僕だってあいつらは嫌いだ、絶対仲良く出来っこねぇ」
せっかく挑んでくるかもしれない敵をカードにする。強者ゆえの行動なのだろうが、だからってやっていいことと悪いことがある。それに…
「なんでお前らは互いの召喚法を貶し合うんだ?」
胸中にある苛立ちを表に出さぬよう抑えながら、素朴な疑問をぶつける。こめかみがヒクつき、喉が震える
「なに?」
「融合次元の連中は融合最高!エクシーズ使えねぇ!…でお前らも相手が融合召喚する度に歯ぎしりなんてして…。疲れるだけだろ?ンなことしたって」
「融合次元は、アカデミアは俺たちの敵だ!故郷を壊し、多くの仲間を奪っていった融合を許すことなど…」
「ふざけるなァッ!!!」
「ッ?!」
「白星…さん…?」
あぁクソ!本当にどいつもこいつも、バカじゃないのか!?なんでこう小難しく考えるんだよクソッタレ!
「なんでそういう考えになるんだよ!?賢さが一周回って、お前らバカだろ!?」
「なんだと貴様!!」
「お前らの怒りは当然だよ!自分の住んでたとここんなにされて、いろんなところで不便で危なくて…」
オベリスクフォースを見れば分かる。あんな不愉快な連中どもに自分の日常メチャクチャにされたら、当然の怒りだけど!
「だからって
「融合召喚がなければ、エクシーズ次元が攻め込まれることなどなかった!融合のせいで!俺はアカデミアを絶対に許さない!」
「ならその怒りをアカデミアのクソどもにだけぶつけろよ!融合召喚がなければ?逆だろうが!アカデミアなんかなければ融合召喚がこんな使われ方してねぇんだよ!」
「貴様!!なぜそこまで否定する!?やはりアカデミアの人間だからか!!」
「ッいいっかげんっ人の話聞けよっこのクソ野郎が!!なんっでどいっつもこいつもこー石頭ばっかりなんだよ!!」
本っ当に!どいつもこいつも!!
「お前らみたいなバカどものいざこざに巻き込まれるためにこの世界に来たんじゃねぇんだよっ!」
「……なに…?」
「……えっ…?!」
「もっとみんなと!笑ってバカやって!楽しいデュエルするために来たのに!どいつもこいつも融合だのエクシーズだの…ッ!」
本っ当に!本っ当に!!
「融合も!シンクロも!エクシーズも!ペンデュラムも!好きなもの使って!全部使って!笑いながらやるのが遊戯王だろうがァッ!!」
クソがッ!クソがクソがクソがッ!!
「負けるかよ…!こんなことしか考えねぇやつらなんかに、絶対ッ………ッ!」
負けるかッ!喉まで出かかった言葉が出なかった。何かを見定めるような視線の黒咲ととても沈痛な表情で顔を伏せる瑠璃……だからなのだろうか
2人とも、瑠璃の後ろのビルが倒れそうなのに気づいていない
潰される。このままじゃ、間違いなく
走って助けに行く?間違いなく間に合わない
声をかけてみる?…これも反応が遅れるだろうから助からない
諦める?……これが妥当か…
正直言って怪我をしてまで助ける理由がない。下手をすれば2人まとめてお陀仏になる。だから見捨てよう
…そう思ったのに……
あのまま、ビルに潰された瑠璃を想像したら……
何故か瑠璃に、
「「バハムート・シャーク」ッ!!」
こんな状況からすれば間違いなく狂った行動だろうが、その時の僕は確信…いや、思い込みながら声をかけた
すると「バハムート・シャーク」は僕の身体を
「………ッ!?瑠璃ッ!すぐそこから離れろ!」
「…………えっ?」
そしてそのまま…
「……あっ……」
「瑠璃ィ!」
勢い良く…
「間にっ……!」
ビルが、倒れる
「きゃあああぁぁぁーーーーーッ!!!」
「……っ合えエェェェーーーーーッ!!!」
ぶん投げる
地が、ビルを砕く
「瑠璃イイィィィィーーーーーーーッ!!!」
「……ぅうん…」
「瑠璃!無事か?!瑠璃ッ!」
「…兄さん……?」
瓦礫の外で、自分を呼ぶ声により少女は目を覚ます
「無事だったのか!?瑠璃!」
「…あれ?確か…兄さんたちがデュエルしてて…そしたらビルが……」
そう、確かにそこまでは覚えている。しかし問題があった。何故自分は瓦礫の外にいるのか?そもそも何故ビルの下敷きになりかけたのか?
俯いていたからだ。…何故?
話を聞いていたからだ。…誰の?
「…コホッコホッ…ヴォエ…ゲホォ……」
「…ッ!?」
そうだ、もう1人いた。デュエル中に、悲痛な思いを、感情を爆発させた人間が…
「…大…丈夫……?」
「………?!」
サァーっ…と、自分でも顔が青くなっているのが分かった。見渡した視線の先にいたのは…
2度も命を助けてくれた恩人が、瓦礫の山から血を流した状態で顔と左腕を出す姿だった
……あーぁ、なにやってんだろうなー僕
「いくら
「バハムート・シャーク」に上に重なってる瓦礫を除けてもらいながら、僕はのんきに呟いた
いやはや、アニメじゃ高所から飛び降りたり崖から飛び降りたりヘリから飛び降りたり列車から飛び降りてもデュエリストは無事だったのに、自分はこのザマである。…なんか飛び降りた場面しか思い出せねぇなぁ
いや、本当に死ぬかと思った。瓦礫の隙間に挟まってるから身体は無事だけど、頭に瓦礫の雨が降ってきたときはグワングワンなって生死を彷徨いかけたよ。前世で頭から車に吹っ飛ばされた時並みにヤバいと思った
そうこう思っていると瑠璃が目を覚まして黒咲もやってきたので、軽く声をかける。ウォエ、土煙とかでキモい…
「し…白星……さん…」
「あーあの、起きてもらってあれなんだけどちょっち待ってもらえる?今コイツが瓦礫撤去してっから」
そう言いながら左腕で「バハムート・シャーク」を指差す。お!今ちょっと緩くなったぞ!頑張れ「バハムート・シャーク」!我がマイフェイバリット!
「…ッ!兄さん!兄さんも助けてあげて!私も…」
「あーストップ。止めい黒咲」
瑠璃に促されてすぐ行動に移すシスコン。その行動力は美点だけどこいつの場合欠点が目に余るレベルだからなぁ…
「なんでですか!?」
「どうせもうすぐ抜けれそうだし手ェ煩わせんのもアレだし…オッ!かなり緩くなった。今のうちに…」
「バハムート・シャーク」が瓦礫を持ち上げている間に匍匐前進の要領で瓦礫の山から抜け出し、みんなと一緒に離れる。その後、大きな音をさらに立てて瓦礫の山が崩壊し、ただの瓦礫となった。あっぶね……
「…あー身体の節々がイテェ……」
「……ごめんなさい…本当に……」
「気にすんな」
別に恨むほど気にしてはいねぇし、自分のやりたいままにやった結果だから、まぁ自業自得、インガオホーってやつだ。それよりもだ
僕は黒咲から距離をとり、デュエルディスクを構える
「……そんじゃ!気を取り直して、僕のターン!」
「えぇっ!?」
何故か瑠璃が驚いている
「なんで今デュエルなんてするんですか!?怪我しているんですよ!?早く治療しないと!」
「大丈夫、こんなもんツバつけときゃ治る」
「治るわけないでしょう!頭から血が出ているのですよ!?」
「経験談だ」
「経験談って…」
実際大丈夫だから放っておこう
そんなことを考えていると、黒咲が話しかけてきた
「なぜまだデュエルを続ける?」
「愚問だな、まだ決着はついていないからだ」
「すでに決着はついている」
ついている?決着が?……ハッ!
「いーやお前の負けだね。トドメさせると思って「ライズ・ファルコン」出したのが失敗だったな」
「なんだと?」
「なら証明してやるよ。…ほら何やってんだ、ディスク構えろ」
そういうと何故か溜め息を吐いて首をゆっくり振る。…なんだその「やれやれだぜ」みたいな仕草は
「質問を変える。…何故お前はデュエルを楽しもうとする?」
「それこそ愚問だろ。デュエルは楽しい方がいい」
「…俺たちはさっきまで敵同士だっただろう」
「それお前が勝手に決めつけてただけだからな?僕敵対する気なかったからね?」
…いや確かにさっきいろいろ言っちゃったけど、いいじゃん水に流してよそれくらい。こっちも悪かったから。1周回って冷静になったんだよ
「アカデミアはどうする気だ?」
「アカデミア みんなで倒せば 怖くない」
「…なんだそれは?」
「みんな心の中ではアカデミアみたいなの嫌いって意味。ほらいい加減続きやるぞ」
…………(無言の圧力)
「…とんだデュエルバカだな」
「ありがとう、最高の褒め言葉だ」
「…………」
「…………」
「………フッ…」
おっ、笑った
「んじゃ、デュエル再開だ!ドローカード!」
「……好きにしろ」
よっしゃブッ倒してやる!後ろで瑠璃がなんか言ってけど気にしな〜い
白星 風斗 LP1800 手札 2枚
バハムート・シャーク
ランク4 ATK2600
VS
黒咲 隼 LP4000 手札 2枚
ランク4 ATK100
ランク4 DEF3000
ランク4 DEF3000
…ッ!…ホントに…
「良いカードを引いたよ!僕は今引いたカード…「
「なに?!「
衝撃だった。自分たちの世界の技術で作り出したカード「
(「
疑問が尽きない黒咲と瑠璃であったが、そんな衝撃は新たな衝撃ですぐに消し飛んだ
「この効果により、エクストラデッキ、または墓地から「
突如空に巨大な大渦が現れる。それは今まで見たエクシーズモンスターよりも、先ほどの「
「現われろ!満たされぬ魂を乗せた方舟よ、光届かぬ深淵より浮上せよ!ランク4!「
ソレは、方舟であった。暗い闇の深海から現れたとは思えぬほどその白き方舟は美しく、前頭が横2つに分けられた中央の赤きパーツの奥には人型の何かが写し上がっていて、船体の右側に赤く「101」が浮かび上がっていた
ランク4 ATK2100
「そして特殊召喚した「
「「
「カオス・エクシーズ・チェンジ!今こそ顕現せよ!「
中央の人型が、飛び出す。それは「
「満たされぬ魂の守護者よ、暗黒の騎士となりて光を砕け!ランク5!「
ランク5 ATK2800
「…これは……」
「そして「ダブルフィン・シャーク」を召喚!」
朱色の鮫が出現する。その鮫はヒレも牙も2倍の数はあり、その凶悪さを底上げした
ダブルフィン・シャーク
レベル4 ATK1000
「「ダブルフィン・シャーク」の召喚成功時、効果発動!墓地のレベル3または4の魚族、水属性モンスターを特殊召喚する!「セイバー・シャーク」を特殊召喚!ただし、特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、このターン僕は水属性以外特殊召喚できない」
再び現れる、剣の鮫。ただし初ターンの力強さが、このモンスターには見当たらなかった
セイバー・シャーク
レベル4 ATK1600
「レベル4の「ダブルフィン・シャーク」と「セイバー・シャーク」で、オーバーレイ!」
エクシーズお馴染みの球体となったモンスターたちは、渦巻かれながら、エクシーズを生み出す。再び来い!マイフェイバリット!
「エクシーズ召喚!ランク4!「バハムート・シャーク」!」
バハムート・シャーク
ランク4 ATK2600
新たに現れる2体目の「バハムート・シャーク」
白星 風斗 LP1800 0枚
ランク5 ATK2800
バハムート・シャーク
ランク4 ATK2600
バハムート・シャーク
ランク4 ATK2600
VS
黒咲 隼 LP4000 手札 2枚
ランク4 ATK100
ランク4 DEF3000
ランク4 DEF3000
「いくぞ!「
「なに!?」
モンスターを自身の
「「ダーク・ソウル・ローバー」!!」
「
白星 風斗 LP1800 0枚
ランク5 ATK2800
バハムート・シャーク
ランク4 ATK2600
バハムート・シャーク
ランク4 ATK2600
VS
黒咲 隼 LP4000 手札 2枚
ランク4 ATK100
ランク4 DEF2500
これで黒咲のライフを削りきれる!
「これは…」
「宣言通り、逆転させてもらう!バトルフェイズ!バハムート・シャーク」で、「
「バハムート・シャーク」は口に溜め込んだエネルギーを、一直線に「ライズ・ファルコン」に向けて吐き出した。抵抗もできない「ライズ・ファルコン」は、しめやかに爆散した
白星 風斗 LP1800 0枚
ランク5 ATK2800
バハムート・シャーク
ランク4 ATK2600
バハムート・シャーク
ランク4 ATK2600
VS
黒咲 隼 LP1500 手札 2枚
ランク4 DEF2000
「「バハムート・シャーク」で最後の「フォース・ストリクス」を攻撃!「バハムート・ブレス」!」
「バハムート・ブレス」の強烈な息吹は、先ほどまで堅牢な硬さがあった「フォース・ストリクス」を容易く飲み込み、破壊した
白星 風斗 LP1800 0枚
ランク5 ATK2800
バハムート・シャーク
ランク4 ATK2600
バハムート・シャーク
ランク4 ATK2600
VS
黒咲 隼 LP1500 手札 2枚
「これでトドメだァ!「
「
白星 風斗 LP1800 0枚
ランク5 ATK2800
バハムート・シャーク
ランク4 ATK2600
バハムート・シャーク
ランク4 ATK2600
VS
黒咲 隼 LP 0
……黒咲の今の心境を表すなら、晴れやかな気分だった。憎しみをぶつけたからなのか、久しぶりに笑ったからなのか……
「…黒咲」
「……なんだ?」
その理由は、誰にもわからない
「いろいろあったが、楽しいデュエルだった」
「ーーー…」
「ありがとな」
だが少なくとも今分かるのは、また明日から全てを取り戻すための反逆の戦いが始まる。だから……
「…あぁ、俺もだ」
今は、笑顔でいよう
「…なかなか楽しいデュエルができたな…」
この世界に来て、初めていろいろぶつけたデュエルだった。だからそこに清々しさはあっても黒い感情はなに1つない
「…今は2人にしてやるか…」
遠目で、笑って話し合う黒咲兄妹を見てると、あのデュエルは本当に良かったものだと実感できる
誤解と挑発とストレスから始まったなんとも締まらないデュエルにしては、信じられないほど綺麗な終わり方である。僕も楽しい、黒咲兄妹も笑い合っている。Win−Winというやつだ
あとはお邪魔虫が居なくなればパーフェクトである。というわけだ
「白星風斗はクールに去ルベッ!?」
唐突に倒れてしまった。身体が動かない、あと体温が妙に冷たい気がする。そう思いコンクリの床に視線を向けると、真っ赤な液体がコンクリを濡らしていた。…そういや、頭から出血してたっけ…?
そんなことを考えつつ、こちらに慌てて寄ってくる瑠璃をよそ目に今更な疑問を最後に僕の意識はフェードアウトした
(…そういや…バハムート・シャーク、なんで僕や物に触れたんだろう…?)
白星風斗、最後まで締まらない男であった
とうとう完徹してしまった…おかげで頭がガンガンする…
ところで最近瑠璃がヒロインめいて来たんですがどうしましょうか…キャラも定まってないのにヒロイン化は流石にまずいかねぇ…?
次回はデュエルするか分かりませんがとりあえず想像しといてください