面倒くさがりな直感系決闘者がゆくARC-V物語 作:ジャギィ
自分で小説読んでて思ったんですが、あまりにも表現力…というか言葉のボキャブラリーが少なすぎて嘆く始末。「現れる」とかあまりにも多用しすぎ…みなさんどう思います?
それと本作品、ちょっともう我慢できなくなったので瑠璃のヒロイン化が決定しました。もう少し経ったらタグに追加されると思います
では恒例のタイトルバレな第4話ドーゾ!
※今回は1人回し回です。苦手な方はご注意ください
「おーい!こっちに残ってるのも運んどいてくれないかー!」
「まだ残ってんのかよ…分かりましたー!」
遠目で見える難民キャンプのテントを一瞥しながら両手でようやく抱えれる木箱を持ち上げながら、鼻歌交じりに歌いながらテントへ向かって移動する
「ふ〜んふ〜んふんふふんふん♪ふふんふんふ〜んふんふふん♪ふ〜んふ〜んふんふふんふん♪ふふふんふんふんふ〜ふふん♪」
今歌っているのは「鏡のデュアル・イズム」。ここはエクシーズ次元だから、という安直な理由からZAXELのOPをたらい回しに歌っていたのである。…自分が音痴だと言うのは自覚している…
ちなみにZAXELのOPは個人的にこれが2番目に好きだ。…1番は何だって?…今明かされる衝撃の真実編って言えば分かるのではなかろうか?
「ふんふんふ〜ん♪ふ〜んふんふんふふん♪ふふんふふんふんふんふんふ〜ん…っと、おーい!ここで良いですかー?」
少し聞き耳をたてるとOKの返事。なのでこの生活必需品…服とかそういうのが入った木箱を、少しだけ腰を下げてそのままドサッ!と置く。これで最後だと良いなぁ…まぁ自業自得なんだけど…
ユートとデュエルしてレジスタンスに加入してからかれこれ3日はたった。とりあえず最低限の食事と狭いが部屋を用意された。それとレジスタンスとアカデミアの
ちなみに交渉の際に移住食とは言ったが、よくよく考えれば服は全く同じのが何故か
「あぁ〜…まだ動けるとはいえ、面倒くせえなぁおい…」
木箱を運んでたところから想像できるあたり、今の僕はいわゆる雑用係といったところだ
…まぁ、いくらユートにデュエルで勝ったとはいえ、周りの人間からすれば正体不明のよそ者、それも融合召喚にその他諸々の召喚法を使う奴がいきなりレジスタンスの偉い立場にいたら周りから不満…というより不穏な空気が流れるであろう。しかし別にレジスタンスのみんなが僕を嫌っているのかといえばそうでないらしく、人手が足りないこの状況でユートをも下す
しかし黒咲とユートのフォローもあってか、それらは全てことなきこととなった。…だけど黒咲、その溶かす熱い気持ちどうこういうのだけはマジで止めてくれよ!恥ずかしいからホント!
その後反対意見はなくなったものの多少なりとも不安そうな顔をしていた…ので、難民の人たちの手伝いをすると僕から持ちかけたのである。これにはみんな目を丸くしていたが、信用してもらうにはやっぱり誠意を持って働くしかないだろう。ちなみにその時にユートは「みんなを頼む」と、黒咲は「お前ならなんの問題もないか」と言っていた。前半は意味がわからなかった。後半はどういう意味だと思った。力仕事くらいできるに決まってんだろ!忘れてるかもしれないが僕19だぞ!お前らの4、5歳は上だぞ!
…言葉の意味は後で理解したけどな…
そういう経緯もあって今の僕は難民キャンプに資材を運んでいたのであるが、正直言ってツラい。いや、雑用がツラいわけではない。実際なかなか重い資材を探し運びながらの移動はキツいが、前世勤めていた会社で若手がいないという理由から馬車馬のごとくこき使われた身としてはこの程度の労働は屁のつっぱりもいらんですよ!っといったところである。社畜って大変
では一体何がツラいのかというと…
「見つけたぞ!エクシーズの残党が!」
「……ハァ……」
…さっき言った「ユートをも下せる実力者」…これが重要だった。いつもアカデミアを撃退していたユートや黒咲を倒せる…つまり、2人と同じかそれ以上に護衛として役に立つ。そして肝心の2人はレジスタンスの指揮等で忙しいから護衛などとてもできない…というところで、僕に白羽の矢がたったわけだ。ユートたちの「頼む」や「問題ない」はこういう意味だったのか
いやさぁ…いつもアカデミア兵相手してる2人を倒したからってどうして……
アカデミア兵<ユート、黒咲≦僕
…っつー図式が成り立つわけ?僕に戦場の心得はないよ?オマケに瑠璃はオベリスクフォース3人を相手にワンタァーンスリィキルゥ…した事実をぶちまけるし、おかげでものすごい当てにされちゃってんだよ?デュエルは好きでもアカデミアの連中は嫌い…というかもはやウザい部類だからデュエルするたびにストレスは溜まっていくわけで……
…落ち着け、最近この手のデュエルが多くてイライラしてるだけだ。昨日と同じようにエクシーズのデッキでとっとと倒して仕事終わらせて部屋で寝れば……
「最近は我々を倒していい気になっているようだが、運が良いだけだ。所詮貴様ら獲物の分際ではアカデミアを倒すことなど出来ん!」
ブゥッチイィッ!!!
白星風斗
人手不足が顕著なこの状況で、レジスタンスに3日前入ってきた
融合次元のアカデミアがこの次元に侵略しに来て、かなりの月日が経った。私はデュエルの腕が良くないからレジスタンスには加入してなく、難民キャンプで妻子と共に肩を寄せ合って生きてきた
そんな中でエクシーズ次元ではない…それも融合召喚も使うという人間がレジスタンスに入った話を聞き、最初は多くの難民が反対し、彼を軟禁することを推奨していた。しかし、黒咲君が白星君を「鉄の意志や鋼の強さを溶かすほど熱い気持ち」の持ち主と評価し、この時点で多くの反対意見が消えた。黒咲隼ほどの人間がそこまで言うことに驚いて、意見をとりあえず取り下げたのであった
その後、リーダーであるユート君の「大丈夫だ、彼は信頼に値する!それにアカデミアの暴挙を許さないのは彼も同じ…共に戦ってくれる、心強い仲間だ!」との言葉と共に全ての反対意見がなくなった。私たち難民はレジスタンスの引っ張っているユート君に絶大な信頼を寄せている。その彼が言うのであれば、信じないわけにはいかなかった。だがいくらユートたちがそう言うとはいえ、不安は簡単に拭えないものである
そんなとき、なんと白星君本人が「手伝えることはないか?」と言ってきたのである。これには驚いた。多くの人間が彼に対し非道を行おうといたのに、あろうことか私たちのために働くといってきたのである。理由を聞いてみると「不安そうだったから」。たったこれだけ言うとユート君たちに確認を取りに行った
とても恥ずかしい思いだった。多くの人が彼に対し邪険な態度を取っていたにも関わらず、彼はたった一言でそれらを許したのだった
そして実際に接してみてわかったが、彼は誠意のある若者だと改めて皆が理解した。ほんの少し文句は言うものも、ほとんど口だけでしっかり働き、こちらの気を遣ってか荷物なども持ってくれる。何よりデュエルが本当に強いのである。昨日も一昨日も資材運搬のときにアカデミアと出くわしたが、白星君は難なくそれを撃退した。なるほど、ユート君や黒咲君が信頼するわけだ。おかげで難民生活も少しだがグレードが上がり、妻も息子も喜んでいた。それを聞いて良かったと言ってくれる彼は、間違いなく私たちの新しい《希望》であった
そんなこともあり、悪いと思いながらも彼に多く頼ってしまうが…歌を歌いながら運ぶ姿を見て、まだ余裕なのだなと思った。しかし、今回外に出たのはあまりにも運が悪かった
ここ最近頻繁に出くわしている、アカデミアの兵士たちと7人も遭遇してしまったのである。非常にマズかった、いくら実力者の白星君でもこの数では多勢に無勢…とても勝ち目がなかった
「最近は我々を倒していい気になっているようだが、運が良いだけだ。所詮貴様ら獲物の分際ではアカデミアを倒すことなど出来ん!」
とても傲慢な言いようだったが、言い返せなかった。この人数では時間を稼ぐことも出来ず、私たちはカードと化すだろう
ここまでか…!妻と子に心の中で謝罪しながら、覚悟を決めた矢先…
ブゥッチイィッ!!!
そんな音が聞こえた。その音は隣の白星君から聞こえ、顔を向けてみると凄まじい怒気を感じ取った。この理不尽による絶望からか、抗うための闘気からか…どの怒りが私は分からないが白星風斗は善良な青年である。この評価は変わらないし、変えるつもりもなかった
「…フン、だんまりか、つまらん奴らだな。獲物はもっと泣きわめくものだろう?」
「そう言ってやるなよ、エクシーズ風情じゃいくらなんでもこの数じゃあ無理だからな」
「………ククククク…無理、だと?」
彼が、言い返す。しかしその声音はとても冷たく、その言葉はとても意味がわからないといった感じに言っていた
「あ?」
「テメェら勘違いしてねえか?まさかこの程度で俺に勝ったつもりじゃないだろうな?」
「なんだと?」
「テメェらみたいな雑魚どもじゃあ10人…50人…100人束になったって俺に勝つことなんざできねえんだよ」
嘲笑、先ほどのアカデミア兵が言ったことが霞んで見えるほどに、さらに傲慢な挑発。…しかし今の彼はそれが可能ではないのか?そう思わせるほど、一人称も低い声も喋り方も…雰囲気も変わった今の白星風斗は恐ろしかった
「この人数の我々に勝つとでもいうのか!」
「当たり前だろ、テメェらじゃ100年かかったって俺の足元にも及ばねえんだよ!」
「なんだと!?」
「ふざけたこと言いやがって!」
「ならば我々をなめてかかったことを後悔させてやる!」
青い兵士たちの怒りが頂点に達する。それぞれの大きな怒声が、どれ程煮え繰り返った気分なのかを如実に知らせてくれた
だがそれすらも、彼は嘲笑う
そして、彼は弾けた
「ヒャーハハハハハハッ!!なら俺の「ハンドレス・コンボ」の恐怖を、骨の髄まで味あわせてやるぜ!!」
「デュ↑エルだァ!!」
「「「「「「「デュエル!!」」」」」」」
白星 風斗 LP4000 手札 5枚
VS
アカデミア兵A LP4000 手札 5枚
&
アカデミア兵B LP4000 手札 5枚
&
アカデミア兵C LP4000 手札 5枚
&
アカデミア兵D LP4000 手札 5枚
&
アカデミア兵E LP4000 手札 5枚
&
アカデミア兵F LP4000 手札 5枚
&
アカデミア兵G LP4000 手札 5枚
「俺の先行ォ!手札の「
『ペンデュラムだと?』
「「モンキーボード」のペンデュラム効果!このターンこのカードを発動したメインフェイズに発動可能!デッキから「
突如光の柱が現れ、そこに浮いて出来きた歯がピアノの鍵盤を形取ったサーカスに出てきそうな猿。それが演奏を始めると、どこからともなくシルクハットをかぶりスティック杖を回しながら、オレンジ色のトカゲがこれまたサーカスのような出で立ちで登場した
白星 風斗 LP4000 手札 5枚
(スケール1)
(スケール6)
「これでレベル2から5のモンスターが同時に召喚可能!」
「同時に召喚だと!?」
「ヒャーハハハハハ!ペンデュラム召喚!現れろォ!」
彼の叫声とともに出てきたのは、全体的に黒色の服装を着た
「「
白星 風斗 LP4000 手札 1枚
(スケール1)
レベル4 ATK1800
ダーク・グレファー
レベル4 ATK1700
インフェルニティ・ビートル チューナー
レベル2 ATK1200
(スケール6)
『これは?!』
『ペ、ペンデュラム召喚だと!?』
『何だこいつは?!』
『落ち着け!どんな召喚法を使おうが、この人数を相手に勝ち目などない!』
アカデミア兵たちは狼狽えるが、すぐに落ち着きを取り戻す。奴らの言っていることはもっともである。言動からするにアカデミアの中でもおそらく奴らは成績が優秀なのであろう。そんな奴らを7人も相手にどうやって勝つつもりなのだと内心気が気でなかった
それでも知ったことではないと、自分のカードを弄り続ける白星君
「「ダーク・グレファー」は手札の闇属性モンスターを墓地に捨てることで、デッキの闇属性モンスターを墓地に送ることができる。手札の「インフェルニティ・ビートル」を墓地に捨て、デッキの「インフェルニティ・ネクロマンサー」を墓地に送る!」
そこまで見ていて、男はことの重大さに1番早く気づいた
白星君の手札が先行1ターンで既に
「ハハハハ!先行1ターンで手札を使い切るとはバカな奴だ!」
「やはり負け犬のエクシーズだな!この勝負、我々の勝ちも同然だ!」
敵も嘲笑う。男はそれを否定できなかった…目の前が暗くなるような気がした……だが
「バカが…手札「
魔術師と戦士が、力の球となり渦に滑り込む。そこから放出されたのは…陽炎と熱気
「焔の海に潜みし竜よ!その力で命を天に上げ、全てを地に落としやがれ!」
焔の波を掻き分けて出てきたそれは、岩のような鱗の隙間から高温の赤色を発し、背に炎を纏った竜だった
「エクシーズ召喚!出やがれ、ランク4!「ラヴァルバル・チェイン」!」
ラヴァルバル・チェイン
ランク4 ATK1800
「お得意のエクシーズか!」
「「ラヴァルバル・チェイン」のモンスター効果!
なるほど、デッキトップ操作からのドローで特定のカードを引いたということか。しかし一体どうするのか…そこから先の思考は、これから始まる白星君の
「今引いた「インフェルニティ・デーモン」の効果!手札0の状態でこのカードを引いた時、「インフェルニティ・デーモン」を特殊召喚する!来い!「インフェルニティ・デーモン」!」
すると、橙色の頭髪の細長い体躯の悪魔が、その赤い瞳をギラつかせて現れた
インフェルニティ・デーモン
レベル4 ATK1800
「そして!同じく手札0でこのカードが召喚・特殊召喚に成功した時、デッキから「インフェルニティ」カードを手札に加える!永続魔法「インフェルニティ・ガン」を手札に加え発動!」
「インフェルニティ・ガン」を発動する白星君。これにより再び手札「0」
「俺はレベル4の「インフェルニティ・デーモン」に、レベル2の「インフェルニティ・ビートル」をチューニング!」
「インフェルニティ・ビートル」が、レベルの数に合わせた透明の輪に変化し、そこを「インフェルニティ・デーモン」がくぐり通る。2体はやがて6つの星となり、光を貫かせる
「闇の夜を飛び交う漆黒のカラスよ!月の光に照らされる星の影より浮び上がれ!」
羽根が、舞い散る。黒く不吉なカラスの翼を広げるその人型は、細長い大剣を手に空より飛び降りた
「シンクロ召喚!出やがれ、レベル6!「
レベル6 ATK2400
『し、シンクロ召喚?!』
『レジスタンスの人間が、こんな召喚法をいつの間に!?』
「「
そういうと、「ノートゥング」はその翼を大きく早く羽ばたかせ、黒い羽根を弾丸の如くアカデミア兵の1人に飛ばした
「グワァ!」
アカデミア兵A LP3200 手札 5枚
「クソ!いい気になりやがって!」
「いい気になってんのはテメェの方だろうが。テメェらに次のターンは絶対に来ねえんだからなァ…「インフェルニティ・ガン」の効果発動!手札0の時このカードを墓地に送ることで、墓地の「インフェルニティ」を2体特殊召喚する!蘇れ!「インフェルニティ・ネクロマンサー」!「インフェルニティ・ビートル」!」
身体を大きく覆う紫の独特な服を着た緑で長髪のそれは、骸骨の死霊使いであった。骨が打ち合う音が鳴り響く背徳感のあるそれの隣には「インフェルニティ・ビートル」も浮いていた
「また手札0で効果発動だと…!?まさかお前のデッキは!?」
「今更気づいたか!そうだ!俺の「インフェルニティ」どもは、手札が0の時に真価を発揮するカードだァ!」
手札0で効果を発動するカテゴリ。常に手札の0を維持するということはドロー次第でフィールドが劇的に変化する運のデッキであり、1枚でも残れば効果すら発動できないそのカード群を使うのはまさに狂気の沙汰というものだった。しかしそれよりも恐ろしいのは、そんなカテゴリのカードを手に取るように使いこなす悪魔的タクティクスの持ち主である味方などだと戦慄しながらも理解した
「レベル6の「
「シンクロモンスターでシンクロ召喚するだと!?」
「異界より来航せし超越者たちの王よ!その衝動の欲するまま、全ての事象を掻き乱せ!」
次に光の柱から現れしは、金色の機械を装備されたサイキッカーだった。拘束具のような機械を身に纏っていたが、肉眼でも視認できるほどのパワーが身体から迸っていた
「シンクロ召喚!出やがれ、レベル8!「
レベル8 ATK2800
「そしてシンクロモンスター「
「なんだと!?」
パワー迸るサイキッカーと焔纏し海竜が、空に現れた渦に飲み込まれ…融合する
「外なる者と対する旧き者よ!調和せし白と重複せし黒を糧に、今ここに降臨せよ!」
それは神であった。槍と盾を持つの女性から放たれる威光が、その者を女神と認識させた
「融合召喚!顕れよ、レベル4!「旧神ヌトス」!」
旧神ヌトス
レベル4 2500
融合召喚…噂で使えると聞いていただけだったが、本当に使えるとは……。外から来たとは言っていたが、彼は何者なんだ…?
「バカな…!融合カードも使わずに融合召喚をするだと…?!」
「こ、こいつは本当に何者なんだ!?」
「落ち着け!あいつは攻撃力2800のモンスターを使って2500のモンスターを出しただけだろうが!」
「そうだ!いくら融合が出来ようとこんな初歩的なミスをするような奴に我々は負けるわけがない!」
初歩的なミス?いや、そんなはずはない。彼のここまでの流れるような展開には迷いが一切なかった…
「墓地の「
再び召喚される、焔の海竜
ラヴァルバル・チェイン
ランク4 ATK1800
「またエクシーズだと!」
「どこまでやる気だ!?」
「どこまでも!ヒャーハハハ!「ラヴァルバル・チェイン」の効果を、
現れしは、黒き鎧に赤のマントをはためかせる戦士。顔には目に横一線の穴が開けられた白い仮面を付けており、その手には先が少し曲がった大剣が握られていた
「エクシーズ召喚!出やがれ、ランク3!「
ランク3 ATK1600
またエクシーズ召喚。自分もプロを目指していたが、1ターンにこれ程のエクシーズ召喚をするのはプロでもほんの一部
「一体何が狙いなんだ…」
目的は分からない…いや、目的は分かる。「目の前の7人の敵を倒す」ことだろう。しかしどうやって倒す気なのか?そこが想像できないのである
「「
皮で作られたサラシと腰巻に丈の短い上着のようなものを羽織り、木とつると石で作られた弓を携えていた女が現れる。その女は女部族「アマゾネス」の1人であり、射手であった
レベル4 DEF1000
「これで準備は整った…」
準備?今までのは準備だったの言うのだろうか?彼は…
「準備だと?」
「さぁ、満足させて貰おうじゃねえか!「
「なんだと!?」
「「インヴォーカー」と「チェイン」をリリース!やれ、「
「インヴォーカー」と「チェイン」がリリースされ、黄色い粒子と消える。その瞬間、「
白星 風斗 LP4000 手札 0枚
(スケール1)
インフェルニティ・デーモン
レベル4 ATK1800
レベル4 DEF1000
インフェルニティ・ガン
VS
アカデミア兵A LP2000 手札 5枚
「グォッ!?…な、なんだ?!この痛みは…!?」
「今からテメェらを全員黄泉の世界に送るための代金をくれてやる」
「な、に…?」
「俺の満足をたっぷり受け取りなぁ!
「バカめ!自分のモンスターを自ら破壊するとは!」
「バカはテメェらだ!ここまできてまだ気づかねえとはとんだロマンチストだなァ!「インフェルニティ・ガン」の効果でこのカードを墓地に送り、2体の「インフェルニティ・ネクロマンサー」を特殊召喚!来やがれ!」
2体の死霊使いが現れる。しかしなぜだろうか、アンデッドなどを使役する
「「ネクロマンサー」の効果!手札0のとき、墓地の「インフェルニティ」を特殊召喚!「インフェルニティ・ビートル」を特殊召喚する!そして、もう1体の「ネクロマンサー」の効果で「インフェルニティ・デーモン」を蘇生!特殊召喚時効果でデッキから「インフェルニティ・ミラージュ」を手札に加える!レベル3の「インフェルニティ・ネクロマンサー」2体に、レベル2の「インフェルニティ・ビートル」をチューニング!シンクロ召喚!出ろ、レベル8!「
「ガァッ!」
白星 風斗 LP4000 手札 1枚
(スケール1)モンキーボード
レベル4 DEF1000
VS
アカデミア兵A LP800 手札 5枚
「墓地の「
「だが!もうお前の場にはリリースするためのモンスターはいない!」
「次の我々の総攻撃で終わりだ!」
「何言ってやがる?まだ俺の手札には「インフェルニティ・ミラージュ」がいるじゃねえか」
そういって彼は手札のモンスターをヒラヒラと見せつける。しかし…
「ふざけるな!もうお前にはモンスターを召喚する手段など残されていない!」
「あるじゃねえか。とびっきり普通の、至って簡単な召喚方法が」
「何を言っ………ッ?!」
記憶を掘り返す。男もアカデミア兵たちも、その記憶の海を必死に掻き分ける。だが、しかし、よく考えれば
「通常召喚を1度も行っていない…ッ?!」
そう…白星君はここまで展開していながら、ライフを削りながら、このターン中ただの1度も通常召喚をしていないのであった
空気が、ざわつく
「そうだァ!俺は手札の「インフェルニティ・ミラージュ」を
ようやく彼が行った通常召喚したのは、青色に緑の線が入った装束を着た祈祷師のような格好。しかしその顔…身体の色は人間ではない真っ白さであり、血のように真っ赤なたてがみが白さを引き立てた
インフェルニティ・ミラージュ
レベル1 ATK 0
「「インフェルニティ・ミラージュ」も当然、手札0で発動する効果を持つ!その効果は、自身をリリースし墓地の「インフェルニティ」2体を特殊召喚する効果!出ろ!2体の「インフェルニティ・ネクロマンサー」!」
何かしらの呪文を唱える「インフェルニティ・ミラージュ」。呪文を唱え終わった…かと思うと、「ミラージュ」は唐突に体が膨れ上がり苦しみ出して…真っ二つに裂けた。「ミラージュ」の中から出てきたのは、先ほど墓地に送られた2体の「インフェルニティ・ネクロマンサー」であり、その服には大量の血がこびりついていた
「「インフェルニティ・ネクロマンサー」2体の効果で、「インフェルニティ・デーモン」と「インフェルニティ・ビートル」を特殊召喚!「デーモン」の特殊召喚時、デッキの「インフェルニティ・ガン」を手札に加え、そのまま発動!レベル3の2体の「ネクロマンサー」に、レベル2の「ビートル」をチューニング!シンクロ召喚!何度でも出やがれ、レベル8!「
「グワアァーーーーーッ!」
白星 風斗 LP4000 手札 0枚
(スケール1)モンキーボード
レベル4 DEF1000
インフェルニティ・ガン
VS
アカデミア兵A LP 0 手札 5枚
「バ、バカな!?先行1ターンでワンキルだと!?」
「ワン、じゃねえ。セブンだ!「インフェルニティ・ガン」の効果で墓地の「ネクロマンサー」2体を蘇生!「ネクロマンサー」の効果で墓地の「ビートル」を蘇生!墓地の「
そこでようやくアカデミア兵たちは気づいた。少し遅れて、男も気づく
「「ネクロマンサー」の効果で「デーモン」を蘇生!効果で「ガン」をサーチ、そして発動!「ネクロマンサー」2体に「ビートル」をチューニング!シンクロ召喚!レベル8!「
「グゥッ!」
アカデミア兵B LP2800 手札 5枚
「無限ループ…」
そう、白星風斗の狙いは「インフェルニティ・ガン」を使い回した先行無限ループワンキル。要約すると
①墓地に「
↓
②「インフェルニティ・ガン」で2体の「ネクロマンサー」を蘇生
↓
③それぞれの「ネクロマンサー」で「デーモン」、「ビートル」を吊り上げる。その際、先に墓地の「ガン」を「
↓
④「ネクロマンサー」2体と「ビートル」で「
↓
①と同じフィールドに戻るのでこれらをライフを全部削るまで繰り返す
この世界の
「さあ、満足させてもらおうじゃねえか!」
青い制服を着た軍隊員の、何度目かもわからない悲鳴があがる
「グワァッ!」
白星 風斗 LP4000 手札 0枚
(スケール1)モンキーボード
レベル4 DEF1000
インフェルニティ・ガン
VS
アカデミア兵A LP 0 手札 5枚
&
アカデミア兵B LP 0 手札 5枚
&
アカデミア兵C LP 0 手札 5枚
&
アカデミア兵D LP 0 手札 5枚
&
アカデミア兵E LP 0 手札 5枚
&
アカデミア兵F LP 0 手札 5枚
&
アカデミア兵G LP400 手札 5枚
「「ガン」を墓地に送り「ネクロマンサー」2体蘇生、「
悪夢であった。たった1人の人間を相手に6人のアカデミア兵たちは地に倒れ、そこに最後の1人も追加されようとしていた。先行無限ループワンキルなどふざけるな!反則だ!と最後の1人は叫びたかった。もっとも、1VS7などという勝負を最初に仕掛けようとした彼らが言っても説得力はなく、その様はまさに因果応報であった
熱が冷めたのかただ淡々と作業をしているだけの白星君だが、その機械のように正確に、無感情にカードを弄る姿はまさしく
残った1人が、唇を噛み締める
「こんな…こんなことが…!我々が手も足も出ないなど…!」
「
「クソォ…ッ!」
「終わりだ、「アーチャー」の効果で「
「クッソオォォーーーーーッ!!」
白星 風斗 LP4000 手札 0枚
(スケール1)モンキーボード
レベル4 DEF1000
インフェルニティ・ガン
VS
アカデミア兵A LP 0 手札 5枚
&
アカデミア兵B LP 0 手札 5枚
&
アカデミア兵C LP 0 手札 5枚
&
アカデミア兵D LP 0 手札 5枚
&
アカデミア兵E LP 0 手札 5枚
&
アカデミア兵F LP 0 手札 5枚
&
アカデミア兵G LP 0 手札 5枚
「…あぁ〜クソ、面白くねぇデュエルだったなぁ…」
白星君が呟く。それは心底つまらなさそうにしていて、まるで飢えを満たそうとする狼のようであった
「いちいち同時に相手してやらなくても良かったのに、わざわざ満足しちまったよ…あいつらのビビってる姿は少し愉快ではあったが」
そういいながら、資材の入った箱を持ち上げる
「とっとと運びましょうよ。みんな待ってるでしょうし」
「…あ、あぁ…そうだね…」
「資材の中に角砂糖あったし、瑠璃に紅茶でも入れてもらおっかな〜」
白星君はそういうと、鼻歌(「Wonder Wings」という歌らしい)を歌いながら、軽い足取りで歩き始めた。こっちに合わせてるのか、歩幅はいつもより狭い
『ふ〜ふ〜ふん♪ふふふふふふ〜〜ん♪ふふふんふふふふふふふ〜ん♪ふんふ〜ん♪』
再び鼻歌を歌いながら歩いて行く姿は、現代の若者らしい前向きな青年だった…
だからこそ、どのようなところに…世界に住めば、あのようなカードを持ち、あのような戦術を生み出し…
あのような哀愁漂う横顔になるのか、男…
まったく、今日はちっとも満足出来ねえデュエルだったな…いや、ガンガンブン回すって意味では満足してたけど
しかしこの世界のデュエルはもう殆どが展開して相手を正面から叩くビートダウン系統が主流であり、そうじゃなくてもロックだったりバーンだったりが主なデッキコンセプトである。カウンター罠の妨害札を中心に使ったパーミッションやずっと俺のターンな無限ループ(ドゥロソイヤや満足)が存在せず、本当に一部で使われるのでも相手に合わせたメタデッキであり、卑怯などと罵られている。まぁ僕はそんなの知ったこっちゃないって鼻クソほじりながら言うけどね!
…結局何が言いたいのかというと、今回の僕のデュエルでアカデミアの連中が強くなってしまったらどうしようか…といったところである。もし向こうが僕だけを相手しているうちに対抗策のカードを作る…作る?…うん、あり得る。とりあえずそんな事態になってしまえば、僕はともかく他のエクシーズ次元のみんなの勝機すら摘み取られかねない事態になってしまうのである。正直なところそんなことは起きて欲しくないがこの世に永遠はない、いつか破られるものである
そう考えると頭がとってもとっても痛くなるというわけで…
「白星さん、3個も角砂糖入れたら紅茶の味変わってしまうわよ」
「頼む瑠璃入れさせて。正直これからのことを考えるとホント色々とキツいんだよ…」
糖分欲しさに角砂糖3つの投入を瑠璃に注意されてしまった。角砂糖だけガリガリしても物足りねぇんだよぉ
ここは瑠璃の部屋。物資の少なさゆえに家具の数などが若干寂しい感じだが、充分年頃の女の子らしい部屋である
そしてそんな部屋に糖分欲しさで押しかける僕は客観的にどう見ても
「これからのこと?」
「今日手伝い中に青い軍服のアカデミア兵にあったんだよ、7人」
「7人?!だ、大丈夫だったの!?」
「同時に相手してた」
風斗の口から知らされる衝撃の真実に瑠璃は驚愕した。初めて会った時も3人のオベリスクフォースと同時に戦ったが、その時ですらライフを半分も減らされたのだ。それの下位存在とはいえ7人同時となると、ユートや兄の隼ですら勝ち目はほぼない。兄ならば、先に相手に展開させて「ライズ・ファルコン」を出せば勝てはするが……
「それで、逃げてきたの?」
しかしそれにしては特に戦ってきたような傷跡はなく、もしかして隙を見て逃げ出したのかと思った
しかし彼女は一瞬だが忘れていた。彼はいつも予想斜め上をいくことを
「いや、ワンキルしてとっとと仕事終わらせた」
「…え?ワンキル?7人を相手に?」
「うん、先行無限ループバーンで」
今日手伝った人に聞けば分かるぞ…とそこまでいうと瑠璃は右手を右のこめかみに当てて小さく首を振っていた…。えっ?なにその反応?傷つくんだけど
「…それの一体なにが問題なの…?」
「えーと、アカデミアが対抗して強くならないかなーって…」
瑠璃の正面を向いて説明する
「えっとな、そもそもアカデミアってエクシーズ次元を下に見ているわけだろ?」
「…そうね」
「だから今までレジスタンスに対して過剰な戦力は投入してこなかった。向こうの戦力からすれば、レジスタンスはまさに些細な抵抗程度だったからだよ」
だけど、と僕は説明を続ける
「僕の任されてる護衛って、ちょくちょく被害が出てたんでしょ?それが3日だけとはいえ急に0になってオベリスクフォース?…とは違うと思うが、多分優秀なアカデミア兵が7人も返り討ちにされてたら、向こうからすれば流石に不審に思わない?」
「…確かに」
僕がアカデミア側ならば普通のアカデミア兵が3人とかならともかく、7人という人数が連日でやられるのは不思議に思う。そしてこう思うだろう、「敵がなにかしらの対抗手段を手にした」…と
紅茶を口にしながら瑠璃は耳を傾ける
「それに…実はさ…今日、えっと…」
「…?どうしたの?」
「…使っちまったんだよ、エクシーズ以外の召喚法全部」
ングッ!…と瑠璃が息を詰まらせる。どうやら紅茶が別の器官に入ったのか、ゴホッゴホッと咳をする。それを見かねて僕は背中をさする…のは何というか気恥ずかしかったので、ポケットティッシュを出して差し出す
「大丈夫か?」
「ゲホッゲホッ…えぇ、ちょっと驚いただけだから…」
「本当にすまん、あいつらにイラついてたんと状況的に流石にエクシーズだけじゃ厳しくて…」
実際は満足以外では、なのだがエクシーズだけでは満足でも勝ち目はないので別段間違ったことは言ってない
「いえ、白星さんの判断は間違ってないとは思うけど…。…それは兄さんたちに言ったの?」
「いや、あとであいつらにも言うつもりだ」
しかし、本当に参った。もしこれでさっき言った過剰戦力とやらを注ぎ込んできたら、揶揄冗談抜きでエクシーズ次元が今度こそ滅ぶ。その引き金を引いたのは僕という形で
そんな半端にもならない罪はとても背負い切れる気がしないし、正直自殺したくなるレベルである。けど死にたくはないから必死に生きて罪悪感がよぎる人生を全うすることになるだろう。そんな第2の人生は御免被るから必死に回避する方法を模索する
「どうしようかな…」
他の召喚法を教える?却下、時間が足りない・経験者は僕だけだから人も足りない・中途半端に教えてもデッキ構築が悪くなるだけ…という三拍子の不要素が固まりすぎている
だからエクシーズに特化させる?…これは妥協案。みんなもアカデミアの対抗はしてるだろうが向こうはさらに対策を練ってくる可能性があるから、勝てるかは五分五分といったところである
アドの取り方の基礎を教える?…デッキにもよるが、全てのカードを持っている身としては、これで基本的に優勢な場面の作り方を学んでもらった方がいいかもしれない…
うん、エクシーズ特化とアド基礎、これにするか
「とりあえず部屋に一旦戻るよ。あとで会議室でユートたちにこのことを伝えておく」
「分かったわ」
「紅茶、ありがとう。美味かったよ」
「どういたしまして」
ここは融合次元のアカデミア…そこに、2人の男が向かい合っていた…
いや、正確には片方は玉座に座り、もう片方が片膝をついて何かを伝えていた
「……以上が、帰還してきた偵察部隊からの報告であります」
「…融合、エクシーズ以外の、未知の召喚法か……」
「報告によりますと、そのエクシーズ次元にいた…黒いコートとフード、口元を隠していた男は、その召喚法のことをシンクロ、ペンデュラムと口にしていたようです」
「…そうか…」
「如何なさいますか?危険な芽が出ぬうちに、今から全戦力をエクシーズ次元に投入し…」
「捨て置け」
「…よろしいのでございましょうか?」
「如何なる召喚法を使おうと、たった1人の男で何ができる?……あの悪魔に比べれば些細なものだ」
「……?」
「それよりも、次の次元へゆく準備は整っているか?」
「ハッ!今のペースならば、あと半年程でスタンダード次元に行けるようにはなるかと……」
「そうか。報告ご苦労、下がれバレット」
「ハッ!」
膝をついている眼帯の男…バレットは報告を終えると、すぐにその場から立ち去っていった
そして、玉座の男…アカデミアのプロフェッサーであり、次元戦争の元凶、
瑠璃の部屋から出て、少し思案しながら自分の部屋に向かって僕は歩いていた
(エクシーズは能力が制限ありで火力が少し低いのが弱点…デッキによっては「一族の結束」とかでいいが、それ以外は攻撃を受けたりしないよう手札誘発の「バトルフェーダー」とか妨害札の「奈落の落とし穴」とか渡せば大丈夫かな…?あとでカード整理しとくか。とにかくユートや黒咲や半田は殆ど完成してるようなもんだからなぁ…
ユートには「ラギットグローブ」とかあるから「ブラック・コーン号」で3100以下を問答無用で墓地送りにできるし、「マスター・キー・ビートル」の破壊耐性は「ブレイクソード」とも相性が良いし、除外カードを特殊召喚できる「リヴァイエール」も良さげだな…あと特殊召喚相手に陣取れる「ヴェルズ・ナイトメア」も採用圏にしておくか
黒咲は「
半田は大量に並んでもパワーが低いからな…あいつにこそ「一族の結束」とか渡しとくか。あと「ブリリアント」も…ん?)
ふと前を見てみると、僕の部屋の前に小学6年くらいの子供達が4、5人立っていた。するとうち1人が僕に気づいたようで、何やら僕の方をチラチラ見ながらヒソヒソ話をしていた。なに、陰口?わざわざ僕の目の前で?…最近の子供は高度なイジメをするなぁ
自分が子供に嫌われてるという事実に驚愕しつつもジッと見ていると、話終わったのか1人の男の子が走ってやってきた。その子は先の丸っこい短パンを履いていて、上にオレンジのパーカーを着ていた。子供にしてはかなり高い身長(多分瑠璃より少し低い)で、ツンツンに立った赤色の髪の毛に癖っ毛のような髪束が1本垂れ下がっていた
…無言の短パンとか頭によぎった僕は悪くない
「あっ、あの!白星風斗さんですか!?噂の!」
「…どんな噂か知らないが、確かに僕が白星風斗だが?」
そういうと後ろの子供達がおぉ〜…とすごいものを見るキラキラした目で僕を見ていた。ちょっ!なんなのその目!?止めて!眩しいし恥ずかしいから!
憧れ?の視線から逃れるために目の前の少年に集中…したら目の前の彼はもっとキラキラな眼差しを向けていた。なんなんだよこいつら?!
「えっと!お、俺…えっと…その…」
「…いったい何の用だ?」
気恥ずかしくて思わずぶっきらぼうに答えてしまうが、そんな反応すら子供たちからすればカッコ良かったのか『かっこいい〜』や『クール〜』とか更にはしゃいでいる。…ヤバい、ちょっと気分いいかも
「じ、実は俺…お願いがあって、ここに来て…」
「なんだ?構わないから言ってみなさい?」
思わず優しい口調で話しかけてしまう。けどそれで子供たちが更に笑顔になったから別にいいだろう…
しかしお願いってなんだろう?噂ってさっき言ってたが…あっ、デュエルしてください!とか?だとしたらむしろ大歓迎である
「あの、その…俺と…」
うんうん、俺と?
「お、俺たちを、あなたの弟子にしてください!」
「帰れ」
短く、簡潔にそう伝えて僕は部屋に入って鍵を閉めた
期待って簡単に裏切られるよね!
アカデミア兵は犠牲になったのだ…改変の犠牲にな…
…とまぁアカデミアに若干警戒されましたが大まかなストーリーは特に支障はないのでご心配なく
まぁあとあとご都合な展開…というかZEXALの後半によく出たあの事象が起きますが、目をつむっていただければと思います
それでは次回予告(唐突)
突如風斗の前に現れた弟子志願のちびっ子たち!いったい彼らは何者なのか!?そして、黒咲に脅され弟子をとった彼の胃の運命やいかに!?
次回 面倒くさがりな直感系決闘者がゆくARC–V物語
第5話「風斗の怒り!ちびっ子の覚悟!」
「お前らみたいなガキは大ッ嫌いだッ!」
デュエルスタンバイ!
※相変わらず半分嘘です