OVERLORD 自衛隊彼の地にて・・・   作:ラルク・シェル

6 / 37
アインズ一行日本へ・銀座編

日本に戻ることになった伊丹達は、テュカとレレイとロゥリィとピニャとボーゼスだけでなく、アインズとアルベドとアウラとマーレとナーベラルと一緒に、巨大な門・ゲートを潜った。

そして彼らが目にしたのは

 

「これは…」

 

摩天楼という名がふさわしい沢山のビルが立ち並ぶ東京の銀座。ティカ達やピニャ達は勿論、アインズ達もこの光景に驚愕していた。

 

[なんて事だ…まさか100年前の東京に来るなんて!タイムスリップの気分だ!]

 

アインズにとっては過去に戻ったのと同じ感覚であった。そして冷たい冬の風を感じ始める。

 

[それに呼吸が出来なくてもよく分かる…これが本来の東京の空気!俺のいた時代の世界とは本当に違う…]

 

それからアインズ達だけでなくアルベド達も、銀座の光景に驚いていた。

 

「ここが、至高の御方達が住んでいたとされている場所…?」

「なんというか…言葉では表現できない…」

「スゴイ!スゴイ!なにこれ!」

「本当だね…」

 

当然のような反応だった。するといきなり栗林が泣いて混乱し始める姿があった。

 

「あの…どうしたんですか…?」

「じつは…」

「ウソよ!あんなオタクの隊長が…レンジャーだったなんて!!」

 

どうやら彼らの前に駒門英世という防衛省の情報部から来た男が現れて、そこで伊丹が幹部レンジャーで特戦群だった事にショックを受けていた。

これがかなりのショックだったのか、未だに泣き続けている。そして駒門はその様子を見て笑い出した。

 

「あはははははは!アンタやっぱり面白いね。働き蟻の中の怠け蟻として尊敬するよ!」

 

なんとも嫌味な言い方をする駒門に見送られながらも、一行はバスに乗って町の中を進んだ。

未だにショックから抜け出せない栗林だったが、アインズはこれからの行動について尋ねる。

 

「で、まず最初に?」

「そうだな。これから国会に行くんだから、恰好からかな?」

 

最初に着いたのはスーツショップで、ティカとアルベドとナーベラルに黒いスーツを着せる。

 

「へ~~~スタイルが良いから、3人共スーツが似合ってるわね!4人も着て見る?」

 

立ち直った栗林がスーツ姿の3人を見て褒めたりしながらも、レレイとロゥリィとアウラとマーレにも勧めてみた。

 

「えっ!いやいや、アタシそんなの似合わないって!!」

「僕も結構です…」

「同じく」

「これ、神官の正装よ」

 

似合わなかったり不要だったりと断る4人。それからアルベドはアインズにスーツ姿の自分について尋ねてみた。

 

「どうでしょうか?アインズさま♪」

「え?ああ、似合ってるぞ」

 

アインズの感想を聞いて子供みたいにはしゃぐ。ちなみにピニャ達はスーツの生地に興味を持ったりしていた。

それから昼食は牛丼屋で食事を始めた。

ちなみにアインズはアンデッドなので食べる必要がないが、アルベドとナーベラルが食べていた。ただし文句を吐きながら。

 

「下等生物共の食べ物なんて、やっぱり私達には合わないわね…」

「たしかに…ナザリックのご飯と比べても味付けは変ですし、なんかべちゃべちゃと」

「双方!あまり文句を言わんでよろしい」

「「はい!アインズ様!」」

 

アウラとマーレは牛丼を気に入ったのか美味しそうに食べてた。

 

「これって、かなりいけるね♪」

「うん、おいしいね!」

 

なんとも微笑ましい光景であった。

 

[あ~~~牛丼かぁ、現実でよく食べてたな~~~まぁ合成だけどな。それに今の俺はこんなんだから、食べる必要もないし…懐かしいなんて気にもならないしなぁ]

 

ちなみにアインズが居たとされる未来では、合成食品やサプリメントが殆ど。しかしながらも少し複雑な気持ちになっていた。

またバスに乗って町を進んで行くが、アインズは運転手に止めるようにとお願いした。

 

「あの、ちょっと止めてもらっても良いですか?」

「え?」

 

運転手は思わずバスを停車した。当然、全員は停車させた理由について聞いてきた。

 

「ちょっと、いきなり何を?」

「すみませんが。頼みたいことが」

「頼みたいこと?」

「これを、あっちの店で換金してきてくれませんか?」

 

するとポケットから出したルビーのような赤い宝石を出して、目の前にある宝石店に売ってきてとお願いした。

 

「え…と、これって?」

「我々はこの世界の通貨は持っていないので…」

「はぁ…じゃあ、僕が」

 

さっそく富田は赤い宝石をもって宝石店に向かった。

 

「あれって?」

「ええ、ユグドラシルのアイテム。まぁ、ダメ元で持って来たけど…多分いい値はしないか偽物扱いされるかですけどね」

 

苦笑いするアインズ。しばらくすると富田は辺りをキョロキョロしながらも、なるべく怪しまれないようにと早歩きでバスに戻って来た。

 

「ただ今、帰りました…」

「どうしたんだ?なんか様子がおかしいぞ?」

「そうだね?汗もびっしょりだし…一体なんが?」

「もしかして、アナタに渡した宝石の事で?」

 

その質問に頭を縦に振る富田は深呼吸しながら気を落ち着かせた。

 

「あの…アインズさんが持ってきた宝石ですけど…」

「はい、売れたんですか?」

「一応……売れたのですが…」

「そうですか、で…どれぐらいで?」

「1000万円」

「「「「「1000万!!?」」」」」

 

とんでもない金額の言葉と一緒に、1000万円の札束を見せたので伊丹も栗林も、さらに換金を頼んだアインズは驚く。

 

[嘘だろ?適当に決めた宝石がそんな高値で…第一あれユグドラシルの通常アイテムだろ?!]

 

アインズは予想外の値段に信じられずにいた。ユグドラシルで使っていた金貨ではダメだと考えて、あえて宝石アイテムの1つを持ってきたのだ。

 

「店の人達、かなり慌てていましたよ。相談しあったりして……」

「そうですか…」

 

さっそく1000万を均等に5等分にして4人に念押しに言った。

 

「では5人で200万!無駄使いはするなよ?」

「「「「はい」」」」」

 

再びバスを走らせた。そしてようやく目的の国会議事堂に到着して、伊丹はアインズに尋ねた。

 

「じゃあ、俺達は国会に行くけど。一応、アンタ達も来てよな」

「分かりましたが、ピニャ王女達は?」

「彼らは日本に来てないことになってますからね」

 

伊丹とアインズ達がバスから降りて、栗林と富田はピニャとボーゼスと共に別の場所に向かった。かつて銀座を襲ったセクフィア帝国の捕虜について話をするために。

それから国会内部でも

 

「じゃあ、ここからは中継されるかもしれないからな。気を付けるんだぞ」

「分かってます。アルベド、アウラ、マーレ、ナーベラル。お前たちもな」

「了解です」

 

そして伊丹達4人とアインズ達5人が委員会室に入ってくると、一斉にしてカメラや人々に注目された。こうして議員とアインズとテュカ達の波乱が始まるかもしれなかった。




ついにアインズにとって過去の日本にやってきました。そして持ってきた宝石を売る話は、「はたらく魔王さま」と「海賊戦隊ゴーカイジャー」からになります。
さらにアルベドの羽は収納可能にしたので、スーツを問題なく着れることが出来ます。
次回は議員の質問攻めにアインズ達はどう答えるのか?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。