Sonic And Shadow In Phantasm World 作:シャイニングピッグEX
いってしまえばお膳立て!
「僕はカオスエメラルドを聖の元に届けてくる。君は彼女達の傍にいろ。」
「ああ、頼むぜシャドウ。シャドウも気を付けろよ。」
「ああ。」
そう言うとシャドウは白のカオスエメラルドを手に命蓮寺へ向かった。
「・・・俺はあの二人を護ってやらないとな。」
ソニックはそう言いながら蓮子とメリーがいる部屋に歩き始めた。
一方、蓮子とメリーは・・。
「・・・ん。」
「メリー!?大丈夫!?」
蓮子はメリーの体を揺すりながら聞いた。
「え、ええ。なんとか・・ッ!」
メリーは体を起こそうとしたところで頭部と腹部に激しい痛みを覚え、顔をしかめた。
「メリー、本当に大丈夫?。」
蓮子はメリーの顔を心配そうに覗いた。
「まだ少し痛みがあるけど・・・、これくらいなら大丈夫よ。心配しないで。」
そう言ってるメリーはどこか強がっているように見えた。
その証拠にメリーの目から一滴の涙が零れた後が見えた。
蓮子はそれを素早く察知したのか、メリーに自分の顔を近付けた。
「嘘おっしゃい。だったらなんで泣いているのよ?」
「え?」
蓮子に言われ、メリーは自分の頬に触れた。
そこには、間違いなく自分の涙が流れていた。
「・・・いつものメリーらしくないじゃない。どうしたの?」
すると、メリーは決壊したように目から大量の涙を流し始めた。
その光景に蓮子は思わず驚いた。
「え!?え!?ちょ、メリー?」
「・・・いえ、ごめんなさいね。」
少し落ち着いたのか、メリーは涙を拭って蓮子の方を向きなおした。
「それで、どうしたのよ、メリー?」
「実は・・・。」
メリーは気を失っているとき、夢を見たと言った。
「その夢はとても怖かった・・・。境界の境目の隙間にいて、急に蓮子は走り出したかと思うといきなり何かに襲われて・・・残ったのは血まみれの蓮子の帽子だけだった・・。その襲った何かはカオスエメラルドを七つ持っていたの・・。そして、そいつは言った。『これを現実にしてやろうか』と。私は怖くなってその場から逃げた。でも、出口は固く閉ざされてた。そして、そいつはまた言った。『逃げたければ逃げるが良い。その呪われた力を使い、友の死から目を背けてな!』・・・と。私はこんな力さえなければ良かったのに・・・って。」
そう言ってる内にメリーは再び涙を溢し始めた。
「・・・ねえ、蓮子・・。私って、生まれない方が良かったのかな・・?」
メリーの言葉に蓮子は何も言えなかった。
ソニックも、部屋の外で腕を組んで扉にもたれながら二人の話を聞いていた。
すると、届けに行っていたシャドウが戻って来た。
「今戻った。」
「おお、お疲れ、シャドウ。」
ソニックはシャドウに親指を立ててサインをした。
それと同時に、外で物凄い爆音と地響きが起きた。
「なんだ!?」
「一旦外へ出るぞ!」
ソニックとシャドウは永遠亭の外へ出た。
そこには、メリーによく似た女性が、最後のカオスエメラルドを持って浮いていた。
ソニックは戸惑ったが、シャドウはすぐにメリーでは無いことに気付いた。
「誰だお前は!何故最後のエメラルドを持っている!」
「あらあら、大きなハリネズミさんが暴れているわ。」
その女性は扇子を口元に当てながら微笑んだ。
「そんなハリネズミは、こうね。」
そう言うと女性はソニックとシャドウの足元にスキマをあけ、カオスエメラルドだけを回収した。
「貴方達はもうここには来れない・・。そしてこれを使い、私だけの理想郷が完成するのよ!」
高笑いするその女性の影は女性の形ではなく異形の形をしていた。
「・・・ん。」
「ここは・・?」
ソニックとシャドウが目を覚ました場所は、何処かの工房だった。
「大丈夫?ソニック、シャドウ。」
「あ、ああ。ありがとう、テイルス。」
彼らを介抱していたのは、ソニックの相棒で、二本尻尾があるテイルスと言うキツネだった。
「びっくりしたのよ?急に空から落ちてくるんだから。でも、ソニックが戻ってきたなら・・・。」
「エ、エミー・・・。」
ソニックに抱きついたピンク色の入ったハリネズミはエミーと言い、自称ソニックのガールフレンドである。
「今はそれどころではない!ソニック、カオスエメラルドを出してくれ!」
エッグマンはソニックの姿を見るなりカオスエメラルドを請求した。
「そうだ!ソニック、よく聞いて。今、無数に次元の亀裂が出来てるんだよ!」
「次元の亀裂?」
「どういうことか説明してくれ。」
「ソニック、お前達が帰ってくる数時間前、急に大量の無数の目がある次元の亀裂が現れ、魔物が出現し始めたのじゃ!このままではこの世界は消滅してしまう。そこにちょうどお前達が帰ってきたんで、カオスエメラルドのエネルギーで次元の亀裂を治してしまおうと言うわけじゃ。」
「装置ならもう作ってあるよ!」
「OK!」
ソニックはカオスエメラルドを出そうとした。
が、どこにも無く、シャドウにも聞いたが、彼も持ってないと言った。
「な、何でないんじゃ!?」
「・・・!もしかしたら、あのとき・・!」
シャドウが気付いた要するにを見て、ソニックも気が付いた。
「・・・とにかく、今は後だ!俺達も魔物達を倒さねえと!」
「ああ!」
「よう分からんが・・。今はナックルズとルージュが魔物達の足止めをしておる!早く行くんじゃ!」
「分かった!エッグマンは俺達を送りこんだ時のゲートを用意してくれ!」
「わ、分かった。」
そう言い、ソニックとシャドウはナックルズとルージュの元へ向かった。
「でりゃあああっ!くそっ、何体いるんだよ!」
「今はそんな事考えてる場合じゃないわよ!はあっ!」
そして、ソニックとシャドウは赤いハリモグラ、ナックルズとトレジャーハンターのコウモリ、ルージュの元に着いた。
「ナックルズ!助けに来たぞ!」
「ソニック!すまないが、こいつらをどうにかしてくれ!」
「あら、シャドウ。ここ頼めるかしら?」
「ああ。」
ソニックとシャドウはカオスリングを使い、次々と魔物達を倒していった。
その光景にナックルズとルージュは唖然としていた。
「ソ、ソニックってあんなの出来たかしら?」
「そんなのこっちが聞きたいくらいだ。」
「カオスレーザー!」
ソニックは凪ぎ払うようにして魔物達をレーザーで倒した。
「カオススピアー!」
シャドウも、カオススピアを連発して魔物達を倒して行った。
「よし、あらかた片付いたぜ。」
「ドクターの元へ戻ろう。」
「そうだな、ゲートがもうあるだろうからな。」
そう言って二人はテイルスの工房へ戻った。
「お、おい!待てよソニック!」
ナックルズとルージュも慌ててソニック達を追いかけた。
工房には既に、ソニック達が通ったゲートが既に設置されていた。
「で、ソニック。一体どういう事だったんじゃ?」
「時間が無いから簡潔に説明するけど、俺達が行った先のヤバい奴にカオスエメラルドが目をつけられて奪われたんだ。」
「それでこうなったと言う訳か?」
「ああ。」
「ソニック、急ぐぞ!時間がない!」
「ああ、そうだな。」
そう言ってソニックとシャドウはそのゲートに飛び込んだ。
一方、幻想郷では、一人の女性が七つのカオスエメラルドを揃え、蓮子とメリーを襲撃していた。
「あ、あああ・・。」
「ゆ、紫・・。何でこんな事を?」
「それを知る必要は無いわ。だって・・・。ーーーーー貴女達はここで死ぬんだもの。」
紫はスキマに自分と蓮子とメリーを入れた。
この光景はメリーの夢そのものだった。
「さて、どちらから殺してあげましょうかね?」
「・・・・・!」
そして、蓮子は紫の方に走り出した。
「蓮子ォォォォーッ!」
今回はここまでです。
次で最終回!