Sonic And Shadow In Phantasm World 作:シャイニングピッグEX
「蓮子ォォォォーッ!」
メリーが叫んだ時であった。
「はあっ!」
青い一つの球が紫にあたり、一つの黒い影は蓮子を危機一髪で救いだした。
「最速のオレとスピード勝負なんて百年早いぜ?」
「ソニック!」
「安心しろ。彼女に怪我は無い。」
「シャドウ!二人とも・・!」
泣きそうになったメリーを止めたのはソニックだった。
「おっと。泣くのはまだ早いぜ。泣くのは、全て終わってからさ。その後いくらでも泣けば良い。」
そう言ってソニックはメリーの肩に手を置いた。
「・・・ええ。そうね。あら?」
ソニックが紫に攻撃した事により、紫は少し怯み、そのの影響かスキマが消え失せた。
「ソニック!彼女達を!」
「ああ!」
ソニックはメリーと蓮子を頑張って安全な場所へ運んでいた。
「私達は何処へ行くの?」
「命蓮寺だ。そこなら今の永遠亭より安全だ。」
「分かったわ。」
一方、シャドウは紫と戦闘を開始した。
「行くぞ!貴様が何者であろうと、僕は負けるわけにはいかない!」
「精々ほざいてなさい!」
シャドウはカオスボードのエネルギーをカオスリングに充填させた。
そして、電光石火の如く素早い勢いで紫に接近した。
「カオスランス!」
シャドウは先制を取り、紫にカオスランスを放った。
紫も尋常では無いスピードで回避し、同時にシャドウの前から姿を消した。
しかし、シャドウは目を閉じ、紫の気配を探し始めた。
そして、斜め後ろにいる事に気付いた。
「そこっ!」
シャドウは振り向き様にカオススピアを放った。
紫もなんとか回避したものの、姿を表した。
「ぐっ・・!」
「させるか!」
紫が姿を隠そうとしたのを追いかけ、シャドウはホーミングアタックで紫に体当たりをした。
「ぐぁっ!ぬうううああああ!」
「何だ?弱っているのか?」
すると、紫は突然光りだした。
そして、紫の身体は紫のオーラに包まれ、やがてそれは巨大化を始めた。
すると、戻ってきたソニックがシャドウの元へ近寄った。
「シャドウ!今は一旦撤退するぞ!」
ソニックに言われ、シャドウは一時撤退をした。
「あの化け物はなんなの!?」
「いくらなんでも大き過ぎじゃないのかい!?」
「皆さん、落ち着いて下さい。」
動揺するナズーリンやムラサを聖が宥めた。
「今はわめいても仕方ありません。何か知っている情報はありませんか?二人とも。」
聖はソニックとシャドウに問いただした。
「・・・アイツは、カオスエメラルドを全て揃えてしまった。アイツからカオスエメラルドを奪い返さない限り、勝ち目は無いだろうぜ。」
「奴は何かが巨大化したわけではなく、奴に取り憑いていた怨霊が巨大化したと言う方が正しいかもしれない。奴は、あのようになるときはまるで獣のような声で叫んでいた。」
ソニックとシャドウは分かる限りの状況を説明した。
「と、なると、アレかい?カオスエメラルドを全てアイツの中から取り出さないといけないのかい?」
ナズーリンは巨大化した紫だったものを指差しながら言った。
その怪物は町に向かいながら破壊活動を行っていた。
「とにかく、早くしないとこの世界が・・。」
すると、部屋の戸が開き、外から五人の人影が姿を表した。
「私達も手伝わさせてくれないかしら。」
「あら、霊夢達じゃないか。」
「話を全て聞かせて貰ったわ。」
「霊夢が罪を償うって言うから、私も来てやったぜ。」
「魔理抄!」
「お嬢様の命令で参りました。」
「咲夜!」
「幻想郷の危機と聞いて、私、魂魄妖夢も参りました。」
「妖夢さん!」
「前に助けて頂いた恩を今、返しに来ました。」
「早苗さん!」
「そう言えば、ソニックさんは妖夢さんとお会いするのは初めてですよね。」
「ああ。」
「はじめまして、ソニックさん。私は、白玉楼の庭師をしています、魂魄妖夢と言います。お二方の事は既に存じあげています。」
「ああ。宜しくな。」
ソニックと妖夢は握手を交わし、怪物の方を向いた。
「さてと、私達も行かないとな。準備は出来てるか?霊夢。」
「ええ。何時でもいけるわ。」
すると、その時蓮子が目を覚ました。
「霊夢・・。」
「あら、蓮子。怪我は大丈夫?」
「うん。・・・あのさ、私も行って良い?」
「蓮子!?」
「ごめん、メリー。いつも心配かけて。でも、これは、決して他人事だからと言って逃げて良い事なんかじゃないと私は思うの。危ないのは百も承知よ。けれど、巻き込まれた以上、私にはすべき事があると思うの。メリーみたいに特殊な力はないけれど、私には出来る事があるって信じてる。」
「蓮子・・。」
「・・・・・蓮子、そんな事はないさ。」
「・・・え?」
「メリーの力は境界の境目が見えるんだろ?でも、決してメリーは一人だけじゃその境目から抜け出す事は出来なかっただろうぜ。でも、こうしてメリーが帰ってこれて、二人がいられるのは、蓮子の夢と現を見通すその瞳があるからさ。ここはメリーの夢の世界。だったら、パートナーのお前がそれを現実に変えるんだ!」
「ソニック・・!」
「・・・そうね。私達は私と蓮子、二人いて秘封倶楽部だもの。蓮子だけには行かせられないわ。」
そう言いながらメリーは立ち上がった。
「準備は整ったようね。それじゃ、行くわよ!」
霊夢の言葉に、魔理抄達は怪物に向かって行った。
蓮子とメリーはソニックとシャドウからカオスボードを借りて飛び立った。
「夢想封印!」
霊夢を筆頭に、魔理抄達は次々と攻撃を仕掛けた。
「ぐうううっ!おのれ!」
怪物はさらに巨大化したかと思うと、霊夢達に光線のような弾幕を放った。
「これじゃ近付けないな・・。」
すると、ソニックとシャドウの元に蓮子とメリーが近付いて来た。
「ソニック。私達に任せて。」
「蓮子。何か思い浮かんだのか?」
「ええ、とびきり良いのがね。」
蓮子は不敵な笑みを浮かべながら、答えた。
「ソニックの話で聞いたけど、あのエメラルドにはさわっちゃいけないんだよね?」
「あ、ああ。怨霊にとり憑かれるからな。」
「じゃあ、少し丸まって?」
「?お、おう。」
ソニックとシャドウは言われた通り、丸まった。
「良い?一気に加速かけてよ?」
「え!?嘘だろ!」
蓮子とメリーは丸まったソニックとシャドウを掴み、怪物に向かって思い切り振りかぶって投げた。
「もうこうなれば当たって砕けろだ!」
ソニックとシャドウは回転数を上げ、怪物の中に入りこんだ。
「な、何を・・・!」
「へへ、こうするのさ!」
ソニックとシャドウはカオスエメラルド七つを全て取りだした。
「マスタースパーーーーク!」
魔理抄がマスタースパークと言う光線のような弾幕で穴を開け、ソニック達は怪物の中から脱出した。
そして、聖の元に直ぐ様戻り、最後の黄色のカオスエメラルドを浄化した。
「さあ、行きなさい!音速の勇者達よ!」
ソニックとシャドウは頷き、外へ出た。
そして、目を閉じ、意識を集中させた。
すると、カオスエメラルドが浮かび上がり、二人の周りを取り囲むように回り始めた。
そして、二人はカッと目を見開き、カオスエメラルドも高速回転をした。
「はあああああああっ!」
ソニックとシャドウの身体は光り出した。
彼らの身体は金色となり、ソニックの瞳の色も赤色に変わっていた。
スーパーソニックとスーパーシャドウの誕生である。
「行くぜ!反撃開始だ!」
「おおおおおおっ!」
怪物もそれに応えるかのように、さらに巨大になった。
ソニックとシャドウは光の跡を残しながら怪物に向かって飛び立った。
そして、目にも止まらぬ速さで怪物に突撃し、強烈な一撃を喰らわせた。
「まだまだ!」
ソニックは怪物の身体の中に入り、気を失っている紫を怪物から取り外し、シャドウが外から穴を開け、ソニックはそこから脱出した。
「ぬううう!俺は!俺はァ!負けるわけには!」
怪物は苦しみながらソニック達に叫んだ。
「これでお前も最後だ。」
ソニックとシャドウは怪物に急接近し、両手をかざした。
「「カオス!!コントローール!!」」
ソニックとシャドウは掌から眩い光をだし、怪物をその光で包みこんだ。
「うおおおおお!」
そして、その怪物は跡形も無く消え去った。
「残念だったな!」
そして、二人はスーパー化を解除し、カオスエメラルドも全て回収した。
「いくら操られていたとは言え、皆には本当迷惑をかけたわね。ごめんなさいね。」
紫は霊夢達に謝罪をした。
「良いのよ紫。もうその元凶は倒したわけだし。」
霊夢は気にかけていないようだった。
「貴方達にも、本当に迷惑をかけたわ。」
次は、ソニック達にも謝罪をした。
「いや、俺は良いさ。」
「ああ。僕も中々楽しめた。」
「そう。・・・でも、せめて何か礼をさせて?」
「それじゃあ、宴会しようぜ?ソニックとシャドウも交えてよ。」
「お、良いわね魔理抄。私も丁度それを考えていたところなのよ。」
「そうね。じゃあ、食材とかは全部私持ちで良いかしら?」
「おう。頼んだぜ、紫。」
その夜、博麗神社では宴会が開かれていた。
「ねえ、ソニック!戦ってた時の話聞かせてよ!」
「あ、冒険の話も聞かせて!」
「OK!んじゃあ、最初は何が良い?」
「シャドウも戦ってる時の話聞かせてよ!」
「ああ。良いぞ。」
「シャドウのことも色々教えて~!」
「分かった。何から話せば良いか。」
ソニックやシャドウは妖精や妖怪達と色々な話をした。
そして・・・。
「それじゃ、俺達は行かなきゃな。」
ソニックとシャドウはもう一度スーパー化した。
「またいつでも遊びに来なさいよ。」
「ああ。またいずれここには来てみたいぜ。まだ冒険してない所も沢山あるしな。」
「蓮子達も気をつけて帰りなさいよ。」
「ええ。」
「あ、そうだ、メリー。」
「何かしら?ソニック。」
「お前のその霊能力は、決して呪われてなんかいないさ。冒険への入り口なんだから・・その先は相棒に聞かせてもらいな。」
「・・・うん。」
メリーは力強く頷いた。
そして、ソニック達はその場で消え、蓮子達は紫のスキマを通って自分達の世界へ帰って行った。
そして、数日後。
「・・あっ!?」
「どうしたの?蓮子。」
「今日提出のレポート・・忘れて来た!」
「え!?どうするの!?」
その時であった。
青い風と共に蓮子のレポートは届いた。
その風の主は何処かで見た気がした。
これでようやく完結でございます!
今までご愛読ありがとうございました!