Sonic And Shadow In Phantasm World 作:シャイニングピッグEX
二人は竹林の入り口の近くに着いた。
その竹林の入り口には一人の女性が待っていた。
「お前達か?ソニックとシャドウと言うのは。」
「あ、ああ。」
「そうか。私は藤原妹紅。ここの案内をしているんだ。宜しくな。」
「おう。宜しくな。」
「じゃあ、行こう。」
「ああ。」
三人は歩き出した。
「ところで、妹紅は何か能力があるのか?」
「私は炎を自由自在に操れる能力を持っている。昔は妖怪退治をしていた事もあって、結構強い方だ。」
「へぇ~、大体どれくらい昔なんだ?」
「そうだな・・確か数十年とか、数百年とか・・そんなもんだったか?」
「数百年!?人間の寿命って確か・・百年じゃないのか!?」
「まあ、私は昔色々あってな。」
「てっきり二十代とか、三十代とかそれくらいに見えるんだけどな。」
「人は見た目で判断するなと言うことだ。」
「だな。」
「ふふ。ありがとうな。そう言えば、二人は何の目的で永遠亭に行くんだ?二人とも何処も悪そうな所は無さそうだが・・。」
「いや、俺達は観光に来たんだ。慧音に良い場所は無いかと聞いたら永遠亭を紹介されたもんでね。」
「・・・まあ、今回は良いか。ずっと暇してたしな。」
「Thank you。」
「着いたみたいだぞ。」
シャドウは奥の建物を指差した。
「あれだ。私も今は暇だし、帰りまでついてってやるよ。」
「助かるぜ、妹紅。」
三人は永遠亭へ着いた。
「おーい、誰かいないのか?」
妹紅が扉を開けようとした瞬間、一匹の兎、いや、兎の耳をした女の子が出てきた。
そして、それを追うようにもう一人の兎の耳を付けた少女が出てきた。
「はあ、はあ・・あんの兎!捕まえたら兎鍋にしてやる!」
「どうした、鈴仙。何があった?」
「あっ、妹紅さん。実はてゐが・・」
「てゐがどうしたんだ?」
「お師匠様の未完成の薬品を持って行ってしまって・・。」
「要するにそのてゐとか言う奴を捕まえてくれば良いんだな?」
ソニックが口を開いた。
「あ、ああ。しかし、お前に捕まえられるのか?」
「俺はちょっと凄いハリネズミなのさ。走る事なら誰にだって負けないぜ。」
そう言うとソニックは体を丸めて走るスピンダッシュを始め、辺りにはキイイイインという音が響いた。
そして、ソニックはてゐに向けて走りだした。
そして、一秒もかからずに妹紅達から見えない距離にまで走り抜けた。
「す、凄い・・。」
「もしかして、シャドウも似たような事が出来るのか?」
「まあな。」
ソニックは数秒とかからずにてゐに追い付き、足で走り出した。
「な!?でも、鼠ごときが私に追いつけれる訳無いわ!」
「やれやれ。じゃあ、少し良いもん見せてやるか!」
ソニックは少しだけ加速し、てゐの前に立ち塞がった。
「俺は鼠じゃない。ちょっと凄いハリネズミなのさ。」
「ハリ・・ネズミ・・。」
「さ、さっさとその薬品とやらを返しにもどるぞ。」
「嫌よ!折角面白そうな物をゲットしたのに手放す訳無いじゃない!」
「じゃあ、俺を振りきれたら好きにするがいいさ。」
「言ったわね!」
てゐはソニックから逃げ出した。
「ま、それでも俺に勝てるとは思わないけどな。」
ソニックはため息を吐いてから、一気に走り、あっという間にてゐの前に出た。
「はい、おしまいっと。」
ソニックはてゐの襟首を掴み、永遠亭へ戻った。
「捕まえて来てやったぜ。」
「ありがとうございます!えっと・・」
「俺はソニック。ソニック・ザ・ヘッジホッグだ。」
「では改めてありがとうございます、ソニックさん。」
「ソニックで良いぜ。」
「さ、てゐ、薬は返して貰うわよ。」
鈴仙はてゐから薬品が入った坪のような物を奪い取った。
「あ、えっと、三人とも入って下さい。立ち話もあれなので。」
「おう。」
「悪いな、鈴仙。」
「すまない。」
三人は永遠亭の中へ入った。
「ようこそ、永遠亭へ。私は八意永林。医者をやっているの。さっきはてゐを捕まえてくれてありがとう。感謝しているわ。」
「俺はソニック。ソニック・ザ・ヘッジホッグだ。」
「僕はシャドウ・ザ・ヘッジホッグ。」
「で、あなた達は何の用で来たの?元の世界へ帰るなら別の人をあたって欲しいんだけど・・。」
「俺達はただここに観光に来ただけさ。慧音からここを紹介されてね。」
「そう言う事だったの。まあ、ゆっくりしていって頂戴。」
「なあ、永林。輝夜はどうしたんだ?姿が見えねえんだが。」
「姫様は今体調を崩されてて・・。」
「いつからだ?」
「少し前よ。変な宝石を手にしてから急に。」
宝石と言う単語にソニックとシャドウは反応した。
「なあ、永林!その宝石を俺達に見せてくれないか!?」
「え、ええ。別に構わないけれど・・。」
「何処にあるんだ!?」
「今案内するわ。ついてきて。」
永林に案内され、ソニックとシャドウ、そして妹紅は輝夜と言う人物の元へ移動した。
「姫様、入りますよ。」
「ええ。良いわよ・・。」
四人は部屋の中に入った。
中には寝込んでいる女性と、水色のカオスエメラルドがあった。
「これは、カオスエメラルド!」
「やはりか・・。」
「え、何?その宝石あなた達のなの?」
女性は喋った後に咳き込み、永林が慌てて支えた。
「なあ、このカオ・・この宝石貰っても良いか?」
「え、ええ。どうぞ。」
「むしろ持って行って欲しい位よ。」
「じゃあ、お言葉に甘えて貰おうじゃない。」
ソニックがカオスエメラルドを手にした瞬間、女性の体調は一気に回復した。
「あ、治ったみたい。」
「ええ!?」
「マジかよ・・・」
妹紅は何か思いついたのか、口の端を引き上げてソニックの方を向いた。
「なあ、ソニック。」
「ん?」
「その宝石、ちょっと置いてみなよ。」
「おう。」
ソニックがカオスエメラルドを置くと、女性の状態は悪化した。
「あー、またぶり返して来たみたい・・。」
「じゃあ、今度は持ってみて。」
ソニックがまたカオスエメラルドを持ち上げると、また女性の状態は回復した。
「あ、また治った。」
「置いて。」
「あー、またぶり返して・・」
「持って。」
「あ、また治っ」
「置いて。」
「またぶり返し」
「持って。」
「また治った・・・って私で遊ばないで!妹紅!」
「悪い悪い。」
妹紅は笑いながら女性に軽く礼をして謝った。
「オホン、と。改めて自己紹介するわ。私は蓬莱山輝夜。月の姫よ。」
「月のお姫様って言うと・・もしかして、あのかぐや姫!?」
「ええ、そうよ。多分、あなた達の世界では、おとぎ話とかの話になってるのかしら?」
「ああ。・・エミーが聞いたらうらやましがるだろうな・・。」
「ふふ。そのエミーとか言う子にも宜しく言っといてね。ところで、あなた達は?」
「ああ、悪い、自己紹介が遅れたな。俺はソニック。ソニック・ザ・ヘッジホッグだ。」
「そっちの黒い方は?」
「僕はシャドウ・ザ・ヘッジホッグ。」
「ソニックにシャドウね。宜しく。」
「ああ。宜しくな。」
「宜しく頼む。」
「あ、私も自己紹介していませんので、してもよろしいでしょうか。」
「ええ。是非してあげて。」
「えっと、改めまして、鈴仙・優曇華院・イナバと申します。どうか以後お見知りおきを。」
「じゃあ、俺も改めて、俺はソニック。ソニック・ザ・ヘッジホッグだ。」
「僕はシャドウ・ザ・ヘッジホッグ。」
「ソニックさんにシャドウさんですね。宜しくお願いします。」
「ああ、宜しくな。後、俺の事はソニックで良いぜ。」
「僕もシャドウで良い。」
「後、さっきソニックが追いかけていた兎は因幡てゐという名前の兎よ。」
永林がてゐの紹介を済ませた。
「ところで、何処か良い場所知らないか?俺達は今色んな所を巡っているんだ。」
「あら、そうなの?永林、何処か良いとこ知らない?」
「う~ん、そうねえ、魔法の森なんかはどう?後妖怪の山とか。」
「Thanks、永林、輝夜。よし、シャドウ、行こうぜ。」
「帰りまでは私が送っていくよ。」
「ええ、頼むわ。」
そして、ソニックとシャドウ、そして妹紅は永遠亭を後にした。
「ソニック、やはり僕の推測は間違っていないようだ。」
「?何の話だ?」
「ほら、少し前に僕が君に話しただろう。何者かがカオスエメラルドに細工し、幻想郷中にばらまいたと言う事を。」
「ああ。あの事か。で、それがどうしたんだ?」
「今までは半信半疑だったが、これで確信を持てた。やはり誰か黒幕がいるんだろう。」
「と、言う事はそいつを見つけ出して倒せば、俺達は元の世界に帰れるって訳か。」
妹紅は二人の会話に耳を傾けていた。
「なあ、二人とも。お前達が帰るには、その宝石が必要なのか?」
「ん?ああ。と言うか、こいつは元々俺達の世界の物だしな。これを全て持ち帰らないと。」
「そう言う事だったか。一応、私も協力するよ。」
「そいつは助かるぜ。もし見つけたら、命蓮寺へ持ってきてくれ。」
「ああ。分かった。」
そして、三人は竹林の出口に着いた。
「じゃあな。気をつけていけよ。」
「おう、じゃあな。」
二人は妹紅と別れ、歩きだした。
今回はとりあえずここまでです。
幻想郷巡りは次回か次々回位で終わらせる予定です。